言語

DD 250-CA

オリジナル取扱説明書

文書について

本書について

  • ご使用前に本書をすべてお読みください。このことは、安全な作業と問題のない取扱いのための前提条件となります。
  • 本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。
  • 取扱説明書は常に製品とともに保管し、他の人が使用する場合には、製品と取扱説明書を一緒にお渡しください。

記号の説明

警告表示

警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:
危険
危険
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる危険性がある場合に注意を促すために使われます。
警告
警告
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる可能性がある場合に注意を促すために使われます。
注意
注意
  • この表記は、身体の負傷あるいは物財の損傷が発生する可能性がある場合に使われます。

本書の記号

本書では、以下の記号が使用されています:
Image alternative 使用前に取扱説明書をお読みください
Image alternative 本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報
Image alternative リサイクル可能な部品の取扱い
Image alternative 工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません

図中の記号

図中では以下の記号が使用されています:
Image alternative この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています
Image alternative 付番は図中の作業手順の順序に対応していて、本文の作業手順とは一致しない場合があります
Image alternative 概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています
Image alternative この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。

製品により異なる記号

義務表示

以下の義務表示が使用されています:
Image alternative アイシールドを着用してください
Image alternative 保護ヘルメットを着用してください
Image alternative 耳栓を着用してください
Image alternative 保護手袋を着用してください
Image alternative 安全靴を着用してください
Image alternative 防じんマスクを着用してください

製品に表示されている記号

製品には以下の記号が使用されている場合があります:
Image alternative 解析データ
Image alternative 穿孔開始ステージ
Image alternative 無負荷回転数
Image alternative 交流
Image alternative 直径
Image alternative クレーン‌による‌搬送禁止
Image alternative Bluetooth
Image alternative ロックが開いている
Image alternative ロックが閉じている
Image alternative 本製品は、iOS および Android プラットフォームと互換性のある無線データ転送をサポートしています。
Image alternative 保護接地
Image alternative 本製品がそれに該当する場合、本製品はこの認証機関により適用される規格に従って米国およびカナダ市場に対して認証されています。

注意事項表示

ドリルスタンド、ベースプレートまたはダイヤモンドコアドリルに表示
Image alternative バキュームベースプレートに表示
上図 :バキュームベースプレートを接続して水平方向の穿孔作業をする場合には、ドリルスタンドを固定させるための付加的な措置を施さなければなりません。
下図 :バキュームプレートによる固定では、追加の固定具なしで上向き穿孔を行ってはなりません。
Image alternative ダイヤモンドコアドリルに表示
上向きの施工時には、必ず湿式バキュームクリーナーに接続した水処理システムを使用してください。
Image alternative ダイヤモンドコアドリルに表示
必ず正常に作動する漏電遮断器を使用してください。

製品情報

Image alternative 製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。
機種名および製造番号は銘板に表示されています。
  • 製造番号を以下の表に書き写しておいてください。ヒルティ代理店やサービスセンターへお問い合わせの際には、製品データが必要になります。
    製品データ
    ダイヤモンドコアドリル
    DD 250-CA
    製品世代
    01
    製造番号:

適合宣言

Image alternative
製造者は、単独の責任において本書で説明している製品が有効な法規と有効な標準規格に適合していることを宣言します。
技術資料は本書の後続の頁に記載されています:
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH | Zulassung Geräte | Hiltistraße 6 | 86916 Kaufering, DE

安全

電動工具の一般安全注意事項

Image alternative 警告事項 本電動工具に付属のすべての安全上の注意、指示事項、図、および製品仕様をお読みください。 以下の指示を守らないと、感電、火災および/または重傷事故の危険があります。
安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
安全上の注意で使用する用語「電動工具」とは、お手持ちの電動ツール(電源コード使用)またはバッテリーツール(コードレス)を指します。
作業環境に関する安全
  • 作業場はきれいに保ち、十分に明るくしてください。 ちらかった暗い場所での作業は事故の原因となります。
  • 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガスおよび粉じんのある場所)では電動工具を使用しないでください。 電動工具から火花が飛散し、粉じんや揮発性ガスに引火する恐れがあります。
  • 電動工具の使用中、子供や無関係者を作業場へ近づけないでください。 作業中に気がそらされると、本体のコントロールを失ってしまう恐れがあります。
電気に関する安全注意事項
  • 電動工具の接続プラグは電源コンセントにきちんと適合しなければなりません。 プラグは絶対に変更しないでください。 保護接地した電動工具と一緒にアダプタープラグを使用しないでください。 オリジナルのプラグと適切なコンセントを使用することにより、感電の危険を小さくすることができます。
  • パイプ、ラジエーター、電子レンジ、冷蔵庫などのアースされた面に体の一部が触れないようにしてください。 体が触れると感電の危険が大きくなります。
  • 電動工具を雨や湿気から保護してください。 電動工具に水が浸入すると、感電の危険が大きくなります。
  • 電動工具を持ち運んだり、吊り下げたり、コンセントからプラグを抜いたりするときは、必ず本体を持ち、電源コードを持ったり引っ張ったりしないでください。 電源コードを火気、オイル、鋭利な刃物、可動部等に触れる場所に置かないでください。 電源コードが損傷したり絡まったりしていると、感電の危険が大きくなります。
  • 屋外工事の場合には、必ず屋外専用の延長コードを使用してください。 屋外専用の延長コードを使用すると、感電の危険が小さくなります。
  • 湿った場所で電動工具を作動させる必要がある場合は、漏電遮断器を使用してください。 漏電遮断器を使用すると、感電の危険が小さくなります。
作業者に関する安全
  • 電動工具を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。 疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には電動工具を使用しないでください。 電動工具使用中の一瞬の不注意が重傷の原因となることがあります。
  • 個人用保護具および保護メガネを常に着用してください。 負傷の危険を低減するために、電動工具の使用状況に応じた粉じんマスク、耐滑性の安全靴、ヘルメット、耳栓などの個人用保護具を着用してください。
  • 電動工具の意図しない始動を防止して下さい。 電動工具を電源および/またはバッテリーに接続する前や本体を持ち上げたり運んだりする前に、本体がオフになっていることを必ず確認してください。 オン/オフスイッチが入っている状態で電動工具のスイッチに指を掛けたまま運んだり、電源に接続したりすると、事故の原因となる恐れがあります。
  • 電動工具のスイッチを入れる前に、必ず調節キーやレンチを取り外してください。 調節キーやレンチが本体の回転部に装着されたままでは、けがの原因となる恐れがあります。
  • 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。 足元を安定させ、常にバランスを保つようにしてください。 これにより、万一電動工具が異常状況に陥った場合にも、適切な対応が可能となります。
  • 作業に適した作業着を着用してください。 だぶだぶの衣服や装身具を着用しないでください。 髪、衣服、手袋を本体の可動部に近づけないでください。 だぶだぶの衣服、装身具、長い髪が可動部に巻き込まれる恐れがあります。
  • 吸じんシステムの接続が可能な場合には、これらのシステムが適切に接続、使用されていることを確認してください。 吸じんシステムを利用することにより、粉じん公害を防げます。
  • 電動工具の取扱いに熟練している場合にも、正しい安全対策を遵守し、電動工具に関する安全規則を無視しないでください。 不注意な取扱いは、ほんの一瞬で重傷事故を招くことがあります。
電動工具の使用および取扱い
  • 無理のある使用を避けてください。 作業用途に適した電動工具を使用してください。 適切な電動工具の使用により、能率よく、スムーズかつ安全な作業が行えます。
  • スイッチが故障している場合には、電動工具を使用しないでください。 スイッチで始動および停止操作のできない電動工具は危険ですので、修理が必要です。
  • 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前や本体を保管する前には電源プラグをコンセントから抜き、および/または脱着式のバッテリーを取り外してください。 この安全処置により、電動工具の意図しない始動を防止することができます。
  • 電動工具をご使用にならない場合には、子供の手の届かない場所に保管してください。 電動工具に関する知識のない方、本説明書をお読みでない方による本体のご使用は避けてください。 未経験者による電動工具の使用は危険です。
  • 電動工具とアクセサリーは慎重に手入れしてください。 可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、電動工具の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。 電動工具をご使用になる前に、損傷部分の修理を依頼してください。 事故の多くは保守管理の不十分な電動工具の使用が原因となっています。
  • 先端工具は鋭利で汚れのない状態を保ってください。 お手入れのゆきとどいた先端工具を使用すると、作業が簡単かつ、スムーズになります。
  • 電動工具、アクセサリー、先端工具などは、それらの説明書に記載されている指示に従って使用してください。 その際は、作業環境および用途についてもご注意ください。 指定された用途以外に電動工具を使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
  • グリップとグリップ面は乾燥した清潔な状態に保ち、オイルやグリスの付着がないようにしてください。 グリップやグリップ面が滑りやすい状態になっていると、予期していない状況が発生した際に電動工具を安全に使用/制御できません。
サービス
  • 電動工具の修理は必ず認定サービスセンターにお申し付けください。また、必ず純正部品を使用してください。 これにより電動工具の安全性が確実に維持されます。

