SC 70W‑A22
オリジナル取扱説明書
文書について
本書について
- ご使用前に本書をすべてお読みください。このことは、安全な作業と問題のない取扱いのための前提条件となります。
- 本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。
- 取扱説明書は常に製品とともに保管し、他の人が使用する場合には、製品と取扱説明書を一緒にお渡しください。
記号の説明
警告表示
警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:本書の記号
本書では、以下の記号が使用されています:使用前に取扱説明書をお読みください |
|
本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報 |
|
リサイクル可能な部品の取扱い |
|
工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません |
図中の記号
図中では以下の記号が使用されています:この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています |
|
付番は図中の作業手順の順序に対応していて、本文の作業手順とは一致しない場合があります |
|
概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています |
|
この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。 |
製品により異なる記号
記号
製品には以下の記号が使用されている場合があります:無負荷回転数 |
|
直流 |
|
毎分回転数 |
|
直径 |
|
ソーブレード |
|
無線データ転送 |
|
Li-Ionen バッテリー |
|
使用されている Hilti Li-Ion バッテリーのモデルシリーズ。正しい使用 の章の記載に注意してください。 |
製品情報
製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。機種名および製造番号は銘板に表示されています。
- 製造番号を以下の表に書き写しておいてください。ヒルティ代理店やサービスセンターへお問い合わせの際には、製品データが必要になります。
製品データサーキュラーソー SC 70W‑A22 製品世代 01 製造番号
適合宣言
当社は、単独の責任において本書で説明している製品が有効な基準と標準規格に適合していることを宣言します。適合宣言書の複写は本書の末尾にあります。技術資料は本書の後続の頁に記載されています:
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH | Zulassung Geräte | Hiltistraße 6 | 86916 Kaufering, DE
安全
電動工具の一般安全注意事項
警告事項 本電動工具に付属のすべての安全上の注意、指示事項、図、および製品仕様をお読みください。 以下の指示を守らないと、感電、火災および/または重傷事故の危険があります。安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
安全上の注意で使用する用語「電動工具」とは、お手持ちの電動ツール(電源コード使用)またはバッテリーツール(コードレス)を指します。
作業環境に関する安全
- 作業場はきれいに保ち、十分に明るくしてください。 ちらかった暗い場所での作業は事故の原因となります。
- 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガスおよび粉じんのある場所)では電動工具を使用しないでください。 電動工具から火花が飛散し、粉じんや揮発性ガスに引火する恐れがあります。
- 電動工具の使用中、子供や無関係者を作業場へ近づけないでください。 作業中に気がそらされると、本体のコントロールを失ってしまう恐れがあります。
- 電動工具の接続プラグは電源コンセントにきちんと適合しなければなりません。 プラグは絶対に変更しないでください。 保護接地した電動工具と一緒にアダプタープラグを使用しないでください。 オリジナルのプラグと適切なコンセントを使用することにより、感電の危険を小さくすることができます。
- パイプ、ラジエーター、電子レンジ、冷蔵庫などのアースされた面に体の一部が触れないようにしてください。 体が触れると感電の危険が大きくなります。
- 電動工具を雨や湿気から保護してください。 電動工具に水が浸入すると、感電の危険が大きくなります。
- 電動工具を持ち運んだり、吊り下げたり、コンセントからプラグを抜いたりするときは、必ず本体を持ち、電源コードを持ったり引っ張ったりしないでください。 電源コードを火気、オイル、鋭利な刃物、可動部等に触れる場所に置かないでください。 電源コードが損傷したり絡まったりしていると、感電の危険が大きくなります。
- 屋外工事の場合には、必ず屋外専用の延長コードを使用してください。 屋外専用の延長コードを使用すると、感電の危険が小さくなります。
