PM 2-LG
オリジナル取扱説明書
取扱説明書について
本取扱説明書について
- ご使用前にこの取扱説明書をすべてお読みください。このことは、安全な作業と問題のない取扱いのための前提条件となります。
- 本取扱説明書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。
- 取扱説明書は常に製品とともに保管し、他の人が使用する場合には、製品と取扱説明書を一緒にお渡しください。
記号の説明
警告表示
警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:本書の記号
本書では、以下の記号が使用されています:使用前に取扱説明書をお読みください |
|
本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報 |
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リサイクル可能な部品の取扱い |
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工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません |
図中の記号
図中では以下の記号が使用されています:この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています |
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付番は図中の作業手順の順序に対応していて、本文の作業手順とは一致しない場合があります |
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概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています |
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この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。 |
製品により異なる記号
製品に表示されている記号
製品には以下の記号が使用されている場合があります:本製品は、iOS および Android プラットフォームと互換性のある NFC テクノロジーをサポートしています。 |
製品情報
製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。機種名および製造番号は銘板に表示されています。
- 製造番号を以下の表に書き写しておいてください。ヒルティ代理店やサービスセンターへお問い合わせの際には、製品データが必要になります。
製品データラインレーザー PM 2-LG 製品世代 02 製造番号
適合宣言
製造者は、単独の責任において本書で説明している製品が有効な法規と有効な標準規格に適合していることを宣言します。技術資料は本書の後続の頁に記載されています:
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH | Zulassung Geräte | Hiltistraße 6 | 86916 Kaufering, DE
製品に取り付けられているステッカー
レーザー情報レーザークラス 2、IEC60825-1/EN60825-1:2014 規格に基づき、CFR 21 § 1040.10 および 1040.11(Laser Notice 56)に相当。 レーザーを覗き込まないでください。 |
安全
測定機器に関する一般安全注意事項
警告事項! 安全上の注意および指示事項をすべてお読みください。 測定機器の誤った取り扱いが原因で危険が生じることがあります。安全上の注意および指示事項に従わない場合、測定機器の損傷および/または重度の負傷の原因となることがあります。安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
作業環境に関する安全
- 作業場は清潔に保ち、十分に明るくしてください。 ちらかった暗い場所での作業は事故の原因となります。
- 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガスおよび粉じんのある場所)では本製品を使用しないでください。
- 本製品の使用中、子供や無関係者を作業場へ近づけないでください。
- 本製品は必ず決められた使用制限内で使用してください。
- 各国の定める事故防止規定に従ってください。
- 本製品を雨や湿気から保護してください。 バッテリー内に湿気が入り込むと、短絡、感電、火傷あるいは爆発の原因となることがあります。
- 本製品は防湿になっていますが、本体ケースに収納する前に必ず水気を拭き取り、乾いた状態にしてください。
- 測定機器を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には測定機器を使用しないでください。 測定機器使用中の一瞬の不注意が重傷の原因となることがあります。
- 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。足元を安定させ、常にバランスを保つようにしてください。