ドリルに関する安全上の注意

すべての作業に関する安全上の注意
  • 隠れた電線や装置自体の電源コードに先端工具が接触する可能性のある作業を行う場合は、電動工具の絶縁されたグリップを持ってください。 通電しているケーブルと接触すると、本体の金属部分にも電圧がかかり、感電の危険があります。
長いドリルビットを使用する際の安全上の注意
  • 決してドリルビットの最大許容回転数を超過する回転数で作業しないでください。 回転数が高くてドリルビットが作業材料と接触せず自由に回転できる状態にあると、ドリルビットは簡単に曲がってしまうことがあり、これが負傷の原因となることがあります。
  • 穿孔作業は、常にドリルビットが作業材料と接触している状態で低い回転数から始めるようにしてください。 回転数が高くてドリルビットが作業材料と接触せず自由に回転できる状態にあると、ドリルビットは簡単に曲がってしまうことがあり、これが負傷の原因となることがあります。
  • 過度な力を加えず、常にドリルビットの縦方向にのみ力が作用するようにしてください。 ドリルビットは曲がって折れてしまうこと、あるいはコントロールを失って負傷の原因となることがあります。

ダイヤモンドドリルに関する安全上の注意

  • 水を使用する必要がある穿孔作業を行う際は、作業領域から水を除去するか、あるいは水を受ける容器を使用してください。 このような事前処置により作業領域を乾燥した状態に保ち、感電の危険を低減します。
  • 隠れた電線や装置自体の電源コードに先端工具が接触する可能性のある作業を行う場合は、絶縁されたグリップ面を掴んで電動工具を使用してください。 先端工具が通電状態の配線と接触すると電動工具の金属部分にも電圧がかかり、感電の危険があります。
  • ダイヤモンドコアドリルによる穿孔の際は耳栓を着用してください。 騒音により、聴覚に悪影響が出る恐れがあります。
  • 先端工具がブロックした場合は、それ以上先端工具を送ることをしないで電動工具をオフにします。 先端工具が噛んだことの原因を突き止め、その原因を取り除いてください。
  • 作業材料に食い込んでいるダイヤモンドドリルを再スタートする際は、スイッチをオンにする前に先端工具が問題なく回転するか確認してください。 先端工具は噛んでいると回転せず、そのため工具の過負荷、あるいはダイヤモンドドリルが作業材料から外れる原因となることがあります。
  • アンカーおよびネジによりドリルスタンドを作業材料に固定する際は、使用するアンカー具が機械の使用中それを保持できるものであることを確認してください。 作業材料が抵抗力のないものあるいは多孔性のものである場合は、アンカーが抜けてドリルスタンドが作業材料から外れる可能性があります。
  • バキュームベースプレートによりドリルスタンドを作業材料に固定する際は、表面が滑らかで、汚れがなく、また多孔性でないことを確認してください。 ドリルスタンドは、タイルおよび結合剤の層などの表層処理を施した面に固定しないでください。 作業材料の表面が滑らかでない、平坦でない、あるいは固定が十分でないと、バキュームベースプレートが作業材料から外れることがあります。
  • 穿孔前および穿孔作業時に、負圧が十分であることを確認してください。 負圧が十分でないと、バキュームベースプレートが作業材料から外れることがあります。
  • 機械がバキュームベースプレートのみで固定されている場合は、決して上向き穿孔および壁面への穿孔を行わないでください。 負圧が失われると、バキュームベースプレートが作業材料から外れます。
  • 壁面あるいは天井を貫通させて穿孔作業を行う場合は、反対側の作業領域およびそこにいる人員に危険が及ぶことがないか、注意してください。 コアビットが穿孔穴から突出して、コアが反対側に落下する可能性があります。
  • 上向き穿孔の際は、必ず取扱説明書に指定された水受け容器を使用してください。 工具内に水が浸入しないように注意してください。 電動工具に水が浸入すると、感電の危険が大きくなります。

その他の安全上の注意

作業者に関する安全
  • 本体の加工や改造は絶対に行わないでください。
  • 本体は、体の弱い人が指示を受けずに使用するには向いていません。
  • 本体は子供の手が届かないところに保管してください。
  • 回転部分には手を触れないでください。本体の電源は必ず作業場で入れてください。 回転部分、特に回転している先端工具は負傷の原因となります。
  • ノロに皮膚が触れないようにしてください。
  • 含鉛塗料、特定の種類の木材、コンクリート/石材、石英を含む岩石、鉱物および金属などの母材から生じた粉じんは、健康を損なう危険があります。作業者や近くにいる人が粉じんに触れたり吸い込んだりすると、アレルギー反応や呼吸器疾患を起こす可能性があります。カシやブナ材などの特定の粉じんは、特に木材処理用の添加剤(クロム塩酸、木材保護剤)が使用されている場合、発ガン性があるとされています。アスベストが含まれる母材は、必ず専門家が取り扱うようにしてください。できるだけ有効な集じん装置を使用してください。これには、本電動工具に適した Hilti 推奨の木材および/または鉱物粉じん用可動集じん装置を使用してください。作業場の換気に十分配慮してください。それぞれの粉じんに適した防じんマスクの着用を推奨します。処理する母材について、各国で効力を持つ規定を遵守してください。
  • ダイヤモンドコアドリルおよびダイヤモンドコアビットは重いので注意してください。身体の一部を挫傷する危険があります。本体使用中、作業者および現場で直近に居合わせる人々は保護メガネ、保護ヘルメット、耳栓、保護手袋、安全靴を着用しなければなりません。
電動工具の慎重な取扱いおよび使用
  • 本体がドリルスタンドに正しく固定されていることを確認してください。
  • 必ずドリルスタンドにエンドストップが取り付けられていることを確認してください。エンドストップが取り付けられていないと、安全に関わるエンドストップ機能が正しく作動しません。
  • 先端工具がチャック機構に適合し、チャック内にしっかりと固定されていることを確認してください。
電気に関する安全注意事項
  • コンセント口が数個付いている延長コードに、複数の機器を同時に接続して使用しないでください。
  • 本体は、必ずアース線付きの十分な長さの主電源に接続して使用してください。
  • 作業を開始する前に、作業場に埋設された電線、ガス管や水道管がないかを金属探知機などで調査してください。 例えば、作業中に誤って先端工具が電線に触れると、本体の金属部分とケーブルが通電する可能性があります。この場合、感電による重大な事故が発生する危険があります。
  • キャリッジを動かす際に電源コードが損傷しないように注意してください。
  • 本体を作動させる場合は、必ず同梱の漏電遮断器を使用してください(漏電遮断器のない装置は決して絶縁変圧器なしで使用しないでください)。ご使用前には毎回、漏電遮断器を点検してください。
  • 本体の電源コードを定期的に点検し、コードに損傷がある場合は認定を受けた修理スペシャリストに交換を依頼してください。電動工具の電源コードが損傷した場合は、専用の承認された交換用電源コードと交換してください。交換用電源コードはヒルティサービスセンターにご注文ください。延長コードを定期的に点検し、損傷がある場合は交換してください。作業中、損傷した電源コード、延長コードには触れないでください。電源プラグをコンセントから抜きます。 損傷した電源コードや延長コードは感電の原因となり危険です。
  • 本体は、決して汚れた状態あるいは濡れた状態で使用しないでください。 本体表面に埃(特に導電性の物質)が付着していたり、あるいは濡れていると、好ましくない条件下においては感電の原因となることがあります。したがって特に導電性のある物質に対する作業を頻繁に行う場合は、定期的に Hilti サービスセンターに本体の点検を依頼してください。
  • ダイヤモンドコアドリルをDD AF-CA H なしで使用する場合は、必ず DD AF-CA H 用電源にカバーを取り付てください。 電動工具に水が浸入すると、感電の危険が大きくなります。
作業場の安全確保
  • 穿孔作業は現場監督者の許可を得て行ってください。 建物およびその他の構造物への穿孔作業、特に鉄筋または鉄骨梁の除去は静力学に影響を及ぼします。
  • 転倒を防止するために、ドリルスタンドが正しく固定されていない場合にはドリルスタンドに取り付けた本体を必ず最低位置にしてください。
  • 電源および延長ケーブル、吸引およびバキュームホースを回転部分から遠ざけてください。
  • 湿式穿孔での上向きの施工時には、湿式バキュームクリーナーに接続した水処理システムを必ず使用してください。
  • 上向きの施工時には、追加の固定具なしでのバキュームによる固定は禁止されています。
  • バキュームベースプレート(アクセサリー)を接続して水平方向の穿孔作業をする場合には、必ずドリルスタンドを固定させるための付加的な措置を施してください。

