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TE DRS‑Y

オリジナル取扱説明書

取扱説明書について

本取扱説明書について

  • ご使用前にこの取扱説明書をすべてお読みください。このことは、安全な作業と問題のない取扱いのための前提条件となります。
  • 本取扱説明書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。
  • 取扱説明書は常に製品とともに保管し、他の人が使用する場合には、製品と取扱説明書を一緒にお渡しください。

記号の説明

警告表示

警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:
危険
危険
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる危険性がある場合に注意を促すために使われます。
警告
警告
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる可能性がある場合に注意を促すために使われます。
注意
注意
  • この表記は、身体の負傷あるいは物財の損傷が発生する可能性がある場合に使われます。

取扱説明書の記号

この取扱説明書では、以下の記号が使用されています:
Image alternative 取扱説明書に注意してください
Image alternative 本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報
Image alternative リサイクル可能な部品の取扱い
Image alternative 電動工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません
Image alternative Hilti Li-Ion バッテリー
Image alternative Hilti 充電器

図中の記号

図中では以下の記号が使用されています:
Image alternative この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています。
Image alternative 付番は図中の作業手順の順序に対応していて、本文の作業手順とは一致しない場合があります。
Image alternative 概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています。
Image alternative この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。

製品により異なる記号

製品に表示されている記号

製品には以下の記号が使用されている場合があります:
Image alternative 防塵マスクを使用する
Image alternative 保護手袋を着用してください
Image alternative 安全靴を着用してください

製品情報

Image alternative 製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。
機種名および製造番号は銘板に表示されています。
  • 製造番号を以下の表に書き写しておいてください。ヒルティ代理店やサービスセンターへお問い合わせの際には、製品データが必要になります。
    製品データ
    集じんモジュール
    TE DRS‑Y
    製品世代
    01
    製造番号

安全

安全上の注意

Image alternative 警告事項 本製品に付属のすべての安全上の注意、指示事項、図、および製品仕様をお読みください。 以下の指示を守らないと、感電、火災および/または重傷事故の危険があります。
安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
安全上の注意で使用する用語「電動工具」とは、お手持ちの電動ツール(電源コード使用)またはバッテリーツール(コードレス)を指します。
  • ご使用の前に、システム製品の取扱説明書および安全に関する情報を読んで、それを遵守してください。
  • けがを防止するため、当モジュールは必ず「正しい使用」で言及されている電動工具とともに使用してください。
  • 本体の設定やアクセサリーの交換、あるいは電動工具を取り外す前に、プラグをコンセントから抜くか、または脱着式のバッテリーを取り外してください。この安全処置により、電動工具の意図しない始動を防止することができます。
  • 本製品とアクセサリーは、必ず技術的に問題のない状態で使用してください。
  • 本製品あるいはアクセサリーには、決して加工や改造を加えないでください。
  • 本製品を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には本製品を使用しないでください。一瞬の不注意が重傷事故の原因となることがあります。
  • 作業により母材の破砕片が生ずる場合があります。破片が身体の一部、眼などを傷つけることもあります。本製品の使用時には、アイシールド、保護ヘルメットおよび耳栓を着用してください。
  • 電動工具、アクセサリー、先端工具などは、それらの説明書に記載されている指示に従って使用してください。その際は、作業環境および用途についてもご注意ください。指定された用途以外に電動工具を使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
  • 落下する先端工具および/またはアクセサリーによる負傷の危険。作業を開始する前に、取り付けたアクセサリーが確実に固定されていることを確認してください。
  • 水の吸引には使用しないでください。
  • 当モジュールを、爆発危険のある物質、赤熱または燃焼している粉じん、あるいは可燃性があり爆発力の大きい粉じん(例えばマグネシウムとアルミニウムの粉じん)および液体(例えばガソリン、溶剤、電解液、冷却剤、潤滑剤)の集じんに使用することはできません。
  • 研磨、紙やすり研磨、切断および穿孔の際に発生する粉じんは、化学物質を含んでいる場合があります。これには、 鉛、あるいは鉛ベースの塗料、 レンガ、コンクリートおよびその他の壁用資材、自然石およびその他の珪酸塩含有製品、 樫、橅などの特定の木材、および化学処理の施された木材、 アスベストあるいはアスベストが含まれる母材、などが考えられます。作業対象の資材の危険等級により、作業者および周囲の人員の曝露を確認してください。曝露を安全なレベルに維持するために、粉じん吸引システムの使用、あるいは適切な防じんマスクの着用などの必要な処置を取ってください。曝露の低減のための一般的な処置としては、以下のようなものがあります:
  • 十分に換気された領域での作業
  • 粉じんとの長時間の接触の回避
  • 粉じんを顔や体から遠ざける
  • 保護服を着用し、水と石鹸で曝露領域を洗浄する。
  • 用途に応じて、Hilti の推奨する適切な吸じん装置を使用してください。
  • 作業開始前に、作業場で発生する粉じんの危険有害度を調査してください。公的に承認された保護等級および地域の粉じんに関する規定を満たした吸じん装置を使用してください。
  • 静電気帯電を防止するため、静電防止サクションホースを使用してください。
  • アダプターおよびチャックの外側にオイルやグリスが付着していないことを確認してください。オイルおよび/またはグリスを塗布した部品に集じんモジュールを取り付けると、集じんモジュールが落下する場合があります。アダプターおよびチャックの外側のオイルやグリスを布で拭き取ってください。
  • モジュールが熱くなりすぎないよう注意してください。80 ° C 以上の場合、素材が溶けます。
  • モジュールをシステムの持ち運びやガイドに使用しないでください。システムの持ち運びやガイドには、電動工具のグリップを使用してください。
  • 電動工具は、使用中はサクションヘッドまたはサクションパイプを掴んで保持しないでください。

