SCN 60‑22 (01)
オリジナル取扱説明書
取扱説明書について
本取扱説明書について
- 警告事項! 本製品をご使用になる前に、同梱の取扱説明書と指示事項、安全上の注意、警告表示、図および製品仕様を読んで、その内容を理解を理解してください。特に、すべての指示事項、安全上の注意、警告表示、図、製品仕様、構成部品と機能に精通しているようにしてください。これを怠ると、感電、火災、および/または重傷事故の危険があります。後日確認できるように、取扱説明書とすべての指示事項、安全上の注意、警告表示を保管しておいてください。
製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。
- 製品に同梱されている取扱説明書は、印刷の時点で最新の技術状況を反映しています。オンラインの Hilti 製品ページで常に最新バージョンをご確認ください。これについては、本取扱説明書のリンク、または QR コード(
の記号)に従ってください。
- 他の人が使用する場合には、本製品とともにこの取扱説明書を一緒にお渡しください。
記号の説明
警告表示
警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:取扱説明書の記号
この取扱説明書では、以下の記号が使用されています:![]() |
取扱説明書に注意してください |
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本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報 |
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クロスリファレンス |
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リサイクル可能な部品の取扱い |
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電動工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません |
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Hilti Li-Ion バッテリー |
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Hilti 充電器 |
図中の記号
図中では以下の記号が使用されています:![]() |
この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています。 |
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図中の付番は、重要な作業手順あるいは作業手順にとって重要なパーツであることを示しています。本文中ではこれらの作業手順またはパーツは、(3) のように当該の番号でハイライト表示されています。 |
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概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています。 |
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この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。 |
製品により異なる記号
一般的な記号
本製品とともに用いられる記号。![]() |
本製品は、iOS および Android プラットフォームと互換性のある NFC テクノロジーをサポートしています。 |
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Li-Ionen バッテリー |
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バッテリーは決して打撃工具として使用しないでください。 |
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バッテリーは落下させないでください。ぶつけたり、あるいはその他の理由で損傷しているバッテリーは使用しないでください。 |
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直流 |
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チェーンブレーキ解除 |
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チェーンブレーキがかかっている |
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ソーチェーンの方向矢印 |
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スクリューチェーンテンショナーの回転方向 |
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オイルタンクキャップの開方向 |
警告表示
警告表示は危険について警告するものです。![]() |
反動に対する警告!反動の発生と防止策に関する安全上の注意にすべて従ってください。 |
禁止表示
禁止表示は、禁止されている行為について指摘するものです。![]() |
雨天時は使用しないでください。 |
義務表示
義務表示は、必ず行うべき行為について指摘するものです。![]() |
常に両手で作業してください。 |
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保護ヘルメット、アイシールド、耳栓を着用してください。 |
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保護靴を使用する |
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保護手袋を着用する |
安全
電動工具の一般安全注意事項

