WSJ 750
WSJ 850
オリジナル取扱説明書
文書について
- ご使用前に本書をすべてお読みください。このことは、安全な作業と問題のない取扱いのための前提条件となります。
- 本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。
- 取扱説明書は常に製品とともに保管し、他の人が使用する場合には、製品と取扱説明書を一緒にお渡しください。
警告表示
警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:
危険
危険 !
- この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる危険性がある場合に注意を促すために使われます。
警告
警告 !
- この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる可能性がある場合に注意を促すために使われます。
注意
注意 !
- この表記は、身体の負傷あるいは物財の損傷が発生する可能性がある場合に使われます。
本書の記号
本書では、以下の記号が使用されています:
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使用前に取扱説明書をお読みください
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本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報
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リサイクル可能な部品の取扱い
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工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません
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図中の記号
図中では以下の記号が使用されています:
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この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています
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付番は図中の作業手順の順序に対応していて、本文の作業手順とは一致しない場合があります
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概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています
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この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。
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製品に表示されている記号
製品には以下の記号が使用されています:
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無負荷ストローク速度
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二重絶縁
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製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。
機種名および製造番号は銘板に表示されています。
- 製造番号を以下の表に書き写しておいてください。ヒルティ代理店やサービスセンターへお問い合わせの際には、製品データが必要になります。
製品データ
オービタルジグソー
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WSJ 750 | WSJ 850
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製品世代:
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01
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製造番号:
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当社は、単独の責任において本書で説明している製品が有効な基準と標準規格に適合していることを宣言します。適合宣言書の複写は本書の末尾にあります。
技術資料は本書の後続の頁に記載されています:
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH | Zulassung Geräte | Hiltistraße 6 | 86916 Kaufering, DE
安全
警告事項
本電動工具に付属のすべての安全上の注意、指示事項、図、および製品仕様をお読みください。 以下の指示を守らないと、感電、火災および/または重傷事故の危険があります。
安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
安全上の注意で使用する用語「電動工具」とは、お手持ちの電動ツール(電源コード使用)またはバッテリーツール(コードレス)を指します。
作業環境に関する安全
- 作業場はきれいに保ち、十分に明るくしてください。 ちらかった暗い場所での作業は事故の原因となります。
- 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガスおよび粉じんのある場所)では電動工具を使用しないでください。 電動工具から火花が飛散し、粉じんや揮発性ガスに引火する恐れがあります。
- 電動工具の使用中、子供や無関係者を作業場へ近づけないでください。 作業中に気がそらされると、本体のコントロールを失ってしまう恐れがあります。
電気に関する安全注意事項
- 電動工具の接続プラグは電源コンセントにきちんと適合しなければなりません。 プラグは絶対に変更しないでください。 保護接地した電動工具と一緒にアダプタープラグを使用しないでください。 オリジナルのプラグと適切なコンセントを使用することにより、感電の危険を小さくすることができます。
- パイプ、ラジエーター、電子レンジ、冷蔵庫などのアースされた面に体の一部が触れないようにしてください。 体が触れると感電の危険が大きくなります。
- 電動工具を雨や湿気から保護してください。 電動工具に水が浸入すると、感電の危険が大きくなります。
- 電動工具を持ち運んだり、吊り下げたり、コンセントからプラグを抜いたりするときは、必ず本体を持ち、電源コードを持ったり引っ張ったりしないでください。 電源コードを火気、オイル、鋭利な刃物、可動部等に触れる場所に置かないでください。 電源コードが損傷したり絡まったりしていると、感電の危険が大きくなります。
- 屋外工事の場合には、必ず屋外専用の延長コードを使用してください。 屋外専用の延長コードを使用すると、感電の危険が小さくなります。
- 湿った場所で電動工具を作動させる必要がある場合は、漏電遮断器を使用してください。 漏電遮断器を使用すると、感電の危険が小さくなります。
