言語

TE 70-AVR
TE 70-ATC/AVR
TE 80-ATC/AVR

オリジナル取扱説明書

文書について

本書について

  • ご使用前に本書をすべてお読みください。このことは、安全な作業と問題のない取扱いのための前提条件となります。
  • 本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。
  • 取扱説明書は常に製品とともに保管し、他の人が使用する場合には、製品と取扱説明書を一緒にお渡しください。

記号の説明

警告表示

警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:
危険
危険
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる危険性がある場合に注意を促すために使われます。
警告
警告
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる可能性がある場合に注意を促すために使われます。
注意
注意
  • この表記は、軽傷あるいは物財の損傷が発生する可能性がある場合に使われます。

本書の記号

本書では、以下の記号が使用されています:
Image alternative 使用前に取扱説明書をお読みください
Image alternative 本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報
Image alternative リサイクル可能な部品の取扱い
Image alternative 工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません

図中の記号

図中では以下の記号が使用されています:
Image alternative この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています
Image alternative 付番は図中の作業手順の順序に対応していて、本文の作業手順とは一致しない場合があります
Image alternative 概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています
Image alternative この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。

製品により異なる記号

製品に表示されている記号

製品には以下の記号が使用されています:
Image alternative 回転+打撃(打撃穿孔)
Image alternative ハツリ作業
Image alternative チゼル角度調整
Image alternative 電気絶縁保護クラス II(二重絶縁)
Image alternative 無負荷回転数
Image alternative 毎分回転数
Image alternative 毎分回転数
Image alternative 直径
Image alternative 交流
Image alternative 本製品は、iOS および Android プラットフォームと互換性のある無線データ転送をサポートしています。

製品情報

Image alternative 製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。
機種名および製造番号は銘板に表示されています。
  • 製造番号を以下の表に書き写しておいてください。ヒルティ代理店やサービスセンターへお問い合わせの際には、製品データが必要になります。
    製品データ
    コンビハンマードリル
    TE 70‑AVR | TE 70‑ATC/AVR | TE 80‑ATC/AVR
    製品世代
    03
    製造番号:

適合宣言

当社は、単独の責任において本書で説明している製品が有効な基準と標準規格に適合していることを宣言します。適合宣言書の複写は本書の末尾にあります。
技術資料は本書の後続の頁に記載されています:
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH | Zulassung Geräte | Hiltistraße 6 | 86916 Kaufering, DE