- 湿った場所で電動工具を作動させる必要がある場合は、漏電遮断器を使用してください。 漏電遮断器を使用すると、感電の危険が小さくなります。
- 電動工具を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。 疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には電動工具を使用しないでください。 電動工具使用中の一瞬の不注意が重傷の原因となることがあります。
- 個人用保護具および保護メガネを常に着用してください。 負傷の危険を低減するために、電動工具の使用状況に応じた粉じんマスク、耐滑性の安全靴、ヘルメット、耳栓などの個人用保護具を着用してください。
- 電動工具の意図しない始動を防止して下さい。 電動工具を電源および/またはバッテリーに接続する前や本体を持ち上げたり運んだりする前に、本体がオフになっていることを必ず確認してください。 オン/オフスイッチが入っている状態で電動工具のスイッチに指を掛けたまま運んだり、電源に接続したりすると、事故の原因となる恐れがあります。
- 電動工具のスイッチを入れる前に、必ず調節キーやレンチを取り外してください。 調節キーやレンチが本体の回転部に装着されたままでは、けがの原因となる恐れがあります。
- 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。 足元を安定させ、常にバランスを保つようにしてください。 これにより、万一電動工具が異常状況に陥った場合にも、適切な対応が可能となります。
- 作業に適した作業着を着用してください。 だぶだぶの衣服や装身具を着用しないでください。 髪、衣服、手袋を本体の可動部に近づけないでください。 だぶだぶの衣服、装身具、長い髪が可動部に巻き込まれる恐れがあります。
- 吸じんシステムの接続が可能な場合には、これらのシステムが適切に接続、使用されていることを確認してください。 吸じんシステムを利用することにより、粉じん公害を防げます。
- 電動工具の取扱いに熟練している場合にも、正しい安全対策を遵守し、電動工具に関する安全規則を無視しないでください。 不注意な取扱いは、ほんの一瞬で重傷事故を招くことがあります。
- 無理のある使用を避けてください。 作業用途に適した電動工具を使用してください。 適切な電動工具の使用により、能率よく、スムーズかつ安全な作業が行えます。
- スイッチが故障している場合には、電動工具を使用しないでください。 スイッチで始動および停止操作のできない電動工具は危険ですので、修理が必要です。
- 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前や本体を保管する前には電源プラグをコンセントから抜き、および/または脱着式のバッテリーを取り外してください。 この安全処置により、電動工具の意図しない始動を防止することができます。
- 電動工具をご使用にならない場合には、子供の手の届かない場所に保管してください。 電動工具に関する知識のない方、本説明書をお読みでない方による本体のご使用は避けてください。 未経験者による電動工具の使用は危険です。
- 電動工具とアクセサリーは慎重に手入れしてください。 可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、電動工具の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。 電動工具をご使用になる前に、損傷部分の修理を依頼してください。 事故の多くは保守管理の不十分な電動工具の使用が原因となっています。
- 先端工具は鋭利で汚れのない状態を保ってください。 お手入れのゆきとどいた先端工具を使用すると、作業が簡単かつ、スムーズになります。
- 電動工具、アクセサリー、先端工具などは、それらの説明書に記載されている指示に従って使用してください。 その際は、作業環境および用途についてもご注意ください。 指定された用途以外に電動工具を使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
- グリップとグリップ面は乾燥した清潔な状態に保ち、オイルやグリスの付着がないようにしてください。 グリップやグリップ面が滑りやすい状態になっていると、予期していない状況が発生した際に電動工具を安全に使用/制御できません。
- バッテリーを充電する場合は、必ずメーカー推奨の充電器を使用してください。 特定タイプのバッテリー専用の充電器を他のバッテリーに使用すると、火災の恐れがあります。
- 電動工具には、必ず指定されたバッテリーを使用してください。 指定以外のバッテリーを使用すると、負傷や火災の恐れがあります。
- 使用されていないバッテリーの近くに、事務用クリップ、硬貨、キー、釘、ネジ、その他の小さな金属物を置かないでください。電気接点の短絡が起こることがあります。 バッテリーの電気接点間が短絡すると、火傷や火災が発生する危険があります。
