SM 60-22 (01)
オリジナル取扱説明書
取扱説明書について
本取扱説明書について
- 警告事項! 本製品をご使用になる前に、同梱の取扱説明書と指示事項、安全上の注意、警告表示、図および製品仕様を読んで、その内容を理解を理解してください。特に、すべての指示事項、安全上の注意、警告表示、図、製品仕様、構成部品と機能に精通しているようにしてください。これを怠ると、感電、火災、および/または重傷事故の危険があります。後日確認できるように、取扱説明書とすべての指示事項、安全上の注意、警告表示を保管しておいてください。
製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。
- 製品に同梱されている取扱説明書は、印刷の時点で最新の技術状況を反映しています。オンラインの Hilti 製品ページで常に最新バージョンをご確認ください。これについては、本取扱説明書のリンク、または QR コード(
の記号)に従ってください。
- 他の人が使用する場合には、本製品とともにこの取扱説明書を一緒にお渡しください。
記号の説明
警告表示
警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:取扱説明書の記号
この取扱説明書では、以下の記号が使用されています:![]() |
取扱説明書に注意してください |
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本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報 |
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リサイクル可能な部品の取扱い |
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電動工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません |
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Hilti Li-Ion バッテリー |
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Hilti 充電器 |
図中の記号
図中では以下の記号が使用されています:![]() |
この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています。 |
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図中の付番は、重要な作業手順あるいは作業手順にとって重要なパーツであることを示しています。本文中ではこれらの作業手順またはパーツは、(3) のように当該の番号でハイライト表示されています。 |
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概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています。 |
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この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。 |
製品により異なる記号
一般的な記号
本製品とともに用いられる記号。![]() |
本製品は、iOS および Android プラットフォームと互換性のある NFC テクノロジーをサポートしています。 |
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直流 |
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無負荷回転数 |
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直径 |
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ソーブレードの本体寸法 |
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光源を覗き込まないでください。 |
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Li-Ionen バッテリー |
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バッテリーは決して何らかの物を使って叩かないでください、またバッテリーは決して打撃工具として使用しないでください。 |
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バッテリーは落下させないでください。ぶつけたり、あるいはその他の理由で損傷しているバッテリーは使用しないでください。 |
禁止表示
禁止表示は、禁止されている行為について指摘するものです。![]() |
危険領域!手、指、腕をこの領域に近づけないでください。 |
義務表示
義務表示は、必ず行うべき行為について指摘するものです。![]() |
耳栓を使用すること |
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アイシールドを着用する |
製品情報

機種名および製造番号は銘板に表示されています。
- 製造番号を以下の表に書き写しておいてください。ヒルティ代理店やサービスセンターへお問い合わせの際には、製品データが必要になります。
製品データバッテリー式マイターソー SM 60-22 製品世代 01 製造番号
適合宣言

技術資料は本書の後続の頁に記載されています:
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH | Zulassung Geräte | Hiltistraße 6 | 86916 Kaufering, DE
安全
電動工具の一般安全注意事項