安全

電動工具の一般安全注意事項

Image alternative 警告事項 本電動工具に付属のすべての安全上の注意、指示事項、図、および製品仕様をお読みください。 以下の指示を守らないと、感電、火災および/または重傷事故の危険があります。
安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
安全上の注意で使用する用語「電動工具」とは、お手持ちの電動ツール(電源コード使用)またはバッテリーツール(コードレス)を指します。
作業環境に関する安全
  • 作業場はきれいに保ち、十分に明るくしてください。 ちらかった暗い場所での作業は事故の原因となります。
  • 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガスおよび粉じんのある場所)では電動工具を使用しないでください。 電動工具から火花が飛散し、粉じんや揮発性ガスに引火する恐れがあります。
  • 電動工具の使用中、子供や無関係者を作業場へ近づけないでください。 作業中に気がそらされると、本体のコントロールを失ってしまう恐れがあります。
電気に関する安全注意事項
  • 電動工具の接続プラグは電源コンセントにきちんと適合しなければなりません。 プラグは絶対に変更しないでください。 保護接地した電動工具と一緒にアダプタープラグを使用しないでください。 オリジナルのプラグと適切なコンセントを使用することにより、感電の危険を小さくすることができます。
  • パイプ、ラジエーター、電子レンジ、冷蔵庫などのアースされた面に体の一部が触れないようにしてください。 体が触れると感電の危険が大きくなります。
  • 電動工具を雨や湿気から保護してください。 電動工具に水が浸入すると、感電の危険が大きくなります。
  • 電動工具を持ち運んだり、吊り下げたり、コンセントからプラグを抜いたりするときは、必ず本体を持ち、電源コードを持ったり引っ張ったりしないでください。 電源コードを火気、オイル、鋭利な刃物、可動部等に触れる場所に置かないでください。 電源コードが損傷したり絡まったりしていると、感電の危険が大きくなります。
  • 屋外工事の場合には、必ず屋外専用の延長コードを使用してください。 屋外専用の延長コードを使用すると、感電の危険が小さくなります。
  • 湿った場所で電動工具を作動させる必要がある場合は、漏電遮断器を使用してください。 漏電遮断器を使用すると、感電の危険が小さくなります。
作業者に関する安全
  • 電動工具を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。 疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には電動工具を使用しないでください。 電動工具使用中の一瞬の不注意が重傷の原因となることがあります。
  • 個人用保護具および保護メガネを常に着用してください。 負傷の危険を低減するために、電動工具の使用状況に応じた粉じんマスク、耐滑性の安全靴、ヘルメット、耳栓などの個人用保護具を着用してください。
  • 電動工具の意図しない始動を防止して下さい。 電動工具を電源および/またはバッテリーに接続する前や本体を持ち上げたり運んだりする前に、本体がオフになっていることを必ず確認してください。 オン/オフスイッチが入っている状態で電動工具のスイッチに指を掛けたまま運んだり、電源に接続したりすると、事故の原因となる恐れがあります。
  • 電動工具のスイッチを入れる前に、必ず調節キーやレンチを取り外してください。 調節キーやレンチが本体の回転部に装着されたままでは、けがの原因となる恐れがあります。
  • 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。 足元を安定させ、常にバランスを保つようにしてください。 これにより、万一電動工具が異常状況に陥った場合にも、適切な対応が可能となります。
  • 作業に適した作業着を着用してください。 だぶだぶの衣服や装身具を着用しないでください。 髪、衣服、手袋を本体の可動部に近づけないでください。 だぶだぶの衣服、装身具、長い髪が可動部に巻き込まれる恐れがあります。
  • 吸じんシステムの接続が可能な場合には、これらのシステムが適切に接続、使用されていることを確認してください。 吸じんシステムを利用することにより、粉じん公害を防げます。
  • 電動工具の取扱いに熟練している場合にも、正しい安全対策を遵守し、電動工具に関する安全規則を無視しないでください。 不注意な取扱いは、ほんの一瞬で重傷事故を招くことがあります。
電動工具の使用および取扱い
  • 無理のある使用を避けてください。 作業用途に適した電動工具を使用してください。 適切な電動工具の使用により、能率よく、スムーズかつ安全な作業が行えます。
  • スイッチが故障している場合には、電動工具を使用しないでください。 スイッチで始動および停止操作のできない電動工具は危険ですので、修理が必要です。
  • 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前や本体を保管する前には電源プラグをコンセントから抜き、および/または脱着式のバッテリーを取り外してください。 この安全処置により、電動工具の意図しない始動を防止することができます。
  • 電動工具をご使用にならない場合には、子供の手の届かない場所に保管してください。 電動工具に関する知識のない方、本説明書をお読みでない方による本体のご使用は避けてください。 未経験者による電動工具の使用は危険です。
  • 電動工具とアクセサリーは慎重に手入れしてください。 可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、電動工具の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。 電動工具をご使用になる前に、損傷部分の修理を依頼してください。 事故の多くは保守管理の不十分な電動工具の使用が原因となっています。
  • 先端工具は鋭利で汚れのない状態を保ってください。 お手入れのゆきとどいた先端工具を使用すると、作業が簡単かつ、スムーズになります。
  • 電動工具、アクセサリー、先端工具などは、それらの説明書に記載されている指示に従って使用してください。 その際は、作業環境および用途についてもご注意ください。 指定された用途以外に電動工具を使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
  • グリップとグリップ面は乾燥した清潔な状態に保ち、オイルやグリスの付着がないようにしてください。 グリップやグリップ面が滑りやすい状態になっていると、予期していない状況が発生した際に電動工具を安全に使用/制御できません。
サービス
  • 電動工具の修理は必ず認定サービスセンターにお申し付けください。また、必ず純正部品を使用してください。 これにより電動工具の安全性が確実に維持されます。