- 個人保護用具を着用してください。 個人保護用具の着用により、負傷の危険が低減されます。
- 安全機構を無効にしたり、注意事項や警告事項のステッカーをはがしたりしないでください。
- 電動工具の不意な始動は避けてください。測定機器をバッテリーに接続する前や持ち上げたり運んだりする前に、測定機器がオフになっていることを確認してください。
- 本説明書内の指示に従うとともに、各形式に合った製品およびアクセサリーを使用してください。その際、作業環境および用途に関してもよくご注意ください。 製品を指定された用途以外に使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
- 測定機器の取扱いに熟練している場合にも、正しい安全対策を遵守し、測定機器に関する安全規則を無視しないでください。 不注意な取扱いは、ほんの一瞬で重傷事故を招くことがあります。
- 測定機器を医療機器の近くで使用してはなりません。
- 本製品とアクセサリーは、必ず技術的に問題のない状態で使用してください。
- 測定機器をご使用にならない場合には、子供の手の届かない場所に保管してください。本製品に関する知識のない方、本説明書をお読みでない方によるご使用は避けてください。 未経験者による測定機器の使用は危険です。
- 測定機器は慎重に手入れしてください。可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、測定機器の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。測定機器を再度ご使用になる前に、損傷部分の修理を依頼してください。 事故の多くは保守管理の不十分な測定機器の使用が原因となっています。
- 本製品はは決して改造したり手を加えたりしないでください。 Hilti からの明確な許可なしに本製品の改造や変更を行うと、使用者が本製品を操作する権利が制限されることがあります。
- 重要な測定の前、また測定機器が落下やその他の機械的な外力を受けた場合は、測定機器の精度をチェックしてください。
- 測定結果は、特定の周囲条件の影響を受けることがあります。 これには、強い磁場あるいは電磁場を発生させる装置の近く、振動および温度変化などが考えられます。
- 測定条件が急激に変化する場合、測定結果は正しくないものになることがあります。
- 極度に低温の場所から暖かい場所に移す場合、あるいはその逆の場合は、製品の温度が周囲温度と同じになるまで待ってから使用してください。 温度差が激しいと、誤作動および誤った測定結果の原因となることがあります。
- アダプターおよびアクセサリーを使用するときは、アクセサリーがしっかり固定されていることを確認してください。
- 測定機器は現場仕様に設計されていますが、他の光学および電子機器(双眼鏡、眼鏡、カメラなど)と同様、取り扱いには注意してください。
- 所定の動作温度および保管温度を守ってください。
レーザー測定機器に関するその他の安全上の注意
- 本製品を正しくない方法で開くと、クラス 2 を超えるレーザーが放射されることがあります。 本製品の修理は、必ず Hilti サービスセンターに依頼してください。
- 測定場所には保護対策を施してください。本製品の設置の際には、レーザービームが他の人あるいは自分自身に向けられていないことを確認してください。 レーザービームは目の高さより十分に上か下にくるようにしてください。
- 測定が不正確になるのを防ぐため、レーザー照射窓は常にきれいにしておいてください。
- 本製品を使用する前、および本体の使用中にも何回か、精度を点検してください。
- 反射のある物体あるいは表面付近での測定、ガラスあるいはそれに類似する物質を通しての測定では、正確な測定結果が得られない可能性があります。
- 本製品は適切な支持具、三脚に取り付けるか、あるいは水平な面に設置してください。
- 高圧配線の近くではスタッフを使用した作業は許可されません。
- 測定に影響を及ぼす可能性がある他のレーザー測定機器が近くに設置されていないことを確認してください。
- レーザー光線は、監視されていない領域へと照射しないでください。
その他の安全上の注意
- 落下する先端工具および/またはアクセサリーによる負傷の危険。作業を開始する前に、取り付けたアクセサリーが確実に固定されていることを確認してください。
電磁波適合性
本体は厳しい規則に適合するように設計されていますが、Hilti としては強い電磁波の照射により障害を受けて誤作動が発生する可能性を完全に排除することはできません。このような状況あるいはその他の理由による誤作動が疑われる場合は、読取り値が惑わされていないかチェックしてください。また Hilti としては、本体が他の装置(航空機の航法システムなど)に影響を及ぼす可能性も完全に排除するこてはできません。レーザークラス 2 の製品のレーザー分類
本製品は IEC/EN 60825-1:2014 および CFR 21 § 1040(FDA)に準拠するレーザークラス 2 に該当します。本製品の使用にあたっては特別な保護装置は必要ありません。しかしながら、太陽光線と同様に光源を直接覗き込むようなことは避けてください。レーザービームが直接眼にあたる場合は、眼を閉じて頭部を照射範囲外にずらしてください。レーザービームを人に向けないでください。電池の慎重な取扱いおよび使用