- 正しく使用しないと、液漏れが発生することがあります。 その場合、漏れた液には触れないでください。 もしも触れてしまった場合は、水で洗い流してください。 バッテリー液が眼に入った場合は、水で洗い流してから医師の診察を受けてください。 流出したバッテリー液により、皮膚が刺激を受けたり火傷を負う恐れがあります。
- 損傷したあるいは変更が加えられたバッテリーは使用しないでください。 損傷したあるいは変更が加えられたバッテリーは、予測不可能な挙動により爆発あるいは負傷事故を発生させる危険があります。
- バッテリーは火気あるいは高温に曝さないでください。 火気あるいは 130 °C(265 °F)を超える高温は、爆発の原因となることがあります。
- 充電に関するすべての指示事項に従い、バッテリーあるいはバッテリー工具は、決して取扱説明書に記載された温度範囲外で充電しないでください。 正しくない充電あるいは許容温度範囲外での充電により、バッテリーが破壊され火災が発生する危険があります。
- 電動工具の修理は必ず認定サービスセンターにお申し付けください。また、必ず純正部品を使用してください。 これにより電動工具の安全性が確実に維持されます。
- 損傷したバッテリーは決して手入れや保守を行わないでください。 バッテリーの保守作業はすべて、メーカーあるいは権限のあるお客様サービスセンターが行うものとします。
すべてのソーに対する安全上の注意
切断作業- 危険: 切断領域やソーブレード付近に手を差し出さないでください。 片方の手で補助グリップまたはモーターハウジングを保持してください。 両手でソーを保持すれば、ソーブレードで手を負傷することはありません。
- 作業材料の下側をつかまないでください。 保護カバーは、作業材料の下側に出るソーブレードから手を保護することはできません。
- 切り込み深さを作業材料の厚さに合わせてください。 作業材料の下に出る部分を歯の全高より小さくしてください。
- 切断する作業材料を手や足で支えないでください。 作業材料は安定した支持具に固定してください。 身体の一部が触れたり、ソーブレードが噛んだり、制御不能に陥ったりする危険を最小限に抑えるため、作業材料を正しく固定することは重要です。
- 隠れた電線に先端工具が接触する可能性のある作業を行う場合は、必ず電動工具の絶縁されたグリップのみを持つようにしてください。 通電しているケーブルと接触すると、電動工具の金属部分にも電圧がかかり感電の危険があります。
- 縦切断の際には必ずストッパーまたはストレートエッジガイドを使用してください。 これにより切断精度を高め、ソーブレードが噛む可能性を低減することができます。
- 常に適切な取り付け穴(星形または丸形など)の付いた正しいサイズのソーブレードを使用してください。 ソーの取り付け部に合っていないソーブレードを使用すると、回転が不安定になったり、制御不能になったりする恐れがあります。
- ソーブレードワッシャー/スクリューが損傷していたり、適切でない場合、決してこれらを使用しないでください。 ソーブレードワッシャー/スクリューは、最適な出力と作動安全性を確保するためにご使用のソー専用に製造されたものです。
- 反動は、ソーブレードが引っかかったり噛んだりしたときや、ソーブレードが正しく設置されていないときに起こる突然の反応動作で、制御不能になったソーが作業材料から浮き上がって作業者に向かって跳ね返ることがあります。
- ソーブレードが閉じたカットギャップで引っかかったり噛んだりすると、ソーブレードがブロックされ、モーター力でソーが作業者の方向に跳ね返ります。
- ソーブレードが切断時にずれたり正しく配置されていないと、後部のソーブレードエッジの歯が作業材料の表面に引っかかり、ソーブレードがカットギャップから外れて作業者の方に跳ね返ることがあります。
- ソーは両手でしっかりと支え、反力を受け止めることができるように腕を構えます。 ソーブレードは必ず側部をつかみ、決してソーブレードが身体のすぐ前にくることのないようにしてください。 反動がある場合、サーキュラーソーは後方に跳ね返ることがありますが、適切な予防措置を講じていれば反力を抑えることができます。
- ソーブレードが噛んだ場合あるいは作業を中断する場合は、ソーをオフにしてソーブレードが停止するまでソーを静かに作業材料内に保持してください。 ソーブレードが動いている間は、ソーを作業材料から離したり後方へ引いたりしないでください、そうしないと反動が発生する危険があります。 ソーブレードが噛んでしまったことの原因を確認し、それを取り除いてください。
- 作業材料に挿入されているソーを再び作動させる場合は、ソーブレードをカットギャップの中央に配置し、歯が作業材料に引っかかっていないかチェックします。 ソーブレードが噛んでいると、切断を再開したときにソーブレードが作業材料から飛び出たり、反動が発生する可能性があります。
- 噛んだソーブレードによる反動の危険を最小限に抑えるために、大型プレートは支持してください。 大型プレートはそれ自身の重みでたわむことがあります。プレートは、カットギャップ付近と縁部の両側で支える必要があります。