製品の説明

製品概要

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  1. アダプター
  2. 補助グリップ付きサクションベース
  3. 接続ピース
  4. ベローズ 12-52
  5. デプスゲージ
  6. 星形グリップ付きねじ
  7. ナット
  8. ロングサクションヘッド
  9. ミディアムサクションヘッド
  10. ショートサクションヘッド
  11. ベローズ 68-90/ 290 mm
  12. サクションパイプ
  13. ベローズ 68-90/550mm
  14. ベローズ 100-150/550mm

正しい使用

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本書で説明している製品は、アクセサリーとして Hilti SDS‑Max ロータリーハンマードリルおよび吸じん装置とともに使用する集じんモジュールです。

本体標準セット構成品

サクションベース、ベローズ 68‑90/290mm、ショートサクションヘッド、ミディアムサクションヘッド、ロングサクションヘッド、アダプター、接続ピース、ベローズ 12-52、デプスゲージ、星形グリップ付きねじ、ナット、取扱説明書
その他のご使用の製品用に許可されたシステム製品については、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group でご確認ください。

製品仕様

ベローズ


68‑90/290 ベローズ
68‑90/550 ベローズ
100‑150/550 ベローズ
12‑52 ベローズ
重量
660 g
(23.3 oz)
880 g
(31.0 oz)
920 g
(32.5 oz)
1,000 g
(35.3 oz)
先端工具タイプ
TE‑Y‑BK
TE‑Y‑BK
TE‑Y‑BK
TE‑Y ハンマードリルビット
先端工具直径
68 mm … 90 mm
(2.7 in … 3.5 in)
68 mm … 90 mm
(2.7 in … 3.5 in)
100 mm … 150 mm
(3.9 in … 5.9 in)
12 mm … 52 mm
(0.5 in … 2.0 in)
先端工具の長さ
290 mm
(11.4 in)
550 mm
(21.7 in)
550 mm
(21.7 in)
520 mm … 570 mm
(20.5 in … 22.4 in)
用途
パーカッションコアビットによる穿孔
パーカッションコアビットによる穿孔
パーカッションコアビットによる穿孔
回転 + 打撃

サクションヘッド


ショートサクションヘッド
ミディアムサクションヘッド
ロングサクションヘッド
重量
660 g
(23.3 oz)
710 g
(25.0 oz)
760 g
(26.8 oz)
先端工具タイプ
ブルポイント、コールドチゼル、ビシャン(面あらし)
ブルポイント、コールドチゼル、ビシャン(面あらし)
ブルポイント、コールドチゼル、ビシャン(面あらし)
先端工具の長さ
250 mm … 400 mm
(9.8 in … 15.7 in)
300 mm … 400 mm
(11.8 in … 15.7 in)
400 mm … 500 mm
(15.7 in … 19.7 in)
用途
ハツリ作業
ハツリ作業
ハツリ作業

温度

作動時の周囲温度
−17 ℃ … 60 ℃
(1 ℉ … 140 ℉)
保管温度
−20 ℃ … 70 ℃
(−4 ℉ … 158 ℉)

ご使用方法

集じんモジュールを取り付ける

機能切り替えスイッチが作業に対応した位置にあるかどうか、確認してください。
サクションヘッドから突出する先端工具の長さは 30 mm を超過し、かつ 145 mm 未満でなければなりません。このようにすることで、最適な吸じんが確実なものになります。
「正しい使用」の概要に示されているブルポイント、コールドチゼル、ビシャン(面あらし)、パーカッションコアビットおよびハンマードリルビットのみを使用してください。
取り付けの際、先端工具が電動工具に装着されていないことを確認してください。
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  1. 電動工具に取り付けられている補助グリップを開いてください。
  2. 補助グリップを取り外してください。
  3. 「正しい使用」の図を参照にして適切な集じんシステムの組み合わせを選択し、部品と補助グリップをサクションベースに取り付けます。
  4. チャック上で、補助グリップにより取り付けたシステムを補助グリップのギアボックスネックの位置までスライドさせます。
  5. サクションベースと補助グリップをご希望の位置に回します。
  6. グリップを締め付けて、補助グリップが回転しないように固定します。
  7. 先端工具をチャックに差し込みます。
    電動工具の取扱説明書に従ってください。
  8. コネクターを集じんモジュールに接続します。
    打撃穿孔 の際には、さらに以下の作業を行ってください。
  1. ドリルビット先端が約 15mm 突出するようにベローズの長さを調整します。
  2. デプスゲージを挿入します。
  3. デプスゲージをご希望の穿孔深さにセットします。
  4. 星形グリップ付きねじでデプスゲージがずれないように固定します。