製品の説明

製品概要

ダイヤモンドコアドリル DD 250-CA

Image alternative
  1. マルチファンクションディスプレイ
  2. 操作ボタン 穿孔開始ステージ
  3. 操作ボタン 解析データ
  4. 銘板
  5. ON/OFF スイッチ
  6. 電源コードカバー
  7. DD AF-CA H(アクセサリー)の電源
  8. 漏電遮断器付き電源コード
  9. 給水コネクター
  10. キャリンググリップ(2 個)
  11. カーボンブラシカバー(2x)
  12. 給水コック
  13. チャック
  14. ギア選択スイッチ

ドリルスタンド DD-HD 30

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  1. ネジジャッキ(アクセサリー)
  2. カバー
  3. コラム
  4. レベル調整スクリュー(3x)
  5. ポジションインジケーター
  6. アンカー
  7. ベースプレート
  8. 銘板
  9. クランピングスピンドル
  10. クランピングナット
  11. ストラット
  12. キャリンググリップ
  13. エンドストップネジ
  14. デプスゲージ(アクセサリー)
  15. ホイールアセンブリー取り付けポイント
  16. ウォーターコレクターホルダー(アクセサリー)
  17. シール(アクセサリー)
  18. ウォーターコレクター(アクセサリー)
  19. ウォーターコレクターワッシャー(アクセサリー)

キャリッジ DD-HD 30

Image alternative
  1. ハンドルスリーブ 1:1
  2. ハンドルスリーブ 1:3
  3. ロッキングボルト(ダイヤモンドコアドリルのロック)
  4. シャーピン
  5. ハンドル
  6. レベリングインジケーター(2x)
  7. キャリッジロック機構
  8. 電源コードガイド
  9. DD AF-CA H 用接続インターフェース
  10. キャリッジ遊び調整ネジ(4x)

バキュームベースプレート(アクセサリー)

Image alternative
  1. バキュームリリースバルブ
  2. バキュームホース
  3. ホイールアセンブリー取り付けポイント
  4. 圧力ゲージ
  5. バキュームシール
  6. レベル調整スクリュー(4x)

正しい使用

本書で説明している製品は、電動ダイヤモンドコアドリルです。本製品は、スタンド支持による湿式穿孔で(鉄筋の入った)鉱物母材に貫通穿孔および非貫通穿孔を行うためのものです。ダイヤモンドコアドリルの手持ち使用は認められません。

  • ダイヤモンドコアドリルを使用する際は、常にドリルスタンドを使用してください。ドリルスタンドは、アンカーベースプレートあるいはバキュームベースプレートにより母材に確実に固定されていなければなりません。

  • ベースプレートの調整作業を行う際には、衝撃の大きな工具(ハンマーなど)を使用しないでください。

  • 必ず、出力銘板に表示されている電源電圧および電源周波数で作動させてください。

  • ご使用になるアクセサリーの安全および操作上の注意事項にもご留意ください。

Bluetooth®

本製品は Bluetooth を備えています。
Bluetooth は無線データ転送機能で、これに対応した 2 台の機器の短距離における通信を可能にします。
安定した Bluetooth 接続を確実なものにするには、接続される機器同士が目視確認できる位置にあることが必要です。
本製品における Bluetooth 機能Bluetooth 機能に関する詳細は、カップリングされている機器の取扱説明書を参照してください。
  • カップリングされている Hilti 機器のサービスメッセージおよびステータスメッセージのダイヤモンドコアドリルのディスプレイでの表示。
  • サービス機能および製品関連解析データ転送のための、Hilti ON!Track 3 アプリを介してのモバイル端末機器との接続。
Bluetooth をオンまたはオフにする
Hilti 製品は、Bluetooth がオフにされた状態で納品されます。Bluetooth は初回使用時に自動的にオンになります。
  • オフにするには、Image alternative および Image alternative ボタンを同時に 10 秒以上押し続けます。
  • オンにするには、Image alternative および Image alternative ボタンを同時に押します。
機器をカップリングするBluetooth に対応した Hilti 機器とのカップリングは、ダイヤモンドコアドリルが同じタイプの他の Hilti 機器と接続されるか、あるいはBluetooth がオフにされるまで維持されます。カップリングは機器をオフおよびオンにした後も維持され、カップリングされた機器は自動的に再接続されます。
  • Bluetooth に対応した Hilti 機器あるいはモバイル端末機器とカップリングするには、Bluetooth がオンになっている状態で Image alternative および Image alternative ボタンを同時に押します。.
Bluetooth に対応した Hilti 機器との接続の制限時間は 2 分です。2 分が経過すると、接続構築はキャンセルされます。
ライセンス
Bluetooth® のワードマークとロゴは Bluetooth SIG, Inc. の所有に帰する登録商標であり、 Hilti はこれらの使用についてライセンスを供与されています。