安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
安全上の注意で使用する用語「電動工具」とは、お手持ちの電動ツール(電源コード使用)またはバッテリーツール(コードレス)を指します。
作業環境に関する安全
- 作業場はきれいに保ち、十分に明るくしてください。 ちらかった暗い場所での作業は事故の原因となります。
- 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガスおよび粉じんのある場所)では電動工具を使用しないでください。 電動工具から火花が飛散し、粉じんや揮発性ガスに引火する恐れがあります。
- 電動工具の使用中、子供や無関係者を作業場へ近づけないでください。 作業中に気がそらされると、本体のコントロールを失ってしまう恐れがあります。
- 電動工具の接続プラグは電源コンセントにきちんと適合しなければなりません。 プラグは絶対に変更しないでください。 保護接地した電動工具と一緒にアダプタープラグを使用しないでください。 オリジナルのプラグと適切なコンセントを使用することにより、感電の危険を小さくすることができます。
- パイプ、ラジエーター、電子レンジ、冷蔵庫などのアースされた面に体の一部が触れないようにしてください。 体が触れると感電の危険が大きくなります。
- 電動工具を雨や湿気から保護してください。 電動工具に水が浸入すると、感電の危険が大きくなります。
- 電動工具を持ち運んだり、吊り下げたり、コンセントからプラグを抜いたりするときは、必ず本体を持ち、電源コードを持ったり引っ張ったりしないでください。 電源コードを火気、オイル、鋭利な刃物、可動部等に触れる場所に置かないでください。 電源コードが損傷したり絡まったりしていると、感電の危険が大きくなります。
- 屋外工事の場合には、必ず屋外専用の延長コードを使用してください。 屋外専用の延長コードを使用すると、感電の危険が小さくなります。
- 湿った場所で電動工具を作動させる必要がある場合は、漏電遮断器を使用してください。 漏電遮断器を使用すると、感電の危険が小さくなります。
- 電動工具を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。 疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には電動工具を使用しないでください。 電動工具使用中の一瞬の不注意が重傷の原因となることがあります。
- 個人用保護具および保護メガネを常に着用してください。 負傷の危険を低減するために、電動工具の使用状況に応じた粉じんマスク、耐滑性の安全靴、ヘルメット、耳栓などの個人用保護具を着用してください。
- 電動工具の意図しない始動を防止して下さい。 電動工具を電源および/またはバッテリーに接続する前や本体を持ち上げたり運んだりする前に、本体がオフになっていることを必ず確認してください。 オン/オフスイッチが入っている状態で電動工具のスイッチに指を掛けたまま運んだり、電源に接続したりすると、事故の原因となる恐れがあります。
- 電動工具のスイッチを入れる前に、必ず調節キーやレンチを取り外してください。 調節キーやレンチが本体の回転部に装着されたままでは、けがの原因となる恐れがあります。
- 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。 足元を安定させ、常にバランスを保つようにしてください。 これにより、万一電動工具が異常状況に陥った場合にも、適切な対応が可能となります。
- 作業に適した作業着を着用してください。 だぶだぶの衣服や装身具を着用しないでください。 髪、衣服、手袋を本体の可動部に近づけないでください。 だぶだぶの衣服、装身具、長い髪が可動部に巻き込まれる恐れがあります。
- 吸じんシステムの接続が可能な場合には、これらのシステムが適切に接続、使用されていることを確認してください。 吸じんシステムを利用することにより、粉じん公害を防げます。
- 電動工具の取扱いに熟練している場合にも、正しい安全対策を遵守し、電動工具に関する安全規則を無視しないでください。 不注意な取扱いは、ほんの一瞬で重傷事故を招くことがあります。
- 無理のある使用を避けてください。 作業用途に適した電動工具を使用してください。 適切な電動工具の使用により、能率よく、スムーズかつ安全な作業が行えます。
- スイッチが故障している場合には、電動工具を使用しないでください。 スイッチで始動および停止操作のできない電動工具は危険ですので、修理が必要です。
- 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前や本体を保管する前には電源プラグをコンセントから抜き、および/または脱着式のバッテリーを取り外してください。 この安全処置により、電動工具の意図しない始動を防止することができます。
- 電動工具をご使用にならない場合には、子供の手の届かない場所に保管してください。 電動工具に関する知識のない方、本説明書をお読みでない方による本体のご使用は避けてください。 未経験者による電動工具の使用は危険です。
- 電動工具とアクセサリーは慎重に手入れしてください。 可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、電動工具の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。 電動工具をご使用になる前に、損傷部分の修理を依頼してください。 事故の多くは保守管理の不十分な電動工具の使用が原因となっています。
- 先端工具は鋭利で汚れのない状態を保ってください。 お手入れのゆきとどいた先端工具を使用すると、作業が簡単かつ、スムーズになります。
- 電動工具、アクセサリー、先端工具などは、それらの説明書に記載されている指示に従って使用してください。 その際は、作業環境および用途についてもご注意ください。 指定された用途以外に電動工具を使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
- グリップとグリップ面は乾燥した清潔な状態に保ち、オイルやグリスの付着がないようにしてください。 グリップやグリップ面が滑りやすい状態になっていると、予期していない状況が発生した際に電動工具を安全に使用/制御できません。
- バッテリーを充電する場合は、必ずメーカー推奨の充電器を使用してください。 特定タイプのバッテリー専用の充電器を他のバッテリーに使用すると、火災の恐れがあります。
- 電動工具には、必ず指定されたバッテリーを使用してください。 指定以外のバッテリーを使用すると、負傷や火災の恐れがあります。
- 使用されていないバッテリーの近くに、事務用クリップ、硬貨、キー、釘、ネジ、その他の小さな金属物を置かないでください。電気接点の短絡が起こることがあります。 バッテリーの電気接点間が短絡すると、火傷や火災が発生する危険があります。
- 正しく使用しないと、液漏れが発生することがあります。 その場合、漏れた液には触れないでください。 もしも触れてしまった場合は、水で洗い流してください。 バッテリー液が眼に入った場合は、水で洗い流してから医師の診察を受けてください。 流出したバッテリー液により、皮膚が刺激を受けたり火傷を負う恐れがあります。
- 損傷したあるいは変更が加えられたバッテリーは使用しないでください。 損傷したあるいは変更が加えられたバッテリーは、予測不可能な挙動により爆発あるいは負傷事故を発生させる危険があります。
- バッテリーは火気あるいは高温に曝さないでください。 火気あるいは 130 °C(265 °F)を超える高温は、爆発の原因となることがあります。
- 充電に関するすべての指示事項に従い、バッテリーあるいはバッテリー工具は、決して取扱説明書に記載された温度範囲外で充電しないでください。 正しくない充電あるいは許容温度範囲外での充電により、バッテリーが破壊され火災が発生する危険があります。
- 電動工具の修理は必ず認定サービスセンターにお申し付けください。また、必ず純正部品を使用してください。 これにより電動工具の安全性が確実に維持されます。
- 損傷したバッテリーは決して手入れや保守を行わないでください。 バッテリーの保守作業はすべて、メーカーあるいは権限のあるお客様サービスセンターが行うものとします。
マイターソーの安全上の注意
- マイターソーは、木材または木材に類似した製品を切断するためのものであり、鉄製材料(棒、ロッド、ネジ等)の切断には使用できません。 研磨粉じんは、下部保護カバーなどの可動部分のブロックの原因となります。切断火花は、下部保護カバー、挿入プレート、その他のプラスチック部分を焦がします。
- 可能であれば、作業材料をクランプで固定します。作業材料を手で保持する場合は、手をソーブレードの各側面から 100 mm(4 インチ)以上離してください。このソーは、クランプで固定したり、手で保持したりするには小さすぎる部材の切断には使用しないでください。 手がソーブレードの近くにあると、ソーブレードと接触して負傷の危険が高くなります。
- 作業材料は動かないように固定するか、またはストッパーおよびテーブルに押し付ける必要があります。作業材料をソーブレードの中に押し込まないでください。また、決して「手で支えることなく」切断を行わないでください。 作業材料が緩んだり、動いたりすると、回転数が高い場合には作業材料が飛び出して負傷するおそれがあります。
- ソーを押して作業材料に通します。ソーを引いて作業材料に通すことは避けてください。切断するには、ソーヘッドを持ち上げ、切断せずに作業材料の上方に引き上げます。続いてモーターをオンにして、ソーヘッドを下ろし、ソーを押して作業材料に通します。 引きながら切断すると、ソーブレードが作業材料に乗り上げ、ソーブレードユニットが作業者に向かって勢いよく飛んでくる危険があります。
- ソーブレードの前方および後方のどちらにおいても、所定の切断ライン上で手を交差させることはしないでください。 「手を交差させて」の作業材料の保持、つまりソーブレードの右側において作業材料を左手でを保持すること(またはその逆)は、非常に危険です。
- ソーブレードの回転中は、ストッパーの後方に手を出さないでください。手と回転中のソーブレードとの間の安全距離 100 mm(4 インチ)を下回らないようにしてください(このことは、端材を取り除く場合などにはソーブレードの両側に該当します)。 回転中のソーブレードが手に近づいてくることに気づかずに、重傷を負う危険があります。
- 切断前に作業材料を点検してください。作業材料が曲がっていたり、反ったりしている場合、外側へ湾曲している側をストッパーに向けて固定します。切断ラインに沿って、作業材料、ストッパー、テーブルの間にすき間がないことを必ず確認してください。 曲がりや反りのある作業材料の位置が変わったりずれたりして、切断時に回転中のソーブレードが噛むことがあります。作業材料内には、ネイルや異物があってはなりません。
- テーブルに先端工具、端材などがないことを確認してから、ソーを使用してください。テーブルの上にあっていいのは作業材料だけです。 小さな端材、外れた木片、その他の物が回転中のブレードと接触して、高速で飛んでくるおそれがあります。
- 1 回の切断で作業材料を 1 個だけ切断するようにしてください。 複数の作業材料を積み重ねると、適切な固定や保持ができなくなり、切断時にブレードが噛む原因になったり、作業材料が滑るおそれがあります。
- ご使用になる前に、マイターソーを平坦でしっかりとした作業面に固定してください。 平坦でしっかりした作業面により、マイターソーが不安定になる危険が少なくなります。
- 作業計画を立ててください。ソーブレードの傾きやマイター角を調整する場合は、その都度、調整可能なストッパーが正しく調整されており、作業材料がブレードまたは保護カバーと接触することなく調節式ストッパーで支持されていることを確認してください。 機械をオンにすることなく、またテーブルに作業材料を置かないで、ソーブレードの完全な切断動作をシミュレーションすることで、障害物やストッパーへの切込みの危険がないことを確認できます。
- テーブルの上面よりも広い、または長い作業材料では、テーブル延長部または木挽き台によって十分なサポートを行ってください。 マイターソーのテーブルよりも長い、または幅広い作業材料は、しっかりと支持されていないと傾くことがあります。切断した木片または作業材料が傾くと、下部保護カバーを持ち上げたり、回転しているブレードから制御不能な状態で飛び出してくるおそれがあります。
- テーブル延長部の代わりとして、または追加のサポートのための作業を、別の人に行わせないでください。 作業材料の支持が不安定だと、ブレードが噛んでしまうことがあります。また、作業材料が切断中にずれて、ご自身と助手が回転中のブレードに引き込まれるてしまうことも考えられます。
- 切断片を、回転中のソーブレードに向かって押し付けないでください。 長手方向ストッパーの使用時など、スペースが少ない場合は、切断片がブレードに食い込んで、勢いよく飛ばされるおそれがあります。
- ロッドやパイプなどの円形材料は、必ず、クランプまたは適切な装置を使用して適切に支持してください。 ロッドは切断時に転がりやすく、それによってブレードが「食い込み」、作業材料が手と一緒にブレードに引き込まれることがあります。
- 作業材料に切り込む前に ブレードの回転数を全負荷回転数まで上昇させます。 これにより、作業材料が投げ出されるリスクが少なくなります。
- 作業材料が挟まったり、ブレードがブロックされた場合には、マイターソーをオフにしてください。すべての可動部分が停止するまで待機し、電源プラグを抜くか、バッテリーを取り外すか、あるいはその両方を行います。その後で、挟まった材料を取り除きます。 そのようなブロックがある場合に切断を続けると、コントロールが失われたり、マイターソーが損傷したりする危険があります。
- 切断が終了したらスイッチから手を放し、ソーヘッドを下げたままにして、ブレードが静止するまで待って切断片を取り除きます。 徐々に停止しつつあるブレードに手を近づけるのは非常に危険です。
- 不完全な切断を実行する場合や、ソーヘッドが下方位置になる前にスイッチから手を放す場合は、グリップをしっかりと保持してください。 ソーのブレーキ作用により、ソーヘッドが急激に下がり、負傷する危険があります。
その他の安全上の注意
- 本製品とアクセサリーは、必ず技術的に問題のない状態で使用してください。
- 本製品あるいはアクセサリーには、決して加工や改造を加えないでください。
- 落下する先端工具および/またはアクセサリーによる負傷の危険。作業を開始する前に、バッテリーおよび取り付けたアクセサリーが確実に固定されていることを確認してください。
- 研磨、紙やすり研磨、切断および穿孔の際に発生する粉じんは、化学物質を含んでいる場合があります。これには、鉛、あるいは鉛ベースの塗料、レンガ、コンクリートおよびその他の壁用資材、自然石およびその他の珪酸塩含有製品、樫、橅などの特定の木材、および化学処理の施された木材、アスベストあるいはアスベストが含まれる母材、などが考えられます。作業対象の資材の危険等級により、作業者および周囲の人員の曝露を確認してください。曝露を安全なレベルに維持するために、粉じん吸引システムの使用、あるいは適切な防じんマスクの着用などの必要な処置を取ってください。曝露の低減のための一般的な処置としては、以下のようなものがあります:
- 十分に換気された領域での作業
- 粉じんとの長時間の接触の回避
- 粉じんを顔や体から遠ざける
- 保護服を着用し、水と石鹸で曝露領域を洗浄する。
- 本製品の使用時には、アイシールド、保護ヘルメット、耳栓、および適切な防じんマスクを着用してください。
- 頻繁に休憩を取って、指を動かして血行を良くするように心がけてください。長時間作業の際には、強い振動により指、手あるいは手首の関節の血管あるいは神経系に障害が発生する可能性があります。
- 通気溝は常にふさがないようにしてください。通気溝が覆われることによる火傷の危険!
- ソーヘッドを下へ送ったら、グリップを放さないでください。ソーヘッドをコントロールしながら上方位置に戻します。ソーヘッドをコントロールせずに動かすと、負傷の危険があります。
- 切れ味が悪い、ひび割れがある、反りがある、あるいは損傷しているソーブレードは使用しないでください。ソーブレードの歯の切れ味が悪い場合やソーブレードが正しく合っていない場合、カットギャップが狭くなりすぎて、摩擦が大きくなったり、ソーブレードの噛みや反動が起こります。
- ソーが回転している間は、決して残材、木屑等を取り除かないください。最初にソーのスイッチを切ってから、ソーヘッドを上方位置に戻します。
- 必ず本製品に許可されているソーブレードを使用してください。本製品向けに許可されているソーブレードは、製品仕様や製品、またはその両方に記載されたデータ(直径、全負荷回転数、厚さ、取り付け穴、母材等)に対応しており、標準規格 EN 847‑1 に従って検査され、マークが付けられています。
- 必ず許容回転数が本製品に表記されている最高回転数以上のソーブレードを使用してください。
- 作業後は、冷めるまでソーブレードに触らないでください。ソーブレードは、作業中に非常に高温になっています。
- ソーブレードを交換する際には保護手袋を着用してください。
- ご使用の前には毎回、保護カバーが正しく閉じられているか点検してください。ソーヘッドを下方へ動かし、コントロールしながら上方位置に戻します。保護カバーがスムースに動かず、ソーヘッドが持ち上げられると直ちに閉じない場合は、ソーを使用しないでください。下部保護カバーを開いた位置のまま固定しないでください。
- 本製品は決して保護カバーを取り付けずに使用しないでください。
- アルミニウム成形材を切断する場合、先端工具は常に低速で回転させてください。
- 必ず、本製品に付属している補助サポートを使用し、固定してください。
- 本製品を搬送する際には、必ず、所定の箇所(リセスグリップおよび搬送グリップ)を持って運びます。電動工具は、決してスライドアームまたはハンドルを持って運ばないでください。
- 歯の先端が過熱しないようにしてください。プラスチックの切断の際は、プラスチックの溶解を防がねばなりません。
バッテリーの慎重な取扱いおよび使用
- Li-Ion バッテリーの安全な取扱いと使用のために、以下の安全上の注意を遵守してください。 これを守らないと、皮膚の炎症、重篤な腐食負傷、化学火傷、火災および/あるいは爆発の原因となることがあります。
- バッテリーは、必ず技術的に問題のない状態で使用してください。
- 損傷を防止して健康にとってきわめて危険なバッテリー液の漏出を防ぐため、バッテリーは慎重に取り扱ってください!
- バッテリーは決して改造したり手を加えたりしないでください!
- バッテリーを分解したり、挟んだり、80°C(176°F)以上に加熱したり、燃やしたりしないでください。
- ぶつけたり、あるいはその他の損傷を受けたバッテリーは、使用したり充電したりしないでください。バッテリーは、損傷の痕跡がないか定期的に点検してください。
- リサイクルあるいは修理されたバッテリーは、決して使用しないでください。
- バッテリーまたはバッテリー式電動工具は、決して打撃工具として使用しないでください。
- バッテリーは、決して直射日光、高温、火花の発生、裸火に曝さないでください。これを守らないと、爆発の原因となることがあります。
- バッテリーの電極に、指、工具、装身具あるいはその他の導電性のある物体で触れないようにしてください。これを守らないと、バッテリーの損傷、物財の損傷および負傷の原因となることがあります。
- バッテリーを雨、湿気、液体から保護してください。バッテリー内に湿気が入り込むと、短絡、感電、火傷、火災あるいは爆発の原因となることがあります。
- 必ずご使用のバッテリータイプ用に指定された充電器と電動工具を使用してください。これについては、充電器や電動工具の取扱説明書の記述を確認してください。
- バッテリーは、爆発の可能性がある場所で使用あるいは保管しないでください。
- バッテリーが掴むことのできないほどに熱くなっている場合は、故障している可能性があります。バッテリーを、目視確認が可能で可燃物のない場所に、可燃性の資材から十分な距離を設けて置いてください。バッテリーを冷ます。1 時間の経過後にも掴むことのできないほどに熱い場合は、そのバッテリーは故障している可能性があります。Hilti サービスセンターにご連絡いただくか、あるいは「Hilti の Li-Ion バッテリーの安全と使用についての注意事項」をお読みください。
製品の説明
製品概要