- 切れ味の悪くなったソーブレードや損傷したソーブレードは使用しないでください。 ソーブレードの歯の切れ味が悪い場合やソーブレードが正しく合っていない場合、カットギャップが狭くなりすぎて、摩擦が大きくなったり、ソーブレードの噛みや反動が起こります。
- 切断の前に、切り込み深さ調整および切り込み角度の調整を締め付けてください。 切断中に調整が変化すると、ソーブレードが噛んだり反動が発生する可能性があります。
- 既存の壁やその他の見通しのきかない領域で切断を行う場合は特に注意してください。 切断時に、押し込まれたソーブレードが隠れている対象物にブロックされ、跳ね返る可能性があります。
- ご使用の前には毎回、下部保護カバーが正常に閉じているかどうかを点検してください。 下部保護カバーがスムーズに動かず、すぐに閉じない場合は、ソーを使用しないでください。 下部保護カバーを開いた位置のまま固定しないでください。 ソーをうっかり床に落とした場合、下部保護カバーが変形する可能性があります。保護カバーを戻りレバーで開いて、カバーが自由に動くこと、すべての切り込み角度および深さでソーブレードや他の部分と接触しないことを確認してください。
- 下部保護カバー用スプリングの機能を点検してください。 下部保護カバーとスプリングが正常に作動しない場合は、ご使用前にソーの整備を依頼してください。 損傷した部品、固着した付着物、切り屑の堆積は下部保護カバーの作動を鈍らせます。
- 「プランジカットおよび斜め切断」のような特別な切断の場合のみ、手で下部保護カバーを開いてください。 下部保護カバーを戻りレバーで開き、ソーブレードが作業材料に入り込んだらすぐにレバーを放してください。 他のすべての切断作業の場合、下部保護カバーは自動的に作動しなければなりません。
- ワークベンチまたは床にソーを置く場合は、必ず下部保護カバーでソーブレードを保護してください。 保護されていないソーブレードが遅延作動すると、ソーが切断方向と反対に動いてその方向にある物体を切断します。この場合、ソーの遅延作動時間に注意してください。
その他の安全上の注意
作業者に関する安全- 本体の加工や改造は絶対に行わないでください。
- 本体は、常に両手でグリップを掴んでしっかりと保持してください。グリップ表面は乾燥させ、清潔に保ち、オイルやグリスで汚さないようにしてください。
- 耳栓を着用してください。 騒音により、聴覚に悪影響が出る恐れがあります。
- 本体に集じん装置を取り付けないで作業をする場合、作業される方は防じんマスクを着用しなければなりません。
- 本体は必ず付属の安全装置と共に使用してください。
- 休憩を取って緊張をほぐし、指を動かして血行を良くするように心がけてください。
- 本体は、体の弱い人が指示を受けずに使用するには向いていません。
- 本体は子供の手が届かないところに保管してください。
- 製品の電源は必ず作業場で入れてください。
- 本体を保管および搬送するときは、バッテリーを取り外してください。
- 製品を頭より上の高さで使用しないでください。
- ソーブレードを横に押し付けて製品を制動しないでください。
- 切断ライン上には障害物がないようにしてください。ソーブレードがねじや釘などに接触しないようにしてください。
- 本体作動中は、テンションフランジやテンションボルトに触れないでください。
- ソーブレードが回転しているときに、スピンドルロック用のプッシュボタンを押さないでください。
- 本体を人に向けないでください。
- ソーブレードと加工する母材にフィード力を合わせ、ソーブレードがブロックされたり反動が起こらないようにします。
- 歯の先端が過熱しないようにしてください。
- プラスチックの切断の際は、プラスチックの溶解を防がねばなりません。
- 含鉛塗料、特定の種類の木材、コンクリート/石材、石英を含む岩石、鉱物および金属などの母材から生じた粉じんは、健康を害する恐れがあります。作業者や近くにいる人が粉じんに触れたり吸い込んだりすると、アレルギー反応や呼吸器疾患を起こす可能性があります。カシやブナ材などの特定の粉じんは、特に木材処理用の添加剤(クロム塩酸、木材保護剤)が使用されている場合、発ガン性があるとされています。アスベストが含まれる母材は、必ず専門家が取り扱うようにしてください。できるだけ集じん装置を使用してください。 集じん効率を高めるには、適切な可動集じん装置を使用してください。 必要に応じてそれぞれの粉じんに適した防塵マスクを着用してください。 作業場の換気に十分配慮してください。 処理する母材について、各国で効力を持つ規定を遵守してください。
- 作業開始前に、作業場で発生する粉じんの危険有害度を調査してください。公的に承認された保護等級および地域の粉じんに関する規定を満たした工業用集じん機を使用してください。
- 各国の労働安全衛生法に従ってください。
- 作業を開始する前に、作業場に埋設された電線、ガス管や水道管がないかを金属探知機などで調査してください。 例えば、作業中に誤って先端工具が電線に触れると、本体の金属部分とケーブルが通電する可能性があります。この場合、感電による重大な事故が発生する危険があります。