ダイヤモンドコアドリルのマルチファンクションディスプレイの表示記号と説明

以下の表示は、ダイヤモンドコアドリルが作動可能な状態(電源に接続され漏電遮断機がオンになっている)になっていると表示されます。
表示は、ギア選択と使用方法により異なることがあります。
Image alternative
スタート画面
ダイヤモンドコアドリルが通電されると、スタート画面が表示されます。スタート画面には、Bluetooth の状態、個人名およびダイヤモンドコアドリルの製造番号が表示されます。
  • 画面に表示される製品名は、Hilti ON!Track 3 アプリにより変更することができます(初期設定:'Your name here ').
Image alternative
水準器
ダイヤモンドコアドリルがオンになっていない状態です。表示は、斜め穿孔の際のシステムの高さ調整およびドリルスタンドの位置合わせを容易にします。ダイヤモンドコアドリルの位置合わせは、記号と度数で表示されます。
  • 室温での角度精度:± 2°
Image alternative
ギア表示
ダイヤモンドコアドリルがアイドリング状態です。表示は、選択されたギアがダイヤモンドコアビットに適したものであることの確認を容易にします。左上部に選択されたギア、中央にそのギアに対する推奨コアビット直径範囲がミリメートルおよびインチ単位で表示されます。
Image alternative
穿孔開始ステージ有効
ダイヤモンドコアドリルがオフにされているか、あるいはアイドリング状態です。この機能は、直径の大きなコアビットを使用する際の振動の少ない穿孔を可能にします。Image alternative ボタンを再度押すと、機能はいつでもオフにすることができます。
  • 表示は数秒後に自動的に消えます。
Image alternative
穿孔開始ステージの残り作動時間
ダイヤモンドコアドリルは穿孔を行い、穿孔開始ステージが作動しています。ダイヤモンドコアドリルが自動的にオフになるまでの残り作動時間が表示されます。
  • ダイヤモンドコアドリルの保護のため、穿孔開始ステージは最長で 2 分後には自動的にオフになります。
    表示はオフになります。
Image alternative
穿孔開始ステージが非作動になっている
穿孔開始ステージが非作動になっています。ダイヤモンドコアソリルの回転数と出力が増大し、穿孔を続行することができます。
  • 表示は数秒後に自動的に消えます。
Image alternative
穿孔開始ステージを有効にできない
ダイヤモンドコアドリルが穿孔中です。ダイヤモンドコアドリルに負荷がかかった状態、あるいは冷却モードにある状態で、穿孔開始ステージを有効にするボタンが押されました。
  • 表示は数秒後に自動的に消えます。
Image alternative
パワーインジケーター:接触圧が低すぎる
ダイヤモンドコアドリルは穿孔を行い、穿孔開始ステージは非作動 になっています。表示は、ダイヤモンドコアドリルが最適な効率範囲で作動していることの確認を容易にします。
  • 背景色:黄色。
    接触圧が低すぎます。接触圧を高くします。
Image alternative
パワーインジケーター:接触圧は最適
ダイヤモンドコアドリルは穿孔を行い、穿孔開始ステージは非作動 になっています。表示は、ダイヤモンドコアドリルが最適な効率範囲で作動していることの確認を容易にします。
  • 背景色:緑色。
    接触圧は最適。
Image alternative
120 V
定格電流限界を超過
ダイヤモンドコアドリルは穿孔を行い、穿孔開始ステージは非作動 になっています。定格電流が 20 A の限界値を超過しました。
  • 接触圧が高すぎます。接触圧を低くしてください。
Image alternative
パワーインジケーター:接触圧が高すぎる
ダイヤモンドコアドリルは穿孔を行い、穿孔開始ステージは非作動 になっています。表示は、ダイヤモンドコアドリルが最適な効率範囲で作動していることの確認を容易にします。
  • 背景色:赤色。
    接触圧が高すぎます。接触圧を低くしてください。
Image alternative
注意事項のステータス行
このステータス行には、選択されているギア、あるいは穿孔開始ステージが作動しているなどの現在の本体の状態に関する種々の注意事項が表示されます。
Image alternative
警告事項のステータス行
このステータス行には、ダイヤモンドコアドリルが直ちに停止するには至らない現在の本体の状態に関する種々の警告事項が表示されます。
Image alternative
Bluetooth ON
Bluetooth が基本設定で作動しています。
Bluetooth 機能をオフにするには、モーターのスイッチがオフになっている状態で、Image alternative および Image alternative ボタンを同時に 10 秒間押し続けます。
  • 表示は数秒後に自動的に消えます。
Image alternative
Bluetooth OFF
Bluetooth は非作動になっています。ダイヤモンドコアドリルを他の機器またはアクセサリーと接続することはできません。
Bluetooth 機能をオンにするには、モーターのスイッチがオフになっている状態で、Image alternative および Image alternative ボタンを同時に押します。
  • 表示は数秒後に自動的に消えます。
Image alternative
接続構築
ダイヤモンドコアドリルを他の機器あるいはアクセサリーと接続することができます。
接続構築を開始するには、Image alternative および Image alternative ボタンを同時に 1 秒以上押し続けます。
  • 他の機器との接続の制限時間は 2 分です。2 分が経過すると、接続構築はキャンセルされます。
他の機器あるいはアクセサリーとダイヤモンドコアドリルとのカップリングは、以下の状態になるまでは維持されます:
  • ダイヤモンドコアドリルが同じタイプの機器あるいはアクセサリーとカップリングされる。
  • Bluetooth がオフにされる。
Image alternative
接続遮断
機器あるいはアクセサリーとの既存の Bluetooth 接続が遮断されました。
Image alternative
作動時間解析
上部に穿孔時間(ダイヤモンドコアドリルが穿孔作業を行っていた時間)、下部に稼働時間(ダイヤモンドコアドリルがオンにされていた時間)が、時間、分および秒単位で表示されます。
穿孔時間とその他のすべての解析データをリセットするには、Image alternative ボタンを数秒押します。
  • 表示は数秒後に自動的に、あるいは Image alternative ボタンを再度押すと消えます。
  • Image alternative ボタンを再度押すと、次の解析データに切り替わります。
Image alternative
操作様式解析
この表示は、% 単位で穿孔時の接触圧を作業者に知らせます。これによって、操作様式を最適化することができます。
  • 表示は数秒後に自動的に、あるいは Image alternative ボタンを再度押すと消えます。
  • Image alternative ボタンを再度押すと、次の解析データに切り替わります。
Image alternative
穿孔方向解析
この表示は、% 単位で穿孔方向を表示します。
  • 表示は数秒後に自動的に、あるいは Image alternative ボタンを再度押すと消えます。
  • Image alternative ボタンを再度押すと、次の解析データに切り替わります。
Image alternative
ギア選択解析
この表示は、% 単位でそれぞれのギアの使用時間を表示します。矢印は最も使用時間の長いギアを示しています。
  • 表示は数秒後に自動的に、あるいは Image alternative ボタンを再度押すと消えます。
  • Image alternative ボタンを再度押すと、次の解析データに切り替わります。
Image alternative
使用解析
この表示は、ダイヤモンドコアドリルの手動運転での使用、および AF-CA を使用しての使用を % で表示します。.
  • 表示は数秒後に自動的に、あるいは Image alternative ボタンを再度押すと消えます。
  • Image alternative ボタンを再度押すと、次の解析データに切り替わります。
Image alternative
接続されている機器
この表示は、ダイヤモンドコアドリルと接続されているすべての機器およびアクセサリーの一覧です。
  • 表示は数秒後に自動的に、あるいは Image alternative ボタンを再度押すと消えます。
  • Image alternative ボタンを再度押すと、次の解析データに切り替わります。
Image alternative
接続構築を開始する
接続構築はまずダイヤモンドコアドリルで行い、続いて接続対象の装置またはアクセサリーで行うようにしてください。
接続構築を開始するには、Image alternative および Image alternative ボタンを同時に 1 秒以上押し続けます。
  • 表示は数秒後に自動的に、あるいは Image alternative ボタンを再度押すと消えます。
  • Image alternative ボタンを再度押すと、次の解析データに切り替わります。
Image alternative
ギア選択スイッチがロックされていない
ギア選択スイッチが中間位置にあるか、あるいは正しくロックしていません。
ギア選択スイッチを完全にロックするまで操作します。
Image alternative
再始動ロック
穿孔開始ステージ有効での最大作動時間の超過、 電源トラブル ダイヤモンドコアドリル過負荷、 温度超過、モーターへの水の浸入、あるいは冷却モードが完了しています。
電源供給がある間は、本体のスイッチは I にあります。
Image alternative
電源トラブル(電圧降下)
電源で電圧降下が発生しました。電圧降下の際には、ダイヤモンドコアドリルをフルパワーで作動させることができません。
  • 表示は数秒後に自動的に消えます。
Image alternative
温度超過
ダイヤモンドコアドリルが過熱してオフになったか、あるいは冷却モードになっています。冷却完了までの残り時間が表示されます。この時間が経過した後もダイヤモンドコアドリルがなお熱い場合は、残り時間が再度有効になります。
Image alternative
カーボンブラシ交換までの残り作動時間
ダイヤモンドコアドリルのメーターは作動していますが、間もなくカーボンブラシの摩耗限界に達します。カーボンブラシの交換が必要になるまでの残り作動時間が表示されます。ダイヤモンドコアドリルが自動的にオフになるまでの残り作動時間が、時間および分単位で表示されます。
  • 表示は数秒後に自動的に消えます。
Image alternative
サービス表示
カーボンブラシは摩耗しており、交換の必要があります。
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カーボンブラシ交換後の慣らし運転
ダイヤモンドコアドリルのモーターが作動します。カーボンブラシが交換されました、寿命を最適なものとするために、カーボンブラシをなおアイドリング状態で連続して 1 分間以上慣らし運転してください。
  • 慣らし運転終了までの残り時間が表示されます。

本体標準セット構成品

ダイヤモンドコアドリル、取扱説明書。
その他のご使用の製品用に許可されたシステム製品については、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group でご確認ください:

アクセサリーとスペアパーツ

スペアパーツ
商品番号
名称
51279
ホースコネクター
2006843
220...240 V カーボンブラシ
2104230
100...127 V カーボンブラシ
安全な作動のために、必ず Hilti 純正のスペアパーツと消耗品を使用してください。

製品仕様

定格電圧、定格電流、周波数および/または定格電力については、国別の性能表示プレートでご確認ください。
発電機または変圧器を使用しての作業の場合は、それらは本製品の性能表示プレートに記載されている定格電力より 2 倍以上大きな出力がなければなりません。変圧器または発電機の作動電圧は、常に本体の定格電圧の +5 %...-15 % の範囲になければなりません。

DD 250-CA
重量(EPTA プロシージャ 01 に準拠)
15.4 kg
延長シャフトなしの穿孔深さ
500 mm
許容水圧
≤ 7 bar
無負荷回転数
1 速
240/min
2 速
580/min
3 速
1,160/min
4 速
2,220/min
最適なコアビット直径
1 速
152 mm … 500 mm
2 速
82 mm … 152 mm
3 速
35 mm … 82 mm
4 速
12 mm … 35 mm
アンカーベースプレートにおける穿孔中心からの最適な間隔のマーキング
267 mm
バキュームベースプレートにおける穿孔中心からの最適な間隔のマーキング
292 mm