- スイッチオンロック
- グリップ
- LED 切断表示
- 保護カバー
- 上部マイターストッパー(右)
- 下部マイターストッパー(右)
- 補助サポート(右)
- 補助サポートのロック解除レバー(右)
- 固定穴
- ロータリープレート
- スロット付きプレート
- ロータリープレートのアーム
- ロータリープレートロック解除レバーのロック位置
- ロータリープレートの固定ノブ
- ロータリープレートのロック解除レバー
- 垂直マイター角のロック解除レバー
- 水平マイター角のポインター(左)
- 水平マイター角の目盛り
- 補助サポートのロック解除レバー(左)
- 補助サポート(左)
- リセスグリップ(左)
- 下部マイターストッパー(左)
- 上部マイターストッパーのロック解除レバー(左)
- 上部マイターストッパー(左)
- ネジクランプ
- 垂直マイター角のポインター(左)
- スイッチインターロック
- 伸長部品の固定ネジ
- ON/OFF スイッチ
- 南京錠の穴
- バッテリー接続部
- 搬送グリップ
- デプスゲージのストッパープレート
- デプスゲージ
- 伸長部品/スライドバー
- 集じん装置の接続ホース
- 吸引ピース
- 垂直マイター角の目盛り
- 垂直マイター角のポインター(右)
- ダストバッグ
- アレンレンチ
- 上部マイターストッパーのロック解除レバー(右)
- リセスグリップ(右)
- バッテリー
- バッテリーステータス表示
- バッテリーロック解除ボタン
- 水平マイター角のポインター(右)
- スピンドルロック
正しい使用
本書で説明している製品は、バッテリー式マイターソーです。本製品は、木材、木製品、プラスチック、アルミニウム成形材の切断のためのものです。本製品により、クロス切断、斜め切断、マイター切断が可能です。本製品には、一般的な吸じん装置ホース用の接続ピースが付いています。吸じん装置ホースをソーと接続するために、適切なアダプターが必要になる場合があります。
- ソーを使用する際は、必ず付属の切り屑バッグ、または適当な吸じん装置を使用してください。
- 必ず製品仕様の記載事項(直径、全負荷回転数、厚さ、材質など)に対応した、本製品用に許可されたソーブレードを使用してください。高合金高速度鋼(HSS スチール)製の研磨およびカッティングディスク、ならびにソーブレードは許可されていません。
- 本製品では決してマグネシウムを切断しないでください。