作業者に関する安全
- 電動工具を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。 疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には電動工具を使用しないでください。 電動工具使用中の一瞬の不注意が重傷の原因となることがあります。
- 個人用保護具および保護メガネを常に着用してください。 負傷の危険を低減するために、電動工具の使用状況に応じた粉じんマスク、耐滑性の安全靴、ヘルメット、耳栓などの個人用保護具を着用してください。
- 電動工具の意図しない始動を防止して下さい。 電動工具を電源および/またはバッテリーに接続する前や本体を持ち上げたり運んだりする前に、本体がオフになっていることを必ず確認してください。 オン/オフスイッチが入っている状態で電動工具のスイッチに指を掛けたまま運んだり、電源に接続したりすると、事故の原因となる恐れがあります。
- 電動工具のスイッチを入れる前に、必ず調節キーやレンチを取り外してください。 調節キーやレンチが本体の回転部に装着されたままでは、けがの原因となる恐れがあります。
- 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。 足元を安定させ、常にバランスを保つようにしてください。 これにより、万一電動工具が異常状況に陥った場合にも、適切な対応が可能となります。
- 作業に適した作業着を着用してください。 だぶだぶの衣服や装身具を着用しないでください。 髪、衣服、手袋を本体の可動部に近づけないでください。 だぶだぶの衣服、装身具、長い髪が可動部に巻き込まれる恐れがあります。
- 吸じんシステムの接続が可能な場合には、これらのシステムが適切に接続、使用されていることを確認してください。 吸じんシステムを利用することにより、粉じん公害を防げます。
- 電動工具の取扱いに熟練している場合にも、正しい安全対策を遵守し、電動工具に関する安全規則を無視しないでください。 不注意な取扱いは、ほんの一瞬で重傷事故を招くことがあります。
電動工具の使用および取扱い
- 無理のある使用を避けてください。 作業用途に適した電動工具を使用してください。 適切な電動工具の使用により、能率よく、スムーズかつ安全な作業が行えます。
- スイッチが故障している場合には、電動工具を使用しないでください。 スイッチで始動および停止操作のできない電動工具は危険ですので、修理が必要です。
- 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前や本体を保管する前には電源プラグをコンセントから抜き、および/または脱着式のバッテリーを取り外してください。 この安全処置により、電動工具の意図しない始動を防止することができます。
- 電動工具をご使用にならない場合には、子供の手の届かない場所に保管してください。 電動工具に関する知識のない方、本説明書をお読みでない方による本体のご使用は避けてください。 未経験者による電動工具の使用は危険です。
- 電動工具とアクセサリーは慎重に手入れしてください。 可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、電動工具の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。 電動工具をご使用になる前に、損傷部分の修理を依頼してください。 事故の多くは保守管理の不十分な電動工具の使用が原因となっています。
- 先端工具は鋭利で汚れのない状態を保ってください。 お手入れのゆきとどいた先端工具を使用すると、作業が簡単かつ、スムーズになります。
- 電動工具、アクセサリー、先端工具などは、それらの説明書に記載されている指示に従って使用してください。 その際は、作業環境および用途についてもご注意ください。 指定された用途以外に電動工具を使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
- グリップとグリップ面は乾燥した清潔な状態に保ち、オイルやグリスの付着がないようにしてください。 グリップやグリップ面が滑りやすい状態になっていると、予期していない状況が発生した際に電動工具を安全に使用/制御できません。
サービス
- 電動工具の修理は必ず認定サービスセンターにお申し付けください。また、必ず純正部品を使用してください。 これにより電動工具の安全性が確実に維持されます。
- 隠れた電線や装置自体の電源コードに先端工具が接触する可能性のある作業を行う場合は、電動工具の絶縁されたグリップを持ってください。 通電しているケーブルと接触すると、本体の金属部分にも電圧がかかり、感電の危険があります。
- 工具はクランプ、あるいはその他の方法で安定した土台に確実に固定してください。 作業材料を手あるいは体で保持しようとすると不安定さが残り、コントロールを失う危険があります。
作業者に関する安全
- 本体の加工や改造は絶対に行わないでください。
- 隠れた電線や装置自体の電源コードに先端工具が接触する可能性のある作業を行う場合は、必ず電動工具の絶縁されたグリップを持ってください。 通電しているケーブルと接触すると、本体の金属部分にも電圧がかかり、感電の危険があります。
- 耳栓を着用してください。 騒音により、聴覚に悪影響が出る恐れがあります。
- 粉じんが発生する作業の場合は、防じんマスクを着用してください。
- 休憩を取って緊張をほぐし、指を動かして血行を良くするように心がけてください。
- 本体は、体の弱い人が指示を受けずに使用するには向いていません。
- 本体は子供の手が届かないところに保管してください。
- 作業中は常に電源コード、延長コードが本体の背後にくるようにしてください。 こうすることで、作業中にコードにつまずくことがなくなります。
- 保護手袋を着用してください。 オービタルジグソーは作動中に温度が上昇します。先端工具の交換の際に先端工具に触れると、切創事故や火傷の危険があります。
- 含鉛塗料、特定の種類の木材、鉱物、金属などの母材から生じた粉じんは、健康を害する恐れがあります。作業者や近くにいる人々が粉じんに触れたり吸い込んだりすると、アレルギー反応や呼吸器疾患を起こす可能性があります。カシやブナ材などの特定の粉じんは、特に木材処理用の添加剤(クロム塩酸、木材保護剤)が使用されている場合、発ガン性があるとされています。できるだけ有効な集じん装置を使用してください。これには、本電動工具に適した Hilti 推奨の木材および/または鉱物粉じん用可動集じん装置を使用してください。処理する母材について、各国で効力を持つ規定を遵守してください。
電気に関する安全注意事項
- 作業を開始する前に、作業場に埋設された電線、ガス管や水道管がないかを金属探知機などで調査してください。 例えば、作業中に誤って先端工具が電線に触れると、本体の金属部分とケーブルが通電する可能性があります。この場合、感電による重大な事故が発生する危険があります。
- 本体の電源コードを定期的に点検し、コードに損傷がある場合は認定を受けた修理スペシャリストに交換を依頼してください。電動工具の電源コードが損傷した場合は、専用の承認された交換用電源コードと交換してください。交換用電源コードはヒルティサービスセンターにご注文ください。延長コードを定期的に点検し、損傷がある場合は交換してください。作業中、損傷した電源コード、延長コードには触れないでください。電源プラグをコンセントから抜きます。 損傷した電源コードや延長コードは感電の原因となり危険です。