各種装備での許容コアビット直径

必ず各種装備に応じて異なる許容穿孔方向に注意してください。
上向き穿孔時には、必ず湿式バキュームクリーナーと水処理システムを組み合わせて使用してください。

DD 250-CA
Ø、スペーサーなし
12 mm … 300 mm
Ø、スペーサーあり
12 mm … 500 mm
Ø、水処理システムおよび湿式バキュームクリーナーあり
12 mm … 250 mm

ドリルスタンド


DD-HD 30
重量
21.4 kg

Bluetooth


DD 250-CA
周波数帯域
2,400 MHz … 2,483 MHz
最大送信出力
10 dBm

騒音および振動値について(EN 62841 準拠)

本説明書に記載されているサウンドプレッシャー値および振動値は、規格に準拠した測定方法に基づいて測定したものです。電動工具を比較するのにご使用いただけます。曝露値の暫定的な予測にも適しています。
記載されているデータは、電動工具の主要な使用方法に対する値です。電動工具を他の用途で使用したり、異なる先端工具を取り付けて使用したり、手入れや保守が十分でないまま使用した場合には、データが異なることがあります。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく高くなる可能性があります。
曝露値を正確に予測するためには、本体のスイッチをオフにしている時間や、本体が作動していても実際には使用していない時間も考慮しなければなりません。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく低くなる可能性があります。
作業者を騒音および/または振動による作用から保護するために、他にも安全対策を立ててください(例:電動工具および先端工具の手入れや保守、手を冷やさないようにする、作業手順の編成)。
騒音値

DD 250-CA
サウンドパワーレベル (L WA)
109 dB(A)
サウンドパワーレベルの不確実性 (K WA)
3 dB(A)
サウンドプレッシャーレベル (L pA)
93 dB(A)
サウンドプレッシャーレベルの不確実性 (K pA)
3 dB(A)

合計振動値(3 方向のベクトル合計)、EN 62841 準拠

ハンドルにおける EN 62841-3-6 準拠の 3 軸の振動合計値(振動およびベクトル合計)は、2.5 m/s 2(不確実性 K を含む)を超過しない。

作業準備

警告
負傷の危険! ドリルスタンドは、確実に固定されていないと回転したり傾いたりすることがあります。
  • ダイヤモンドコアドリルを使用する前に、アンカーまたはバキュームベースプレートによりドリルスタンドを作業を行う母材に固定してください。
  • 必ず母材に適したアンカーを使用し、アンカーメーカーの取付け指示に従ってください。
  • バキュームベースプレートは、母材がバキュームによるドリルスタンドの固定に適したものである場合にのみ使用するようにしてください。
注意
負傷の危険! 製品は意図せず作動することがあります。
  • 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前に電源プラグを抜いてください。
本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。

DD-HD 30:ドリルスタンドを組み立てて穿孔角度を調整する

注意
挫傷の危険! ドリルスタンドの旋回設定を緩めると、コラムが突然傾く危険があります。
  • 挫傷を防止するために、旋回設定は慎重に緩めてください。
注意
負傷の危険! ダイヤモンドコアドリルは落下する可能性があります。
  • コラム上端には必ずエンドキャップを取り付けてください。エンドキャップは、カバーであるとともにエンドストップでもあります。
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  1. コラムピボット下部とストラット上部のネジを緩めます。
  2. コラムをご希望の位置に合わせます。
    • これには、裏側の角度スケールが役立ちます。
  3. 両方のネジをしっかりと締め付けます。

DD-HD 30:キャリッジをドリルスタンドにロックする

  1. キャリッジロック機構をロック位置に回します。
    • ロックボルトが確実にロックしなければなりません。
  2. ハンドルを軽く回して、キャリッジがロックされていることを確認してください。

ハンドルをドリルスタンドに取り付ける

ハンドルはキャリッジの左側か右側のどちらかに取り付けることができます。
ドリルスタンドが DD‑HD 30 の場合には、ハンドルをキャリッジの 2 つの異なる軸に取り付けることができます。上部の軸はキャリッジを直接駆動し、下部の軸は 1:3 の減速ギアによりキャリッジを駆動します。
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  1. ハンドルを取り付けるには、黒いリングを引き戻します。
  2. ハンドルをシャフトに差し込みます。

ドリルスタンドをアンカーで固定する

Hilti 金属系打込みアンカー M16(5/8")は、一般にダイヤモンドコアドリル装備を亀裂のないコンクリートに固定するのに適しています。しかしながら、特定の条件下では別の固定方法が必要となることもあります。
確実な固定については、弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。
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警告
アンカーの誤った使用による負傷の危険! 本体が外れて損傷の原因となることがあります。
  • 母材に適したアンカーを使用し、アンカーメーカーの取付け指示にしたがってください。
  1. 母材に適したアンカーを取り付けてください。使用するベースプレートに応じて間隔を選択します。
    • 穿孔中心からの最適な間隔、DD-HD 30:330 mm(13 インチ)
  2. アンカーにクランピングスピンドル(アクセサリー)をねじ込みます。
  3. クランピングスピンドルの上にドリルスタンドを置き、 ドリルスタンドの位置を調整します。使用するドリルスタンドが DD-HD 30 の場合には、位置調整の際にポジションインジケーターを使用してください。スペーサーを使用している場合は、ポジションインジケーターによりドリルスタンドの位置を調整することはできません。
  4. クランピングナットをスピンドルに取り付けます。但し、ナットを一杯には締め付けないでください。
  5. レベル調整スクリューを用いてベースプレートを水平にします。これにはレベリングインジケーターを使用してください。レベル調整スクリューが確実に母材と接触していることを確認してください。
  6. ドリルスタンドが確実に固定されるまで、レベル調整スクリューを均等に締め付けてください。
  7. ドリルスタンドが確実に固定されていることを確認してください。

ドリルスタンドをバキュームで固定する

危険
ダイヤモンドコアドリルの落下による負傷の危険
  • ドリルスタンドをバキュームベースプレートのみを使用して天井に固定することは許可されません。重量のあるサポートあるいはネジジャッキなどで追加の固定を確実なものにすることができます。
警告
圧力の確認を怠ることによる負傷の危険
  • 穿孔前および穿孔中に、圧力ゲージの指針が緑の領域から出ないようにしなければなりません。
ドリルスタンドをアンカーベースプレートとともに使用する場合は、バキュームベースプレートとアンカーベースプレート間の接続が確実で平坦なものであることを確認してください。アンカーベースプレートをバキュームベースプレートにしっかりとねじ止めします。選択したコアビットがバキュームベースプレートを損傷することがないことを確認してください。
水平方向の穿孔作業の際は、ダイヤモンドコアドリルを追加固定してください(例:アンカーにより固定されているチェーン)。
ドリルスタンドの位置を合わせる前に、取付けおよび操作のための十分なスペースが確保されているか確認してください。
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  1. すべてのレベル調整スクリューを、バキュームベースプレートの約 5 mm 下まで突出させます。
  2. バキュームベースプレートのバキュームホースをバキュームポンプに接続します。
  3. 穿孔中心を決めます。穿孔中心から本体を立てる方向に向かって線を引きます。
  4. 線上で穿孔中心から所定の間隔のところにマークをつけます。
    マークの間隔
  5. バキュームポンプをスイッチオンにして、バキュームリリースバルブを押し続けます。
  6. ベースプレートのマークを線上に合わせます。
  7. ドリルスタンドの位置合わせが正しくない場合、バキュームリリースバルブを緩め、ベースプレートを母材に押し付けます。
  8. レベル調整ネジを用いてベースプレートを水平にします。
  9. ドリルスタンドが確実に固定されているか点検します。
マークの間隔使用するベースプレートに応じて間隔を選択します。
バキュームベースプレートにおける穿孔中心からの最適な間隔のマーキング
292 mm
コンビベースプレートにおける穿孔中心からの最適な間隔のマーキング
292 mm

DD-HD 30:ドリルスタンドをネジジャッキ(アクセサリー)で固定する

  1. コラム上端のエンドキャップ(一体型エンドストップ付き)を外します。
  2. ネジジャッキのシリンダーをドリルスタンドのコラムに挿入します。
  3. ロッキングボルトを回してネジジャッキを固定します。
  4. ドリルスタンドを母材上で位置合わせします。
  5. レベル調整スクリューを用いてベースプレートを水平にします。
  6. ドリルスタンドをネジジャッキで固定し、ネジジャッキをロックします。
  7. ドリルスタンドが確実に固定されていることを確認してください。