- 本製品には、必ず Hilti Nuron の B 22 シリーズの Li-Ion バッテリーを使用してください。最適な出力を得るため、Hilti は本製品に対してこの表に記載されているバッテリーをお勧めします。
- これらのバッテリーには、必ずこの表に記載されているシリーズの Hilti の充電器を使用してください。
本体標準セット構成品
マイターソー、ソーブレード、テンションフランジ、サポートフランジ、テンションボルト、アレンレンチ、ネジクランプ、ロータリープレートの固定ノブ、取扱説明書その他のご使用の製品用に許可されたシステム製品については、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group でご確認ください。
Li-Ion バッテリーのインジケーター
Hilti Nuron Li-Ion バッテリーは、充電状態、エラーメッセージ、およびバッテリーの状態を表示することができます。充電状態およびエラーメッセージの表示
次の表示を確認するには、バッテリーのリリースボタンを短く押してください。充電状態および不具合は、接続されている製品がオンになっている間常時表示されます。
状態 |
意味 |
---|---|
4 個の LED(4)が常時緑色で点灯 |
充電状態:100 %...71 % |
3 個の LED(3)が常時緑色で点灯 |
充電状態:70 %...51 % |
2 個の LED(2)が常時緑色で点灯 |
充電状態:50 %...26 % |
1 個の LED(1)が常時緑色で点灯 |
充電状態:25 %...10 % |
1 個の LED(1)がゆっくり緑色で点滅 |
充電状態:< 10 % |
1 個の LED(1)が高速で緑色で点滅 |
Li-Ion バッテリーは完全に放電しています。バッテリーを充電してください。 バッテリーの充電の後にも LED が高速で点滅する場合は、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
1 個の LED(1)が高速で黄色で点滅 |
Li-Ion バッテリーまたは接続されている製品が過負荷、過熱、低温の状態にあるか、あるいはその他の不具合が発生しています。 製品とバッテリーを推奨動作温度にし、使用時に製品が過負荷にならないようにしてください。 メッセージが引き続き出力される場合は、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
1 個の LED(1)が黄色で点灯 |
Li-Ion バッテリーとそれと接続されている製品とに互換性がありません。Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
1 個の LED(1)が高速で赤色で点滅 |
Li-Ion バッテリーはロックされていて、使用できません。Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
バッテリーの状態に関する表示
バッテリーの状態を確認するには、リリースボタンを 3 秒を超えて押し続けてください。システムは、落下、異物の貫入、外部の熱源による損傷などの誤った使用に起因するバッテリーの機能異常については検知しません。状態 |
意味 |
---|---|
すべての LED がチェイサーライトとして点灯し、続いて 1 個の LED(1)が常時緑色で点灯。 |
バッテリーは引き続き使用することができます。 |
すべての LED がチェイサーライトとして点灯し、続いて 1 個の LED(1)が速く黄色で点滅。 |
バッテリーの状態確認を終了することができませんでした。手順を繰り返すか、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
すべての LED がチェイサーライトとして点灯し、続いて 1 個の LED(1)が常時赤色で点灯。 |
接続されている製品を引き続き使用できる場合、バッテリーの残り容量は 50% 未満です。 接続されている製品を引き続き使用することができない場合、バッテリーは寿命に達していて交換の必要があります。Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
製品仕様
製品特性
電源電圧 |
21.6 V |
|
定格無負荷回転数 |
4,300/min |
|
ソーブレード直径 |
305 mm (12.0 in) |
|
メインブレード厚 |
0.5 mm … 1.5 mm (0.02 in … 0.06 in) |
|
ソーブレードの取り付け穴、 市場により異なります |
|
|
切り込み幅 |
3.2 mm (0.13 in) |
|
最大水平マイター角 |
右 |
≤ 60° |
左 |
≤ 52° |
|
最大垂直マイター角 |
右 |
≤ 48° |
左 |
≤ 48° |
|
その他の寸法またはマイター角に依存しない最大切断容量 |
高さ |
≤ 100 mm (≤ 3.9 in) |
幅 |
≤ 360 mm (≤ 14.2 in) |
|
重量 |
25.6 kg (56.4 lb) |
|
作動時の周囲温度 |
−17 ℃ … 60 ℃ (1 ℉ … 140 ℉) |
|
保管温度 |
−20 ℃ … 70 ℃ (−4 ℉ … 158 ℉) |
バッテリー
バッテリー作動電圧 |
21.6 V |
バッテリー重量 |
「正しい使用」の章を参照 |
作動時の周囲温度 |
−17 ℃ … 60 ℃ (1 ℉ … 140 ℉) |
保管温度 |
−20 ℃ … 40 ℃ (−4 ℉ … 104 ℉) |
充電開始時のバッテリー温度 |
−10 ℃ … 45 ℃ (14 ℉ … 113 ℉) |
騒音および振動値について(EN 62841 準拠)
本説明書に記載されているサウンドプレッシャー値および振動値は、規格に準拠した測定方法に基づいて測定したものです。電動工具を比較するのにご使用いただけます。曝露値の暫定的な予測にも適しています。記載されているデータは、電動工具の主要な使用方法に対する値です。電動工具を他の用途で使用したり、異なる先端工具を取り付けて使用したり、手入れや保守が十分でないまま使用した場合には、データが異なることがあります。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく高くなる可能性があります。
曝露値を正確に予測するためには、本体のスイッチをオフにしている時間や、本体が作動していても実際には使用していない時間も考慮しなければなりません。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく低くなる可能性があります。
作業者を騒音および/または振動による作用から保護するために、他にも安全対策を立ててください(例:電動工具および先端工具の手入れや保守、手を冷やさないようにする、作業手順の編成)。
騒音について
サウンドパワーレベル (LWA) |
101 dB(A) |
サウンドプレッシャーレベル (L pA) |
90 dB(A) |
不確実性 (LWA および L pA) |
3 dB(A) |
排出振動値 |
B 22‑55 |
≤ 2.5 m/s² (≤ 8.2 ft/s²) |
B 22‑255 |
≤ 2.5 m/s² (≤ 8.2 ft/s²) |
|
不確実性 |
1.5 m/s² (4.9 ft/s²) |
最大切断容量
下表の高さおよび幅の寸法は、互いに依存しています。可能な最大高さおよび最大幅の値は、製品特性の章に記載されています。水平マイター角 |
垂直マイター角 |
高さ x 幅 |
---|---|---|
0° |
0° |
100 mm x 355 mm (3.9 in x 14.0 in) |
22.5° 右 |
72 mm x 355 mm (2.8 in x 14.0 in) |
|
22.5° 左 |
90 mm x 355 mm (3.5 in x 14.0 in) |
|
30° 右 |
60 mm x 355 mm (2.4 in x 14.0 in) |
|
30° 左 |
78 mm x 355 mm (3.1 in x 14.0 in) |
|
45° 右 |
40 mm x 355 mm (1.6 in x 14.0 in) |
|
45° 左 |
65 mm x 340 mm (2.6 in x 13.4 in) |
|
48° 右 |
30 mm x 355 mm (1.2 in x 14.0 in) |
|
48° 左 |
50 mm x 355 mm (2.0 in x 14.0 in) |
|
45° 右 45° 左 |
0° |
100 mm x 250 mm (3.9 in x 9.8 in) |
45° 右 |
40 mm x 250 mm (1.6 in x 9.8 in) |
|
45° 左 |
62 mm x 250 mm (2.4 in x 9.8 in) |
|
52° 左 |
0° |
100 mm x 200 mm (3.9 in x 7.9 in) |
45° 右 |
40 mm x 220 mm (1.6 in x 8.7 in) |
|
45° 左 |
62 mm x 220 mm (2.4 in x 8.7 in) |
|
60° 右 |
0° |
100 mm x 176 mm (3.9 in x 6.9 in) |
45° 右 |
40 mm x 178 mm (1.6 in x 7.0 in) |
|
45° 左 |
30 mm x 190 mm (1.2 in x 7.5 in) |
作業準備
本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。固定ノブを取り付ける
ロータリープレートの固定ノブは、取り付けられていない状態で納品されます。ソーを使用する前に、この固定ノブを取り付ける必要があります。- 固定ノブをロータリープレートのアームにねじ込みます。
バッテリーを充電する
- 充電の前に充電器の取扱説明書をお読みください。
- バッテリーと充電器の電気接点は汚れがなく、乾燥していることを確認してください。
- バッテリーは許可された充電器で充電してください。
バッテリーを装着する
- はじめてお使いになる前にバッテリーをフル充電してください。
- ロックの音が聞こえるまでバッテリーを製品へとスライドさせます。
- バッテリーがしっかりと装着されていることを確認してください。
バッテリーを取り外す
- バッテリーのリリースボタンを押します。
- 製品からバッテリーを抜き取ります。
製品を取り付ける
本製品は、平坦で安定した面に固定する必要があります。- 本製品を平坦で安定した面に設置してください。
- 固定穴によって本製品を作業面にネジで固定します。適切なネジを使用してください。
- または、市販のネジクランプを使って装置ベースを作業面にしっかりと固定します。
作業位置にする