集じんモジュールを取り外す

注意
先端工具による負傷の危険! 先端工具は熱くなっていたり、エッジが鋭くなっている場合があります。
  • 先端工具を交換する際には保護手袋を着用してください。
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  1. 吸じん装置を集じんモジュールから外します。
  2. 先端工具をチャックから取り外します。
  3. グリップを回して、補助グリップのホルダーを開きます。
  4. 集じんモジュールを電動工具から前方へ引き抜きます。
  5. 補助グリップを集じんモジュールから取り外します。
  6. 補助グリップを電動工具に取り付けます。
  7. グリップを回して補助グリップを固定します。

作動

機能切り替えスイッチが作業に対応した位置にあるかどうか、確認してください。
吸じん装置の取扱説明書に従ってください。吸じん装置は定期的に空にしてください。
  1. 吸じん装置を接続して、吸じん装置のスイッチをオンにします。
  2. 電動工具のスイッチをオンにします。

手入れと保守

モジュールの手入れ

警告
感電による危険! 電源プラグをコンセントに接続した状態で手入れや保守を行うと、重傷事故および火傷の危険があります。
  • 手入れや保守作業の前に、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
オイル、グリスあるいは洗浄剤は使用しないでください。
必ず少し湿した布でハウジングを拭いてください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
  1. 固着した汚れを取り除き、サクションベースの集じん吸入口に粉じんが残っていないか確認してください。
  2. モジュールは定期的に冷水で清掃してください。
    粉じんの固着を防止するため、当モジュールは次回使用する前に完全に乾燥させてください。
  3. アダプターの内側に付いたグリスや粉じんの残りは、定期的に清掃してください。

保守

  • 本製品およびアクセサリーの外面に装備されている全ての部品に損傷がないか、また全ての操作エレメントが支障なく作動するか確認してください。部品が損傷していたり、操作エレメントが正しく作動しない場合は、本製品を使用しないでください。

故障時のヒント

この表に記載されていない、あるいはご自身で解消することのできない故障が発生した場合には、弊社営業担当または Hilti サービスセンターにご連絡ください。
故障
考えられる原因
解決策
過度な粉じんの発生。
吸じん装置が満杯。
  • 吸じん装置を空にしてください。
サクションヘッドおよび/またはベローズ摩耗している、あるいは故障している。
  • サクションヘッドおよび/またはベローズを交換してください。
集じんダクトが詰まっている。
  • 集じんダクトを清掃してください。
先端工具の突出長さが 145 mm を超過している。
  • 短い先端工具または長いサクションヘッドを使用してください。
吸じん装置のサクションホースが正しく取り付けられていない。
  • 吸じん装置のサクションホースを完全にベース部品に差し込んでください。
コアの残りが吸引を妨げている。
  • コアおよび破片を取り除きます。
パーカッションコアビットとサクションパイプの間隔が大きすぎる。
  • 必ず Hilti のパーカッションコアビットを使用してください。
集じんモジュールが落下する
集じんモジュールが正しく取り付けられていない。
  • 集じんモジュールを取扱説明書に従って取り付けてください。ベース部品は規定の位置に取り付けられていなければなりません。
ベース部品、および/または本体ネックにオイルやグリスが付着している。
  • ベース部品および本体ネックの外側のオイルやグリスを布で拭き取ってください。
補助グリップが締め付けられていない。
  • 補助グリップを締め付けてください。
補助グリップが折れている。
  • 補助グリップを交換してください。
アダプター取り付けられていない。
  • アダプターを取り付けてください。
集じんモジュールを取り外すことができない。
補助グリップのクランピングバンドが十分に開いていない
  • クランピングバンドをさらに開くには、 補助グリップをさらに緩めてください。
吸じん装置で常にシグナル音がする。
ベローズのノブが摩耗している。
  • ベローズを交換してください。

廃棄

Image alternative Hilti 製品の大部分の部品はリサイクル可能です。リサイクル前にそれぞれの部品は分別して回収されなければなりません。多くの国で Hilti は、古い電動工具をリサイクルのために回収しています。詳細については弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店にお尋ねください。
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  • 電動工具、電子機器およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません!

メーカー保証

  • 保証条件に関するご質問は、最寄りの Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。

その他の情報

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ご使用方法、技術、環境保護およびリサイクルに関するその他の情報については、 qr.hilti.com/manual/?id=2494449 のリンクをご確認ください。
このリンクは、取扱説明書の巻末にも QR コードとして記載されています。