鋲打機に関するFAQ

鋲打機に関して寄せられるご質問をまとめています。
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火薬式鋲打機 | ENPピン | X-BT | ガス式鋲打機 GX 3 | バッテリー式鋲打機 BX 3 | 全般 | S-BT |

火薬式鋲打機

火薬式鋲打機と空包は今後も継続して購入できますか。

2021年6月末を以って大型鋲打機など 一部の特殊用途を除き、火薬式鋲打機および空包の日本ヒルティによる直接販売を終了いたしました。
現在所持されている火薬式鋲打機の修理は引き続き弊社ツールサービスセンターにて、廃銃及び不用空包処理に関するサポートは弊社カスタマーサービスにて承ります。

ENPピン

ENPピンは認定を取得していますか。

国土交通大臣認定を受けています。(認定番号MPIN-0003)

ENPピンは1平米あたり、何か所打鋲する必要がありますか。

大梁、小梁ともデッキプレートの溝部に1本で、重なり部は2本、長手方向は600mm以下のピッチになります。詳細は施工要領書に記載しておりますので参照ください。

X-BT

X-BTスタッドピンの材質とサイズを教えてください。

X-BTスタッドピンの材質はA4(SUS316相当)のステンレス鋼で、M6 M8 M10 の3サイズがあります。

X-BTが打鋲可能な鋼材母材の打鋲条件を教えてください。

鋼材の最小母材厚は8mm以上、鋼材端部からのへりあき寸法6mm以上、X-BTの打鋲ピッチは15mm以上になります。
母材厚4mm-8mmでも打鋲可能ですが、その場合は強度を低減させる強度計算を行って使用する必要があります。

鋼材母材に開ける下穴の仕様はどれくらいですか。

X-BT専用のTX-BT 4/7 ステップシャンクドリルビットで、直径4mm 深さ6mm の下穴を穿孔します。 

X-BTを打鋲する鋲打機本体はどれになりますか。

火薬式鋲打機 DX 351 BT G (口径8mm) または DX 351 BT (口径10mm) を使用します。
これらの本体を所持・使用する場合は「銃砲刀剣類所持等取締法」による所持許可が必要になります。

火薬式鋲打機を使用しないX-BT工法はありますか。

スタッドピンの打込みに火薬式鋲打機の代わりに充電式ドリルドライバーを使用した「S-BT工法」がございます。詳しくは「S-BT工法」を参照ください。

ガス式鋲打機 GX 3

GX 3とGX 3-MEの違いは何ですか。

GX 3とGX 3-MEは使用ピン、使用ガス管など基本情報は同じですが、はツールノーズ先端のフレア形状が異なります。
GX 3は14.5mmに対してGX 3-MEは16.6mmで、GX 3-MEはX-EHS W10などの設備用ファスナーのプラスチック部が固定できる形状になっています。
また、サポートレッグの形状も若干異なります。

GX 3を使用して鋼材と鋼板を接合することはできますか。

GX 3の場合、X-S 14 G3 MXピンを使用しますが、、母材となる鋼材の厚みは4mm以上です。また、留め付け物となる鋼板は2mm以下です。
すなわち4mmの鋼材の上に2mmの鋼板をあてがって打鋲することが可能です。

ガス式鋲打機GX 3はデッキプレート敷込みの仮留めに使用できますか。

「デッキプレート床構造 設計・施工規準-2004」で示される仮留めで要求される性能を満足しませんので、使用できません。

GX 3はスパンクリートなどのプレキャストコンクリートに使用できますか。

高強度コンクリート用としてX-P 17, 20, 24ピンがありますが、最適なコンクリート圧縮強度を36N/mm2以下としております。スパンクリートほかPC二次製品は圧縮強度50N/mm2を超えるため打鋲の失敗率が高くなりお勧めできません。
他のファスニング方法として金属系アンカーHDI-Pを、また中空母材では接着系アンカーHIT-HY70をご検討ください。