安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
安全上の注意で使用する用語「電動工具」とは、お手持ちの電動ツール(電源コード使用)またはバッテリーツール(コードレス)を指します。
作業環境に関する安全
- 作業場はきれいに保ち、十分に明るくしてください。 ちらかった暗い場所での作業は事故の原因となります。
- 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガスおよび粉じんのある場所)では電動工具を使用しないでください。 電動工具から火花が飛散し、粉じんや揮発性ガスに引火する恐れがあります。
- 電動工具の使用中、子供や無関係者を作業場へ近づけないでください。 作業中に気がそらされると、本体のコントロールを失ってしまう恐れがあります。
- 電動工具の接続プラグは電源コンセントにきちんと適合しなければなりません。プラグは絶対に変更しないでください。保護接地した電動工具と一緒にアダプタープラグを使用しないでください。 オリジナルのプラグと適切なコンセントを使用することにより、感電の危険を小さくすることができます。
- パイプ、ラジエーター、電子レンジ、冷蔵庫などのアースされた面に体の一部が触れないようにしてください。 体が触れると感電の危険が大きくなります。
- 電動工具を雨や湿気から保護してください。 電動工具に水が浸入すると、感電の危険が大きくなります。
- 電動工具を持ち運んだり、吊り下げたり、コンセントからプラグを抜いたりするときは、必ず本体を持ち、電源コードを持ったり引っ張ったりしないでください。電源コードを火気、オイル、鋭利な刃物、可動部等に触れる場所に置かないでください。 電源コードが損傷したり絡まったりしていると、感電の危険が大きくなります。
- 屋外工事の場合には、必ず屋外専用の延長コードを使用してください。 屋外専用の延長コードを使用すると、感電の危険が小さくなります。
- 湿った場所で電動工具を作動させる必要がある場合は、漏電遮断器を使用してください。 漏電遮断器を使用すると、感電の危険が小さくなります。
- 電動工具を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には電動工具を使用しないでください。 電動工具使用中の一瞬の不注意が重傷の原因となることがあります。
- 個人用保護具および保護メガネを常に着用してください。 負傷の危険を低減するために、電動工具の使用状況に応じた粉じんマスク、耐滑性の安全靴、ヘルメット、耳栓などの個人用保護具を着用してください。
- 電動工具の意図しない始動を防止して下さい。電動工具を電源および/またはバッテリーに接続する前や本体を持ち上げたり運んだりする前に、本体がオフになっていることを必ず確認してください。 電動工具のスイッチに指を掛けたまま運んだり、スイッチオンになっている本体を電源に接続すると、事故の原因となる恐れがあります。
- 電動工具のスイッチを入れる前に、必ず調節キーやレンチを取り外してください。 調節キーやレンチが本体の回転部に装着されたままでは、けがの原因となる恐れがあります。
- 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。足元を安定させ、常にバランスを保つようにしてください。 これにより、万一電動工具が異常状況に陥った場合にも、適切な対応が可能となります。
- 作業に適した作業着を着用してください。だぶだぶの衣服や装身具を着用しないでください。髪、衣服、手袋を本体の可動部に近づけないでください。 だぶだぶの衣服、装身具、長い髪が可動部に巻き込まれる恐れがあります。
- 吸じんシステムの接続が可能な場合には、これらのシステムが適切に接続、使用されていることを確認してください。 吸じんシステムを利用することにより、粉じん公害を防げます。
- 電動工具の取扱いに熟練している場合にも、正しい安全対策を遵守し、電動工具に関する安全規則を無視しないでください。 不注意な取扱いは、ほんの一瞬で重傷事故を招くことがあります。
- 無理のある使用を避けてください。作業用途に適した電動工具を使用してください。 適切な電動工具の使用により、能率よく、スムーズかつ安全な作業が行えます。
- スイッチが故障している場合には、電動工具を使用しないでください。 スイッチで始動および停止操作のできない電動工具は危険ですので、修理が必要です。
- 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前や本体を保管する前には電源プラグをコンセントから抜き、および/または脱着式のバッテリーを取り外してください。 この安全処置により、電動工具の意図しない始動を防止することができます。
- 電動工具をご使用にならない場合には、子供の手の届かない場所に保管してください。電動工具に関する知識のない方、本説明書をお読みでない方による本体のご使用は避けてください。 未経験者による電動工具の使用は危険です。
- 電動工具とアクセサリーは慎重に手入れしてください。可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、電動工具の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。電動工具をご使用になる前に、損傷部分の修理を依頼してください。 事故の多くは保守管理の不十分な電動工具の使用が原因となっています。
- 先端工具は鋭利で汚れのない状態を保ってください。 お手入れのゆきとどいた先端工具を使用すると、作業が簡単かつ、スムーズになります。
- 電動工具、アクセサリー、先端工具などは、それらの説明書に記載されている指示に従って使用してください。その際は、作業環境および用途についてもご注意ください。 指定された用途以外に電動工具を使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
- グリップとグリップ面は乾燥した清潔な状態に保ち、オイルやグリスの付着がないようにしてください。 グリップやグリップ面が滑りやすい状態になっていると、予期していない状況が発生した際に電動工具を安全に使用/制御できません。
- バッテリーを充電する場合は、必ずメーカー推奨の充電器を使用してください。 特定タイプのバッテリー専用の充電器を他のバッテリーに使用すると、火災の恐れがあります。
- 電動工具には、必ず指定されたバッテリーを使用してください。 指定以外のバッテリーを使用すると、負傷や火災の恐れがあります。
- 使用されていないバッテリーの近くに、事務用クリップ、硬貨、キー、釘、ネジ、その他の小さな金属物を置かないでください。電気接点の短絡が起こることがあります。 バッテリーの電気接点間が短絡すると、火傷や火災が発生する危険があります。
- 正しく使用しないと、液漏れが発生することがあります。その場合、漏れた液には触れないでください。もしも触れてしまった場合は、水で洗い流してください。バッテリー液が眼に入った場合は、水で洗い流してから医師の診察を受けてください。 流出したバッテリー液により、皮膚が刺激を受けたり火傷を負う恐れがあります。
- 損傷したあるいは変更が加えられたバッテリーは使用しないでください。 損傷したあるいは変更が加えられたバッテリーは、予測不可能な挙動により爆発あるいは負傷事故を発生させる危険があります。
- バッテリーは火気あるいは高温に曝さないでください。 火気あるいは 130 °C(265 °F)を超える高温は、爆発の原因となることがあります。
- 充電に関するすべての指示事項に従い、バッテリーあるいはバッテリー工具は、決して取扱説明書に記載された温度範囲外で充電しないでください。 正しくない充電あるいは許容温度範囲外での充電により、バッテリーが破壊され火災が発生する危険があります。
- 電動工具の修理は必ず認定サービスセンターにお申し付けください。また、必ず純正部品を使用してください。 これにより電動工具の安全性が確実に維持されます。
- 損傷したバッテリーは決して手入れや保守を行わないでください。 バッテリーの保守作業はすべて、メーカーあるいは権限のあるお客様サービスセンターが行うものとします。
チェーンソーの安全上の注意事項
チェーンソーの一般安全注意事項- 鋸の動作中は、体のすべての部分をソーチェーンから遠ざけてください。鋸を始動する前に、ソーチェーンに何も接触していないことを確認してください。 チェーンソーによる作業中、ちょっとした不注意で衣服や体の一部がソーチェーンに巻き込まれる可能性があります。
- チェーンソーは常に右手で後部ハンドルを握り、左手で前部ハンドルを持ちます。 チェーンソーを逆の持ち方で保持すると、怪我の危険が高まるため、逆持ちは決してしないでください。
- ソーチェーンが隠れた電線に当たる可能性があるため、チェーンソーは絶縁されたグリップ面のみを持ってください。 通電しているケーブルとソーチェーンが接触すると、 本体の金属部分にも電圧がかかり、 感電の危険があります。
- アイシールドを着用してください。聴覚、頭、手、脚部、足を保護する追加の保護具を着用することをお勧めします。 適切な保護服を着用すると、飛び散った切りくずやソーチェーンとの偶発的な接触による負傷の危険が軽減されます。
- 木、はしご、屋根の上で、または不安定な立ち位置でチェーンソーを操作しないでください。 このような方法で操作すると、重傷を負う危険が生じます。
- 必ずしっかりした足場を確保し、安全で平たい堅固な地面に立っている場合にのみチェーンソーを使用してください。 滑りやすい表面や不安定な表面では、バランスをくずしたりチェーンソーの制御が失われたりするおそれがあります。
- 張力のかかった枝を切るときは、枝が跳ね返ることを予測してください。 木の繊維の張力が解放されると、張った枝が作業者に当たったり、チェーンソーが制御不能になったりする可能性があります。
- 下草や若木を切断する場合は特に注意してください。 薄い素材がソーチェーンに引っかかって身体に当たったり、バランスを崩したりする可能性があります。
- チェーンソーを運ぶ際は、電源を切った状態でソーチェーンを身体から離し、前部ハンドルを持って運びます。チェーンソーを搬送または保管する場合は、必ず保護カバーを装着してください。 チェーンソーを注意深く取り扱うことにより、ソーチェーンとの偶発的な接触の可能性が減ります。
- 潤滑、チェーンの張り、ソーチェーンガイドバーとチェーンの交換についての指示に従ってください。 チェーンの張りや潤滑が不適切だと、チェーンが破損したり、反動のリスクが増大したりする可能性があります。
- 木材だけを切断します。チェーンソーを本来の目的以外の作業に使用しないでください。例: 金属、プラスチック、石材、または木製以外の建設資材の切断にチェーンソーを使用しないでください。 本来の目的以外の作業にチェーンソーを使用すると、危険な状況をまねくおそれがあります。
- 危険とその回避方法を明確に理解するまでは、木の伐倒を行おうとしないでください。 倒れてくる木によって作業者や他の人が重傷を負うおそれがあります。
- チェーンソーから堆積物を取り除くとき、保管するとき、またはメンテナンス作業を行うときは、すべての指示に従ってください。スイッチがオフになっていて、バッテリーが取り外されていることを確認してください。 堆積物の除去中やメンテナンス作業中にチェーンソーが不意に作動して、重傷を負うおそれがあります。
バーの先端に接触すると、場合によっては予期せぬ後方反応が起こり、ソーチェーンガイドバーが作業者の方に跳ね上がってきます。
ソーチェーンがソーチェーンガイドバーの上端に引っかかると、バーが急激に作業者の方に押し戻されます。
これらの反応のいずれかが発生すると、鋸の制御ができなくなり、重傷を負うおそれがあります。チェーンソーに組み込まれた安全機構だけに頼らないでください。チェーンソーの使用者は、事故や怪我なく作業するためにさまざまな対策を講じる必要があります。
チェーンソーの取り扱いが正しくないと、反動が生じます。反動は、以下に示すような適切な安全措置を取ることで防止することができます。
- 親指と他の指でチェーンソーのハンドルを囲み、両手でソーをしっかりと持ちます。反動の力に耐えられる位置に体と腕を置きます。 適切な措置を講じれば、作業者は反動力を制御できます。決してチェーンソーから手を離さないでください。
- 不安定な態勢を避け、肩の高さより上で切断しないでください。 これにより、バーの先端との偶発的な接触が防止され、不測の事態でもチェーンソーをより適切に制御できるようになります。
- 交換用バーおよびソーチェーンは必ずメーカー指定のものを使用してください。 交換用バーやソーチェーンが間違っていると、チェーンの破損や反動が発生するおそれがあります。
- ソーチェーンの研磨とメンテナンスについては、メーカーの指示に従ってください。 デプスゲージが低すぎると、反動の傾向が大きくなります。
その他の安全上の注意
- 人や動物を作業領域から遠ざけてください。木を伐倒するときは、すべての人や動物を木から安全な距離に保ってください。この距離は伐倒する木の高さの少なくとも 2 倍でなければなりません。ただし、この領域外に少なくとも 1 人は声の届く距離にいるようにしてください。領域外で声の届く範囲に人がいないと、緊急時に助けが得られません。
- 本製品とアクセサリーは、必ず技術的に問題のない状態で使用してください。
- 本製品あるいはアクセサリーには、決して加工や改造を加えないでください。
- 必ずHilti が承認したソーチェーンガイドバーとソーチェーンを用いて、チェーンソーを使用してください。
- 落下する先端工具および/またはアクセサリーによる負傷の危険。作業を開始する前に、バッテリーおよび取り付けたアクセサリーが確実に固定されていることを確認してください。
- 通気溝は常にふさがないようにしてください。通気溝が覆われることによる火傷の危険!
- 作業材料の近くでのみ、チェーンソーのスイッチを入れてください。ソーチェーンは自由に動くようになっており、人や他の物体に接触しないようにします。
- 本製品は停止するまで置かないでください。
- バッテリー駆動のチェーンソーは、バッテリーが挿入されている限りいつでも作動準備状態にあり、その際、騒音も発生しません。安全であると思い込まず、意図しない始動などの危険が起こり得ることに注意してください。チェーンソーを置く前に、必ずチェーンブレーキをかけてください。
- ソーチェーンガイドバーやソーチェーンを交換するときは、保護手袋を着用してください。ソーチェーンガイドバーやソーチェーンに触れると、切創事故や火傷を引き起こすおそれがあります。
- 回転部品に触れないでください - 負傷の危険!
- 本製品の使用中は、作業者および現場で直近に居合わせる人々は、アイシールド、保護ヘルメット、耳栓、および防じんマスクを着用しなければなりません。チェーンソーを使用するときは、個人用保護用具に関する地域の規制を遵守してください。これに加え、Hilti は、切創保護機能を備えた滑り止め安全ブーツ、切創保護機能を備えた長いズボン、長袖のぴったりとした上着、切創保護機能を備えた手袋、およびフェースガードを着用することをお勧めします。EN 166 に準拠しているか、国の規制に従ってテストされた適切なアイシールドは、該当するラベルが貼られて市販されています。
- 厚手の防護服は作業者の早期疲労や熱中症を引き起こす可能性があります。高温多湿の天候では、気温が低い早朝または午後遅くに負荷の高い作業をスケジュールします。
- 研磨、紙やすり研磨、切断および穿孔の際に発生する粉じんは、危険な化学物質を含んでいる場合があります。例:鉛または鉛ベースの塗料。レンガ、コンクリートおよびその他の石材製品、天然石およびその他のケイ酸塩含有製品。オーク、ブナ、化学処理された木材などの特定の木材。アスベストまたはアスベストを含む材料。作業対象の資材の危険等級により、作業者および周囲の人員の曝露を確認してください。曝露を安全なレベルに維持するために、粉じん吸引システムの使用、あるいは適切な防じんマスクの着用などの必要な処置を取ってください。曝露の低減のための一般的な処置としては、以下のようなものがあります:
- 十分に換気された領域での作業
- 粉じんとの長時間の接触の回避
- 粉じんを顔や体から遠ざける
- 保護服を着用し、水と石鹸で曝露領域を洗浄する。
- 頻繁に休憩を取って、指を動かして血行を良くするように心がけてください。長時間作業の際には、強い振動により指、手あるいは手首の関節の血管あるいは神経系に障害が発生する可能性があります。
- 未知の作業材料には決して切断を行わないでください。切断ラインの上部および下部に障害物がないようにしてください。
- 作業を開始する前に、作業領域に埋設された電線、ガス管や水道管がないかを調査してください。電線、ガス管あるいは水道管を損傷すると、本製品外側の金属部分での感電事故、あるいは爆発が発生する可能性があります。
- ソーチェーンは、使用すると熱くなって伸びます。チェーンの潤滑が不十分であり、定期的に張り直さないと、ソーチェーンガイドバーからチェーンが外れたり、破損したりすることがあります。これは、重傷事故や物財の損傷を引き起こすおそれがあります。
- ソーチェーンオイルを使用し、鋸引き作業中は定期的にオイルタンクのレベルを確認してください。オイルタンクが完全に空になる前にオイルを補充してください。チェーンソーは平らな面に置いてください。オイルタンクの目視できる範囲にオイルが見えなくなった場合は、ソーチェーンオイルを補充する必要があります。
- 鋸引き作業前および鋸引き作業中にチェーンの張力を定期的に確認し、必要に応じてチェーンを張り直してください。
- テスト手順を実行する前に、製品の電源を切り、バッテリーを取り外してください。
- 木を伐倒する場合は、このマニュアルの伐倒手順に従ってください。事前に避難路を確保することなく木を伐倒してはいけません。
- 蔓植物、下草、または細くて柔軟な枝を切らないでください。
- 作動中のソーチェーンが石やその他の硬い物体に当たると火花が発生し、状況によっては可燃物に引火する可能性があります。可燃物には、特に高温で乾燥した気象条件下での乾燥した植物や藪も含まれます。火災や森林火災の危険がある場合は、チェーンソーを使用しないでください。
使用者に留意して頂くこと
- 訓練を受けていない作業者は、チェーンソーの危険性を認識したり評価したりすることができません。作業者は、本取扱説明書の内容を十分に理解している必要があります。
- 作業者は休息し、肉体的にも精神的にも健康でなければなりません。
- 初めてチェーンソーを使用する場合は、木挽き台で幹を切断してチェーンソーの使い方を練習してください。
- 初めてチェーンソーを使用する前に、Hilti はチェーンソーの取り扱いトレーニングを完了することをお勧めします。各国、地域の労働安全衛生法、およびそれぞれの現場ごとの労働安全要求事項に従ってください。
バッテリーの慎重な取扱いおよび使用
- リチウムイオンバッテリーの安全な取扱いと使用のために、以下の安全上の注意を遵守してください。 これを守らないと、皮膚の炎症、重篤な腐食負傷、化学火傷、火災および/あるいは爆発の原因となることがあります。
- バッテリーは、必ず技術的に問題のない状態で使用してください。
- 損傷を防止して健康にとってきわめて危険なバッテリー液の漏出を防ぐため、バッテリーは慎重に取り扱ってください!
- バッテリーは決して改造したり手を加えたりしないでください!
- バッテリーを分解したり、挟んだり、80°C(176°F)以上に加熱したり、燃やしたりしないでください。
- ぶつけたり、あるいはその他の損傷を受けたバッテリーは、使用したり充電したりしないでください。バッテリーは、損傷の痕跡がないか定期的に点検してください。
- リサイクルあるいは修理されたバッテリーは、決して使用しないでください。
- バッテリーまたはバッテリー式電動工具は、決して打撃工具として使用しないでください。
- バッテリーは、決して直射日光、高温、火花の発生、裸火に曝さないでください。これを守らないと、爆発の原因となることがあります。
- バッテリーの電極に、指、工具、装身具あるいはその他の導電性のある物体で触れないようにしてください。これを守らないと、バッテリーの損傷、物財の損傷および負傷の原因となることがあります。
- バッテリーを雨、湿気、液体から保護してください。バッテリー内に湿気が入り込むと、短絡、感電、火傷、火災あるいは爆発の原因となることがあります。
- 必ずご使用のバッテリータイプ用に指定された充電器と電動工具を使用してください。これについては、充電器や電動工具の取扱説明書の記述を確認してください。
- バッテリーは、爆発の可能性がある場所で使用あるいは保管しないでください。
- バッテリーが掴むことのできないほどに熱くなっている場合は、故障している可能性があります。バッテリーを、目視確認が可能で可燃物のない場所に、可燃性の資材から十分な距離を設けて置いてください。バッテリーを冷ます。1 時間の経過後にも掴むことのできないほどに熱い場合は、そのバッテリーは故障している可能性があります。Hilti サービスセンターにご連絡いただくか、あるいは「Hilti のリチウムイオンバッテリーの安全と使用についての注意事項」をお読みください。
製品の説明
製品概要