- Li‑Ion バッテリーの搬送、保管、作動については特別規定を守ってください。
- バッテリーは高温と火気を避けて保管してください。 爆発の恐れがあります。
- バッテリーを分解したり、挟んだり、80°C(176°F)以上に加熱したり、燃やしたりしないでください。 これを守らないと、火事、爆発、腐食の危険があります。
- 損傷したバッテリー(例えば亀裂や破損箇所があったり、電気接点が曲がっていたり、押し戻されていたり、引き抜かれているバッテリー)は、充電することも、そのまま使用を続けることもできません。
- バッテリーを他の電気器具の電源用に使用しないでください。
- バッテリーがつかむことのできないほどに熱くなっている場合は、故障している可能性があります。本体を監視可能な火気のない場所に可燃性の資材から十分に距離をとって置き、バッテリーを冷ましてください。 バッテリーを冷ました後、Hilti サービスセンターにご連絡ください。
サーキュラーソーに関するその他の安全上の注意
- ハンドサーキュラーソーは、必ずスイッチをオンにした状態で作業材料に対して動かすようにしてください。
- 切断ラインの上下に障害物がないようにしてください。ねじ、ネイル、あるいはこれに類するものを切断しないでください。
- サーキュラーソーを頭より高い位置で使用しないでください。
- ソーブレードは、決して側方へと押し当てて制動させないでください。
- 歯の先端が過熱しないようにしてください。
- 常に切断対象物に適合したソーブレードを使用してください。
- 必ず EN 847-1 規格に準拠したヒルティ純正のソーブレードを使用してください。
バッテリーの慎重な取扱いおよび使用
- Li‑Ion バッテリーの搬送、保管、作動については特別規定を守ってください。
- バッテリーは高温、直射日光および火気を避けて保管してください。
- バッテリーを分解したり、挟んだり、80 °C 以上に加熱したり、燃やしたりしないでください。
- 衝撃を受けたことのあるバッテリー、1 m を超える高さから落下したことのあるバッテリー、あるいはその他の損傷を被っているバッテリーを使用あるいは充電しないでください。この場合には、必ず最寄りの Hilti サービスセンター にご連絡ください。
- バッテリーが掴むことのできないほどに熱くなっている場合は、故障している可能性があります。製品を監視可能な火気のない場所に可燃性の資材から十分に距離をとって置き、冷ましてください。この場合には、必ず最寄りの Hilti サービスセンター にご連絡ください。
製品の説明
製品概要
- 1 アーム平行ストッパー
- 切り込み角度の初期設定(22.5°、45°、50°)
- スピンドルロックボタン
- 補助グリップ
- ON/OFF スイッチ
- スイッチオンロック
- グリップ
- 充電状態および故障インジケーター(Li-Ion バッテリー)
- 追加機能(充電状態インジケーター作動)付きリリースボタン
- バッテリー
- 切り込み深さ設定用リリースレバー
- アレンレンチ
- 小型ベースプレート
- LED ランプ
- 前方平行ストッパー用リリースレバー
- 切り込み角度設定用リリースレバー
- 切り込み深さスケール
- 接続ピース(切り屑ダクト)
- 保護カバー
- 振動防止カバーの操作レバー
- 後方平行ストッパー用リリースレバー(大型ベースプレートに対してのみ)
- 振動防止カバー
- 駆動スピンドル
- 回転方向矢印
- 2 アーム平行ストッパー
- 切り込みマーク 0°
- 切り込みマーク 45°
- 切り込み角度スケール
- 大型ベースプレート
- テンションボルト
- テンションフランジ
- サポートフランジ
- ベースプレート溝マーク 0°
- ベースプレート溝マーク 1°...50°
ガイドレールアダプター
- 後方固定フレーム
- 前方固定フレーム
- 溝マーク 0°
- 溝マーク 1°...50°
正しい使用
本書で説明している製品は充電式サーキュラーソーです。本製品は、木材、木製の母材、プラスチック、石膏、ファイバーボード、複合材の切断に使用するものです。
ハンドサーキュラソーには、オプションの集じん機/吸じん装置用の取り外し可能な接続ピースが装備されています、これは市販の集じん機ホースに対応しています。吸じんホースをソーと接続するために、適切なアダプターが必要になる場合があります。- 規定の特性データ(直径、全負荷回転数、厚さなど)に適合しないソーブレードや、カットオフおよび研磨ディスク、また高合金高速度鋼(HSS 鋼)製ソーブレードを使用してはなりません。金属の切断は行えません。
- 本製品は木の枝や丸太の切断に使用しないでください。
本製品には、必ず Hilti の B 22 シリーズの Li-Ion バッテリーを使用してください。
これらのバッテリーには、必ず Hilti の C4/36 シリーズの充電器を使用してください。
Li-Ion バッテリーのインジケーター