GX 3用のガス管GC40ではピンが何本打鋲できますか。

ガス管GC40 1本で約600本のピンが打鋲可能です。ピン小箱1200本入りに対してガス管2本がセットされています。

旧型ガス式鋲打機GX 120用のガス管やピンはGX 3やGX 3-MEに使用できますか。

GX 120 とGX 3では、使用できるピンに相互に互換性があります。ガス管はそれぞれ専用形状になりますので、互換性はありません。

バッテリー式鋲打機 BX 3

BX 3-IFとBX 3-MEの違いは何ですか。

BX 3-IFとBX 3-MEはツールノーズ先端のフレア形状が異なります。BX 3-IFの14.3mmに対してBX 3-MEは15.8mmで、BX 3-MEはX-EHS W10などの設備用ファスナーのプラスチック部が固定できる形状になっています。

バッテリー式鋲打機 BX 3の騒音レベルはどれくらいですか。

バッテリー式鋲打機 BX 3の場合、火薬やガスの燃焼爆発音が無くピンと対象物の衝突音のみですので、騒音レベルはGX 3 の102dB(A) に比べ、マイナス13dBの89dB(A)となります。
*102dB(A) および89dB(A) はEN 12549測定基準で、施工要領書に基づく耳保護パットを使用した作業者でのSound pressure level です。

バッテリ BX 3 にー式鋲打機、ガス式鋲打機GX 3やGX 120のピンは使用できますか。

BX 3にはガス式鋲打機GX 3やGX 120のピンは使用できません。 BX 3には専用の、X-S B3 (鋼材用)、X-P B3 (高強度コンクリート用)、X-C B3 (コンクリート用)およびX-M6 B3 (コンクリート用M6ねじ付スタッド)をご使用ください。

BX 3用のバッテリー1個でどれくらい打鋲できますか。

BX 3には22V用 リチウムイオンバッテリーを使用します。 バッテリーパック B 22/2.6 Li-ion で約250発、B 22/5.2 Li-ion で約600発ほど打鋲可能です。

木製母材に打鋲できますか。

 木材など柔らかい母材へ打鋲すると、ピストン駆動部へ負荷が掛かり故障の原因となりますので、木製母材への打鋲は行わないでください。

全般

鋼材母材に打鋲した場合の断面欠損の影響はありますか。

鋼材母材に打鋲する場合、切削穴に対する場合より影響度合いは低いですが多少の断面欠損の影響があります。
その影響を考慮する必要があるかどうかは設計者の判断になります。断面欠損の影響については資料や論文がありますので別途お問い合せください。

DXピン/GXピンはJIS A5529「発射打込み鋲」に該当しますか。

JIS A5529「発射打込み鋲」は2014年7月に廃止となっています。

S-BT

S-BTとは何ですか。

鋼材母材に下穴をあけ、セルフタップしながら貫入して留め付け用スタッドを施工する工法で、配管支持金具や中継ボックス、グレーチングの留め付けなどに使用できます。

S-BTスタッドピンのサイズと材質を教えてください。

スタッドはM8、M10の2種類、材質は炭素鋼(デュプレックスコーティング)とステンレス鋼(二相系)になります。

S-BTが打鋲可能な鋼材母材の条件を教えてください。

無貫通で施工する場合の鋼材厚さは6mm以上。
母材となる鋼材は引張強さ340~650N/mm2(SS400~SS490相当)に適用、またアルミニウム母材にも適用できます。

鋼材母材に開ける下穴の仕様はどれくらいですか。

専用の鉄鋼キリで穿孔する径は5.5mmです。

S-BTを打鋲するのに必要な工具は何ですか。

施工用工具は
下穴加工用は「SF BT 22-AまたはSBT 4-A」
スタッド打込み用は「SFC 22-AまたはSBT 4-A」
取付物留め付け用は「SFC 22-AまたはSBT 4-A」
ほか下穴用キリ、スタッド打込み用デプスゲージなど全てS-BTの専用工具となります。