- リアハンドガード
- 後部グリップ
- ステータス LED
- 前部グリップ
- フロントハンドガードとチェーンブレーキ
- ソーチェーンの方向矢印
- ソーチェーンガイドバー
- ソーチェーン
- スプロケットカバーのナット
- スプロケットカバー
- スクリューチェーンテンショナー
- チェーンキャッチャー
- テンションスライドのピン
- スプロケット
- スイッチオンロック
- ON/OFF スイッチ
- オイルタンクの目視領域
- オイルタンクの閉鎖
- 爪止め
- チェーンガード
- キー
- バッテリーステータス表示
- バッテリーロック解除ボタン
正しい使用
本書で説明している製品はチェーンソーです。チェーンソーは、木材(梁、材木、柱など)を切断するだけでなく、小から中程度の幹径の木の枝払いや伐倒を目的としています。
- 本製品には、必ず Hilti Nuron の B 22 シリーズの Li-Ion バッテリーを使用してください。最適な出力を得るため、Hilti は本製品に対してこの表に記載されているバッテリーをお勧めします。
- これらのバッテリーには、必ずこの表に記載されているシリーズの Hilti の充電器を使用してください。
本体標準セット構成品
チェーンソー、ソーチェーンガイドバー、ソーチェーン、レンチ、取扱説明書その他のご使用の製品用に許可されたシステム製品については、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group でご確認ください。
ステータス LED の表示
製品には、チェーンソーの現在の状態を示すステータス LED が付いています。状態 |
意味 |
---|---|
ステータス LED が緑に常時点灯している。 |
ON/OFF スイッチを押すと、ソーチェーンが動作します。 |
ステータス LED が黄色に点滅している。 |
チェーンソーは使用可能な状態ですが、ON/OFF スイッチは押されていません。 |
ステータス LED が黄色に常時点灯している。 |
チェーンブレーキがかかっています。チェーンソーを使用するには、チェーンブレーキを解除してください。 |
ステータス LED が赤に常時点灯している。 |
動作中にチェーンブレーキがかけられました。チェーンソーを使用するには、チェーンブレーキを解除してください。 |
ステータス LED が赤色で点滅する。 |
チェーンソーが過負荷になっています。ソーチェーンガイドバーに力を入れすぎないでください。チェーンソーのスイッチを一旦切ってから再投入します。ステータス LED が赤く点滅し続ける場合は、Hilti サービスにお問い合わせください。 |
リチウムイオンバッテリーのインジケーター
Hilti Nuron リチウムイオンバッテリーには、充電状態、エラーメッセージとバッテリーの状態を表示させることができます。充電状態およびエラーメッセージの表示
次の表示を確認するには、バッテリーのリリースボタンを短く押してください。充電状態および不具合は、接続されている製品がオンになっている間常時表示されます。
状態 |
意味 |
---|---|
4 個の LED(4)が常時緑色で点灯 |
充電状態:100 %...71 % |
3 個の LED(3)が常時緑色で点灯 |
充電状態:70 %...51 % |
2 個の LED(2)が常時緑色で点灯 |
充電状態:50 %...26 % |
1 個の LED(1)が常時緑色で点灯 |
充電状態:25 %...10 % |
1 個の LED(1)がゆっくり緑色で点滅 |
充電状態:< 10 % |
1 個の LED(1)が高速で緑色で点滅 |
リチウムイオンバッテリーは完全に放電しています。バッテリーを充電してください。 バッテリーの充電の後にも LED が高速で点滅する場合は、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
1 個の LED(1)が高速で黄色で点滅 |
リチウムイオンバッテリーまたは接続されている製品が過負荷、過熱、低温の状態にあるか、あるいはその他の不具合が発生しています。 製品とバッテリーを推奨動作温度にし、使用時に製品が過負荷にならないようにしてください。 メッセージが引き続き出力される場合は、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
1 個の LED(1)が黄色で点灯 |
リチウムイオンバッテリーとそれに接続されている製品に互換性がありません。Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
1 個の LED(1)が高速で赤色で点滅 |
リチウムイオンバッテリーはロックされていて、使用できません。Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
バッテリーの状態に関する表示
バッテリーの状態を確認する場合は、リリースボタンを 3 秒以上押し続けてください。システムは、落下、異物の貫入、外部の熱源による損傷などの誤った使用に起因するバッテリーの機能異常については検知しません。状態 |
意味 |
---|---|
すべての LED がチェイサーライトとして点灯し、続いて 1 個の LED(1)が常時緑色で点灯。 |
バッテリーは引き続き使用することができます。 |
すべての LED がチェイサーライトとして点灯し、続いて 1 個の LED(1)が速く黄色で点滅。 |
バッテリーの状態確認を終了することができませんでした。手順を繰り返すか、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
すべての LED がチェイサーライトとして点灯し、続いて 1 個の LED(1)が常時赤色で点灯。 |
接続されている製品を引き続き使用できる場合、バッテリーの残り容量は 50% 未満です。 接続されている製品を引き続き使用することができない場合、バッテリーは寿命に達していて交換の必要があります。Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
製品仕様
製品情報
製品世代 |
01 |
定格電圧 |
21.6 V |
重量 |
4.0 kg |
オイルタンクの最大内容量 |
210 mℓ |
ソーチェーンガイドバーの最小溝深さ |
9 mm |
チェーンピッチ |
0.375 in / 9.52 mm |
チェーン速度 |
21 m/s |
作動時の周囲温度 |
−17 ℃ … 60 ℃ |
保管温度 |
−20 ℃ … 70 ℃ |
バッテリー
バッテリー作動電圧 |
21.6 V |
バッテリー重量 |
「正しい使用」の章を参照 |
作動時の周囲温度 |
−17 ℃ … 60 ℃ |
保管温度 |
−20 ℃ … 40 ℃ |
充電開始時のバッテリー温度 |
−10 ℃ … 45 ℃ |
騒音および振動値について
本説明書に記載されているサウンドプレッシャー値および振動値は、規格に準拠した測定方法に基づいて測定したものです。電動工具を比較するのにご使用いただけます。曝露値の暫定的な予測にも適しています。記載されているデータは、電動工具の主要な使用方法に対する値です。電動工具を他の用途で使用したり、異なる先端工具を取り付けて使用したり、手入れや保守が十分でないまま使用した場合には、データが異なることがあります。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく高くなる可能性があります。
曝露値を正確に予測するためには、電動工具のスイッチをオフにしている時間や、電動工具が作動していても実際には使用していない時間も考慮しなければなりません。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく低くなる可能性があります。
作業者を騒音および/または振動による作用から保護するために、他にも安全対策を立ててください(例:電動工具および先端工具の手入れや保守、手を冷やさないようにする、作業手順の編成)。
騒音について
サウンドパワーレベル (L WA) |
102 dB(A) |
サウンドプレッシャーレベル (L pA) |
94 dB(A) |
不確実性(音響値) (L pA および L WA) |
3 dB(A) |
合計振動値 |
B 22‑170 |
3.7 m/s² |
B 22‑255 |
4.5 m/s² |
|
不確実性(合計振動値) |
1.5 m/s² |
ソーチェーンガイドバーとソーチェーンの組み合わせ
ソーチェーンガイドバー |
ソーチェーン |
チェーンピッチ |
ドライブリンク厚 |
ドライブリンク数 |
---|---|---|---|---|
Hilti SCN 60 1.1 16″ |
Hilti SCN 60 1.1 cc |
.375″ / 9.52 mm / 3⁄8″ |
1.1 mm (0.043") |
56 |
Hilti SCN 60 1.3 16″ |
Hilti SCN 60 1.3 cc |
.375″ / 9.52 mm / 3⁄8″ |
1.3 mm (0.050") |
56 |
作業準備
本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。バッテリーを充電する
- 充電の前に充電器の取扱説明書をお読みください。
- バッテリーと充電器の電気接点は汚れがなく、乾燥していることを確認してください。
- バッテリーは許可された充電器で充電してください。
バッテリーを装着する
- はじめてお使いになる前にバッテリーをフル充電してください。
- ロックの音が聞こえるまでバッテリーを製品へとスライドさせます。
- バッテリーがしっかりと装着されていることを確認してください。
バッテリーを取り外す
- バッテリーのリリースボタンを押します。
- 製品からバッテリーを抜き取ります。
ソーチェーンガイドバーとソーチェーンを取り付ける