DD-HD 30:ドリルスタンドのコラム(アクセサリー)を延長する

穿孔には、コアビットあるいは全長が 650 mm(25 1/2 インチ) 以下の延長コアビットのみを使用してください。
デプスゲージを補助エンドストップとしてコラムで使用することができます。
延長コラムを取り外した後は、再びエンドキャップ(一体型エンドストップ付き)をドリルスタンドに取り付ける必要があります。そうしないと、安全関連のエンドストップ機能が作動しません。
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  1. コラム上端のエンドキャップ(一体型エンドストップ付き)を外します。エンドキャップを延長コラムに取り付けます。
  2. 延長コラムのシリンダーをドリルスタンドのコラムに挿入します。
  3. ロッキングボルトを回して延長コラムを固定します。

DD-HD 30:スペーサー(アクセサリー)を取り付ける

警告
負傷の危険。 固定部に過負荷がかかることがあります。
  • 1 個あるいは複数のスペーサーを使用している場合は、固定部に過負荷を与えないように接触圧を低減する必要があります。
スペーサの取り付け時にはダイヤモンドコアドリルは取り付けられていません。
直径 300 mm(11 1/2 インチ) 以上のダイアモンドコアビットを使用する場合は、1 個または 2 個のスペーサーを取り付けて、ドリル軸とドリルスタンド間の間隔を広げる必要があります。ポジションインジケーターをスペーサーと一緒に使用することはできません。
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  1. キャリッジロック機構によりキャリッジをコラムにロックします。
  2. ダイヤモンドコアドリルをキャリッジにロックするためのロッキングボルトを抜き取ります。
  3. キャリッジにスペーサーを取り付けます。
  4. ロッキングボルトをキャリッジに一杯まで押します。
  5. ロッキングボルトを締め付けます。
  6. スペーサーが確実に固定されていることを確認してください。

DD-HD 30:ダイヤモンドコアドリルをドリルスタンドに固定する

注意
負傷の危険 ダイヤモンドコアドリルの意図しない始動による危険。
  • セットアップ作業時には、ダイヤモンドコアドリルが主電源に接続されていてはなりません。
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  1. キャリッジロック機構によりキャリッジをコラムにロックします。
  2. ダイヤモンドコアドリルをキャリッジにロックするためのロッキングボルトを抜き取ります。
  3. ダイヤモンドコアドリルをキャリッジまたはスペーサーに取り付けます。
  4. ロッキングボルトをキャリッジまたはスペーサーに一杯まで押します。
  5. ロッキングボルトを締め付けます。
  6. キャリッジカバーの電源コードガイドに電源コードを固定します。
  7. ダイヤモンドコアドリルがドリルスタンドに確実に固定されていることを確認してください。

給水コネクター(アクセサリー)を取り付ける

注意
誤った使用による危険! 誤った使用によりホースが破損することがあります。
  • 定期的にホースに損傷がないか点検し、 最大許容水圧を超えないことを確認してください(製品仕様を参照)。
  • ホースが回転部分と接触していないことを確認してください。
  • キャリッジフィードの時にホースが損傷しないように注意してください。
  • 最高水温:40°C。
  • 接続しているウォーターシステムに漏れがないかチェックしてください。
コンポーネントの損傷を防止するために、真水または汚れの粒子が含まれていない水のみを使用してください。
本体と給水ホースの間に水流計(アクセサリー)を取り付けることができます。
  1. ダイヤモンドコアドリルの給水コックを閉じます。
  2. 給水のための接続を構築します(ホースコネクター)。

水処理システム(アクセサリー)を取り付ける

警告
感電による危険! 吸引装置が故障すると水がモーターやカバーまで流れることがあります!
  • 吸引装置が機能しない場合は直ちに作業を中止してください。
ダイヤモンドコアドリルは天井に対して 90° の角度になければなりません。水処理システムのウォーターコレクターワッシャーは、ダイヤモンドコアビットの直径に適合したものでなければなりません。
水処理システムを使用するとコアビットから水を適切に除去できるため、周辺を汚すことがありません。湿式バキュームクリーナーと組み合わせると最上の結果が得られます。
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  1. コラム前側下部にあるドリルスタンドのネジを緩めます。
  2. ウォーターコレクターホルダーを下から、ネジの裏側に移動させます。
  3. ネジをしっかりと締め付けます。
  4. シールを取り付けたウォーターコレクターとウォーターコレクターワッシャーを、ホルダーの 2 個の可動アームの間に取り付けます。
  5. ウォーターコレクターを 2 本のネジでホルダーに固定します。
  6. ウォーターコレクターに湿式バキュームクリーナーを接続するか、水を流出することのできるホースを接続します。

作業

デプスゲージ(アクセサリー)を調整する

  1. コアビットが母材に接触するまでハンドルを回します。
  2. ご希望の穿孔長に合わせて、キャリッジとデプスゲージ間の間隔を調整します。
  3. デプスゲージを固定します。

ダイヤモンドコアビットを装着する(チャック BL)

危険
負傷の危険 作業材料や折れた先端工具の破片が飛散して、作業領域外の人員にも負傷を負わせる恐れがあります。
  • 損傷した先端工具は使用しないでください。先端工具を使用する際は、その都度まず折損や亀裂、摩損あるいは激しい摩耗のないことを確認してください。
注意
先端工具の交換時の負傷の危険! 使用中に先端工具が高温になる場合があります。エッジが鋭くなっている場合があります。
  • 先端工具の交換時には必ず保護手袋を着用してください。
切断性能あるいは穿孔能力の低下が認められるようになったなら、ダイヤモンドコアビットは直ちに交換する必要があります。一般的に、ダイヤモンドセグメントの高さが 2 mm(1/16 インチ) 未満になったら交換する必要があります。
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  1. キャリッジロック機構によりキャリッジをコラムにロックします。キャリッジが確実に固定されていることを確認してください。
  2. オープンマークの方向へ回してチャックを開きます。
  3. ダイヤモンドコアビットのチャック機構を、下からコアドリルのチャックに挿入し、ギアが噛み合うまで押し込みます。
  4. クローズマークの方向へ回してチャックを閉じます。
  5. ダイヤモンドコアビットがチャックに確実に取り付けられているか点検します。

代替チャックを使用してのダイヤモンドコアビットの取付け

  1. 本体シャフトを適切なオープンエンドレンチを使用してロックします。
  2. 適切なオープンエンドレンチを使用してコアビットを締め付けます。

全負荷回転数を選択する

スイッチは必ず停止状態で操作してください。
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  1. 使用するコアビット直径に応じてギアを選択します。
  2. スイッチを推奨位置に回します、その際同時に手でコアビットも回します。

漏電遮断器(PRCD)

  1. ダイヤモンドコアドリルの電源プラグをアース接続部付きコンセントに差し込みます。
  2. 漏電遮断器 PRCD の「I」または「RESET」ボタンを押します。
    • 表示が点灯します。
  3. 漏電遮断器 PRCD の「0」または「TEST」ボタンを押します。
    • 表示が消えます。
警告
感電による負傷の危険! ボタン 0 または TEST を押した際に漏電遮断器の表示が消えない場合は、ダイヤモンドコアドリルの使用を続けてはなりません!
  • 弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店にダイヤモンドコアドリルの修理を依頼してください。
  1. 漏電遮断器 PRCD の「I」または「RESET」ボタンを押します。
    • 表示が点灯します。