ドリルに関する安全上の注意

すべての作業に関する安全上の注意
  • 打撃+回転の際は耳栓を着用してください。 騒音により、聴覚に悪影響が出る恐れがあります。
  • 補助グリップを使用してください。 コントロールを失うと負傷の危険があります。
  • 隠れた電線や装置自体の電源コードに先端工具あるいはねじが接触する可能性のある作業を行う場合は、電動工具を絶縁されたグリップ面で保持するようにしてください。 通電しているケーブルと接触すると、本体の金属部分にも電圧がかかり、感電の危険があります。
長いドリルビットを使用する際の安全上の注意
  • 決してドリルビットの最大許容回転数を超過する回転数で作業しないでください。 回転数が高くてドリルビットが作業材料と接触せず自由に回転できる状態にあると、ドリルビットは簡単に曲がってしまうことがあり、これが負傷の原因となることがあります。
  • 穿孔作業は、常にドリルビットが作業材料と接触している状態で低い回転数から始めるようにしてください。 回転数が高くてドリルビットが作業材料と接触せず自由に回転できる状態にあると、ドリルビットは簡単に曲がってしまうことがあり、これが負傷の原因となることがあります。
  • 過度な力を加えず、常にドリルビットの縦方向にのみ力が作用するようにしてください。 ドリルビットは曲がって折れてしまうこと、あるいはコントロールを失って負傷の原因となることがあります。
攪拌バスケットおよび攪拌ブランジャーを使用する際の安全上の注意
  • 電動工具のオン/オフは、必ず攪拌バスケットが攪拌する物質内にある状態で行ってください。 そうしないと、コントロールを失って負傷する危険があります。

ロータリーハンマードリルに関するその他の安全上の注意

作業者に関する安全
  • 本製品は、必ず技術的に問題のない状態で使用してください。
  • 本体は決して加工や改造を加えないでください。
  • 本体には一緒に納品された補助ハンドルを使用してください。これ以外のハンドルを使用すると、コントロールを失ってけがをする恐れがあります。
  • 剥がし作業の場合には、作業側と反対の領域を保護してください。剥がれた部分が脱落、落下して他の人を負傷させる危険があります。
  • 本体は、常に両手でグリップを掴んでしっかりと保持してください。グリップは乾燥した清潔な状態を保ってください。
  • 先端工具が隠れた電線に接触する可能性のある作業を行う場合は、必ず本体の絶縁されたグリップを持ってください。通電しているケーブルと接触すると、本体の金属部分にも電圧がかかり、感電の危険があります。
  • 回転部品に触れないでください - 負傷の危険!
  • 本体の使用中は、適切な保護メガネ、保護ヘルメット、耳栓、保護手袋および防じんマスクを着用してください。
  • 保護手袋は先端工具の交換時にも着用してください。先端工具に触れると、切創事故や火傷の原因となることがあります。
  • アイシールドを着用してください。破片が身体の一部、眼などを傷つけることもあります。
  • 作業開始前に、作業場で発生する粉じんの危険有害度を調査してください。公的に承認された保護等級および地域の粉じんに関する規定を満たした工業用集じん機を使用してください。含鉛塗料、特定の種類の木材、コンクリート/石材、石英を含む岩石、鉱物および金属などの母材から生じた粉じんは、健康を害する恐れがあります。
  • 作業場の良好な換気に注意し、必要に応じてそれぞれの粉じんに適した防じんマスクを着用してください。作業者や近くにいる人が粉じんに触れたり吸い込んだりすると、アレルギー反応や呼吸器疾患を起こす可能性があります。カシやブナ材などの特定の粉じんは、特に木材処理用の添加剤(クロム塩酸、木材保護剤)が使用されている場合、発ガン性があるとされています。アスベストが含まれる母材は、必ず専門家が取り扱うようにしてください。
  • 休憩を取って、指を動かして血行を良くするように心がけてください。長時間作業の際には、振動により指、手あるいは手首の関節の血管あるいは神経系に障害が発生する可能性があります。
電気に関する安全注意事項
  • 作業を開始する前に、作業領域に埋設された電線、ガス管や水道管がないかを調査してください。誤って電線を損傷すると、本体外側の金属部分により感電事故が発生する可能性があります。
電動工具の慎重な取扱いおよび使用
  • 先端工具がブロックしたら直ちに電動工具をオフにします。本体は側方へとずらすことができます。
  • 電動工具は停止するまで置かないでください。