- 本製品を長期にわたり使用しない場合は、電池を製品から抜き取ってください。電池を長期間保管しておくと、腐食して自己放電することがあります。
- 電池は子供の手にわたることがないようにしてください。
- 古い電池と新しい電池を混ぜないでください。電池は必ず全ての電池を同時に交換するようにしてください。メーカーの違う電池や種類の違う電池を混ぜないでください。
- 損傷した電池は使用しないでください。
- 本製品には必ず指定されたタイプの電池を使用してください。指定以外の電池を使用すると、負傷や火災の恐れがあります。
- 電池交換の際は、正しい極性に注意してください。爆発の恐れがあります。
- 電池を過熱させたり、火気にさらさないでください。電池が破裂し、有毒物質が発生する恐れがあります。
- 電池を充電しないでください。
- 電池を本製品にはんだ付けしないでください。
- 電池を短絡により放電させないでください。電池は、内容物が漏れ出たり、爆発したり、燃えたり、負傷の原因となることがあります。
- 電池を損傷したり分解したりしないでください。電池は、内容物が漏れ出たり、爆発したり、燃えたり、負傷の原因となることがあります。
製品の説明
製品概要
- 電池収納部
- 充電状態インジケーター
- 受光器モードボタン
- ラインビームモードボタン
- レーザー照射窓
- 固定ネジ
- ON / OFF および振り子のロック/ロック解除選択スイッチ
- 落下防止装置固定用アイ
- 性能表示プレート位置
正しい使用
本書で説明している製品は、レベル出しと位置決め作業を行うための自動整準ラインレーザーです。このラインレーザーは 2 本の緑色ラインビーム(水平および鉛直)とビーム交点を照射します。ラインレーザーは 1 人で操作することができます。ラインビームと交差ポイントの有効照射距離は約 20 m(65 フィート)です。有効照射距離は、周囲の明るさによります。本製品は室内用です。用途:コンセント、ケーブルダクト、ラジエーターのレベル出しおよび設置、吊り天井のレベル出し、ドアおよび窓のレベル出しや位置決め、高さの写し、パイプの垂直方向の位置決め。
作動モードの表示
状態 |
意味 |
---|---|
LED が点灯しない。 |
|
LED が連続点灯。 |
レーザービームがオン。本体が作動中。電池は未使用です(フル残量)。 |
LED が高速で点滅。 |
電池残量がほとんどありません。 |
LED 点滅。 |
本体は自動的にオフになっていますが、振り子はロックされていません。 |
レーザービームが 10 秒毎に 2 回(振り子がロックされていない場合)、または 2 秒毎に 2 回(振り子がロックされている場合)点滅する。 |
電池残量がほとんどありません。 |
レーザービームが 5 回点滅した後、照射され続ける。 |
|
レーザービームが早く点滅する。 |
本体が自動整準されません。 |
レーザービームが 2 秒毎に点滅ずる。 |
傾斜ラインモードです、 振り子はロックされているのでラインビームは整準されません。 |
本体標準セット構成品
ラインレーザー、布バッグ、単 3 電池 4 本(市場によっては標準セット構成品に含まれていない場合もあります)、取扱説明書、製造証明書製品仕様
受光器未使用時のラインビームおよび交点ビームの有効照射距離 |
20 m (65 ft - 10 in) |
受光器使用時のラインビームおよび交点ビームの有効照射距離(周囲の明るさおよび受光器の位置により異なる) |
2 m … 50 m (6 ft - 10 in … 164 ft) |
自動整準時間 |
3 s |
自動整準範囲(標準) |
±4° |
10 m(33 フィート)での精度 |
±3 mm (±0.1 in) |
ライン厚(距離 5 m) |
< 2 mm (< 0.1 in) |
レーザークラス |
クラス 2、可視、510...530 nm、±10 nm(IEC 60825-1:2014)、class II(CFR 21 §1040.10 および 1040.11)(FDA) |
レーザーラインのビーム拡散 *180° |
0.05...0.08 mrad |
平均出力(最大) (p) |
< 1 mW |
波長(λ)、±10 nm |
510 nm … 530 nm |
パルス幅(tp) |
< 60 µs |
パルス繰返し数(f) |
< 12 kHz |
電源 |
4x 1.5V 単 3 電池 4 本 |
標準的な連続動作時間、全ラインビーム オン |
24°C(72°F)時 : 10 時間 |
連続動作時間、水平あるいは鉛直ラインビームのみオン |
24°C(72°F)時 : 20 時間 |
自動オフ (作動までの時間) |
1 時間 |
動作状態表示 |
LED とレーザービーム |
動作温度 |
−10 ℃ … 40 ℃ (14 ℉ … 104 ℉) |
保管温度 |
−25 ℃ … 63 ℃ (−13 ℉ … 145 ℉) |
防塵、防滴構造(電池収納部を除く) |
IP 54(IEC 60529 準拠) |
三脚取付ネジ |
UNC 1/4" |
本体寸法 長さ x 幅 x 高さ |
66 mm x 116 mm x 103 mm (2.6 in x 4.6 in x 4.1 in) |
重量(脚部および電池を含む) |
600 g (21.2 oz) |
ご使用方法
電池を装填する/交換する
- 電池収納部を開きます。
- 必要に応じて空になった電池を取り出します。
- 新しい電池を装填します。