- 導電性のある母材に対する作業を頻繁に行う場合は、定期的に Hilti サービスセンターに本体の点検を依頼してください。 本体表面に汚れ(特に導電性の物質)が付着していたり、あるいは濡れていると、場合によっては感電の恐れがあります。
- 停電の際には、本体のスイッチを切り、電源プラグを抜いてください。 これで、再び通電した時に本体が不意に始動するのを防ぐことができます。
ジグソー特有の安全上の注意。
- 切断時には必ず本製品を身体から離すように操作してください。
- 決してソーブレードの前に手を差し出したり、触れたりしないでください。
- 未知の母材には切断を行わないでください。切断ラインの上面と下面から障害物を取り除いてください。 ソーブレードが切断面に当たった時に、本製品に対して反力が作用することがあります。
- 搬送の際には本製品をオフにしてください。
- 本製品は、ガードが取り付けられていない状態で使用しないでください。回転部分には手を触れないでください。本体の電源は必ず作業場で入れてください。 回転部分、特に回転している先端工具は負傷の原因となります。
- 作業開始前に、作業場で発生する粉じんの危険有害度を調査してください。公的に承認された保護等級および地域の粉じんに関する規定を満たした工業用集じん機を使用してください。
- 剥がし作業の場合には、作業側と反対の領域を保護してください。 先端工具が母材を突き抜いた場合の負傷の危険。
- 切断中は、作業材料の下部を掴まないでください。
WSJ-DRS 集じんモジュールに関する安全上の注意
- フィルターを交換する際には、フィルタードロワーをまっすぐ下に引き出せるように本製品および/または WSJ-DRS を保持します。これにより、粉じんが外へ漏れ出るのを防ぐことができます。
- フィルターを交換する際には防じんマスクを着用してください。
製品の説明
- ON/OFF スイッチ
- ロックボタン(WSJ 750/850-ET のみ)
- 通気溝
- ストローク速度調整つまみ
- 集じんパイプ
- ベースプレート
- オービタル調整レバー
- ベースプレート用固定ネジ
- ガイドプーリー
- ソーブレード
- ガード
- チャック
- ソーブレードリリースレバー
- 集じん用カバー
- ベースプレート用カバー
- 切屑ガード
本書で説明している製品は、手持ち式の電動オービタルジグソーです。本製品は、プラスチック、木材、金属、石膏ボードおよびファイバーボードを切断するためのものです。
本製品は集じん装置用集じんパイプを装備しています。集じん装置を使用して作業を行う場合は、カバーを取り付けてください。
必ず、銘板に表示されている電源電圧および電源周波数で作動させてください。
- 本製品は木の枝や丸太の切断には使用できません。
- 本製品は、健康を損なう危険のある母材には使用できません。
- 本製品は、湿気の多い環境での作業には使用できません。
オービタルジグソーには切屑ブロワーが装備されています。
ブロワーでソーブレードにエアを吹きつけ、切断ラインから切屑を取り除きます。
ストローク速度は調整つまみで調整することができます。位置 1(低速)から位置 6(高速)までの段階があります。
正しい設定のための注意事項は、それぞれのソーブレードの要件を確認してください。
4 段階のオービタル設定により、切断能力と切断の質を母材に合わせることができます。オービタル調整レバーを使用して、ストローク速度を 4 つの段階のいずれかに設定します。
カッティングエッジよりきれいにきめ細かくするには、オービタル設定を低くしてください。テスト切断を行って最適な設定を決めてください。
状態
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意味
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段階 0
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オービタル機能オフ
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段階 1
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オービタル低
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段階 2
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オービタル中
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段階 3
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オービタル高
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本製品には切屑ガードを装備することができます。
切屑ガードにより、木材を切断する際に表面から切屑が飛散するのを防止します。
集じん装置は粉じんによる負荷を低減し、切断ラインが良く見えるようにして作業の安全性を高め、作業場に撒き散らされる粉じんや切屑の量を大幅に減らします。
比較的長い間木材やその他の母材を加工する作業で、粉じんがかなり多く出ることが予想される場合は、集じん装置を接続してください。
集じん装置を使用して作業を行う場合は、カバーを取り付けてください。
オービタルジグソー、ソーブレード、切屑ガード、集じんアダプター、ベースプレート用カバー、アレンレンチ、カバー、取扱説明書。
その他のご使用の製品用に許可されたシステム製品については、弊社営業担当または
Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは
www.hilti.group でご確認ください。
製品仕様
定格電圧、定格電流、周波数および/または定格電力については、国別の性能表示プレートでご確認ください。
発電機または変圧器を使用しての作業の場合は、それらは本体の銘板に記載されている定格電力より 2 倍以上大きな出力がなければなりません。変圧器または発電機の作動電圧は、常に本体の定格電圧の +5 %...-15 % の範囲になければなりません。
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WSJ 750-ET
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WSJ 750-EB
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WSJ 850-ET
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WSJ 850-EB
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重量(EPTA プロシージャ 01/2003 に準拠)
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2.8 kg
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2.6 kg
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2.7 kg
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2.6 kg