- スプロケットカバーナット(1) を緩めます。
- スプロケットカバー(2) を取り外します。
- テンションスライダー(4) がハウジングの左側に当たるまで、チェーンテンショナー(3) のねじを反時計回りに回します。

- 上部のソーチェーンの接続リンク上にある矢印が進行方向を向くように、ソーチェーンをソーチェーンガイドバーに置きます。
- ソーチェーンガイドバーの位置は関係ありません。マークは上下逆でも構いません。
- ソーチェーンガイドバーの位置は関係ありません。マークは上下逆でも構いません。
- ボルトが(5) ソーチェーンガイドバーのスロット内にあるように、ソーチェーンガイドバーとソーチェーンをチェーンソーにセットします。
- テンションスライドのピンは、ソーチェーンガイドバーの穴(6) の中にあり、ソーチェーンのドライブリンクがチェーンホイール(7) にはまっていなければなりません。
- テンションスライドのピンは、ソーチェーンガイドバーの穴(6) の中にあり、ソーチェーンのドライブリンクがチェーンホイール(7) にはまっていなければなりません。
- 必要に応じてチェーンブレーキを解除してください。
- ソーチェーンがソーチェーンガイドバーの周りに接触するまで、チェーンテンショナーのねじ(3) を時計回りに回します。
- すべてのドライブリンクがソーチェーンガイドバーの溝に入っていることを確認してください。
- すべてのドライブリンクがソーチェーンガイドバーの溝に入っていることを確認してください。
- スプロケットカバーをチェーンソーと面一に配置します。
- ソーチェーンの方向矢印がスプロケットカバーの方向矢印と一致していることを確認してください。矢印が一致していない場合は、手順 4 に戻り、ソーチェーンの方向を修正してください。
- ソーチェーンの方向矢印がスプロケットカバーの方向矢印と一致していることを確認してください。矢印が一致していない場合は、手順 4 に戻り、ソーチェーンの方向を修正してください。
- スプロケットカバーのナットを手で締めます。
- スプロケットカバーがしっかりと固定されていることを確認してください。
- チェーンソーを使用する前にチェーンの潤滑を確認してください。ソーチェーンオイルがなくなるまでチェーンソーを動かします。
ソーチェーンを張る