- ソーヘッドを僅かに押し下げ、スイッチインターロックを引き抜きます。
- ソーヘッドをコントロールしながら上に動かします。
集じん装置
ダストバッグを取り付ける
ダストバッグは大部分の粉じんを集めることができるので、清潔な作業が可能になります。- ダストバッグを吸引ピースに差し込みます。
吸じん装置を接続する
吸じん装置は、加工する材質に適合している必要があります。健康を損なう危険のある粉じん、発がん性のある粉じん、または乾燥している粉じんを吸引する場合は、適切な専用吸引機を使用してください。- サクションホースを吸引ピースに差し込みます。
ソーブレードを取り付ける
取り付けるソーブレードが技術的な要求を満たし、よく切れることを確認してください。 鋭いソーブレードは正常な切断の前提条件です。
- サポートフランジとテンションフランジを清掃します。
- サポートフランジを正しい方向で駆動スピンドル (1) に取り付けます。
- 振動防止カバーを開きます (2) 。
- 新しいソーブレードを取り付けます。
- 外側のテンションフランジを正しい方向に取り付けます (4) 。
- テンションボルトをねじ込みます。
- ソーブレードのテンションボルトにアレンレンチを取り付けます。
- スピンドルロックを押し、押した状態を維持します (5) 。
- アレンレンチでテンションボルトを締め付けます (6) 。
- ソーブレードが正しい位置にあるか点検してください。
- ソーブレードがスムースに動くかを点検します。設定(水平または垂直、あるはその両方のマイター角)の際、ソーブレードをソーの他のパーツと接触させなでください。
- アレンレンチを専用の支持部に差し込みます。
ソーブレードを取り外す

- スピンドルロックを押し、押した状態を維持します (1) 。
- アレンキーを使用してテンションボルトを緩めます (2) 。
- テンションボルトとテンションフランジを取り外します (3) 。
- 振動防止カバーを開き (4) 、ソーブレードを取り外します (5) 。
ご使用方法
本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。伸長部品をロックする/緩める
伸長部品は、任意の箇所でロックすることができます。
- 伸長部品をロックするには、固定ネジ (1) を時計方向に回します。
- 固定ネジがスライドバーを締め付け、スライド運動を阻止します。
- 固定ネジがスライドバーを締め付け、スライド運動を阻止します。
- 伸長部品を緩めるには、固定ネジ (1) を反時計方向に回します。
切り込み深さをデプスゲージで調整する
デプスゲージは、たとえばたとえば溝を切断する場合に使用します。
- デプスゲージのストッパープレートを動かし (1) 、ソーヘッドを下ろす際にデプスゲージが開口部を通過しないようにします。
- 希望の切り込み深さをローレット付きネジ (2) で設定します。
- 切り込み深さを制限したくない場合は、ストッパープレートを動かし (1) 、ソーヘッドを下ろす際にデプスゲージが開口部を通過するようにします。
ソーテーブルを延長する
ソーテーブルの接触面は、補助サポートを使って左または右、あるいはその両方に延長することができます。
- 補助サポートのロック解除レバーを開きます (1) 。
- 補助サポートを引き出します (2) 。
- 補助サポートのロック解除レバーをロックします (1) 。
- 必要に応じて、反対側の補助サポートについてもこれらの手順を繰り返します。
上部マイターストッパーを設定する
水平または垂直、あるいはその両方のマイター角の設定に応じて、上部マイターストッパーを外へ引き出すか、または完全に取り外す必要があります。
- 左または右の上部マイターストッパーのロック解除レバー (1) を開きます。
- 上部マイターストッパー (2) を必要なだけ外へ引き出すか、またはマイターストッパーを取り外します。
- ロック解除レバー (1) を閉じます。
- 直線切断を行う場合は、上部マイターストッパーを最も内側の位置に取り付けます。
- 直線切断を行う場合は、上部マイターストッパーを最も内側の位置に取り付けます。

- 上部マイターストッパーを取り外した場合、切断作業中にこのストッパーを安全に保管するため、補助サポートのスライドバーに固定することもできます。
水平マイター角の設定
条件 : 標準マイター角
水平マイター角のロック位置
左 |
中間 |
右 |
45°、31.6°、22.5°、15 ° |
0° |
15°、22.5°、31.6°、45°、60° |
- 必要に応じて、ロータリープレートの固定ノブを緩めます (2) 。
- ロータリープレートのロック解除レバーを引き上げて保持し (1) 、希望する水平マイター角の直前までロータリープレートを回します (3) 。
- ロータリープレートのロック解除レバーから手を放し、ロータリープレートをさらに希望する水平マイター角まで回し、ロックにかみ合わせます。
- ロータリープレートの固定ノブを締め付けます (2) 。
標準マイター角の他にも、水平マイター角を自由に任意の角度に設定することができます。
- 必要に応じて、ロータリープレートの固定ノブを緩めます (2) 。
- ロータリープレートのロック解除レバーを引き上げ (1) 、ロックします (4) 。
- ロータリープレートを希望する水平マイター角に設定します (3) 。
- ロータリープレートの固定ノブを締め付けます (2) 。
垂直マイター角の設定
頻繁に使用される垂直マイター角度を迅速かつ正確に調整するために、ソーヘッドをいくつかの位置でロックできます。垂直マイター角のロック位置
左 |
中間 |
右 |
45°、 33.9°、22.5° |
0° |
22.5°、 33.9°、 45° |
- 垂直マイター設定のロック解除レバーを引き上げ、緩めます (2) 。
- 垂直マイター設定のロック解除レバーを完全に引き上げ、ソーヘッドが自由に動くようにします(3) 。
- ロック解除レバーから手を放し、ロックがかみ合うまでソーヘッドを傾けます。
- ソーヘッドは、上記のすべての位置にロックすることができます。
- 続いて、ロック解除レバーを完全に押し下げ (1) 、ソーヘッドを設定した位置にロックします。
- 任意の垂直マイター角を設定したい場合は、希望する垂直マイター角に達するまで垂直マイター設定のロック解除レバーを最も高い位置で保持します (3) 。
- 続いて、ロック解除レバーを完全に押し下げ (1) 、ソーヘッドを設定した位置にロックします。
- 上部マイターストッパーを調整して、ソーブレードと衝突しないようにします。

切断ライン表示を有効にする
ソーには切断ライン表示が装備されています。ソーヘッドの LED が作業領域を照らし、ソーブレードによって影を作ることで、切断ラインが精密に表示されます。- スイッチオンロックを押さずに、ON/OFF スイッチを作動させます。
- LED が点灯します。
- LED が点灯します。
- ソーヘッドを下へ動かします。
- ソーブレードの影が作業材料上に現われ、切断ラインを表示します。
- ソーブレードの影が作業材料上に現われ、切断ラインを表示します。
- 必要に応じて、作業材料や、水平または垂直、あるいはその両方のマイター角の設定を切断ラインに合わせて調整します。
作業材料を位置決めして固定する


- ネジクランプのリリースボタンを押し (2) 、ネジ付きロッドをストップ位置まで引き上げます。
- ネジクランプを所定の開口部に挿入します (1) 。
- 作業材料を下部マイターストッパーにしっかりと押し付けます。
- ネジクランプのリリースボタンを押すと、ネジ付きロッドを迅速に作業材料に合わせることができます (2) 。
- ネジクランプをネジ付きロッドの位置とは反対に、後方へ傾けます (3) 。続いて、ネジ付きロッドを時計方向に回してしっかりと締め付け、作業材料を固定します (4) 。
- 作業材料を取り外すには、ネジ付きロッドを反時計方向に回します。続いて、ネジクランプのリリースボタンを押し、ネジ付きロッドをストップ位置まで引き上げます。