製品の説明

製品概要

Image alternative
  1. 防じんカバー
  2. チャック
  3. 先端工具ロック解除
  4. 機能切り替えスイッチ
  5. スイッチロック
  6. 無段変速スイッチ
  7. グリップ
  8. サービスインジケーター
  9. ハーフ‌パワー‌インジ‌ケーター(ATC 仕様のみ)
  10. ハーフパワーボタン(ATC 仕様のみ)
  11. 電源コード
  12. サイドハンドル

正しい使用

本書で説明している製品は、ニューマチック構造の打撃機構を備えた電動式コンビハンマードリルです。本製品は、コンクリート、石材、木材および金属への穿孔作業用の工具です。さらに、本製品は石材への軽度あるいは中程度のハツリ作業、およびコンクリートへの再加工作業に使用できます。

本製品は、一定条件を満たしていれば攪拌にも適しています。
  • 必ず銘板に表示されている電圧、周波数で使用してください。

オプションの AVR(アクティブバイブレーションリダクション)

本製品にはオプションで、振動を大幅に低減させる Active Vibration Reduction (AVR) システムを装備することができます。

ATC

本体は、アクティブトルクコントロール ATC(Active Torque Control)を装備しています。
先端工具がブロックしたりあるいは噛むと、本体は突然に作業者の操作によらずに反対方向へ回転します。ATC は本体のこの突然の回転動作を検知し、本体を直ちにオフにします。
正しく作動するためには本体が回転できる必要があります。
シャットオフ機能が作動した後は、短時間コントロールスイッチから指を放してから再びコントロールスイッチを操作して本体を再度オンにしてください。

サービスインジケーター

本製品はサービスインジケーターを装備しています。

サービスインジケーターの状態

状態
意味
サービスインジケーターが赤色で点灯する。
作動時間がサービス期限に達しています。
サービスインジケーターが赤色で点滅する。
コンビハンマードリルの修理は Hilti サービスセンターに依頼してください。

本体標準セット構成品

コンビハンマードリル、サイドハンドル、取扱説明書。
その他の本製品用に許可されたシステム製品については、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group | USA: www.hilti.com でご確認ください。

製品仕様

定格電圧、定格電流、周波数および/または定格電力については、国別の銘板でご確認ください。
発電機または変圧器を使用しての作業の場合は、それらは本体の銘板に記載されている定格電力より 2 倍以上大きな出力がなければなりません。変圧器または発電機の作動電圧は、常に本体の定格電圧の +5 %...-15 % の範囲になければなりません。

TE 70‑AVR
TE 70-ATC/AVR
TE 80-ATC/AVR
重量(EPTA プロシージャ 01 に準拠)
8.3 kg
9.5 kg
9.7 kg
1 回当たりの打撃力(EPTA プロシージャ 05 に準拠)
11.5 J
11.5 J
11.5 J
Ø ハンマードリルビット
12 mm … 55 mm
12 mm … 55 mm
12 mm … 55 mm
Ø 木工用ドリルビット
10 mm … 32 mm
10 mm … 32 mm
10 mm … 32 mm
Ø 鉄工用ドリルビット
0 mm … 20 mm
0 mm … 20 mm
0 mm … 20 mm

騒音および振動値について(EN 60745 準拠)

本説明書に記載されているサウンドプレッシャー値および振動値は、規格に準拠した測定方法に基づいて測定したものです。電動工具を比較するのにご使用いただけます。曝露値の暫定的な予測にも適しています。記載されているデータは、電動工具の主要な使用方法に対する値です。電動工具を他の用途で使用したり、異なる先端工具を取り付けて使用したり、手入れや保守が十分でないまま使用した場合には、データが異なることがあります。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく高くなる可能性があります。曝露値を正確に予測するためには、本体のスイッチをオフにしている時間や、本体が作動していても実際には使用していない時間も考慮しなければなりません。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく低くなる可能性があります。作業者を騒音および/または振動による影響から保護するために、他にも安全対策を立ててください(例:電動工具およびの先端工具の手入れや保守、手を冷やさないようにする、作業手順の計画を立てる)。
騒音排出値

