言語

SC 55W

オリジナル取扱説明書

文書について

本書について

  • ご使用前に本書をすべてお読みください。このことは、安全な作業と問題のない取扱いのための前提条件となります。
  • 本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。
  • 取扱説明書は常に製品とともに保管し、他の人が使用する場合には、製品と取扱説明書を一緒にお渡しください。

記号の説明

警告表示

警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:
危険
危険
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる危険性がある場合に注意を促すために使われます。
警告
警告
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる可能性がある場合に注意を促すために使われます。
注意
注意
  • この表記は、軽傷あるいは物財の損傷が発生する可能性がある場合に使われます。

本書の記号

本書では、以下の記号が使用されています:
Image alternative 使用前に取扱説明書をお読みください
Image alternative 本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報
Image alternative リサイクル可能な部品の取扱い
Image alternative 工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません

図中の記号

図中では以下の記号が使用されています:
Image alternative この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています
Image alternative 付番は図中の作業手順の順序に対応していて、本文の作業手順とは一致しない場合があります
Image alternative 概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています
Image alternative この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。

製品により異なる記号

製品に表示されている記号

製品には以下の記号が使用されていることがあります:
Image alternative 無線データ転送
Image alternative 無負荷回転数
Image alternative 電気絶縁保護クラス II(二重絶縁)
Image alternative ソーブレード

製品情報

Image alternative 製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。
機種名および製造番号は銘板に表示されています。
  • 製造番号を以下の表に書き写しておいてください。ヒルティ代理店やサービスセンターへお問い合わせの際には、製品データが必要になります。
    製品データ
    サーキュラーソー
    SC 55W
    製品世代
    01
    製造番号

適合宣言

当社は、単独の責任において本書で説明している製品が有効な基準と標準規格に適合していることを宣言します。適合宣言書の複写は本書の末尾にあります。
技術資料は本書の後続の頁に記載されています:
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH | Zulassung Geräte | Hiltistraße 6 | 86916 Kaufering, DE