- 電池収納部を閉じます。
転倒防止装置
本製品の落下防止には、必ず Hilti の落下防止具 PMA 92 を使用してください。- 落下防止具は、レーザーおよび支持構造に固定してください。しっかりと固定されていることを確認してください。
レーザービームをオンにする
- 選択スイッチを (ロック/ロック解除)の位置にします。
- すべてのレーザーラインおよびすべてのポイントがオンになります。
- すべてのレーザーラインおよびすべてのポイントがオンになります。
- 希望のラインビームモードが設定されるまで、ラインビームモードボタンを何回か押します。
- 本製品のモードは、以下の順に切り替わります:すべてのラインビーム、水平ラインビーム、鉛直ラインビーム。
- 本製品のモードは、以下の順に切り替わります:すべてのラインビーム、水平ラインビーム、鉛直ラインビーム。
レーザービームを「傾斜ライン」機能用に設定する
- 選択スイッチを (ロック/ロック解除)の位置にします。
- 水平ラインビームがオンになります。
- 水平ラインビームがオンになります。
- 希望のラインビームモードが設定されるまで、ラインビームモードボタンを何回か押します。
- 本製品のモードは、以下の順に切り替わります:水平ラインビーム、鉛直ラインビーム、すべてのラインビーム。
- 本製品のモードは、以下の順に切り替わります:水平ラインビーム、鉛直ラインビーム、すべてのラインビーム。
レーザービームをオフにする
- 選択スイッチを OFF の位置にします。
- レーザービームはオフになり、振り子はロックされます。
- レーザービームはオフになり、振り子はロックされます。
- バッテリーが空の場合、レーザービームは自動的にオフになります。
作業例
高さを写す
ドライウォール形状を位置決めする
天井照明を位置決めする
配管を位置決めする
ヒーターエレメントを位置決めする
ドアおよび窓フレームを位置決めする
レーザー受光器モードを作動/非作動にする
- 受光器モードを作動させるには、受光器モードボタンを押します。
- 確認のためにレーザービームが 5 回点滅します。
- 受光器モードボタンの横の LED が緑色で点灯します。
- レーザービームの視認性が低下します。
- 確認のためにレーザービームが 5 回点滅します。
- 受光器モードを非作動にするには、再度受光器モードボタンを押します。
- 受光器モードボタンの横の LED が消灯します。
- レーザービームの視認性が、通常のレベルまで高くなります。
- 受光器モードボタンの横の LED が消灯します。
点検
レーザービームの整準を点検する
- 壁面との間隔は 10 m 以上必要です。
- レーザーを水平面に部屋の一方の壁(A)から約 20 cm 離して置き、レーザーラインの交点を壁(A)に照射します。
- レーザーラインの交点を十字マーク(1)で壁(A)、十字マーク(2)で壁(B)にケガきます。
- レーザーを水平面に部屋の一方の壁(B)から約 20 cm 離して置き、レーザーラインの交点を壁(A)の十字マーク(1)に照射します。
- レーザーラインの交点の高さを調整し、交点が壁(B)のマーク(2)と一致するようにします。必要に応じて三脚またはウォールマウントを使用してください。
- レーザーラインの交点を改めて壁(A)に十字マーク(3)でケガきます。
- 壁(A)の十字マーク(1)と(3)とのずれを測定します(RL = 部屋の長さ)。
- 値 R を計算します。
- 値 R は 3 mm(1⁄8″)未満でなければなりません。
- 値 R は 3 mm(1⁄8″)未満でなければなりません。
- 測定結果が許容誤差の範囲外にある場合は、Hilti サービスセンターにご連絡ください。
水平ラインビームの照射精度を点検する
- 本体を、長さが 10 m 以上の室内の端部に設置します。
- すべてのレーザービームをオンにして、振り子ロックが解除されていることを確認します。
- 本体から最低 10 m 離れた位置にケガきし、レーザービームの交点がケガきマークの中心(d0)に来るようにし、ケガきマークの鉛直ラインに鉛直レーザービームの中心を正確に合わせます。
- 本体を、上から見て時計回りに 45 ° 回します。
- 水平レーザービームがケガきマークの鉛直ラインと交わる点(d1)をマーク上にケガきます。
- 本体を、反時計回りに 90° 回します。
- 水平レーザービームがケガきマークの鉛直ラインと交わる点(d2)をマーク上にケガきます。
- 以下の鉛直距離を測定します:d0-d1、d0-d2、d1-d2。最大距離(dmax)および最小距離(dmin)を決定します。
- d0-d1、d0-d2 および d1-d2 は以下を満たしていなければなりません:
- 鉛直距離の最大許容値は、測定距離 10 m で 5 mm 以下です。
- dmax-dmin = 最も高い位置のケガきマークと最も低い位置のケガきマークとの間隔(単位:mm/¹⁄₁₀ インチ)
- D = 本体とケガきマークとの距離(単位:m/フィート)
- dmax-dmin = 最も高い位置のケガきマークと最も低い位置のケガきマークとの間隔(単位:mm/¹⁄₁₀ インチ)
鉛直ラインビームの照射精度を点検する
- 本体の電源をオンにして、振り子ロックが解除されていることを確認します。
- 本体をドア開口部から 2.5 m 離れた床面に設置し、鉛直ラインビームをドア開口部の中心に向けます。