ダイヤモンドコアドリルを作動させる

警告
人および資材への危険 ダイヤモンドコアドリルが損傷し、感電の危険が高まります。
  • 湿式穿孔での上向きの施工時には、湿式バキュームクリーナーに接続した水処理システムを必ず使用してください。
危険
人および資材への危険 湿式バキュームクリーナーは遅れてオン/オフになります。これにより、水がダイヤモンドコアドリルからあふれ出す危険があります。ダイヤモンドコアドリルが損傷し、感電の危険が高まります。
  • 上向き穿孔の際には、水供給部を開く前に湿式バキュームクリーナーを手動でスタートさせ、水供給部を閉じた後に湿式バキュームクリーナーを手動でオフにする必要があります。
危険
人および資材への危険 ダイヤモンドコアドリルが損傷し、感電の危険が高まります。
  • 上向き穿孔時には、集じん装置が機能しない場合は(例:湿式バキュームクリーナーが満杯)作業を中断してください。
警告
人および資材への危険 水受け機能は、上向き斜め穿孔の際には無効になります。ダイヤモンドコアドリルが損傷し、感電の危険が高まります。
  • 上向き斜め穿孔は行わないでください。
停止状態あるいはアイドリング状態で穿孔開始ステップのボタンを押すと、穿孔の全負荷回転数が低減されます。これにより、直径の大きなダイヤモンドコアビットによる穿孔を、簡単かつ少ない振動で行うことができます。穿孔開始ステップのボタンを再度押すと、機能は無効になりダイヤモンドコアドリルは予め設定されている全負荷回転数に戻ります。最大 2 分が経過するまでの間に穿孔開始機能が無効にされないと、ダイヤモンドコアドリルは自動的にオフになります。
  1. 給水コックを、ご希望の水量に達するまでゆっくりと開きます。
  2. ダイヤモンドコアドリルの ON/OFF スイッチを「I」にします。
  3. キャリッジロック機構を開きます。
  4. コアビットが母材に接触するまでハンドルを回します。
  5. 穿孔開始時には、コアビットがセンタリングされるまで軽く押し付けるだけにしてください。コアビットがセンタリングされた後、接触圧を高めてください。
  6. パワーインジケーターに応じて接触圧を調整してください。

ダイヤモンドコアドリルの電源をオフにする

警告
人および資材への危険 上向きの穿孔作業時にはコアビットが水で満たされます。ダイヤモンドコアドリルが損傷し、感電の危険が高まります。
  • 上向きの穿孔作業を終了する時には、まず水を慎重に流し出してください。給水ホースを給水コックから外し、給水コックを開いて水を排出します。水があふれてモーターおよびエンドキャップまで流れないように注意してください。
  1. ダイヤモンドコアドリルの給水コックを閉じます。
  2. ダイアモンドコアビットを穿孔穴から引き出します。
  3. ダイヤモンドコアドリルの電源をオフにします。
  4. キャリッジロック機構によりキャリッジをコラムにロックします。
  5. 湿式バキュームクリーナーがある場合には、そのスイッチをオフにします。

DD-HD 30:ダイヤモンドコアドリルをドリルスタンドから取り外す

  1. キャリッジロック機構によりキャリッジをコラムにロックします。
  2. キャリッジカバーの電源コードガイドから電源コードを外します。
注意
人および資材への危険 ダイヤモンドコアドリルの落下による危険があります。
  • 片方の手でコアドリルのキャリンググリップを保持します。
  1. キャリッジの本体ロック機構のロッキングボルトを緩めます。
  2. ロッキングボルトを外します。
  3. キャリッジからダイヤモンドコアドリルを取り外します。
  4. ロッキングボルトをキャリッジに一杯まで押します。

手入れと保守

警告
感電による危険! 電源プラグをコンセントに接続した状態で手入れや保守を行うと、重傷事故および火傷の危険があります。
  • 手入れや保守作業の前に、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
手入れ
  • 強固に付着した汚れは慎重に除去してください。
  • 通気溝を乾いたブラシで入念に清掃してください。
  • ハウジングは必ず軽く湿らせた布で清掃してください。シリコンを含んだ清掃用具はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
  • コアドリルのコネクションエンドとチャックは、常に清潔で薄くグリスを塗布した状態に保ってください。
  • 定期的に、少し湿したウエスで本体表面を拭いてください。スプレーやスチームあるいは流水などによる清掃は避けてください。
保守
警告
感電による危険! 電気部品の誤った修理は、重傷事故および火傷の原因となることがあります。
  • 電気部品の修理を行うことができるのは、訓練された修理スペシャリストだけです。
  • 目視確認可能なすべての部品について損傷の有無を、操作エレメントについては問題なく機能することを定期的に点検してください。
  • 損傷および/または機能に問題のある場合は、本製品を使用しないでください。直ちに Hilti サービスセンターに修理を依頼してください。
  • 手入れおよび保守作業の後は、すべての安全機構を取り付けて機能を点検してください。
安全な作動のために、必ず純正のスペアパーツと消耗品を使用してください。本製品向けに弊社が承認したスペアパーツ、消耗品およびアクセサリーは、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group でご確認ください。

DD-HD 30:コラムとキャリッジ間の遊びを調整する

キャリッジの 4 本の調整ネジでコラムとキャリッジ間の遊びを調整することができます。
  1. 調整ネジをアレンレンチ SW5 で緩めます(取り外さないこと)。
  2. オープンエンドレンチ SW19 を使用して調整ネジを回し、ローラーを軽くコラムに押し付けます。
  3. 調整ネジを締め付けます。キャリッジは、ダイヤモンドコアビットが取り付けられていない状態では所定位置にあり、ダイヤモンドコアビットを装着すると降下するなら、正しく調整されています。

カーボンブラシを交換する

警告
感電による負傷の危険
  • 本体の使用、保守、修理を行うのは、認定、訓練された人のみに限ります!これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。
カーボンブラシの交換が必要になると、ディスプレイにサービス表示が現れます。常にすべてのカーボンブラシを同時に交換してください。
  1. ダイヤモンドコアドリルを電源から切り離します。
  2. モーターの左側と右側のカーボンブラシカバーを開きます。
    • このときカーボンブラシの取り付け状態とコードの取り回しに注意してください。
  3. ダイヤモンドコアドリルから使用済みのカーボンブラシを取り出します。
  4. 新品のカーボンブラシを、古いカーボンブラシが取り付けられていた位置に正確に取り付けます。
    • 取り付け時にはコードの絶縁を損傷しないように注意してください。
  5. モーターの左側と右側のカーボンブラシカバーをねじ締めします。
  6. カーボンブラシをアイドリングで連続して 1 分間以上慣らし運転します。
    カーボンブラシの交換の後、ディスプレイに カーボンブラシ交換後の慣らし運転 の表示が現れます。時間のバー表示が、慣らし運転終了までの残り時間を表示します。
    1 分の最低作動時間を無視すると、カーボンブラシの寿命が大幅に短くなります。

搬送および保管

注意
低温時の危険! 水が浸入すると、本製品が損傷して感電の危険が高くなることがあります。
  • 温度が氷点下になった場合、本体に水分が残っていないことを確認してください。
搬送
  • 本製品は先端工具を装着した状態で搬送しないでください。
  • 搬送の際に確実に固定されているか確認してください。
  • 搬送の後にはその都度、目視確認可能なすべての部品について損傷の有無を、操作エレメントについて問題なく機能することを点検してください。
保管上の注意事項
  • 本製品を保管する前に、給水コックを開いてください。
  • 本製品は、必ず電源プラグを抜いた状態で保管してください。
  • 本製品は、乾燥している場所に、子供や権限のない人が手を触れることのないようにして保管してください。
  • 長期にわたっての保管の後には、目視確認可能なすべての部品について損傷の有無を、操作エレメントについて問題なく機能することを点検してください。