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動作温度
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−17 ℃ …60 ℃
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−17 ℃ …60 ℃
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−17 ℃ …60 ℃
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−17 ℃ …60 ℃
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保管温度
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−20 ℃ …70 ℃
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−20 ℃ …70 ℃
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−20 ℃ …70 ℃
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−20 ℃ …70 ℃
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構造用鋼に対する最大切り込み深さ
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10 mm
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10 mm
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10 mm
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10 mm
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木材に対する最大切り込み深さ
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120 mm
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120 mm
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150 mm
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150 mm
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本説明書に記載されているサウンドプレッシャー値および振動値は、規格に準拠した測定方法に基づいて測定したものです。電動工具を比較するのにご使用いただけます。曝露値の暫定的な予測にも適しています。
記載されているデータは、電動工具の主要な使用方法に対する値です。電動工具を他の用途で使用したり、異なる先端工具を取り付けて使用したり、手入れや保守が十分でないまま使用した場合には、データが異なることがあります。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく高くなる可能性があります。
曝露値を正確に予測するためには、本体のスイッチをオフにしている時間や、本体が作動していても実際には使用していない時間も考慮しなければなりません。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく低くなる可能性があります。
作業者を騒音および/または振動による作用から保護するために、他にも安全対策を立ててください(例:電動工具および先端工具の手入れや保守、手を冷やさないようにする、作業手順の編成)。
騒音排出値
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WSJ 750-ET
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WSJ 750-EB
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WSJ 850-ET
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WSJ 850-EB
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サウンドパワーレベル (LWA)
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97 dB(A)
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97 dB(A)
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97 dB(A)
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97 dB(A)
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サウンドパワーレベルの不確実性 (KWA)
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3 dB(A)
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3 dB(A)
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3 dB(A)
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3 dB(A)
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サウンドプレッシャーレベル (LpA)
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86 dB(A)
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86 dB(A)
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86 dB(A)
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86 dB(A)
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サウンドプレッシャーレベルの不確実性 (KpA)
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3 dB(A)
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3 dB(A)
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3 dB(A)
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3 dB(A)