- スプロケットカバーのナット(1) を緩めます。
- 必要に応じてチェーンブレーキを解除してください。
- ソーチェーンガイドバーの先端を持ち上げ、チェーンテンショナーのねじ(2) を、ソーチェーンの張力が最適になるまで、時計回りまたは反時計回りに回します。
- ソーチェーンの張力は次の場合に最適です。
- ソーチェーンガイドバーと、ソーチェーンガイドバーの中央の外側チェーンリンクとの間の距離 a は 1 mm...2 mm(0.04 インチ...0.08 インチ)です。
- ソーチェーンは、2 本の指で少し力を入れてソーチェーンガイドバー上を引っ張ることができます。
- ソーチェーンガイドバーと、ソーチェーンガイドバーの中央の外側チェーンリンクとの間の距離 a は 1 mm...2 mm(0.04 インチ...0.08 インチ)です。
- ソーチェーンガイドバーの先端を持ち上げ続け、スプロケットカバーナットを締めます。
- 最後にもう一度距離 a を確認します。
- 距離 a が 1 mm...2 mm(0.04 インチ...0.08 インチ)の範囲にない場合は、この手順を繰り返します。
- 距離 a が 1 mm...2 mm(0.04 インチ...0.08 インチ)の範囲にない場合は、この手順を繰り返します。
ソーチェーンオイルを充填する
ソーチェーンオイルは、回転するソーチェーンを潤滑し、冷却します。専用の植物ベースの生分解性ソーチェーンオイルのみを使用してください。
初めてチェーンソーにソーチェーンオイルを充填した場合、ソーチェーンオイルがオイルタンクからオイル通路を通ってソーチェーンガイドバーおよびソーチェーンに移送されるまでに数秒かかります。初めて使用する前にチェーンの潤滑を確認してください。ソーチェーンオイルがなくなるまでチェーンソーを動かします。
オイルタンクの充填レベルを定期的に確認してください。遅くともオイルタンクの半透明の目視できる範囲にオイルが見えなくなったら、オイルを補充してください。オイルタンクは絶対に空にしないでください。

- チェーンソーを平らな場所に置き、オイルタンクのキャップを上に向けます。
- オイルタンクキャップの周りを湿らせた布で拭きます。
- キャップのクランプを開きます。
- オイルタンクのキャップを反時計回りにストップ位置まで回します。
- オイルタンクのキャップを外します。
- ソーチェーンオイルを注入します。
- オイルタンクを満タンにしますが、端まで完全に充填しないでください。約 12 mm(1⁄2″)の空気を残します。
- オイルタンクを満タンにしますが、端まで完全に充填しないでください。約 12 mm(1⁄2″)の空気を残します。
- オイルタンクのキャップをセットし、オイルタンクのキャップを押し下げ、「カチッ」と音がするまで時計回りに回します。
- キャップがしっかりと閉まっているかどうかを確認してください。
- キャップがしっかりと閉まっている場合は、クランプを下に折ります。
- キャップがしっかりと閉まっていない場合は、キャップを開いて再度セットしてください。
- キャップがしっかりと閉まっている場合は、クランプを下に折ります。
転倒防止装置
本製品の落下防止には、必ず Hilti の工具保持ロープ#2261971を使用してください。- 工具保持ロープは、図に示したように本製品のラグに固定してください。しっかりと固定されていることを確認してください。
- 支持構造物にスナップフックを固定します。スナップフックがしっかりと固定されていることを確認してください。

ご使用方法
本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。チェーンソーを持って動かす
- 左手で前ハンドル、右手で後ハンドルを持ち、チェーンソーを動かします。手の親指でそれぞれのハンドルを囲む必要があります。
- 常にチェーンソーの横側にいてください。ソーチェーンまたはソーチェーンガイドバーが身体と一直線にならないようにします。
- 両足を地面にしっかりとつけて立ち、反動の力に耐えられる位置に身体を置きます。
- 反動を吸収しやすくするために、左腕の肘をまっすぐ伸ばした位置に保ちます。

ソーチェーンのソーチェーンガイドバーの上端部が挟まれると(例えば木の切り口が閉じた時など)、ソーチェーンガイドバーが作業者の方に飛んでくることもあります。
反動のリスクは、次の対策を講じることで軽減できます。
- ソーチェーンガイドバーの先端の上 4 分の 1 付近の領域を使って作業しないでください。
- 適切に研ぎ、適切に張ったソーチェーンを使用して作業してください。
- 鋸で切断するときは、常に作業材料に切り口が開いていることを確認してください。

回転するソーチェーンが硬い物体に当たり、急ブレーキがかかったりすると、チェーンソーが突然作業者から勢いよく引き離されるおそれがあります。
キックバック

回転するソーチェーンが硬い物体に当たったり、急ブレーキがかかったりすると、チェーンソーが突然作業者に向かって勢いよくぶつかってくるおそれがあります。
チェーンブレーキの作動/解除
チェーンソーにはチェーンブレーキが装備されています。チェーンブレーキは反動時の事故リスクを軽減しますが、すべての事故を防ぐことはできません。チェーンソーの持ち方や操作方法の指示に従い、反動の危険性を理解してください。フロントハンドガードの慣性によって十分に大きな反動が生じると、チェーンブレーキが自動的にかかります。保護を確実にするために、チェーンブレーキの機能と自動作動を定期的にチェックしてください。

- チェーンブレーキをかけるには、フロントハンドガードを前部ハンドルから押し離します。
- フロントハンドガードが「カチッ」と音がしてはまり、ポインターが印
の上にきます。
- フロントハンドガードが「カチッ」と音がしてはまり、ポインターが印
- チェーンブレーキを解除するには、フロントハンドガードを前部ハンドル側に引きます。
- フロントハンドガードが「カチッ」と音がしてはまり、ポインタが印
の上にきます。
- フロントハンドガードが「カチッ」と音がしてはまり、ポインタが印
スイッチオン
- チェーンブレーキを解除します。
- スイッチオンロックを押したまま保持します。
- チェーンソーは作動準備が整い、ステータス LED が黄色に点滅します。
- チェーンソーは作動準備が整い、ステータス LED が黄色に点滅します。
- ON/OFF スイッチを押します。
- チェーンソーが動きます。
- ステータス LED が緑に常時点灯します。
- チェーンソーが動きます。
- ON/OFF スイッチを押したままにして、スイッチオンロックから手を放し、再び親指でリア ハンドルを握ります。
スイッチオフ
- ON/OFF スイッチから指を放します。
- ソーチェーンにブレーキがかかり、チェーンソーが停止します。
- チェーンソーは作動準備が整い、ステータス LED が黄色に点滅します。
- ソーチェーンにブレーキがかかり、チェーンソーが停止します。
- チェーンソーを置く前に、チェーンブレーキをかけてください。
- ステータス LED が黄色に常時点灯している。
- ステータス LED が黄色に常時点灯している。
切断
すべての鋸引き作業については、以下の指示に従ってください。
- ソーチェーンガイドバーが傾かないように、ソーチェーンガイドバーを全負荷回転数で切り口に導きます。
- バンパースパイクをあてがい、回転点として使用します。
- 切断中は常に鋸を全負荷回転数で作動させてください。
- ソーチェーンに切断を任せて、ソーチェーンガイドバーには軽く圧力をかけるだけにしてください。過度の圧力はソーチェーンやチェーンソーを損傷し、反動を引き起こす可能性があります。
- 切断が完了するまで、繰り返しバンパースパイクをあてがいます。
- 切断終了時に、チェーンソーの重量を支えてください。
木を伐倒する
この取扱説明書には、樹木の安全な伐倒技術が記載されています。理想的に成長し、まっすぐで健康な木が想定されます。実際には、伐倒が必要な木は、傾いたり(前、後)、張力がかかったり、損傷したり、空洞になったり腐ったり、その他多くの特性を持っている可能性があります。このような非理想的な木は、望ましくない方向に倒れたり、倒れるときに予期せず折れたり、その他多くの予期せぬ反応を示したりする可能性があります。木の伐倒の訓練を受けておらず、理想的ではない木を伐倒したい場合、Hilti では、この作業を訓練を受けた専門家に依頼することを強くお勧めしています。作業量に応じて、十分な容量のバッテリーを使用し、バッテリーが完全に充電されていることを確認してください。これにより、重要な時点で作業を中断する必要がなくなります。
伐倒方向と退避路を決定する
- 木の伐倒方向を設定する(A) 。伐倒方向は次の要因によって決まります。
- 木の自然な傾き。木の自然な傾き、つまり自然な伐倒方向に反して伐倒しようとしないでください。
- 風向きと風の強さ。強風は木の伐倒方向に制御不能な影響を与えます。強風時は作業を中止してください。
- 傾斜した地面。可能であれば、作業者は常に坂の上側に立ち、木は常に坂の下側に倒れるようにします。
- 障害物およびその他の木。木を伐倒する方向には障害物がまったくないようにしてください。
- 伐倒方向に応じて退避路(B) を定めます。
- 退避路とは、木が倒れたときに作業現場から離れる経路のことです。
- 退避路は次の条件を満たしている必要があります。
- 退避路は、伐倒方向に対して斜め 45 度の角度で後方に延びていなければなりません。
- 退避路には障害物がないようにしてください。
- 退避路からは木の枝全体がはっきりと見える必要があります。
- 地面が傾斜している場合、退避路は常に傾斜面に対して平行である必要があります。