TE 70‑AVR
TE 70-ATC/AVR
TE 80-ATC/AVR
サウンドパワーレベル (LWA)
113 dB(A)
113 dB(A)
113 dB(A)
サウンドパワーレベルの不確実性 (KWA)
3 dB(A)
3 dB(A)
3 dB(A)
排出サウンドプレッシャーレベル (LpA)
102 dB(A)
102 dB(A)
102 dB(A)
サウンドプレッシャーレベルの不確実性 (KpA)
3 dB(A)
3 dB(A)
3 dB(A)
合計振動値

TE 70‑AVR
TE 70-ATC/AVR
TE 80-ATC/AVR
コンクリートへの打撃穿孔 (ah, HD)
10 m/s²
10 m/s²
7.5 m/s²
ハツリ作業 (ah, Cheq)
9 m/s²
9 m/s²
7 m/s²
不確実性 (K)
1.5 m/s²
1.5 m/s²
1.5 m/s²

ご使用方法

サイドハンドルを取り付ける

注意
負傷の危険 コンビハンマードリルのコントロールの喪失。
  • サイドハンドルが正しく取り付けられ、しっかりと固定されていることを確認してください。クランピングバンドが本体の専用の溝にはまっていることを確認してください。
Image alternative
  • サイドハンドルを取り付けます。

先端工具を装着/取り外す

適切でないグリスを使用すると、本体の損傷の原因となることがあります。 必ず Hilti の純正グリスを使用してください。
先端工具の使用に先立ち、その都度損傷および不均等な摩耗のないことを点検し、必要に応じて先端工具を交換してください。
Image alternative
  • 先端工具を装着/取り外します。

回転のみ

専用のコネクションエンドを使用すると、回転のみの作動が可能になります。そのような先端工具は、 Hilti 先端工具プログラムよりお求めいただけます。
例えばシャンク形状が円になっている木工用または鉄工用ドリルビットをクイックリリースチャックに挿入し、回転のみの作動を行うことができます。
Image alternative
  • 機能切り替えスイッチを「回転 + 打撃」Image alternative の位置にします。

撹拌

攪拌ツールは必ずクイックリリースチャックとともに使用してください。
Image alternative
  • 機能切り替えスイッチを「回転 + 打撃」Image alternative の位置にし、攪拌ツールをクイックリリースチャックに装着します。

出力を調整する

TE 70-ATC/AVR
TE 80-ATC/AVR
出力の調整は、作動モードがオンになっている場合にのみ可能です。
ハーフパワーに調整するには、「ハーフパワー」ボタンを押します。パワーインジケーターの点灯により、出力が低減されていることを知らせます。「ハーフパワー」ボタンをもう一度押すと本体は再びフルパワーに切り替わり、パワーインジケーターは消灯します。
またはコンビハンマードリルのスイッチを一度オフにしてからオンにしても、再びフルパワーを使用できるようになります。
  • 出力を調整します。

回転+打撃(打撃穿孔)

Image alternative
  • 機能切り替えスイッチを「回転 + 打撃」Image alternative の位置にします。

チゼル角度調整

注意
負傷の危険! ハツリ方向のコントロールの喪失。
  • 「チゼル角度調整」位置で作業をしないでください。機能切り替えスイッチを「ハツリ作業」の位置にし、その位置にロックさせます。
チゼルは 24 の異なる位置に(15° ステップで)調整することができます。これによってコールドチゼルでもスケーリングチゼルでも、最適の角度で作業できます。
Image alternative
  • 機能切り替えスイッチを「チゼル角度調整」Image alternative の位置にします。