安全

電動工具の一般安全注意事項

Image alternative 警告事項 本電動工具に付属のすべての安全上の注意、指示事項、図、および製品仕様をお読みください。 以下の指示を守らないと、感電、火災および/または重傷事故の危険があります。
安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
安全上の注意で使用する用語「電動工具」とは、お手持ちの電動ツール(電源コード使用)またはバッテリーツール(コードレス)を指します。
作業環境に関する安全
  • 作業場はきれいに保ち、十分に明るくしてください。 ちらかった暗い場所での作業は事故の原因となります。
  • 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガスおよび粉じんのある場所)では電動工具を使用しないでください。 電動工具から火花が飛散し、粉じんや揮発性ガスに引火する恐れがあります。
  • 電動工具の使用中、子供や無関係者を作業場へ近づけないでください。 作業中に気がそらされると、本体のコントロールを失ってしまう恐れがあります。
電気に関する安全注意事項
  • 電動工具の接続プラグは電源コンセントにきちんと適合しなければなりません。 プラグは絶対に変更しないでください。 保護接地した電動工具と一緒にアダプタープラグを使用しないでください。 オリジナルのプラグと適切なコンセントを使用することにより、感電の危険を小さくすることができます。
  • パイプ、ラジエーター、電子レンジ、冷蔵庫などのアースされた面に体の一部が触れないようにしてください。 体が触れると感電の危険が大きくなります。
  • 電動工具を雨や湿気から保護してください。 電動工具に水が浸入すると、感電の危険が大きくなります。
  • 電動工具を持ち運んだり、吊り下げたり、コンセントからプラグを抜いたりするときは、必ず本体を持ち、電源コードを持ったり引っ張ったりしないでください。 電源コードを火気、オイル、鋭利な刃物、可動部等に触れる場所に置かないでください。 電源コードが損傷したり絡まったりしていると、感電の危険が大きくなります。
  • 屋外工事の場合には、必ず屋外専用の延長コードを使用してください。 屋外専用の延長コードを使用すると、感電の危険が小さくなります。
  • 湿った場所で電動工具を作動させる必要がある場合は、漏電遮断器を使用してください。 漏電遮断器を使用すると、感電の危険が小さくなります。
作業者に関する安全
  • 電動工具を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。 疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には電動工具を使用しないでください。 電動工具使用中の一瞬の不注意が重傷の原因となることがあります。
  • 個人用保護具および保護メガネを常に着用してください。 負傷の危険を低減するために、電動工具の使用状況に応じた粉じんマスク、耐滑性の安全靴、ヘルメット、耳栓などの個人用保護具を着用してください。
  • 電動工具の意図しない始動を防止して下さい。 電動工具を電源および/またはバッテリーに接続する前や本体を持ち上げたり運んだりする前に、本体がオフになっていることを必ず確認してください。 オン/オフスイッチが入っている状態で電動工具のスイッチに指を掛けたまま運んだり、電源に接続したりすると、事故の原因となる恐れがあります。
  • 電動工具のスイッチを入れる前に、必ず調節キーやレンチを取り外してください。 調節キーやレンチが本体の回転部に装着されたままでは、けがの原因となる恐れがあります。
  • 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。 足元を安定させ、常にバランスを保つようにしてください。 これにより、万一電動工具が異常状況に陥った場合にも、適切な対応が可能となります。
  • 作業に適した作業着を着用してください。 だぶだぶの衣服や装身具を着用しないでください。 髪、衣服、手袋を本体の可動部に近づけないでください。 だぶだぶの衣服、装身具、長い髪が可動部に巻き込まれる恐れがあります。
  • 吸じんシステムの接続が可能な場合には、これらのシステムが適切に接続、使用されていることを確認してください。 吸じんシステムを利用することにより、粉じん公害を防げます。
  • 電動工具の取扱いに熟練している場合にも、正しい安全対策を遵守し、電動工具に関する安全規則を無視しないでください。 不注意な取扱いは、ほんの一瞬で重傷事故を招くことがあります。
電動工具の使用および取扱い
  • 無理のある使用を避けてください。 作業用途に適した電動工具を使用してください。 適切な電動工具の使用により、能率よく、スムーズかつ安全な作業が行えます。
  • スイッチが故障している場合には、電動工具を使用しないでください。 スイッチで始動および停止操作のできない電動工具は危険ですので、修理が必要です。
  • 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前や本体を保管する前には電源プラグをコンセントから抜き、および/または脱着式のバッテリーを取り外してください。 この安全処置により、電動工具の意図しない始動を防止することができます。
  • 電動工具をご使用にならない場合には、子供の手の届かない場所に保管してください。 電動工具に関する知識のない方、本説明書をお読みでない方による本体のご使用は避けてください。 未経験者による電動工具の使用は危険です。
  • 電動工具とアクセサリーは慎重に手入れしてください。 可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、電動工具の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。 電動工具をご使用になる前に、損傷部分の修理を依頼してください。 事故の多くは保守管理の不十分な電動工具の使用が原因となっています。
  • 先端工具は鋭利で汚れのない状態を保ってください。 お手入れのゆきとどいた先端工具を使用すると、作業が簡単かつ、スムーズになります。
  • 電動工具、アクセサリー、先端工具などは、それらの説明書に記載されている指示に従って使用してください。 その際は、作業環境および用途についてもご注意ください。 指定された用途以外に電動工具を使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
  • グリップとグリップ面は乾燥した清潔な状態に保ち、オイルやグリスの付着がないようにしてください。 グリップやグリップ面が滑りやすい状態になっていると、予期していない状況が発生した際に電動工具を安全に使用/制御できません。
サービス
  • 電動工具の修理は必ず認定サービスセンターにお申し付けください。また、必ず純正部品を使用してください。 これにより電動工具の安全性が確実に維持されます。