- 鉛直ラインビームの中心を床(1)、ドア開口部上端 (3)およびドア開口部後方 2.5 m の床面 (2)にケガきます。
- 本体をポイント(2)のすぐ後の床面に設置し、レーザービームがポイント(2)および(1)を通るようにします。
- ドア開口部上端では、レーザービームとポイント(3)とのずれを直接確認できます。この値は高さが 2 倍の場合のずれに相当します。
- ドア開口部の高さを測定します。
- 許容される最大のずれは 10 m の高さに対して 3 mm です。
- 上記の方法で求められるずれに対する最大許容値は次のようになります:
- 求められるずれの最大許容値(単位:mm)は、0.3 mm/m に 高さ(単位:m)の 2 倍を乗じた値より小さくなければなりません。
- d = 測定された 2 倍のずれ(単位:mm/¹⁄₁₀ インチ)
- H = ドアの高さ(単位:m)
- d = 測定された 2 倍のずれ(単位:mm/¹⁄₁₀ インチ)
ずれがある場合の対処
- ずれがあることが確認された場合は、Hilti サービスセンターにご連絡ください。
手入れと保守
製品の手入れ- 付着した汚れを慎重に除去してください。
- レーザー照射窓から埃を除去してください。レーザー照射窓に指で触れないでください。
- 必ず少し湿した布でハウジングを拭いてください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
- 目視確認可能なすべての部品については損傷の有無を、操作エレメントについては問題なく機能することを定期的に点検してください。
- 損傷および/または機能に問題のある場合は、本製品を使用しないでください。速やかに Hilti サービスセンターに本製品の修理を依頼してください。
- 手入れおよび保守作業の後は、すべての安全機構を取り付けて、それらが問題なく作動するか点検してください。
Hilti 測定技術サービス
Hilti 測定技術サービスは測定機器の点検を行い、取扱説明書に記載されている製品仕様を満たしていない場合には修正して製品仕様を満たした状態にあるかどうかを再点検します。チェックの時点において製品仕様を満たした状態にあることは、サービス証明書により確認されます。以下をお勧めします:- 使用状況に応じて適切な点検間隔を選択すること。
- 本体を通常よりも厳しい条件で使用した後、重要な作業の前、これらに該当しなくても少なくとも 1 年に 1 回は Hilti 測定技術サービスに点検を依頼すること。
搬送および保管
搬送- 使用の前にその都度、また長距離の搬送の前後には、本製品に損傷がないか点検してください。
- 製品と電池は涼しくて乾燥した場所に保管してください。製品仕様に記載されている温度の限界値に注意してください。
- 製品および電池を太陽の直射下、熱源の上、窓際等で保管しないでください。
- 製品および電池は、子供や権限のない人が手を触れることのないようにして保管してください。
- 使用の前にその都度、また長期にわたる保管の前後には、本製品に損傷がないか点検してください。
故障時のヒント
この表に記載されていない、あるいはご自身で解消することのできない故障が発生した場合には、弊社営業担当または Hilti サービスセンターにご連絡ください。故障 |
考えられる原因 |
解決策 |
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本製品がオンにならない。 |
電池が空 |
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電池の極性が正しくない |
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電池収納部が閉じていない |
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本製品または ON/OFF スイッチの故障 |
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個々のレーザービームが作動しない。 |
レーザー光源またはレーザー制御の故障 |
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本製品をオンにできるが、レーザービームを確認できない。 |
レーザー光源またはレーザー制御の故障 |
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温度が高すぎる、または低すぎる |
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自動整準が作動しない。 |
本製品を設置している土台の傾斜がきつすぎる |
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振り子がロックされている |
|
メーカー保証
- 保証条件に関するご質問は、最寄りの Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。
その他の情報
ご使用の製品向けのアクセサリー、システム製品および詳細情報は、 ここでご確認ください。有害物質使用制限に関するガイドライン この表は中国市場に適用されるものです。
有害物質使用制限に関するガイドライン この表は台湾市場に適用されるものです。