故障時のヒント

この表に記載されていない、あるいはご自身で解消することのできない故障が発生した場合には、弊社営業担当または Hilti サービスセンターにご連絡ください。

ダイヤモンドコアドリルは作動可能です

故障
考えられる原因
解決策
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再始動ロック
電源供給がある間は、本体のスイッチは I にあります。
  • ダイヤモンドコアドリルをオフにして、再びオンにします。
ダイヤモンドコアドリル過負荷
  • ダイヤモンドコアドリルをオフにして、再びオンにします。
  • ダイヤモンドコアドリルに負荷をかけすぎないでください(安全クラッチの連続作動など)。
穿孔開始ステージ有効での最大作動時間を超過した。
  • ダイヤモンドコアドリルをオフにして、再びオンにする。
モーター内への水の浸入。
  • ダイヤモンドコアドリルを温かい乾燥した場所で完全に乾燥させます。
  • ダイヤモンドコアドリルをオフにして、再びオンにします。
電源故障 – 電源で電力供給の遮断が発生している。
  • その電源あるいは発電機に接続されている他の機器で不具合が発生しているか確認する。
  • 使用している延長コードの長さを点検する。
  • ダイヤモンドコアドリルをオフにして、再びオンにする。
モーターの過熱。冷却が終了した。
  • ダイヤモンドコアドリルをオフにして、再びオンにします。
Image alternative
温度超過
モーターの過熱。ダイヤモンドコアドリルは冷却モードになっている。
  • モーターが冷えるまで数分待機するか、あるいは冷却を促進させるためにダイヤモンドコアドリルをアイドリングで作動させます。規定温度に達すると表示は消え、ダイヤモンドコアドリルは再始動ロックに切り替わります。ダイヤモンドコアドリルをオフにして、再びオンにします。
Image alternative
カーボンブラシ交換までの残り作動時間。
間もなくカーボンブラシの摩耗限界に達する。ダイヤモンドコアドリルが自動的にオフになるまで、まだ数時間の残り作動時間がある。
  • できるだけ早い機会にカーボンブラシを交換してください。
Image alternative
カーボンブラシ交換後の慣らし運転。
カーボンブラシが交換されているので慣らし運転の必要がある。
  • カーボンブラシをアイドリングで連続して 1 分間以上慣らし運転します。
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穿孔開始ステージを有効にできない
ダイヤモンドコアドリルが穿孔を行う。
  • コアビットが母材に接触しなくなるまでハンドルを回す。
モーターの過熱。ダイヤモンドコアドリルは冷却モードになっている。
  • 冷却モードを終了させる。
Image alternative
電圧降下 - ダイヤモンドコアドリルがフルパワーにならない。
電源故障 – 電源で電圧降下が発生している。
  • その電源あるいは発電機に接続されている他の機器で不具合が発生しているか確認してください。
  • 使用している 延長コード の長さを確認してください。
Image alternative
マルチファンクションディスプレイのギア表示が「0」になり、ダイヤモンドコアビットが回転しない。
ギア選択スイッチがロックしていない。
  • ロックするまでギア選択スイッチを操作します。
Image alternative
接続が遮断された
既存の Bluetooth 接続が切断された。
  • 本製品とアクセサリーが目視確認できる位置にあるか、確認してください。鉄筋入りのコンクリート壁などの環境条件が接続品質に影響を及ぼす可能性があります。
  • アクセサリーを改めてダイヤモンドコアドリルに接続してください。
Image alternative
Bluetooth オフ
Bluetooth が非作動になっている。
  • Bluetooth 機能を作動させてください。Image alternative および Image alternative ボタンを同時に押します。
他のダイヤモンドコアドリルが、Bluetooth により自動的に使用中のアクセサリー(水処理システムなど)と接続された。
複数のダイヤモンドコアドリルが同一のアクセサリーとカップリングされている。アクセサリーは、常に最も早く接続構築できるダイヤモンドコアドリルに自動的に接続されます。
  • アクセサリーの Bluetooth をオフにしてから再度オンにし、ダイヤモンドコアドリルを改めてアクセサリーと接続します。
ダイヤモンドコアビットが回転しない。
ダイヤモンドコアビットが母材を噛んだ。
  • オープンエンドレンチを使ってコアビットを外す:不意に始動しないように電源コードをコンセントから抜いてください。コネクションエンド付近で適切なオープンエンドレンチを使ってダイヤモンドコアビットをはさみ、ダイヤモンドコアビットを回しながら外します。
  • スタンドを使用した穿孔:ハンドルを回してキャリッジを上下に動かして、ダイヤモンドコアビットを外します。
穿孔速度が低下する。
最大穿孔深さに達している。
  • コアを外し、コアビット延長シャフトを使用します。
コアがダイヤモンドコアビット内で引っ掛かっている。
  • コアを取り外します。
仕様が母材に適していない。
  • 適切な仕様のダイヤモンドコアビットを選択してください。
鋼材含有量が多い(金属切り屑を含んだ濁りのない水により確認可能)。
  • 適切な仕様のダイヤモンドコアビットを選択してください。
ダイヤモンドコアビットの故障。
  • ダイヤモンドコアビットに損傷がないか点検し、必要ならば交換します。
ギアの選択が正しくない。
  • 正しいギアを選択してください。
接触圧が低すぎる。
  • 接触圧を高くします。
本体出力が低すぎる。
  • 1 段階強力なギアを選択します。
ダイヤモンドコアビットの目つぶれ。
  • ダイヤモンドコアビットを研磨盤で研いでください。
水量が多すぎる。
  • 給水コックで水量を減らします。
水量が少なすぎる。
  • ダイヤモンドコアビットへの給水をチェックするか、あるいは給水コックで水量を多くします。
キャリッジロック機構が閉じている。
  • キャリッジロック機構を開きます。
粉じんにより、穿孔の進行が妨げられる。
  • 適切な集じん装置を使用してください。
ハンドルを抵抗なく回せる。
シャーピンが折れている。
  • シャーピンを交換します。
ダイヤモンドコアビットをチャックに挿入できない。
コネクションエンド/チャックの汚れまたは損傷。
  • コネクションエンドまたはチャックを清掃してグリスを塗布するか、あるいはこれらを交換します。
ウォータースイベルまたはギアハウジングから水が漏れ出る。
水圧が過大。
  • 水圧を低くします。
作動中、チャックから水が漏れ出る。
ダイヤモンドコアビットがチャックにしっかりと固定されていない。
  • ダイヤモンドコアビットをしっかりとねじで締め付けます。
  • ダイヤモンドコアビットを取り外します。コアビット軸を中心にダイヤモンドコアビットを約 90° 回します。ダイヤモンドコアビットを再度取り付けます。
コネクションエンド/チャックの汚れ。
  • コネクションエンドまたはチャックを清掃し、グリスを塗布します。
チャックまたはコネクションエンドのシールの故障。
  • シールを点検し、必要ならば交換します。
水流がない。
水回路の詰まり。
  • 水圧を高くするか、あるいは水回路に逆方向から水を流して洗浄する。
  • 水供給口および排水口を清掃する。
穿孔システムの遊びが大きすぎる。
ダイヤモンドコアビットがチャックにしっかりと固定されていない。
  • ダイヤモンドコアビットをしっかりとねじで締め付けます。
  • ダイヤモンドコアビットを取り外します。コアビット軸を中心にダイヤモンドコアビットを約 90° 回します。ダイヤモンドコアビットを再度取り付けます。
コネクションエンド/チャックの故障。
  • コネクションエンドとチャックを点検し、必要ならば交換します。
キャリッジの遊びが大きすぎる。
ドリルスタンドのネジ接続が緩んでいる。
  • ドリルスタンドのネジが確実に取り付けられているか点検し、必要に応じて増し締めします。
ドリルスタンドが確実に固定されていない。
  • ドリルスタンドを確実に固定します。
ダイヤモンドコアドリルとキャリッジまたはスペーサーとの接続が緩んでいる。
  • 接続を点検し、必要に応じてダイヤモンドコアドリルを改めて固定します。

ダイヤモンドコアドリルが作動しない

故障
考えられる原因
解決策
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マルチファンクションディスプレイに何も表示されない。
漏電遮断機がオンになっていない。
  • 漏電遮断機が正しく作動するか点検し、漏電遮断機をオンにします。
供給電源の遮断。
  • 他の電動工具を接続して機能を点検します。
  • プラグ接続、電源コード、電線および主電源ヒューズを点検します。
モーター内への水の浸入。
  • ダイヤモンドコアドリルを温かい乾燥した場所で完全に乾燥させます。
  • ダイヤモンドコアドリルをオフにして、再びオンにします。
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修理が必要。
カーボンブラシの摩耗。
モーター内への水の浸入。
  • ダイヤモンドコアドリルを温かい乾燥した場所で完全に乾燥させます。
  • ダイヤモンドコアドリルをオフにして、再びオンにします。

廃棄

Image alternative Hilti 製品の大部分の部品はリサイクル可能です。リサイクル前にそれぞれの部品は分別して回収されなければなりません。多くの国で Hilti は、古い電動工具をリサイクルのために回収しています。詳細については弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店にお尋ねください。
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  • 電動工具、電子機器およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません!

ノロを廃棄する場合の推奨前処理

環境面について言えば、ノロを適切な前処理なしに、そのまま河川、湖水、下水施設などに流すのは問題となります。地域で適用されている法規について当局に問い合わせてください。
  1. ノロを回収してください(例:産業用湿式バキュームクリーナーを使用)。
  2. ノロは固まらせた後に固形物として建設廃棄物処理場に運んで処理してください(綿毛を加えると固形化が早まる)。
  3. ノロ(アルカリ、ph > 7)から流れ出る水に酸性中和剤を加えるか、あるいは多量の水を加えて中性化させてから、下水に流してください。

メーカー保証

  • 保証条件に関するご質問は、最寄りの Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。

その他の情報

中国版 RoHS(有害物質使用制限に関するガイドライン)
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この表は中国市場に適用されるものです。
台湾版 RoHS(有害物質使用制限に関するガイドライン)
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この表は台湾市場に適用されるものです。