ハツリ作業

Image alternative
  • 機能切り替えスイッチを「ハツリ作業」Image alternative の位置にします。

スイッチロック

ハツリモードで作業する場合、コントロールスイッチを作動状態でロックできます。
  • スイッチロックを操作します。

手入れと保守

警告
感電による危険! 電源プラグをコンセントに接続した状態で手入れや保守を行うと、重傷事故および火傷の危険があります。
  • 手入れや保守作業の前に、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
手入れ
  • 強固に付着した汚れは慎重に除去してください。
  • 通気溝を乾いたブラシで入念に清掃してください。
  • ハウジングは必ず軽く湿らせた布で清掃してください。シリコンを含んだ清掃用具はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
保守
警告
感電による危険! 電気部品の誤った修理は、重傷事故および火傷の原因となることがあります。
  • 電気部品の修理を行うことができるのは、訓練された修理スペシャリストだけです。
  • 目視確認可能なすべての部品について損傷の有無を、操作エレメントについては問題なく機能することを定期的に点検してください。
  • 損傷および/または機能に問題のある場合は、本製品を使用しないでください。直ちに Hilti サービスセンターに修理を依頼してください。
  • 手入れおよび保守作業の後は、すべての安全機構を取り付けて機能を点検してください。
安全な作動のために、必ず純正のスペアパーツと消耗品を使用してください。本製品向けに弊社が承認したスペアパーツ、消耗品およびアクセサリーは、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group .

搬送および保管

  • 電動工具は先端工具を装着した状態で搬送しないでください。
  • 電動工具は常に電源プラグを外して保管してください。
  • 本体は、乾燥している場所に、子供や権限のない人が手を触れることのないようにして保管してください。
  • 電動工具を長距離にわたって搬送したり長期にわたって保管した後には、使用の前に損傷がないかチェックしてください。

故障時のヒント

この表に記載されていない、あるいはご自身で解消することのできない故障が発生した場合には、弊社営業担当または Hilti サービスセンターにご連絡ください。

故障かな?と思った時

故障
考えられる原因
解決策
コンビハンマードリルが始動しない。
主電源が供給されていない。
  • 他の電動工具を接続して機能を点検する。
発電機がスリープモード。
  • 発電機に別の電気負荷(ランプ等)をかける。続いて本体をオフにし、再びオンにする。
電源遮断後、電子式始動インターロックがアクティブになっている。
  • 本体をオフにして、再びオンにする。
カーボンブラシの摩耗。
  • 修理スペシャリストに点検を依頼し、必要な場合には交換する。
打撃がない。
本体温度が低すぎる。
  • コンビハンマードリルを母材に接触させて、アイドリング回転させる。打撃機構が始動するまでこれを繰り返す。
コンビハンマードリルがフルパワーにならない。
延長コードが長すぎる、または導体断面積が小さすぎる。
  • 許容された長さと十分な導体断面積を持つ延長コードを使用する。
コントロールスイッチの握り込みが不十分。
  • コントロールスイッチを一杯に握り込む。
供給電源の電圧が低すぎる。
  • 本体を別の電源に接続する。
TE 70-ATC/AVR
TE 80-ATC/AVR
「ハーフパワー」ボタンがオンになっている。
  • 「ハーフパワー」ボタンを押す。
ドリルビットが回転しない。
機能切り替えスイッチがロックされていない、または「ハツリ作業」Image alternative か「チゼル角度調整」Image alternative の位置になっている。
  • 停止時に機能切り替えスイッチを「回転+打撃」Image alternative の位置にする。
ドリルビットのロックが外れない。
チャックが完全に引き戻されていない。
  • チャックロックスリーブをストップ位置まで引き戻し、先端工具を引き抜く。
サイドハンドルが正しく取り付けられていない。
  • サイドハンドルを緩めて、クランピングバンドとサイドハンドルが奥でロックされるように正しい位置に取り付ける。
サービスインジケーターが赤色で点滅する。
本体の損傷。
  • Hilti サービスセンターに修理を依頼する。
サービスインジケーターが赤色で点灯する。
カーボンブラシの摩耗。
  • 修理スペシャリストに点検を依頼し、必要な場合には交換する。

廃棄

Image alternative Hilti 製品の大部分の部品はリサイクル可能です。リサイクル前にそれぞれの部品は分別して回収されなければなりません。多くの国で Hilti は、古い電動工具をリサイクルのために回収しています。詳細については弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店にお尋ねください。
Image alternative
  • 電動工具、電子機器およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません!

RoHS(有害物質使用制限に関するガイドライン)

下記のリンクより、有害物質を記載した表を確認できます:qr.hilti.com/r1021413(TE70-AVR)、qr.hilti.com/r1021424(TE70-ATC/AVR)および qr.hilti.com/r1021505(TE80-ATC/AVR)。
本書の最終ページに RoHS 表にリンクした QR コードがあります。

メーカー保証

  • 保証条件に関するご質問は、最寄りの Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。
Image alternative
Image alternative
Image alternative
Image alternative