すべてのソーに対する安全上の注意

切断作業
  • Image alternative 危険: 切断領域やソーブレード付近に手を差し出さないでください。 片方の手で補助グリップまたはモーターハウジングを保持してください。 両手でソーを保持すれば、ソーブレードで手を負傷することはありません。
  • 作業材料の下側をつかまないでください。 保護カバーは、作業材料の下側に出るソーブレードから手を保護することはできません。
  • 切り込み深さを作業材料の厚さに合わせてください。 作業材料の下に出る部分を歯の全高より小さくしてください。
  • 切断する作業材料を手や足で支えないでください。 作業材料は安定した支持具に固定してください。 身体の一部が触れたり、ソーブレードが噛んだり、制御不能に陥ったりする危険を最小限に抑えるため、作業材料を正しく固定することは重要です。
  • 隠れた電線や装置自体の電源コードに先端工具が接触する可能性のある作業を行う場合は、必ず電動工具の絶縁されたグリップのみを持つようにしてください。 通電しているケーブルと接触すると、電動工具の金属部分にも電圧がかかり感電の危険があります。
  • 縦切断の際には必ずストッパーまたはストレートエッジガイドを使用してください。 これにより切断精度を高め、ソーブレードが噛む可能性を低減することができます。
  • 常に適切な取り付け穴(星形または丸形など)の付いた正しいサイズのソーブレードを使用してください。 ソーの取り付け部に合っていないソーブレードを使用すると、回転が不安定になったり、制御不能になったりする恐れがあります。
  • ソーブレードワッシャー/スクリューが損傷していたり、適切でない場合、決してこれらを使用しないでください。 ソーブレードワッシャー/スクリューは、最適な出力と作動安全性を確保するためにご使用のソー専用に製造されたものです。
反動 - 原因とそれに対する安全上の注意
  • 反動は、ソーブレードが引っかかったり噛んだりしたときや、ソーブレードが正しく設置されていないときに起こる突然の反応動作で、制御不能になったソーが作業材料から浮き上がって作業者に向かって跳ね返ることがあります。
  • ソーブレードが閉じたカットギャップで引っかかったり噛んだりすると、ソーブレードがブロックされ、モーター力でソーが作業者の方向に跳ね返ります。
  • ソーブレードが切断時にずれたり正しく配置されていないと、後部のソーブレードエッジの歯が作業材料の表面に引っかかり、ソーブレードがカットギャップから外れて作業者の方に跳ね返ることがあります。
ソーの取り扱いが正しくないと、反動が生じます。反動は、以下に示すような適切な予防措置を取ることで防止することができます。
  • ソーは両手でしっかりと支え、反力を受け止めることができるように腕を構えます。 ソーブレードは必ず側部をつかみ、決してソーブレードが身体のすぐ前にくることのないようにしてください。 反動がある場合、サーキュラーソーは後方に跳ね返ることがありますが、適切な予防措置を講じていれば反力を抑えることができます。
  • ソーブレードが噛んだ場合あるいは作業を中断する場合は、ソーをオフにしてソーブレードが停止するまでソーを静かに作業材料内に保持してください。 ソーブレードが動いている間は、ソーを作業材料から離したり後方へ引いたりしないでください、そうしないと反動が発生する危険があります。 ソーブレードが噛んでしまったことの原因を確認し、それを取り除いてください。
  • 作業材料に挿入されているソーを再び作動させる場合は、ソーブレードをカットギャップの中央に配置し、歯が作業材料に引っかかっていないかチェックします。 ソーブレードが噛んでいると、切断を再開したときにソーブレードが作業材料から飛び出たり、反動が発生する可能性があります。
  • 噛んだソーブレードによる反動の危険を最小限に抑えるために、大型プレートは支持してください。 大型プレートはそれ自身の重みでたわむことがあります。プレートは、カットギャップ付近と縁部の両側で支える必要があります。
  • 切れ味の悪くなったソーブレードや損傷したソーブレードは使用しないでください。 ソーブレードの歯の切れ味が悪い場合やソーブレードが正しく合っていない場合、カットギャップが狭くなりすぎて、摩擦が大きくなったり、ソーブレードの噛みや反動が起こります。
  • 切断の前に、切り込み深さ調整および切り込み角度の調整を締め付けてください。 切断中に調整が変化すると、ソーブレードが噛んだり反動が発生する可能性があります。
  • 既存の壁やその他の見通しのきかない領域で切断を行う場合は特に注意してください。 切断時に、押し込まれたソーブレードが隠れている対象物にブロックされ、跳ね返る可能性があります。
下部保護カバーの機能
  • ご使用の前には毎回、下部保護カバーが正常に閉じているかどうかを点検してください。 下部保護カバーがスムーズに動かず、すぐに閉じない場合は、ソーを使用しないでください。 下部保護カバーを開いた位置のまま固定しないでください。 ソーをうっかり床に落とした場合、下部保護カバーが変形する可能性があります。保護カバーを戻りレバーで開いて、カバーが自由に動くこと、すべての切り込み角度および深さでソーブレードや他の部分と接触しないことを確認してください。
  • 下部保護カバー用スプリングの機能を点検してください。 下部保護カバーとスプリングが正常に作動しない場合は、ご使用前にソーの整備を依頼してください。 損傷した部品、固着した付着物、切り屑の堆積は下部保護カバーの作動を鈍らせます。
  • 「プランジカットおよび斜め切断」のような特別な切断の場合のみ、手で下部保護カバーを開いてください。 下部保護カバーを戻りレバーで開き、ソーブレードが作業材料に入り込んだらすぐにレバーを放してください。 他のすべての切断作業の場合、下部保護カバーは自動的に作動しなければなりません。
  • ワークベンチまたは床にソーを置く場合は、必ず下部保護カバーでソーブレードを保護してください。 保護されていないソーブレードが遅延作動すると、ソーが切断方向と反対に動いてその方向にある物体を切断します。この場合、ソーの遅延作動時間に注意してください。