- (C) 受け口
受け口は伐倒の方向を決定します。 - (D) ツル
ツルはヒンジのように木を地面に導きます。ツルの幅は幹径の 1/10 です。 - (E) 追い口切り
追い口切りでは、幹をツルと追いヅルまで切断します。追い口切りは幹の直径の 1/10 ところですが、受け口の底面から少なくとも 3 cm(1.2 インチ)上になります。 - (F) 追いヅル
追いヅルは木を支え、早期に倒れるのを防ぎます。追いヅルの幅は幹径の 1/10 ~ 1/5 です。 - (G) 幹径
幹径はおおよそ胸の高さで調べます。
- 幹の周囲および内部の障害物をすべて取り除きます。これには、土、石、剥がれた樹皮、釘、ケーブルなどが含まれます。
- 伐倒する木の下部や作業場から邪魔な枝や小枝をすべて取り除きます。
- 幹に大きな根がある場合は、最初に水平に、次に垂直に根を切り取り、取り除きます。

地面の近くで、伐倒方向に対して直角に受け口を配置します。
- 水平に下切りを行います。切り込み深さは幹径の 1/5 から最大 1/3 までにしてください。
- ソーチェーンガイドバーとソーチェーンに重量がかからないように、下切りは常に最初に行う必要があります。
- 下切りに対して 45°の角度で斜め切りを行います。
- 受け口からウェッジを取り外します。
- 木が健康で繊維が長い場合は、辺材に両側から切り込みます。
- 辺材のカットは受け口の底面の高さで、幹の直径の 1/10 の幅でなければなりません。
- 辺材のカットにより幹が裂けるのを防ぎます。

プランジカット技術のおかげで、追いヅルは伐倒の終わりまでそのまま残り、最後のステップでのみ切断されます。これにより、伐倒のタイミングをより適切に制御し、反動、負傷、ソーチェーンガイドバーやソーチェーンへの損傷を回避することができます。
- ソーチェーンガイドバー先端の下側全負荷回転数で当てます(1) 。
- 切り込みの深さがソーチェーンガイドバーの幅の 2 倍になるまで切り込みます。
- プランジカット位置に鋸をスイングします(2) 。
- ソーチェーンガイドバーを刺し込みます(3) 。
- ツルを傷つけないように注意してください。

小さい幹径の木を伐倒する小さい幹径とは、使用可能なソーチェーンガイドバーの長さよりも幹径が小さいことを意味します。
- 受け口を作ります。
- 警告を発します。
- 鋸を刺し込みます。
- バンパースパイクをツルの後ろに当てがい、ここを回転点として使用します。
- 最初に、ツルの方向に追い口切りを行います(1) 。
- ツルを傷つけないように注意してください。
- 次に、追いヅルの方向に追い口切りを行います(2) 。
- 追いヅルを傷つけないように注意してください。
- 伐倒クサビを配置します(3) 。
- 伐倒クサビは幹径と追い口切りの幅に合っていなければなりません。
- 警告を発します。
- 腕を伸ばして幹の外側から追い口切りの面に水平に追いヅルを切断します。
- 木が倒れ始めたら、すぐにチェーンソーの電源を切り、チェーンソーを下ろしてください。
- 退避路を通って安全な場所に移動し、木の枝全体を観察してください。木が意図した方向に倒れない場合は、それに応じて対処してください。

中程度の幹径の木を伐倒する中等度の幹径とは、使用可能なソーチェーンガイドバーの 2 倍の長さよりも幹径が小さいことを意味します。
- 警告を発します。
- 幹の後部にバンパースパイクを当てがい、ここを回転点として使用します。
- ツルを傷つけないように、バンパースパイクを当てがう位置を後方にします。
- ソーチェーンガイドバーを全負荷回転数で追い口切りに挿入し、ソーチェーンガイドバーを幹の中でできるだけ広くスイングします(1) 。
- ツルの方向に追い口切りを行います(2) 。
- ツルを傷つけないように注意してください。
- 追いヅルの方向に追い口切りを行います(3) 。
- 追いヅルを傷つけないように注意してください。
- 追い口切りの高さで幹の反対側に鋸を刺し込みます。
- ツルの方向に追い口切りを行います(4) 。
- ツルを傷つけないように注意してください。
- 追いヅルの方向に追い口切りを行います(5) 。
- 追いヅルを傷つけないように注意してください。
- 伐倒クサビを配置します(6) 。
- 伐倒クサビは幹径と追い口切りの幅に合っていなければなりません。
- 警告を発します。
- 腕を伸ばして幹の外側から追い口切りの面に水平に追いヅルを切断します。
- 木が倒れ始めたら、すぐにチェーンソーの電源を切り、チェーンソーを下ろしてください。
- 退避路を通って安全な場所に移動し、木の枝全体を観察してください。木が意図した方向に倒れない場合は、それに応じて対処してください。

枝払い
枝払いとは、伐倒した木から枝を取り除くことです。
- 切断中に木が地面に落ちたり転がったりしないように、大きな支え枝を木の下に残しておきます。
- 枝払いをするときは、自分とチェーンソーの間に木を置いてください。切りたい枝の反対側から切ります。
- 幹でチェーンソーを支えます。
- てこの動きでソーチェーンガイドバーを枝に押し付け、ソーチェーンガイドバーの上部で枝を切断します。
- 各枝を個別に切断し、切り落とした枝を作業場から頻繁に取り除きます。
長さに合わせてカット
- 一度に 1 本の幹だけを切り、幹が転がらないように固定してください。幹が傾斜している場合、長さに合わせて切るときは、常に幹の高い側に立ってください。幹の上には立たないでください。
- 可能な限り幹を地面から持ち上げ、木挽き台または同様の台の上で幹を切断します。幹を持ち上げることができない場合は、反動を避けるために状況に応じて次の手順に従ってください。
- 幹が完全に平らで持ち上げられない場合は、ソーチェーンガイドバーの下側を使用して上から 2⁄3 切断します(1) 。幹を 180°回転させて(2) 、残りの幹の 3 分の 1 を上から再度切断します(3) 。
切断後に幹がどちらの方向に移動するかわからない場合でも、この作業方法を使用してください。 - 幹が片側しかのっておらず、もう一方の側が空いている場合は、まずソーチェーンガイドバーの上部で幹を下から 1/3 切断します(4) 。次に、ソーチェーンガイドバーの下部を使用して、幹の残りの 2/3 を上から切断します(5) 。
- 幹の両端だけのっている場合は、まずソーチェーンガイドバーの下側を使って幹を上から 1/3 の位置で切断します(6) 。次に、ソーチェーンガイドバーの上部を使用して、幹の残りの 2/3 を下から切断します(7) 。

剪定
剪定とは、生きている木から枝を取り除くことです。木を剪定するときは、残った主枝や幹に直接最後の切り込みを入れないことが重要です。まず、枝の先の方を切断して重量を軽減します。こうすることで、残りの主枝や幹から樹皮が剥がれるのを防ぎます。樹皮が剥がれると、木は傷をふさぐことができなくなり、病原菌に感染しやすくなります。