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合計振動値
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WSJ 750-ET
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WSJ 750-EB
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WSJ 850-ET
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WSJ 850-EB
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排出振動値(木製板材切断) (ah,B)
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8.7 m/s²
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12.1 m/s²
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8.7 m/s²
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10.7 m/s²
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排出振動値(金属板切断) (ah,M)
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5.2 m/s²
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6.6 m/s²
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4.2 m/s²
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6.6 m/s²
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不確実性 (K)
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1.5 m/s²
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1.5 m/s²
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1.5 m/s²
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1.5 m/s²
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延長コードを使用する場合
警告
損傷したコードによる危険! 作業中に電源コードまたは延長コードを損傷した場合は、コードに触れないでください。不意に始動しないように電源プラグをコンセントから抜きます。
- 本体の電源コードを定期的に点検し、コードに損傷がある場合は認定を受けた修理スペシャリストに交換させてください。
- 使用目的に応じて、充分な導体断面積をもつ適切な延長コードのみを使用してください。そうしないと、本体の出力低下やコードの過熱が発生することがあります。
- 延長コードに損傷がないか定期的に点検してください。
- 損傷した延長コードは交換してください。
- 屋外工事の場合には、認可マーク付きの専用延長コードのみを使用してください。
本書の最終ページに、推奨最低導体断面積とコード長に関する QR コードがあります。
作業準備
注意
負傷の危険! 製品は意図せず作動することがあります。
- 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前に電源プラグを抜いてください。
本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。
- ソーブレードリリースレバーを押して、その状態を保ちます。
- ソーブレードをブレードホルダーに押し込み(歯を切断方向に向ける)かみ合わせます。
- ソーブレードを引っかかりがないようにして保持し、ソーブレードリリースレバーを元の位置まで戻します。
- ソーブレードを引っ張り、しっかりと固定されているか確認します。
- 集じんアダプターを本製品の開口部に差し込みます。
- 集じんアダプターを本製品の下にあてがいながら、ロックされるまで挿入します。
- 集じん機のホースを集じんアダプターに接続します。
- カバーを本体の前にあてがいながら、ロック音されるまで挿入します。
4 段階のオービタル設定により、切断能力と切断の質を母材に合わせることができます。
オービタル調整レバーを使用して、ストローク速度を 4 つの段階のいずれかに設定します。
カッティングエッジをよりきれいにきめ細かくするには、オービタル設定を低くしてください。
テスト切断を行って最適な設定を決めてください。
正しい設定のための注意事項は、それぞれのソーブレードの要件を確認してください。
状態
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意味
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段階 0
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オービタル機能オフ
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段階 1
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オービタル低
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段階 2
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オービタル中
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段階 3
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オービタル高
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- 調整つまみでストローク速度を 1(低)から 6(高)のいずれかに設定します。
- ストローク速度は、それぞれのソーブレードの要件を確認して正しく設定してください。
この機能は、所定のソーブレードにのみ使用できます。
- 集じんパイプを取り外します。
- ネジを緩めます。
- ベースプレートを軽く前方へ引きます。
- 本製品上のスケールで希望の角度に設定します。
- ネジをしっかりと締め付けます。
- ネジを緩めます。
- ベースプレートをストップ位置まで押し戻します。
- ネジをしっかりと締め付けます。
傷みやすい母材にかき傷を付けないようにするには、ベースプレート用カバーを使用します。
- ベースプレート前側にカバーを取り付けます。
- カバーの後部をベースプレートに押し付けて、ロックさせます。
作業
警告
損傷したコードによる危険! 作業中に電源コードまたは延長コードを損傷した場合は、本体とコードを直ちに電源との接続を解除してください。故障個所には触れないでください!