回転数を調整する
- 調整つまみで希望する回転数を調整します。
オンにする/オフにする
- スイッチオンロックを押したまま保持します。
- ON/OFF スイッチを押し続けます。
- ソーが作動します。
- ソーが作動します。
- ソーのスイッチをオフにするには、ON/OFF スイッチから手を放します。
切断

両足を床にしっかりと付け、バランスを保ちます。マイターアームを左右へ動かす際は、アームの動きに従い、ソーブレードの少し脇に立ってください。
ソーブレードから左へ 230 mm(9 インチ)、右へ 270 mm(10.4 インチ)の危険領域には何もないようにしてください。手、腕、その他の身体部分はこの危険領域から遠ざけてください。
ON/OFF スイッチから手を放し、ソーブレードが完全に静止するまで、手を所定位置に保持します。
押し動作なしの切断
- ソーヘッドをストップ位置まで後方へ動かします(自分から遠ざかる方へ)。
- 伸長部品をロックします。
- デプスゲージのストッパープレートを、ソーヘッドを下ろす際にデプスゲージが開口部を通過するように設定します。
- ソーのすべての設定(角度、マイターストッパー、接触面)を、実行する切断の要件に合わせて調整してください。
- 作業材料を固定します。
- ソーのスイッチをオンにします。
- ソーヘッドをゆっくりと下ろし、作業材料を均等な送りで切断します。
- ソーのスイッチをオフにし、ソーブレードが静止するまで待ちます。
- ソーヘッドを上方位置に戻します。
押し動作による切断
- 必要に応じて、伸長部品を取り外します。
- デプスゲージのストッパープレートを、ソーヘッドを下ろす際にデプスゲージが開口部を通過するように設定します。
- ソーのすべての設定(角度、マイターストッパー、接触面)を、実行する切断の要件に合わせて調整してください。
- 作業材料を固定します。
- ソーヘッドを完全に手前に引き寄せます。
- ソーのスイッチをオンにします。
- ソーヘッドをゆっくりと下へ動かします。
- ソーヘッドを最も低い位置で保持し、ゆっくりと後方へ動かします(自分から離れるように)。均等な送りで作業材料を切断します。
- ソーのスイッチをオフにし、ソーブレードが静止するまで待ちます。
- ソーヘッドを上方位置に戻します。
溝を切断する
成形材の切断

- マイターストッパーに立てた状態
- 切断テーブルに平らに寝かせた状態
- 成形材の幅に応じて、押し動作付きまたは押し動作なしで切断を実行します。
- 最初に、設定した水平マイター角、または垂直マイター角、またはその両方を廃材でテストします。
手入れと保守
製品の手入れ- 付着した汚れを慎重に除去してください。
- 通気溝を乾いた柔らかいブラシを使用して慎重に掃除してください。
- 必ず少し湿した布でハウジングを拭いてください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
- 本製品の電気接点を清掃するには、清潔な乾いた布を使用してください。
- 伸長部品および補助サポートのスライドバーを定期的に清掃してください。清掃後は、必ず、数滴のオイルをすべてのスライドバーに塗布します。
- 上部マイターストッパーの接触面を定期的に清掃してください。必要に応じて、接触面にグリスを塗布します。
- 通気溝が詰まっているバッテリーは決して使用しないでください。通気溝を乾いた柔らかいブラシを使用して慎重に掃除してください。
- バッテリーを不必要に粉じんや汚れに曝さないようにしてください。バッテリーは、決して高い湿度に曝さないでください(例:水中に沈める、あるいは雨中に放置する)。
水分が浸入したバッテリーは、損傷したものとして取り扱ってください。そのようなバッテリーは不燃性の容器に隔離し、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 - バッテリーには、本製品に使用しているのではないオイルやグリスが付着しないようにしてください。バッテリーに不必要な粉じんあるいは汚れが堆積しないようにしてください。バッテリーは、乾いた柔らかいブラシまたは乾いた布で清掃してください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
バッテリーの電気接点に手を触れないでください、また、工場出荷時に塗布されているグリスを電気接点からぬぐい取らないでください。 - 必ず少し湿した布でハウジングを拭いてください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
- 目視確認可能なすべての部品については損傷の有無を、操作エレメントについては問題なく機能することを定期的に点検してください。
- 損傷および/または機能に問題のある場合は、本製品を使用しないでください。速やかに Hilti サービスセンターに本製品の修理を依頼してください。
- 手入れおよび保守作業の後は、すべての安全機構を取り付けて、それらが問題なく作動するか点検してください。
安全機構の清掃
- ソーブレードを取り外します。
- 安全機構を乾いたブラシを使用して注意深く掃除してください。
- 安全機構内部の塵埃の堆積や切り屑は適切な工具を使用して除去してください。
- ソーブレードを取り付けます。
集じんアダプターおよび接続ホースを清掃する

- 吸じん装置のダストバッグ、または接続されているサクションホースを取り外します。
- ソーヘッドに取り付けられている接続ホースの固定用ネジを外します (1) 。
- 接続ホースを、ソーヘッド (2) と集じんアダプターから引き抜きます。
- 接続ホースを空にして、乾いたブラシで接続ホースを清掃します。
- ソーヘッドの切り屑ダクトと集じんアダプターを乾いたブラシで清掃します。
- 接続ホースを再び集じんアダプターとソーヘッドに差し込みます。
- ソーヘッドに取り付けられている接続ホースの固定用ネジをしっかりと締め付けます。
- ダストバッグを取り付けるか、または吸じん装置を再び接続します。
ダストバッグを空にする

- ダストバッグを吸じんアダプターから抜きます。
- ダストバッグのファスナーを開け、中身を適切に廃棄します。
- ダストバッグのファスナーを閉めます。
- ダストバッグを集じんアダプターに再び取り付けます。
設定および表示のチェックと調整
マイターソーは、工場出荷時に慎重に設定および調整されています。しかしながら、集中的に使用したり、乱暴に取り扱った後は、ソーの設定および表示を点検し、場合により調整する必要があります。ソーを点検して調整するには、経験と特殊工具が必要です。
Hilti は、ソーの調整は必ず Hilti サービスに依頼することをお勧めします。
垂直マイター角を点検する
- ソーヘッドをストップ位置まで後方へ動かします(自分から遠ざかる方へ)。
- デプスゲージのストッパープレートを、ソーヘッドを下ろす際にデプスゲージが開口部を通過するように設定します。
- 水平マイター角を 0°に設定します。
- ソーヘッドを押し下げ、スイッチインターロックを押し込み、ソーヘッドをロックします。
- 垂直マイター角を 0°に設定します。
- 角度ゲージを 90°に設定します。
- 角度ゲージをソーテーブル上に垂直に、面一に置きます。
- 角度ゲージをソーブレードへと動かします。
- 角度ゲージは、ライン全体にわたりソーブレードと面一に揃っていなければなりません。
- 角度ゲージは、ライン全体にわたりソーブレードと面一に揃っていなければなりません。
- 垂直マイター角を 45°(右)に設定します。
- 角度ゲージを 45°に設定します(または左側から測定する場合は 135°)。
- 角度ゲージをソーテーブル上に垂直に、面一に置きます。
- 角度ゲージをソーブレードへと動かします。
- 角度ゲージは、ライン全体にわたりソーブレードと面一に揃っていなければなりません。
- 角度ゲージは、ライン全体にわたりソーブレードと面一に揃っていなければなりません。
- 垂直マイター角 45°(左)について、これらのステップを繰り返します。
結果 1 / 2角度ゲージは、3 回すべての測定において、ライン全体にわたってソーブレードと面一に揃っている。
- ソーは正しく調整されています。
- Hilti サービスセンターにご連絡ください。
- ソーは正しく調整されています。
垂直マイター角のポインターを調整する