Li-Ion バッテリーの充電状態および本体の不具合は、Li-Ion バッテリーのインジケーターにより表示されます。Li-Ion バッテリーの充電状態は、2 つのバッテリーリリースボタンのいずれかを押すと表示されます。状態 |
意味 |
---|---|
4 個の LED が点灯。 |
充電状態:75 %...100 % |
3 個の LED が点灯。 |
充電状態:50 %...75 % |
2 個の LED が点灯。 |
充電状態:25 %...50 % |
1 個の LED が点灯。 |
充電状態:10 %...25 % |
1 個の LED が点滅、本体は作動可能状態。 |
充電状態:< 10 % |
1 個の LED が点滅、本体は作動不能状態。 |
バッテリーが過熱あるいは完全に放電している。 |
4 個の LED が点滅、本体は作動不能状態。 |
本体の過負荷あるいは過熱。 |
平行ストッパー
シングルアームの平行ストッパーにより、作業材料エッジに沿った正確な切断または同じ寸法のストリップの切断が可能です。平行ストッパーはベースプレートの両側に取り付けることができます。
本体標準セット構成品
サーキュラーソー、ソーブレード、アレンレンチ、平行ストッパー、集じん機用接続ピース、取扱説明書(オプション:ガイドレールアダプター)。アクセサリー
テンションフランジ、サポートフランジ、テンションボルト。製品仕様
サーキュラーソー
SC 70W‑A22 |
|
---|---|
定格電圧 |
21.6 V |
重量(EPTA プロシージャ 01 に準拠) |
4.8 kg |
規定ソーブレード直径 |
190 mm |
メインブレード厚 |
0.7 mm … 1.5 mm |
切り込み幅 |
1.5 mm … 2 mm |
ソーブレードの取り付け穴 |
30 mm |
定格無負荷回転数 |
3,500/min |
最大切り込み深さ 0° |
70 mm |
最大切り込み深さ 45° |
51 mm |
最大切り込み深さ 50° |
45 mm |
斜めカット角度 |
0° … 50° |
動作温度 |
−10 ℃ … 50 ℃ |
保管温度(バッテリーを装着していない状態) |
−30 ℃ … 70 ℃ |
バッテリー
バッテリー作動電圧 |
21.6 V |
作動時の周囲温度 |
−17 ℃ … 60 ℃ |
保管温度 |
−20 ℃ … 40 ℃ |
充電開始時のバッテリー温度 |
−10 ℃ … 45 ℃ |
騒音および振動値について(EN 62841 準拠)
本説明書に記載されているサウンドプレッシャー値および振動値は、規格に準拠した測定方法に基づいて測定したものです。電動工具を比較するのにご使用いただけます。曝露値の暫定的な予測にも適しています。記載されているデータは、電動工具の主要な使用方法に対する値です。電動工具を他の用途で使用したり、異なる先端工具を取り付けて使用したり、手入れや保守が十分でないまま使用した場合には、データが異なることがあります。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく高くなる可能性があります。曝露値を正確に予測するためには、本体のスイッチをオフにしている時間や、本体が作動していても実際には使用していない時間も考慮しなければなりません。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく低くなる可能性があります。作業者を騒音および/または振動による作用から保護するために、他にも安全対策を立ててください(例:電動工具および先端工具の手入れや保守、手を冷やさないようにする、作業手順の編成)。騒音排出値、EN 62841 準拠
SC 70W‑A22 |
|
---|---|
サウンドパワーレベル (LWA) |
103 dB(A) |
サウンドパワーレベルの不確実性 (KWA) |
3 dB(A) |
サウンドプレッシャーレベル (LpA) |
92 dB(A) |
サウンドプレッシャーレベルの不確実性 (KpA) |
3 dB(A) |
SC 70W‑A22 |
|
---|---|
排出振動値 木材切断 (Ah, W) |
0.93 m/s² |
不確実性 (K) |
1.5 m/s² |
ご使用方法
作業準備
バッテリーを充電する
- 充電の前に充電器の取扱説明書をお読みください。
- バッテリーと充電器の電気接点は汚れがなく、乾燥していることを確認してください。
- バッテリーは許可された充電器で充電してください。
バッテリーを装着する
- はじめてお使いになる前にはバッテリーをフル充電してください。
- ロックの音が聞こえるまでバッテリーを本体ホルダーに装着します。
- バッテリーがしっかりと装着されていることを確認してください。
バッテリーを取り外す
- バッテリーのロック解除ボタンを押します。
- バッテリーを本体のホルダーから引き抜きます。
ソーブレードを取り外す
- バッテリーを取り外します。
- ソーブレードのテンションボルトにアレンレンチを取り付けます。
- スピンドルロックボタンを押して、その状態を保ちます。
- アレンレンチでソーブレードのテンションボルトを回し、スピンドルロックボタンを完全にかみ合わせます。