- すべての接続コードを定期的に点検してください。故障している延長コードは交換してください。損傷している電源コードは認定を受けた修理スペシャリストに交換を依頼してください。
原則として、作動電流が最大 30 mA の漏電遮断器(RCD)をご使用になるよう推奨します。
集じん装置は粉じんによる負荷を低減し、切断ラインが良く見えるようにして作業の安全性を高め、作業場に撒き散らされる粉じんや切屑の量を大幅に減らします。
- カバーを取り付けます。
- 比較的長い時間にわたって木材やその他の母材を加工する作業では、粉じんがかなり多く出る可能性があるので、集じん装置を接続してください。
- 以下の装備がある場合は、追加してこの作業を行ってください:
WSJ 750-ET
WSJ 850-ET
- 続いてロックボタンを押します。
- ON/OFF スイッチが「ON 」位置にロックされます。
- ロックを解除するには改めて ON/OFF スイッチを押してください。
- 以下の装備がある場合は、追加してこの作業を行ってください:
WSJ 750-EB
WSJ 850-EB
- オービタル調整レバーを 0 位置にセットします。
- 本体のベースプレートの前端を作業材料に当てます。
- 本体を保持して、ON/OFF スイッチを押します。
- 本体を作業材料にしっかりと押し付け、本体を母材の方に傾けながらプランジを開始します。
- 作業材料を貫通したなら、本製品を通常の作業位置にします。
- 切断ラインに沿って切断を続けます。
取り外し
注意
負傷の危険! 製品は意図せず作動することがあります。
- 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前に電源プラグを抜いてください。
本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。
- ネジを緩めます。
- 切り込み度度を 0° に設定します。
- ベースプレートを元の位置に押し戻します。
- ネジをしっかりと締め付けます。
- 集じん機のホースを集じんアダプターから抜き取ります。
- 集じんアダプターを下方に押して本製品から抜き取ります。
警告
負傷の危険。 ソーブレードが意図せずに外れて負傷の原因となることがあります。
- ソーブレードを交換する場合は、ソーブレードが外れる際に人や動物を傷つけることのないように本体を保持してください。
- ソーブレードリリースレバーをストップ位置まで側方へ押します。
手入れと保守
警告
感電による危険! 電源プラグをコンセントに接続した状態で手入れや保守を行うと、重傷事故および火傷の危険があります。
- 手入れや保守作業の前に、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
手入れ
- 強固に付着した汚れは慎重に除去してください。
- 通気溝を乾いたブラシで入念に清掃してください。
- ハウジングは必ず軽く湿らせた布で清掃してください。シリコンを含んだ清掃用具はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
保守
警告
感電による危険! 電気部品の誤った修理は、重傷事故および火傷の原因となることがあります。
- 電気部品の修理を行うことができるのは、訓練された修理スペシャリストだけです。
- 目視確認可能なすべての部品について損傷の有無を、操作エレメントについては問題なく機能することを定期的に点検してください。
- 損傷および/または機能に問題のある場合は、本製品を使用しないでください。直ちに Hilti サービスセンターに修理を依頼してください。
- 手入れおよび保守作業の後は、すべての安全機構を取り付けて機能を点検してください。
安全な作動のために、必ず純正のスペアパーツと消耗品を使用してください。本製品向けに弊社が承認したスペアパーツ、消耗品およびアクセサリーは、弊社営業担当または
Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは
www.hilti.group .
警告
粉じんによる危険 集じんモジュールを空にする際に粉じんが飛散することがあります。
- ダストコンテナの左右 2 個のボタンを同時に押します。
- ダストコンテナを下方に引き出します。
- ダストコンテナを軽く叩きながら埃を出します、あるいはダストコンテナを集じん機で清掃します。
- 集じんアダプターを清掃します。
- 可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、本製品の機能に影響を及ぼすような部品の破損・損傷がないかを確認してください。
- 使用したソーブレードから付着した樹脂を定期的に取り除きます。
- ソーブレードを 24 時間石油、あるいは市販の樹脂リムーバーに浸します。
搬送および保管
搬送
- 本製品は先端工具を装着した状態で搬送しないでください。
- 搬送の際に確実に固定されているか確認してください。
- 搬送の後にはその都度、目視確認可能なすべての部品について損傷の有無を、操作エレメントについて問題なく機能することを点検してください。
保管上の注意事項
- 本製品は、必ず電源プラグを抜いた状態で保管してください。
- 本製品は、乾燥している場所に、子供や権限のない人が手を触れることのないようにして保管してください。
- 長期にわたっての保管の後には、目視確認可能なすべての部品について損傷の有無を、操作エレメントについて問題なく機能することを点検してください。
故障かな?と思った時
この表に記載されていない、あるいはご自身で解消することのできない故障が発生した場合には、弊社営業担当または
Hilti サービスセンターにご連絡ください。
故障
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考えられる原因
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解決策
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ソーブレードが脱落する。
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ソーブレードが正しくロックされていない。
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- クランプ手順を繰り返し、ブレードクランプが完全に開いていて、ソーブレードを抵抗感に抗して押し込むことに注意してください。
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クランプシステムが汚れている。
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ソーブレードを装着できない。
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クランプシステムが汚れている。
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製品がオンにならない。
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電源プラグが接続されていない。
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スイッチの故障または汚れ。
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WSJ 750-ET WSJ 850-ET スイッチがロックしない。
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スイッチの故障または汚れ。
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オービタルを調整できない。
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溝が汚れている。