- 垂直マイター角の精度を点検します。
- 垂直マイター角を 0°に設定します。
- 垂直マイター角のポインターの固定用ネジを緩め、ポインターを正確に 0°の表示にセットします。
- 固定用ネジを再び手で締め付けます。このとき、ポインターを正確に 0°の表示に合わせてください。
- 必要に応じて、垂直マイター角の 2 番目のポインターについてもこの手順を繰り返してください。
- 実際の垂直マイター角と、角度 45°(右)および 45°(左)の両方のポインターが一致しているか点検します。
- 点検の際、1 つまたは複数の箇所でポインターが実際の角度と一致しておらず、十分に調整できない場合は、Hilti サービスにご連絡ください。
- 点検の際、1 つまたは複数の箇所でポインターが実際の角度と一致しておらず、十分に調整できない場合は、Hilti サービスにご連絡ください。
水平マイター角を点検する
- ソーヘッドをストップ位置まで後方へ動かします(自分から遠ざかる方へ)。
- デプスゲージのストッパープレートを、ソーヘッドを下ろす際にデプスゲージが開口部を通過するように設定します。
- 垂直マイター角を 0°に設定します。
- ソーヘッドを押し下げ、スイッチインターロックを押し込み、ソーヘッドをロックします。
- 水平マイター角を 0°に設定します。
- 角度ゲージを 90°に設定します。
- 角度ゲージをソーテーブルの上に平坦に置き、マイターストッパーと面一に揃えます。
- 角度ゲージをソーブレードへと動かします。
- 角度ゲージは、ライン全体にわたりソーブレードと面一に揃っていなければなりません。
- 角度ゲージは、ライン全体にわたりソーブレードと面一に揃っていなければなりません。
- 水平マイター角を 45°(右)に設定します。
- 角度ゲージを 45°に設定します(または左側から測定する場合は 135°)。
- 角度ゲージをソーテーブルの上に平坦に置き、マイターストッパーと面一に揃えます。
- 角度ゲージをソーブレードへと動かします。
- 角度ゲージは、ライン全体にわたりソーブレードと面一に揃っていなければなりません。
- 角度ゲージは、ライン全体にわたりソーブレードと面一に揃っていなければなりません。
- 水平マイター角 45°(左)についても、これらの手順を繰り返します。
結果 1 / 2角度ゲージは、3 回すべての測定において、ライン全体にわたってソーブレードと面一に揃っている。
- ソーは正しく調整されています。
- ソーは正しく調整されています。
水平マイター角と目盛りを調整する

- ロータリープレートを 0°位置にロックします。
- ロータリープレートの固定ノブを緩めます。
- 水平マイター角の目盛りの 4 本の固定用ネジを緩めます。
- 角度ゲージを 90°に設定します。
- 角度ゲージをソーテーブルの上に平坦に置き、マイターストッパーと面一に揃えます。
- 角度ゲージをソーブレードへと動かします。角度ゲージを使って、水平マイター角の目盛りを含めロータリープレートを調整します。
- 角度ゲージは、ライン全体にわたりソーブレードと面一に揃っていなければなりません。
- 角度ゲージは、ライン全体にわたりソーブレードと面一に揃っていなければなりません。
- ロータリープレートの固定ノブをしっかりと締め付け、ロータリープレートが動くのを防ぎます。
- 水平マイター角の目盛りの 4 本の固定用ネジをしっかりと締め付けます。
- 水平マイター角を 45°(右)および 45°(左)で点検します。
結果 1 / 2角度ゲージは、水平マイター角 45°(右)および 45°(左)でライン全体にわたってソーブレードと面一に揃っている。
- ソーは正しく調整されています。
- Hilti サービスセンターにご連絡ください。
- ソーは正しく調整されています。
水平マイター角のポインターを調整する

- 水平マイター角の精度を点検します。
- 必要に応じて、水平マイター角を調整します。
- 水平マイター角を 0°に設定します。
- 水平マイター角のポインターの固定用ネジを緩め、ポインターを正確に 0°の表示にセットします。
- 固定用ネジを再び手で締め付けます。このとき、ポインターを正確に 0°の表示に合わせてください。
- 必要に応じて、水平マイター角の 2 番目のポインターでもこの手順を繰り返します。
- 実際の水平マイター角と、角度 45°(右)および 45°(左)の両方のポインターが一致しているか点検します。
- 点検の際、1 つまたは複数の箇所でポインターが実際の角度と一致しておらず、十分に調整できない場合は、Hilti サービスにご連絡ください。
- 点検の際、1 つまたは複数の箇所でポインターが実際の角度と一致しておらず、十分に調整できない場合は、Hilti サービスにご連絡ください。
粉じん受けを交換する

- 一方の側の固定用ネジ (1) を緩め、デフレクター (3) を取り外します。
- 反対側の固定用ネジを緩め、2 番目のデフレクターと粉じん受け (2) を取り外します。
- 新しい粉じん受け (2) とデフレクター (3) をはめ込みます。
- デフレクターの位置が正しいことを確認してください。
- デフレクターの位置が正しいことを確認してください。
- 両方の部品を固定用ネジで締め付けます。
- 反対側で 2 番目のデフレクターと粉じん受けを締め付けます。
- デフレクターの位置が正しいことを確認してください。
- 粉じん受けと両方のデフレクターがしっかりと固定されていることを確認してください。
- デフレクターの位置が正しいことを確認してください。
スロット付きプレートを交換する
スロット付きプレートは、工場出荷時にソーブレードに接触しないように設定されています。しかしながら、スロット付きプレートにはある程度の摩耗が発生します。Hilti は、スロット付きプレートを修理部品として提供しています。スロット付きプレートは、簡単に交換することができます。
- スロット付きプレートの固定用ネジをすべて開き、摩耗したスロット付きプレートを処分します。
- 新しいスロット付きプレートを取り付けます。
- 固定用ネジを緩く締め、スロット付きプレートがまだ動くようにしておきます。
- スロット付きプレートの位置を調整し、ソーブレードとスロット付きプレートが接触しないようにします。
- 特に、最大垂直マイター角(左右)を点検してください。
- その他のすべての水平および垂直マイター角も点検します。
- 特に、最大垂直マイター角(左右)を点検してください。
- 設定後、すべての固定用ネジを手で締め付けます。
バッテリー式工具およびバッテリーの搬送および保管
マイターソーの搬送
- ソーヘッドをストップ位置まで後方へ動かします(自分から遠ざかる方へ)。
- 伸長部品をロックします。
- デプスゲージのストッパープレートを、ソーヘッドを下ろす際にデプスゲージが開口部を通過するように設定します。
- 垂直マイター角を 0°に設定します。
- ソーヘッドを押し下げ、スイッチインターロックを押し込み、ソーヘッドをロックします。
- 必要に応じて、補助サポートを内側へ完全に押し込みます。
- 水平マイター角をストップ位置まで右に(60°)セットし、ロータリープレートをロックします。
- ソーに固定できないすべてのアクセサリー(ネジクランプなど)を取り除きます。
- 必要に応じて、固定ノブを取り外し、それを上部マイターストッパーの背面にあるホルダーに取り付けます。

- 補助サポート下部のリセスグリップ (1)
- 集じん装置の隣の背面領域のリセスグリップ (2)
- ソーヘッドのグリップ (3)
- バッテリーを取り外してください。
- バッテリーは決して梱包しない状態で搬送しないでください。搬送中のバッテリーは、他のバッテリー電極と接触して短絡の原因となることを防ぐために、過大な衝撃や振動から保護し、あらゆる導電性の物体あるいは他のバッテリーから隔離する必要があります。バッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- バッテリーは郵送しないでください。損傷していないバッテリーを送付する場合は、運送業者を手配してください。
- 使用の前にその都度、また長距離の搬送の前後には、製品とバッテリーに損傷がないか点検してください。
- 製品とバッテリーは涼しくて乾燥した場所に保管してください。製品仕様に記載されている温度の限界値に注意してください。
- バッテリーは充電器内で保管しないでください。充電の後は、必ずバッテリーを充電器から取り出してください。
- バッテリーを太陽の直射下、熱源の上、窓際等で保管しないでください。
- 製品およびバッテリーは、子供や権限のない人が手を触れることのないようにして保管してください。
- 使用の前にその都度、また長期にわたる保管の前後には、製品とバッテリーに損傷がないか点検してください。
故障時のヒント
いかなるい不具合の発生時にも、バッテリーのステータス表示を確認してください。Li-Ion バッテリーのインジケーター の章を参照してください。この表に記載されていない、あるいはご自身で解消することのできない故障が発生した場合には、弊社営業担当または Hilti サービスセンターにご連絡ください。
故障 |
考えられる原因 |
解決策 |
---|---|---|
回転数が突然落ちる。 |
バッテリーが放電している。 |
|
フィード力が過大。 |
|
|
ソーブレードが停止したまま動かない。 |
フィード力が過大。 |
|
モーターの制動機能なし。 |
バッテリーが放電している。 |
|
切り込み角度が不正確。 |
角度精度、目盛りまたはポインターの位置がずれている。 |
|
バッテリーの LED に何も表示されない |
バッテリーの故障 |
|
廃棄