- アレンレンチを使用して回転方向矢印の方向に回してテンションボルトを緩めます。
- テンションボルトと外側のテンションフランジを取り外します。
- 振動防止カバーを開いて、ソーブレードを外します。
ソーブレードを取り付ける
- バッテリーを取り外します。
- サポートフランジとテンションフランジを清掃します。
- サポートフランジを正しい方向で駆動スピンドルに取り付けます。
- 振動防止カバーを開きます。
- 新しいソーブレードを取り付けます。
- 外側のテンションフランジを正しい方向に取り付けます。
- テンションボルトを取り付けます。
- ソーブレードのテンションボルトにアレンレンチを取り付けます。
- スピンドルロックボタンを押します。
- アレンレンチを使用してテンションボルトを回転方向矢印と反対の方向に回してテンションフランジを固定します。
- スピンドルロックボタンがロックします。
- スピンドルロックボタンがロックします。
- ご使用前に、ソーブレードがしっかり正しく固定されているか点検してください。
切り込み深さを調整する
- バッテリーを取り外します。
- 切り込み深さ設定用リリースレバーを緩めてください。
- 製品を斜めに動かして持ち上げ、リリースレバーを締め付けて切り込み深さを調整します。
切り込み角度を調整する
- バッテリーを取り外します。
- 切り込み角度設定用リリースレバーを緩めてください。
- 製品を希望の位置に旋回させます。
- 切り込み角度設定用リリースレバーを締め付けてください。
ポインターに基づく切断
- バッテリーを装着します。
- スイッチオンロックを押した状態で ON/OFF スイッチを押して製品をオンにします。
- 製品を適切な作業速度に合わせ、ポインターに沿って作業材料を切断します。
平行ストッパーを取り付ける/調整する
- バッテリーを取り外します。
- クランピングスクリューをベースプレートにねじ込みます、ただし平行ストッパーを押し込むのに十分なスペースを確保してください。
- 平行ストッパーのガイドをクランピングスクリューの下に入れます。
- ご希望の切断幅を設定します。
- クランピングスクリューを締め付けます。
ガイドレールアダプターの取付け
- バッテリーを取り外します。
- 平行ストッパーが取り付けられている場合には、これを取り外します。
- ベースプレートをガイドレールアダプターの側方固定フレームに差し込みます。
- ベースプレートを完全にガイドレールアダプターに装着します。
- 2 つのスライダーをストップ位置まで押し込んでガイドレールアダプターをロックします。
作業
スイッチオン
- スイッチオンロックを押した状態で ON/OFF スイッチを押して製品をオンにします。
スイッチオフ
- ON/OFF スイッチを放して本体を停止させます。
0° での縦切断
- 「0°」の溝マークを利用して、サーキュラーソーをガイドレールのフレームに合わせます。
- スイッチオンロックを押した状態で ON/OFF スイッチを押して製品をオンにします。
- 製品を適切な作業速度に合わせ、レールに沿って作業材料を切断します。
50° 以下での縦切断
- 角度を調整します。
- 「1°...50°」の溝マークを利用して、ソーをガイドレールのフレームに合わせます。
- スイッチオンロックを押した状態で ON/OFF スイッチを押して製品をオンにします。
- 製品を適切な作業速度に合わせ、レールに沿って作業材料を切断します。
フラットな斜め切断
- ガイドレールのゼロポイントを作業材料のエッジに合わせ、角度スケール上の希望の角度がゼロポイントにくるようにレールを回転させます。表示された切り込み角度は、ストレートの直角切断からずれる角度を示します。
- ガイドレールを 2 個のバイスで固定します。
- 「0°」の溝マークを利用して、サーキュラーソーをガイドレールのフレームに合わせます。
- スイッチオンロックを押した状態で ON/OFF スイッチを押して製品をオンにします。
- 製品を適切な作業速度に合わせ、レールに沿って作業材料を切断します。
吸じん機能なしのソー
- 切り屑の排出が妨げられないことを確認してください。
- 必要に応じて製品に備え付けのアレンレンチを使用してアレンスクリューを開き、接続ピースを保護カバーから取り外すことができます。
手入れと保守
本体の手入れ- 強固に付着した汚れは慎重に除去してください。
- 通気溝を乾いたブラシで入念に清掃してください。
- ハウジングは必ず軽く湿らせた布で清掃してください。シリコンを含んだ清掃用具はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
- バッテリーは清潔に保ち、オイルやグリスで汚さないようにしてください。
- ハウジングは必ず軽く湿らせた布で清掃してください。シリコンを含んだ清掃用具はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
- 湿気が入り込まないようにしてください。
- 目視確認可能なすべての部品について損傷の有無を、操作エレメントについては問題なく機能することを定期的に点検してください。