サーキュラーソーに関するその他の安全上の注意

  • ハンドサーキュラーソーは、必ずスイッチをオンにした状態で作業材料に対して動かすようにしてください。
  • 切断ラインの上下に障害物がないようにしてください。ねじ、ネイル、あるいはこれに類するものを切断しないでください。
  • サーキュラーソーを頭より高い位置で使用しないでください。
  • ソーブレードは、決して側方へと押し当てて制動させないでください。
  • 歯の先端が過熱しないようにしてください。
  • プラスチックの切断の際は、プラスチックの溶解を防がねばなりません。
  • 常に切断対象物に適合したソーブレードを使用してください。
  • 必ず EN 847-1 規格に準拠したヒルティ純正のソーブレードを使用してください。

製品の説明

製品概要

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  1. 1 アーム平行ストッパー
  2. 切り込み角度の初期設定
  3. スピンドルロックボタン
  4. 補助グリップ
  5. ON/OFF スイッチ
  6. スイッチオンロック
  7. グリップ
  8. 電源コード
  9. 切り込み深さ設定用リリースレバー
  10. アレンレンチ
  11. 小型ベースプレート
  12. LED ランプ
  13. 前方平行ストッパー用リリースレバー
  14. 切り込み角度設定用リリースレバー
  15. 切り込み深さスケール
  16. 接続ピース(集じん機)
  17. 保護カバー
  18. 振動防止カバーの操作レバー
  19. 後方平行ストッパー用リリースレバー(大型ベースプレートに対してのみ)
  20. 振動防止カバー
  21. 駆動スピンドル
  22. 回転方向矢印
  23. 2 アーム平行ストッパー
  24. 切り込みマーク 0°
  25. 切り込みマーク 45°
  26. 切り込み角度スケール
  27. 大型ベースプレート
  28. テンションボルト
  29. テンションフランジ
  30. サポートフランジ
  31. ベースプレート溝マーク 0°
  32. ベースプレート溝マーク 1°...50°

ガイドレールアダプターの概要

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  1. 後方固定フレーム
  2. 前方固定フレーム
  3. 溝マーク 0°
  4. 溝マーク 1°...50°

正しい使用

本書で説明している製品はサーキュラーソーです。本製品は、木材あるいは木製の作業材料、プラスチック、石膏、ファイバーボードおよび複合材の切断に使用するもので、切り込み深さは 55 mm 以下で、50° までの斜め切断が可能です。

考えられる誤った使用

製品仕様のデータに適合していないソーブレード、高合金高速度鋼(HSS 鋼)製のカッティングディスクと研磨ディスクおよびソーブレードは、使用してはなりません。金属の切断は行えません。

本体標準セット構成品

サーキュラーソー、ソーブレード、アレンレンチ、平行ストッパー、取扱説明書。
安全な作動のために、必ず純正のスペアパーツと消耗品を使用してください。本製品向けに弊社が承認したスペアパーツ、消耗品およびアクセサリーは、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group でご確認ください。