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- オービタルレバーの溝から汚れを取り除いてください。
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オービタル機能がない。
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オービタルフォークが汚れている。
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- オービタルフォーク領域を点検し、汚れがあれば取り除きます。
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オービタルレバーが「0」位置。
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全負荷回転数を調整することができない。
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調整つまみの故障または汚れ。
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全負荷回転数が高すぎる、または低すぎる。
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正しくない値に設定されている。
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- 設定値を点検し(調整つまみの目盛り)、設定を適切に変更してください。
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集じん機または WSJ-DRS の集じん機能が作動しない。
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集じんフードが取り付けられていない。
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- 集じん機が正しく作動していて、集じんアダプターと集じんフードが接続されていることを確認してください。
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製品および/または集じんアダプターのチャンネルが汚れている。
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- 取り付けポイントを清掃し、アクセサリーが適切なものであるか点検してください。
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ベースプレートを回転させることができない。
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固定用ネジが緩んでいない。
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本製品との接続部が汚れている。
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WSJ 850-EB WSJ 850-ET アクセサリーを取り付けることができない。
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ベースプレートへの取り付けポイントが汚れている。
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不適切なアクセサリー。
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- アクセサリーが適切なものであるか点検してください。
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集じんモジュール DRS が作動しない。
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本製品への取り付けポイントが汚れている。
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ダストコンテナが満杯。
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フィルターの汚れ。
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- フィルターを清掃するか、ダストコンテナを交換してください。
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まっすぐに切断できない。
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ソーブレードが用途に適したものではない。
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- 新しい、用途に適したソーブレードを使用してください。
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ソーブレードの切れ味が悪い、または損傷している。
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母材がの温度が高すぎる。
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切断力と回転数が高すぎる。
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母材がの温度が高すぎる(金属)。
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金属切断における潤滑が十分でない。
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- 新しいソーブレードを使用し、ソーブレードと作業材料の間が十分に潤滑されるようにします。
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廃棄
警告
負傷の危険。 誤った廃棄による危険があります。
- 機器を不適切に廃棄すると、以下のような問題が発生する恐れがあります:プラスチック部品を燃やすと毒性のガスが発生し、人体に悪影響を及ぼすことがあります。電池は損傷したりあるいは激しく加熱されると爆発し、毒害、火傷、腐食または環境汚染の危険があります。廃棄について十分な注意を払わないと、権限のない者が装備を誤った方法で使用する可能性があります。このような場合、ご自身または第三者が重傷を負ったり環境を汚染する危険があります。
- 故障したバッテリーはただちに廃棄してください。廃棄したバッテリーは子供の手の届かない所に置いてください。バッテリーを分解したり、燃やしたりしないでください。
- バッテリーは各国の法律規制に従って廃棄するか、使わなくなったバッテリーは Hilti へ返送してください。
Hilti 製品の大部分の部品はリサイクル可能です。リサイクル前にそれぞれの部品は分別して回収されなければなりません。多くの国で
Hilti は、古い電動工具をリサイクルのために回収しています。詳細については弊社営業担当または
Hilti 代理店・販売店にお尋ねください。
古い電気および電子工具の廃棄に関するヨーロッパ基準と各国の法律に基づき、使用済みの電気工具および電子工具は一般ゴミとは別にして、環境保護のためリサイクル規制部品として廃棄してください。
- 電気工具および電子工具を一般ゴミとして廃棄してはなりません
詳細情報
RoHS(有害物質使用制限に関するガイドライン)
本書の最終ページに有害物質の表にリンクした QR コードがあります:qr.hilti.com/r3076
メーカー保証
- 保証条件に関するご質問は、最寄りの Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。