- 損傷および/または機能に問題のある場合は、本製品を使用しないでください。直ちに Hilti サービスセンターに修理を依頼してください。
- 手入れおよび保守作業の後は、すべての安全機構を取り付けて機能を点検してください。
安全機構の清掃
- 安全機構を清掃するためにソーブレードを取り外します。
- 安全機構を乾いたブラシを使用して注意深く掃除してください。
- 安全機構内部の塵埃の堆積や切り屑は適切な工具を使用して除去してください。
- ソーブレードを取り付けます。
切り屑ダクトが詰まった場合の作業手順
- バッテリーを取り外します。
- 切り屑ダクトを清掃します。
- 本体の可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、製品の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。
手入れと保守を行った後の点検
- 振動防止カバーをチェックするには、操作レバーにより振動防止カバーを完全に開きます。
- 操作レバーから手を放した後、振動防止カバーは素早くかつ完全に閉じなければなりません。
- 操作レバーから手を放した後、振動防止カバーは素早くかつ完全に閉じなければなりません。
バッテリー装置の搬送および保管
搬送- バッテリーを取り外します。
- バッテリーは決して梱包しない状態で搬送しないでください。
- 本体とバッテリーを長距離にわたって搬送した後には、使用の前に損傷がないかチェックしてください。
- 本体とバッテリーは、できるだけ涼しくて乾燥した場所に保管してください。
- バッテリーを太陽の直射下、ラジエーターの上、窓際等で保管しないでください。
- 本体とバッテリーは、子供や権限のない人が手を触れることのないようにして保管してください。
- 本体とバッテリーを長期間にわたって保管した後には、使用の前に損傷がないかチェックしてください。
故障時のヒント
- この表に記載されていない、あるいはご自身で解消することのできない故障が発生した場合には、弊社営業担当または Hilti サービスセンターにご連絡ください。
サーキュラーソーは作動不能状態
故障 |
考えられる原因 |
解決策 |
---|---|---|
LED 表示がない。 |
バッテリーが完全に装着されていない。 |
|
バッテリーが放電している。 |
||
バッテリーの温度が高すぎる、または低すぎる。 |
|
|
1 個の LED が点滅。 |
バッテリーが放電している。 |
|
バッテリーの温度が高すぎる、または低すぎる。 |
|
|
4 個の LED が点滅。 |
サーキュラーソーの短時間の過負荷。 |
|
過熱保護機構が作動した。 |
|
サーキュラーソーは作動可能状態
故障 |
考えられる原因 |
解決策 |
---|---|---|
ON/OFF スイッチが押せない、あるいは動かない。 |
故障ではない(安全機能)。 |
|
回転数が突然落ちる。 |
バッテリーが放電している。 |
|
フィード力が過大。 |
|
|
切り屑が切り屑容器へと送られずにベースプレートへと落下する。 |
切り屑容器が満杯。 |
|
切り屑ダクトの詰まり。 |
||
ソーブレードが停止したまま動かない。 |
フィード力が過大。 |
|
バッテリーの消耗が通常よりも早い。 |
バッテリーの状態が好ましくない。 |
|
バッテリーが「カチッカチッ」と音がするまでロックされない。 |
バッテリーのロックノッチが汚れている。 |
|
サーキュラーソーあるいはバッテリーが熱くなる。 |
電気的故障 |
|
製品に負荷がかかり過ぎている(適用基準を超えている)。 |
|
|
ソーが激しく振動する |
ソーブレードが正しく取り付けられていない |
廃棄
Hilti 製品の大部分の部品はリサイクル可能です。リサイクル前にそれぞれの部品は分別して回収されなければなりません。多くの国で Hilti は、古い電動工具をリサイクルのために回収しています。詳細については弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店にお尋ねください。バッテリーを廃棄するバッテリーを誤った方法で廃棄すると、漏出するガスあるいはバッテリー液により健康を損なう危険があります。
- 損傷したバッテリーを送付しないでください!
- 短絡を防止するために接続部を非導電性のもので覆ってください。
- バッテリーは子供が手を触れることのないように廃棄してください。
- バッテリーの廃棄は、最寄りの Hilti Store あるいは適切な廃棄物処理業者に依頼してください。
RoHS(有害物質使用制限に関するガイドライン)
下記のリンクより、有害物質を記載した表を確認できます:qr.hilti.com/r2937785。本書の最終ページに RoHS 表にリンクした QR コードがあります。
メーカー保証
- 保証条件に関するご質問は、最寄りの Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。