製品仕様

製品仕様

定格電圧、定格電流、周波数および定格電力については、国別の銘板でご確認ください。
発電機または変圧器を使用しての作業の場合は、それらは本体の銘板に記載されている定格電力より 2 倍以上大きな出力がなければなりません。変圧器または発電機の作動電圧は、常に本体の定格電圧の +5 %...-15 % の範囲になければなりません。
重量、小型ベースプレート
4.5 kg
重量、大型ベースプレート
4.7 kg
ソーブレード直径
160 mm … 165 mm
ソーブレードのメインブレード厚
1.1 mm … 1.5 mm
ソーブレードの取り付け穴
20 mm
0° での切り込み深さ
0 mm … 55 mm
45° での切り込み深さ
0 mm … 41 mm
50° での切り込み深さ
0 mm … 37 mm
無負荷回転数
5,500/min

騒音および振動値について(EN 62841 準拠)

本説明書に記載されているサウンドプレッシャー値および振動値は、規格に準拠した測定方法に基づいて測定したものです。電動工具を比較するのにご使用いただけます。曝露値の暫定的な予測にも適しています。
記載されているデータは、電動工具の主要な使用方法に対する値です。電動工具を他の用途で使用したり、異なる先端工具を取り付けて使用したり、手入れや保守が十分でないまま使用した場合には、データが異なることがあります。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく高くなる可能性があります。
曝露値を正確に予測するためには、本体のスイッチをオフにしている時間や、本体が作動していても実際には使用していない時間も考慮しなければなりません。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく低くなる可能性があります。
作業者を騒音および/または振動による作用から保護するために、他にも安全対策を立ててください(例:電動工具および先端工具の手入れや保守、手を冷やさないようにする、作業手順の編成)。
騒音について
サウンドパワーレベル (LWA)
101 dB(A)
サウンドプレッシャーレベル (LpA)
90 dB(A)
不確実性
3 dB(A)
振動について

230 V
110 V
木材切断の際の 3 軸の振動値(ah
1.77 m/s²
(5.81 ft/s²)
2.12 m/s²
(6.96 ft/s²)
不確実性(K)
1.5 m/s²
1.5 m/s²

ご使用方法

ソーブレードを取り外す

警告
火傷の危険 熱い先端工具、テンションフランジまたはテンションボルト、および鋭いソーブレードエッジによる危険。
  • 先端工具の交換時には、保護手袋を着用してください。
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  1. 電源プラグをコンセントから抜きます。
  2. ソーブレードの固定用ネジにアレンレンチを取り付けます。
  3. スピンドルロックボタンを押して、その状態を保ちます。
  4. アレンレンチでソーブレードのテンションボルトを回し、スピンドルロックボタンを完全にかみ合わせます。
  5. アレンレンチを使用して回転方向矢印の方向に回してテンションボルトを緩めます。
  6. テンションボルトと外側のテンションフランジを取り外します。
  7. 振動防止カバーを開いて、ソーブレードを外します。
    必要に応じて清掃のためにサポートフランジを取り外すことができます。

ソーブレードを取り付ける

注意
損傷の危険 不適切なソーブレードを使用したり、あるいはソーブレードが正しく装着されていないとソーを損傷させる可能性があります。
  • 必ず本サーキュラーソーに適したソーブレードを使用してください。ソーブレード上の回転方向矢印に注意してください。
  • 必ず許容回転数が本製品に表記されている最高回転数以上のソーブレードを使用してください。
Image alternative
  1. 電源プラグをコンセントから抜きます。
  2. サポートフランジとテンションフランジを清掃します。
  3. サポートフランジを正しい方向に取り付けます。
  4. 振動防止カバーを開きます。
  5. 新しいソーブレードを取り付けます。
  6. 外側のテンションフランジを正しい方向に取り付けます。
  7. テンションボルトを取り付けます。
  8. ソーブレードのテンションボルトにアレンレンチを取り付けます。
  9. テンションボルトを時計方向に回してテンションフランジを固定します。その際、片手でスピンドルロックボタンを押し続けてください。
  10. ご使用前に、ソーブレードがしっかり正しく固定されているか点検してください。