メーカー保証
- 保証条件に関するご質問は、最寄りの Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。
Hilti Li-Ion バッテリー
安全と用途に関する注意事項本書において「バッテリー」という用語は、その内部に複数の結合されたリチウムイオンセルを収納している再充電が可能な Hilti 製 Li-Ion バッテリーを指します。バッテリーは Hilti 製電動工具専用で、それ以外の用途には使用できません。必ず純正の Hilti 製バッテリーを使用してください!製品の説明Hilti 製バッテリーは、セル管理システムおよびセル保護システムを装備しています。
このバッテリーは、高い規定のエネルギー密度を可能にするリチウムイオン吸蔵材料を含むセルで構成されています。Li-Ion セルには、メモリー効果がきわめて低いが、衝撃、深放電あるいは高湿度には非常に弱いという特性があります。
Hilti 製バッテリーの使用が許可されている製品については、最寄りの Hilti Store または www.hilti.group でご確認ください。
安全について
- Li-Ion バッテリーの安全な取扱いと使用のために、以下の安全上の注意を遵守してください。 これを守らないと、皮膚の炎症、重篤な腐食負傷、化学火傷、火災および/あるいは爆発の原因となることがあります。
- 損傷を防止して健康にとってきわめて危険なバッテリー液の漏出を防ぐため、バッテリーは慎重に取り扱ってください!
- バッテリーは決して改造したり手を加えたりしないでください!
- バッテリーを分解したり、挟んだり、80°C 以上に加熱したり、燃やしたりしないでください。
- ぶつけたり、あるいはその他の損傷を受けたバッテリーは、使用したり充電したりしないでください。バッテリーは、損傷の痕跡がないか定期的に点検してください。
- リサイクルあるいは修理されたバッテリーは、決して使用しないでください。
- バッテリーまたはバッテリー式電動工具は、決して打撃工具として使用しないでください。
- バッテリーは、決して直射日光、高温、火花の発生、裸火に曝さないでください。これを守らないと、爆発の原因となることがあります。
- バッテリーの電極に、指、工具、装身具あるいはその他の導電性のある物体で触れないようにしてください。これを守らないと、バッテリーの損傷、物財の損傷および負傷の原因となることがあります。
- バッテリーを雨、湿気、液体から保護してください。バッテリー内に湿気が入り込むと、短絡、感電、火傷、火災あるいは爆発の原因となることがあります。
- 必ずご使用のバッテリータイプ用に指定された充電器と電動工具を使用してください。これについては、充電器や電動工具の取扱説明書の記述を確認してください。
- バッテリーは、爆発の可能性がある場所で使用あるいは保管しないでください。
- バッテリーが掴むことのできないほどに熱くなっている場合は、故障している可能性があります。バッテリーを、目視確認が可能で可燃物のない場所に、可燃性の資材から十分な距離を設けて置いてください。バッテリーを冷ます。1 時間の経過後にも掴むことのできないほどに熱い場合は、そのバッテリーは故障している可能性があります。バッテリー火災の際の処置 の章の指示に従ってください。
- バッテリーが損傷した場合は、必ず Hilti サービスセンターにご連絡ください。
- バッテリー液が漏出しているバッテリーは使用しないでください。
- 漏出したバッテリー液は、直接眼および/または皮膚に触れないようにしてください。バッテリー液の取り扱いの際には、必ず保護手袋とアイシールドを着用してください。
- 漏出したバッテリー液を取り除くには、そのための許可を得ている化学洗浄剤を使用してください。バッテリー液の清掃に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- 故障したバッテリーは可燃性の容器内に置かず、乾燥した砂、石灰粉(CaCO3)あるいはケイ酸塩(バーミキュライト)を被せます。続いてカバーを空気が入らないように密閉し、容器を可燃性の気体、液体、物体から遠ざけて保管します。
- 容器の廃棄は、最寄りの Hilti Store あるいは適切な廃棄物処理業者に依頼してください。損傷したバッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- 正常ではない充電、異常に長い充電時間、感知できるほどの出力低下、通常ではない LED 動作、あるいはバッテリー液の漏出などのバッテリーの異常動作に注意してください。これらは、バッテリー内部に問題があることを示唆しています。
- バッテリー内部に問題があることが疑われる場合は、Hilti サービスセンターにご連絡ください。
- バッテリーが機能しない場合、バッテリーの充電が不可能な場合、あるいはバッテリー液が漏出する場合は、バッテリーを廃棄する必要があります。メンテナンスおよび廃棄 の章を参照してください。
- 危険なガスおよび爆発の危険があるガスを逃がすために、充分な換気を確保します。
- 煙の発生が著しい場合には、直ちにその場を離れてください。
- 気管に刺激痛のある場合は医師に相談してください。
- 消火を試みる前に、消防に連絡してください。
- バッテリー火災の消火には水以外のものは使用せず、できるだけバッテリーから離れて消火してください。粉末消火器や消火ブランケットは Li-Ion バッテリーには効果がありません。延焼領域については、通常の消火剤で対応できます。
- 大量の燃えているバッテリーを動かそうと試みないでください。火の燃え移っていない物体をバッテリー周辺から遠ざけて、燃えているバッテリーを周囲から隔離します。
- 燃えているバッテリーをシャベルなどに乗せて水の入ったバケツに入れます。冷却効果により、まだ発火の危険がある温度に達していないバッテリーセルへの延焼が低減されます。
- バッテリーを 24 時間以上バケツの中に入れておき、バッテリーを完全に冷まします。
- バッテリーが損傷した場合の対処 の章を参照してください。
- 周囲温度:-17°C...+60°C / 1°F...140°F
- 保管温度:-20°C...+40°C / -4°F...104°F
- バッテリーは充電器内で保管しないでください。充電の後は、必ずバッテリーを充電器から取り出してください。
- バッテリーはできるだけ涼しくて乾燥した場所に保管してください。涼しい場所での保管はバッテリーの作動時間を長くします。バッテリーを太陽の直射下、ラジエーターの上、窓際等で保管しないでください。
- バッテリーは郵送しないでください。損傷していないバッテリーを送付する場合は、運送業者を手配してください。
- バッテリーは決して梱包しない状態で輸送しないでください。輸送中のバッテリーは、他のバッテリー電極と接触して短絡の原因となることを防ぐために、過大な衝撃や振動から保護し、あらゆる導電性の物体あるいは他のバッテリーから隔離する必要があります。バッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- バッテリーは清潔に保ち、オイルやグリスで汚さないようにしてください。バッテリーに不要な粉じんあるいは汚れが付着しないようにしてください。バッテリーは、乾いた柔らかい刷毛、あるいは清潔な乾いた布で清掃してください。
- バッテリーは、決して通気溝が覆われた状態で使用しないでください。通気溝を乾いた柔らかいブラシを使用して慎重に掃除してください。
- 内部に異物が入らないようにしてください。
- バッテリー内に湿気が入り込まないようにしてください。バッテリー内に湿気が入り込んだ場合は、そのバッテリーは損傷したものとして取り扱い、不燃性の容器に入れて隔離してください。
- バッテリーが損傷した場合の対処 の章を参照してください。
- 誤った方法で廃棄すると、漏出するガスあるいはバッテリー液により健康を損なう危険があります。バッテリーの廃棄は、最寄りの Hilti Store あるいは適切な廃棄物処理業者に依頼してください。損傷したバッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- バッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません。
- バッテリーは子供が手を触れることのないように廃棄してください。短絡を防止するために接続部を非導電性のもので覆ってください。