- 肩の高さより高い位置で切断したり、はしごの上で作業したりしないでください。
- まず主枝/幹から少し離れたところで枝を下から切ります(1) 。切り込み深さは直径の 1/3 程度にしてください。
- 次に、主枝/幹からさらに少し離れたところで枝を上から再度切ります。(2) 。
- 最後に、樹皮が元に戻って傷を閉じることができるように、主枝/幹に近い残りの枝を切ります(3) 。
手入れと保守
製品の手入れ- 付着した汚れを慎重に除去してください。
- 通気溝を乾いた柔らかいブラシを使用して慎重に掃除してください。
- 必ず少し湿した布または樹脂溶剤でハウジングを拭いてください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
- スプロケットカバーを取り外し、スプロケット周りを軽く湿らせた布や樹脂溶剤で拭きます。スプロケットカバーを取り付けます。
- 本製品の電気接点を清掃するには、清潔な乾いた布を使用してください。
- 通気溝が詰まっているバッテリーは決して使用しないでください。通気溝を乾いた柔らかいブラシを使用して慎重に掃除してください。
- バッテリーを不必要に粉じんや汚れに曝さないようにしてください。バッテリーは、決して高い湿度に曝さないでください(例:水中に沈める、あるいは雨中に放置する)。
水分が浸入したバッテリーは、損傷したものとして取り扱ってください。そのようなバッテリーは不燃性の容器に隔離し、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 - バッテリーには、本製品に使用しているのではないオイルやグリスが付着しないようにしてください。バッテリーに不必要な粉じんあるいは汚れが堆積しないようにしてください。バッテリーは、乾いた柔らかいブラシまたは乾いた布で清掃してください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
バッテリーの電気接点に手を触れないでください、また、工場出荷時に塗布されているグリスを電気接点からぬぐい取らないでください。 - 必ず少し湿した布でハウジングを拭いてください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
- 目視確認可能なすべての部品については損傷の有無を、操作エレメントについては問題なく機能することを定期的に点検してください。
- 損傷および/または機能に問題のある場合は、本製品を使用しないでください。速やかに Hilti サービスセンターに本製品の修理を依頼してください。
- 手入れおよび保守作業の後は、すべての安全機構を取り付けて、それらが問題なく作動するか点検してください。
- 使用頻度に応じて、9 から 12 か月ごとに Hilti サービスまで製品を点検に出してください。
チェーンブレーキを点検する
チェーンブレーキの機能と自動作動を定期的に確認してください。フロントハンドガードに損傷がなく、過度な力を加えずに自由に動かせることを確認してください。
チェーンブレーキの機能を点検する
- チェーンブレーキをかけます。
- ソーチェーンを手でソーチェーンガイドバーの上に引っ張ってみてください。
結果 1 / 2ソーチェーンは動かない。
チェーンブレーキが機能しています。
結果 2 / 2ソーチェーンガイドバーの上にソーチェーンを引っ張ることができる。
- チェーンブレーキが故障しています。製品の使用を中止し、Hilti サービスにご連絡ください。
- チェーンブレーキが故障しています。製品の使用を中止し、Hilti サービスにご連絡ください。
チェーンブレーキの自動作動を確認する

- チェーンガードを取り付けます。
- チェーンブレーキを解除します。
- チェーンソーを両手で木の表面から約 30 cm(12 インチ)上で保持します。
- 前部ハンドルを放し、それによってチェーンソーのソーチェーンガイドバーの先端を木の表面に落下させます。
結果 1 / 2チェーンブレーキが慣性により作動する。
チェーンブレーキの自動作動は機能しています。
結果 2 / 2チェーンブレーキは慣性によって作動しない。
- チェーンブレーキ機構がブロックされているか、故障しています。製品の使用を中止し、Hilti サービスにご連絡ください。
- チェーンブレーキ機構がブロックされているか、故障しています。製品の使用を中止し、Hilti サービスにご連絡ください。
チェーンの潤滑を点検する
チェーンソーを使用する前に、毎回チェーンの潤滑を点検してください。初めて使用する前やソーチェーンガイドバーやソーチェーンを交換した後は、ソーチェーンオイルが行き渡るまでに数秒かかる場合があります。
- バッテリーを装着します。
- 明るい色の表面の上で、この表面に触れないようにチェーンソーのソーチェーンガイドバーを保持します。
- チェーンソーのスイッチをオンにします。
結果 1 / 3ソーチェーンオイルが飛び散るのが、明るい表面上で確認できる。
チェーンの潤滑は機能しています。チェーンソーは引き続き使用できます。
結果 2 / 3明るい表面上にソーチェーンオイルが確認できない。
- チェーンの潤滑を再度点検します。
- 製品の使用を中止し、Hilti サービスにご連絡ください。
- チェーンの潤滑を再度点検します。
ソーチェーンガイドバーとソーチェーンを清掃する

- スプロケットカバーのナットを緩めます。
- スプロケットカバーを取り外します。
- テンションスライダーがハウジングの左側に当たるまで、チェーンテンショナーのねじを反時計回りに回します。
- ソーチェーンが緩みます。
- ソーチェーンが緩みます。
- ソーチェーンガイドバーとソーチェーンを取り外します。
- チェーンソーのオイル出口チャンネルを刷毛、柔らかいブラシ、または樹脂リムーバーで掃除します。
- ソーチェーンとソーチェーンガイドバーの溝を刷毛、柔らかいブラシ、または樹脂溶剤で掃除します。
- ソーチェーンガイドバーの側面を、軽く湿らせた布または樹脂溶剤で拭きます。
- ソーチェーンガイドバーとソーチェーンを取り付けます。
ソーチェーンガイドバーの整備
ソーチェーンガイドバーに摩耗や損傷がないか定期的に確認してください。以下のいずれかに気付いた場合は、ソーチェーンガイドバーを交換してください。
- ソーチェーンガイドバーが曲がっている
- 溝に亀裂やその他の損傷がある
- 溝が狭くなり、ソーチェーンが妨げられる
- 溝が曲がって開き、ソーチェーンが横に傾く
- 最小溝深さに達していない。技術データを参照
- 平ヤスリでバリを取り除きます。
- ご不明な点やソーチェーンガイドバーが破損した場合は、Hilti サービスまでご連絡ください。
ソーチェーンを研ぐ

- ソーチェーンを張ります。
- 各切歯を丸ヤスリで削ります。ソーチェーンガイドバーに対して丸ヤスリを直角に内側から外側へ導きます。
- 丸ヤスリはソーチェーンのピッチに合っている必要があります。
- 研ぎ角度は 30°を維持してください。
- 丸ヤスリはソーチェーンのピッチに合っている必要があります。
- 平ヤスリを使ってデプスゲージをヤスリゲージと面一に、摩耗マークに対して平行に削ります。
搬送および保管
バッテリー工具およびバッテリーの搬送- バッテリーを取り外してください。
- チェーンソーは必ずチェーンガードを取り付けた状態で搬送してください。ソーチェーンガイドバーが完全に覆われるように、チェーンガードをソーチェーンガイドバーの上にスライドさせます。
- ソーチェーンガイドバーが後方を向くように、右手でチェーンソーの前部ハンドルを持ちます。
- 製品を発送する場合は、事前にオイルタンクを空にしてください。製品を再度使用する前に、新しいソーチェーンオイルを充填してください。
- バッテリーは決して梱包しない状態で搬送しないでください。搬送中のバッテリーは、他のバッテリー電極と接触して短絡の原因となることを防ぐために、過大な衝撃や振動から保護し、あらゆる導電性の物体あるいは他のバッテリーから隔離する必要があります。バッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- バッテリーは郵送しないでください。損傷していないバッテリーを送付する場合は、運送業者を手配してください。
- 使用の前にその都度、また長距離の搬送の前後には、製品とバッテリーに損傷がないか点検してください。
- 製品とバッテリーは涼しくて乾燥した場所に保管してください。製品仕様 に記載されている温度の限界値に注意してください。
- ソーチェーンガイドバーとソーチェーンを清掃し、オイルタンクを完全に満たします。
- スプロケットカバーのナットを開き、チェーンテンショナーのねじを反時計回りに 2 回転してソーチェーンを緩めます。
- チェーンソーは必ずチェーンガードを取り付けた状態で保管してください。ソーチェーンガイドバーが完全に覆われるように、チェーンガードをソーチェーンガイドバーの上にスライドさせます。
- バッテリーは充電器内で保管しないでください。充電の後は、必ずバッテリーを充電器から取り出してください。
- バッテリーを太陽の直射下、熱源の上、窓際等で保管しないでください。
- 製品およびバッテリーは、子供や権限のない人が手を触れることのないようにして保管してください。
- 使用の前にその都度、また長期にわたる保管の前後には、製品とバッテリーに損傷がないか点検してください。
故障時のヒント
いかなるい不具合の発生時にも、バッテリーのステータス表示を確認してください。Li-Ion バッテリーのインジケーター の章を参照してください。この表に記載されていない、あるいはご自身で解消することのできない故障が発生した場合には、弊社営業担当または Hilti サービスセンターにご連絡ください。
故障 |
考えられる原因 |
解決策 |
---|---|---|
バッテリーの LED に何も表示されない。 |
バッテリーの故障。 |
|
バッテリーが「カチッ」と音がするまでロックされない。 |
バッテリーのロックノッチが汚れている。 |
|
バッテリーの消耗が通常よりも早い。 |
周囲温度が低すぎる。 |
|
切断部分に焦げた臭いや煙が発生する。 |
ソーチェーンが正しく研がれていません。 |
|
ソーチェーンの張りがきつすぎます。 |
||
オイルタンク内のソーチェーンオイルが不足しています。 |
||
ソーチェーンオイルが十分に汲み上げられていません。 |
||
ソーチェーンオイルが不適切であるか、古すぎます。 |
|
|
チェーンソーが正しく使用されていません。 |
|
|
切断能力が低すぎる。 |
ソーチェーンが正しく研がれていません。 |
|
ソーチェーンが逆向きに取り付けられています。 |
||
スイッチオンロックや ON/OFF スイッチを押しても製品が反応しない。 |
バッテリーが完全に装着されていない。 |
|
製品が始動しない。 |
チェーンブレーキがかかっています。 |
|
ソーチェーンの張りがきつすぎます。 |
||
製品あるいはバッテリーが非常に熱くなる。 |
電気的故障 |
|
廃棄