切り込み深さを調整する

Image alternative
  1. 電源プラグをコンセントから抜きます。
  2. 切り込み深さ設定用リリースレバーを緩めてください。
  3. サーキュラーソーを斜めに動かして持ち上げ、切り込み深さを調整します。
    • 切り込み深さが切り込み深さスケールに表示されます。
    カッティングエッジをバリのないものにするため、切り込み深さは切断対象物の厚さに 2 mm を加えたものとしてください。
  4. 切り込み深さ設定用リリースレバーを固定します。

切り込み角度を調整する

Image alternative
  1. 電源プラグをコンセントから抜きます。
  2. 切り込み角度設定用リリースレバーを緩めてください。
  3. ベースプレートを希望の切り込み角度にします。
    • 切り込み角度が切り込み角度スケールに表示されます。
  4. 切り込み角度設定用リリースレバーを締め付けてください。

ポインター

サーキュラーソーの前方ベースプレートには、直線切断および斜め切断用のポインター(0° および 45°)があります。これにより、選択した切り込み角度に応じて精度の高い切断を行うことができます。ポインターエッジはソーブレードの内側に相当します。ソーブレードの前方の切欠き部にポインターがあります。

ポインターに基づいて切断する

作業材料を動かないように固定します。
ソーブレードが作業材料の下で自由に回転できるように、作業材料を配置してください。
製品の ON/OFF スイッチがオフになっていることを確認してください。
サーキュラーソーとベースプレートを作業材料上に置きます。その際、ソーブレードがまだ作業材料と接触しないようにしてください。
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  1. サーキュラーソーをオンにします。
  2. サーキュラーソーを適切な作業速度に合わせ、ポインターに沿って作業材料を切断します。

平行ストッパーによる切断

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シングルアームの平行ストッパーにより、作業材料エッジに沿った正確な切断または同じ寸法のストリップの切断が可能です。平行ストッパーはベースプレートの両側に取り付けることができます。
2 アーム平行ストッパーは、必ず大型ベースプレートと一緒に使用してください。
平行ストッパーの取付けの際は、正しい方向に取り付けるよう注意してください。

ガイドレールを使用しての切断。

ガイドレールを使用した切断では、反動の発生を低減することができます。

サーキュラーソーをガイドレールアダプターに取り付ける/ガイドレールアダプターから取り外す

小型ベースプレートを取り付けて切断を行う場合には、ガイドレールに適したガイドレールアダプターを使用してください。
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  1. 平行ストッパーが取り付けられている場合には、これを取り外します。
  2. ベースプレートをガイドレールアダプターの後方固定フレームに差し込みます。
  3. ベースプレートの前方部分を完全にガイドレールアダプターに装着します。ベースプレートは前方固定フレームに完全にはまり込まなければなりません。
  4. 取外しの際は、前方固定フレームを軽く前方へ引いてサーキュラーソーをガイドレールアダプターから取り外します。

0 ° での縦切断

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  • 「0°」の溝マークを利用して、サーキュラーソーをガイドレールのフレームに合わせます。

50 ° 以下での縦切断

注意
損傷の危険 ソーを正しくない溝にセットすると、ソーブレードがガイドレールと衝突してしまいます。
  • ソーは正しい溝にセットしてください。
Image alternative
  • 「1°...50°」の溝マークを利用して、ソーをガイドレールのフレームに合わせます。

ガイドレールを使用しての切断

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  1. ガイドレールを 2 個のバイスで下から固定します。
  2. サーキュラーソーをガイドレールの取付けエリアにセットしてください。切り込み角度 20°...50°での縦切断の際には保護カバーを手で開いてください。
    サーキュラーソーは、作業材料後方のガイドレール上にセットしなければなりません。
    ソーブレードが作業材料と接触しないように注意してください。
  3. サーキュラーソーをオンにします。
  4. サーキュラーソーを作業材料に沿って均一な速さで動かします。
    • 切り込み角度が 20° 未満で側部の突起先端に接触すると振動防止カバーが開きます。
    • 振動防止カバーはガイドレールから出ると再び閉じます。

