ファイヤーストップに関するFAQ

セーフティボード、セーフティシーラント、セーフティバンドの3種類の材料で矩形開口部、壁床の7工法が可能です。また、単に1時間の耐火性能（遮炎性能）を有しているだけでなく、遮煙、遮ガス、水密、遮音、断熱、防爆、耐震性能を有していることです。

ヒルティオンラインのページから「認定書」または「PS060」で検索して頂くと、大臣認定書がダウンロードできます。

ヒルティ工法では鋼製電線管とPF管の混在が可能です。貫通するPF管と鋼製電線管のサイズを確認してご使用ください。

PF管の区画貫通部分にセーフティバンドを巻きますので、PF管端部での端部措置は必要ありません。

鋼製電線管の場合、鋼製電線管とケーブルとの隙間をセーフティボードとセーフティシーラントでふさぐ端部措置が必要となります。

ヒルティ工法は矩形開口部での防火措置工法ですので丸穴開口部には使用できません。開口部を矩形に開け直すか、丸穴専用の工法をご使用ください。

ヒルティ工法は、DIN 4102-9の試験方法により、通常の建物使用条件下では防火措置部分の30年以上の耐火性能を保持していると認定されています。

セーフティボードやセーフティシーラントは煙、有毒ガス、不活性ガスなどの遮へい性能を有しています。

ロックウール保温版を使用したヒルティ工法は遮音性能・吸音効果があり、通常の1枚貼工法では、コンクリート壁30dB、中空壁39dB、中空壁のセーフティボード2枚貼りでは52dBの透過損失値を有しています。

セーフティボード1枚貼りで熱伝導率 0.040(W/m・K)で、高い断熱性能を有しています。

試験方法 DIN EN 13123-1 で耐防曝性能試験を行っています。
その結果、セーフティボード2枚貼りでは1気圧の爆風に耐えることが可能です。

最大加速度約1,625gal（阪神・淡路大震災時に神戸気象台観測地震波の約2倍）での振動台実験で損傷がないことが実証されています。

セーフティバンド（CP648-E）の寸法は、45mm（幅） x 4.5mm（厚） x  1m（全長）で、アクリル・グラファイト系樹脂です。

火災の際、約19倍に膨張してPF管の貫通部をふさぎ、空気の流出入を遮断し、火炎の伝搬を阻止する役割をします。

セーフティバンドをPF管の外側一周分巻き付け、余分はカットしてください。

ラテックスを主成分とする水溶性耐火アクリル系塗布材です。

最大±50％の変形追随性能と耐振動性能を有しており、ジョイント部の変形や動きに対して高い追随性能を発揮し、遮煙・遮ガス（防臭）性能を維持することが可能です。

カーテンウオールと床との取り合い部や壁上部と床（梁）との取り合い部に、バックアップ材としてロックウールを詰めた後にジョイントスプレーを塗布するもので、耐火性能はロックウールが担保しジョイントスプレーは遮煙・遮ガス（防臭）機能を担うものです。

火災時の上階延焼や上階への煙や有毒ガスの漏洩を防ぐ目的での措置になりますので、層間部床上部への塗布を基本としています。

もちろん片側からだけの塗布でも遮煙・遮ガス（防臭）効果はありますが、壁を挟んで両室内側から両面塗布されることをお勧めします。壁の両側から塗布することにより発炎場所に関わらず耐火・遮煙効果が発揮されます。

ジョイントスプレー塗布後の塗膜厚を3mmとし、乾燥後1.6mmでの仕上がりを推奨します。塗布後の膜厚管理は任意の場所をチェックゲージ等で確認し、不足が有れば上塗りをして膜厚を確保してください。

CFS-SP WB ジョイントスプレーの旧名称がCP672スピードスプレーで製品や成分は同じです。

粘度が高いので通常のエアー噴霧器では吹き付けできません。エアレスの塗装機械やリシンガンで吹き付けが可能です。部分的な補修では刷毛で塗ることも可能です。

塗布厚を3mmとすると、約5平米の塗布が可能です。塗布幅を100mmと仮定すると、延長50メートル塗布できる計算になりますが、塗布面の不陸や塗布厚のバラツキなどを考慮して設定する必要があります。

気温と湿度によっても多少異なりますが、夏場で1日以上、冬場で2日以上の養生期間を推奨しています。