メーカー保証
- 保証条件に関するご質問は、最寄りの Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。
Hilti Li-Ion バッテリー
安全と用途に関する注意事項本書において「バッテリー」という用語は、その内部に複数の結合されたリチウムイオンセルを収納している再充電が可能な Hilti 製 Li-Ion バッテリーを指します。バッテリーは Hilti 製電動工具専用で、それ以外の用途には使用できません。必ず純正の Hilti 製バッテリーを使用してください!製品の説明Hilti 製バッテリーは、セル管理システムおよびセル保護システムを装備しています。
このバッテリーは、高い規定のエネルギー密度を可能にするリチウムイオン吸蔵材料を含むセルで構成されています。Li-Ion セルには、メモリー効果がきわめて低いが、衝撃、深放電あるいは高湿度には非常に弱いという特性があります。
Hilti 製バッテリーの使用が許可されている製品については、最寄りの Hilti Store または www.hilti.group でご確認ください。
安全について
- Li-Ion バッテリーの安全な取扱いと使用のために、以下の安全上の注意を遵守してください。 これを守らないと、皮膚の炎症、重篤な腐食負傷、化学火傷、火災および/あるいは爆発の原因となることがあります。
- 損傷を防止して健康にとってきわめて危険なバッテリー液の漏出を防ぐため、バッテリーは慎重に取り扱ってください!
- バッテリーは決して改造したり手を加えたりしないでください!
- バッテリーを分解したり、挟んだり、80°C 以上に加熱したり、燃やしたりしないでください。
- ぶつけたり、あるいはその他の損傷を受けたバッテリーは、使用したり充電したりしないでください。バッテリーは、損傷の痕跡がないか定期的に点検してください。
- リサイクルあるいは修理されたバッテリーは、決して使用しないでください。
- バッテリーまたはバッテリー式電動工具は、決して打撃工具として使用しないでください。
- バッテリーは、決して直射日光、高温、火花の発生、裸火に曝さないでください。これを守らないと、爆発の原因となることがあります。
- バッテリーの電極に、指、工具、装身具あるいはその他の導電性のある物体で触れないようにしてください。これを守らないと、バッテリーの損傷、物財の損傷および負傷の原因となることがあります。
- バッテリーを雨、湿気、液体から保護してください。バッテリー内に湿気が入り込むと、短絡、感電、火傷、火災あるいは爆発の原因となることがあります。
- 必ずご使用のバッテリータイプ用に指定された充電器と電動工具を使用してください。これについては、充電器や電動工具の取扱説明書の記述を確認してください。
- バッテリーは、爆発の可能性がある場所で使用あるいは保管しないでください。
- バッテリーが掴むことのできないほどに熱くなっている場合は、故障している可能性があります。バッテリーを、目視確認が可能で可燃物のない場所に、可燃性の資材から十分な距離を設けて置いてください。バッテリーを冷ます。1 時間の経過後にも掴むことのできないほどに熱い場合は、そのバッテリーは故障している可能性があります。バッテリー火災の際の処置 の章の指示に従ってください。
- バッテリーが損傷した場合は、必ず Hilti サービスセンターにご連絡ください。
- バッテリー液が漏出しているバッテリーは使用しないでください。
- 漏出したバッテリー液は、直接眼および/または皮膚に触れないようにしてください。バッテリー液の取り扱いの際には、必ず保護手袋とアイシールドを着用してください。
- 漏出したバッテリー液を取り除くには、そのための許可を得ている化学洗浄剤を使用してください。バッテリー液の清掃に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- 故障したバッテリーは可燃性の容器内に置かず、乾燥した砂、石灰粉(CaCO3)あるいはケイ酸塩(バーミキュライト)を被せます。続いてカバーを空気が入らないように密閉し、容器を可燃性の気体、液体、物体から遠ざけて保管します。
- 容器の廃棄は、最寄りの Hilti Store あるいは適切な廃棄物処理業者に依頼してください。損傷したバッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- 正常ではない充電、異常に長い充電時間、感知できるほどの出力低下、通常ではない LED 動作、あるいはバッテリー液の漏出などのバッテリーの異常動作に注意してください。これらは、バッテリー内部に問題があることを示唆しています。
- バッテリー内部に問題があることが疑われる場合は、Hilti サービスセンターにご連絡ください。
- バッテリーが機能しない場合、バッテリーの充電が不可能な場合、あるいはバッテリー液が漏出する場合は、バッテリーを廃棄する必要があります。メンテナンスおよび廃棄 の章を参照してください。
- 危険なガスおよび爆発の危険があるガスを逃がすために、充分な換気を確保します。
- 煙の発生が著しい場合には、直ちにその場を離れてください。
- 気管に刺激痛のある場合は医師に相談してください。
- 消火を試みる前に、消防に連絡してください。
- バッテリー火災の消火には水以外のものは使用せず、できるだけバッテリーから離れて消火してください。粉末消火器や消火ブランケットは Li-Ion バッテリーには効果がありません。延焼領域については、通常の消火剤で対応できます。
- 大量の燃えているバッテリーを動かそうと試みないでください。火の燃え移っていない物体をバッテリー周辺から遠ざけて、燃えているバッテリーを周囲から隔離します。
- 燃えているバッテリーをシャベルなどに乗せて水の入ったバケツに入れます。冷却効果により、まだ発火の危険がある温度に達していないバッテリーセルへの延焼が低減されます。
- バッテリーを 24 時間以上バケツの中に入れておき、バッテリーを完全に冷まします。
- バッテリーが損傷した場合の対処 の章を参照してください。
- 周囲温度:-17°C...+60°C / 1°F...140°F
- 保管温度:-20°C...+40°C / -4°F...104°F
- バッテリーは充電器内で保管しないでください。充電の後は、必ずバッテリーを充電器から取り出してください。
- バッテリーはできるだけ涼しくて乾燥した場所に保管してください。涼しい場所での保管はバッテリーの作動時間を長くします。バッテリーを太陽の直射下、ラジエーターの上、窓際等で保管しないでください。
- バッテリーは郵送しないでください。損傷していないバッテリーを送付する場合は、運送業者を手配してください。
- バッテリーは決して梱包しない状態で輸送しないでください。輸送中のバッテリーは、他のバッテリー電極と接触して短絡の原因となることを防ぐために、過大な衝撃や振動から保護し、あらゆる導電性の物体あるいは他のバッテリーから隔離する必要があります。バッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- バッテリーは清潔に保ち、オイルやグリスで汚さないようにしてください。バッテリーに不要な粉じんあるいは汚れが付着しないようにしてください。バッテリーは、乾いた柔らかい刷毛、あるいは清潔な乾いた布で清掃してください。
- バッテリーは、決して通気溝が覆われた状態で使用しないでください。通気溝を乾いた柔らかいブラシを使用して慎重に掃除してください。
- 内部に異物が入らないようにしてください。
- バッテリー内に湿気が入り込まないようにしてください。バッテリー内に湿気が入り込んだ場合は、そのバッテリーは損傷したものとして取り扱い、不燃性の容器に入れて隔離してください。
- バッテリーが損傷した場合の対処 の章を参照してください。
- 誤った方法で廃棄すると、漏出するガスあるいはバッテリー液により健康を損なう危険があります。バッテリーの廃棄は、最寄りの Hilti Store あるいは適切な廃棄物処理業者に依頼してください。損傷したバッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- バッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません。
- バッテリーは子供が手を触れることのないように廃棄してください。短絡を防止するために接続部を非導電性のもので覆ってください。
適合宣言
適合宣言製造者は、単独の責任において本書で説明している製品が有効な法規と有効な標準規格に適合していることを宣言します。技術資料は本書の後続の頁に記載されています:
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH | Zulassung Geräte | Hiltistraße 6 | 86916 Kaufering, DE
製品データ
バッテリー式チェーンソー |
SCN 60‑22 |
製品世代 |
01 |
製造番号 |
1‒99999999999 |
サウンドパワーレベル(測定値) (LWA): 102 dB(A) |
サウンドパワーレベル(保証値) (LWAd): 104 dB(A) |
EC 型式審査番号4818016.24001 指定の検査所 No. 0158: DEKRA Testing & Certification GmbH, Handwerkstraße 15, D- 70565, Stuttgart, Germany |