吸じん装置を使用しての/使用しないでの切断

サーキュラーソーには、直径が 27 mm の一般的な吸じんホース用の接続ピースがあります。吸じんホースをサーキュラーソーと接続するために、適切なアダプターが必要になる場合があります。
可能であれば常に、木材用または木材および鉱物用の移動式吸塵装置を使用してください。
吸じん装置なしで作業する場合は、はき出し口を切り屑が体にかからない方向へと回してください。
原則としてフィルタークラス P2 の防じんマスクを着用し、粉じんの影響を低く抑えるために常に充分な換気を心がけてください。

手入れと保守

手入れと保守

警告
感電による危険! 電源プラグをコンセントに接続した状態で手入れや保守を行うと、重傷事故および火傷の危険があります。
  • 手入れや保守作業の前に、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください!
手入れ
  • 強固に付着した汚れは慎重に除去してください。
  • 通気溝を乾いたブラシで入念に清掃してください。
  • ハウジングは必ず軽く湿らせた布で清掃してください。シリコンを含んだ清掃用具はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
保守
警告
感電による危険! 電気部品の誤った修理は、重傷事故および火傷の原因となることがあります。
  • 電気部品の修理を行うことができるのは、訓練された修理スペシャリストだけです。
  • 目視確認可能なすべての部品について損傷の有無を、操作エレメントについては問題なく機能することを定期的に点検してください。
  • 損傷および/または機能に問題のある場合は、本製品を使用しないでください。直ちに Hilti サービスセンターに修理を依頼してください。
  • 手入れおよび保守作業の後は、すべての安全機構を取り付けて機能を点検してください。
安全な作動のために、必ず純正のスペアパーツと消耗品を使用してください。本製品向けに弊社が承認したスペアパーツ、消耗品およびアクセサリーは、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group .

手入れと保守を行った後の点検

手入れ、保守の作業を済ませた後は、すべての安全機構が取り付けられ、正常に作動するか点検してください。
  • 振動防止カバーをチェックするには、操作レバーにより振動防止カバーを完全に開きます。
    • 操作レバーから手を放した後、振動防止カバーは素早くかつ完全に閉じなければなりません。

集じんチャンネルの清掃

清掃の際は、場合によってはソーブレードを取り外す必要があります。
  1. 電源プラグをコンセントから抜きます。
  2. ソーブレードを取り外します。
  3. 切り屑ダクトを清掃します。
  4. ソーブレードを取り付けます。
  5. 本体の可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、本体の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。

安全機構の清掃

  1. ソーブレードを取り外します。
  2. 安全機構を乾いたブラシを使用して注意深く掃除してください。
  3. 安全機構内部の塵埃の堆積や切り屑は適切な工具を使用して除去してください。
  4. ソーブレードを取り付けます。

故障かな?と思った時

故障
考えられる原因
解決策
本体機能がフルに発揮されない。
延長コードが長すぎる、または導体断面積が小さすぎる。
  • 許容された長さと十分な導体断面積を持つ延長コードを使用する。
供給電源の電圧が低すぎる。
  • 本体を別の電源に接続する。
本体が作動しない。
供給電源の遮断。
  • 他の電動工具を接続して機能を点検する。
電源コードあるいはプラグの故障。
  • 修理スペシャリストに電源コードまたはプラグの点検を依頼し、必要な場合には Hilti サービスセンターに交換を依頼する。
ON/OFF スイッチの故障。
  • Hilti サービスセンターに修理を依頼する。
カーボンの摩耗。
  • Hilti サービスセンターに修理を依頼する。
吸引しない/吸引能力の低下
切り屑ダクトの詰まり。
振動防止カバーが閉じない。
安全機構の詰まり。
本体が異常に振動する。
ソーブレードの取り付けが正しくない。
  • ソーブレードを取り外し、正しいソーブレードを取り付ける。

廃棄

Image alternative Hilti 製品の大部分の部品はリサイクル可能です。リサイクル前にそれぞれの部品は分別して回収されなければなりません。多くの国で Hilti は、古い電動工具をリサイクルのために回収しています。詳細については弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店にお尋ねください。
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  • 電動工具、電子機器およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません!

RoHS(有害物質使用制限に関するガイドライン)

下記のリンクより、有害物質を記載した表を確認できます:qr.hilti.com/r2937786。
本書の最終ページに RoHS 表にリンクした QR コードがあります。

メーカー保証

  • 保証条件に関するご質問は、最寄りの Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。
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