
~接着系あと施工アンカーの施工信頼性と生産性の向上~


Safe Set™ テクノロジーとは、あと施工アンカーにおいて ヒルティが世界に先駆けて開発した工法で、ヒルティの先進的省力化工法を示す商標(ブランド)で、欧州認証を取得した工法です。特徴としては施工手順がわかりやすく、シンプルなため、施工不良のリスクを低減し高い施工信頼性を確保でき施工品質及び作業環境面のどちらの安全性の向上も可能にします。さらに工程の短縮により生産性の向上をも可能にします。ここではSafeSetテクノロジーの工法の種類と内容を簡単に説明致します。
1. HIT-Zアンカーロッド(無清掃工法)
Safe Setテクノロジーの内の一つの工法である無清掃工法は、HIT-Z アンカー ロッドとHIT-HY200の組み合わせによる施工にのみ限定した工法であるが、この方法を使用すると、穿孔時の清掃を施すことなく耐力値にはほとんど影響を与えません。

2.ホロービット(自動清掃工法)
自動清掃工法は、その言葉の通りとても簡単で効果的な工法です。施工者は、ヒルティのホロービットTE-CD(SDSプラス)または、TE-YD(SDSマックス)をバキュームクリーナーVC 20または、VC40 のアタッチメントへ接続しハンマードリルで穿孔するだけです。穿孔時ビット先端部に発生する粉塵を、穿孔作業開始と同時にビット先端部より吸引し続け、その自動清掃効果により、従来工法では常識とされている工程である穿孔後の孔内を清掃する7つの工程の必要性がなくなります。 これは接着系アンカーHIT-HY200またはHIT-RE500V3との組み合わせで施工を行う事によって可能となります。すなわちホロービット穿孔後すぐに、接着系アンカーHIT-HY200またはHIT-RE500V3を注入し、アンカー筋の設置が可能です。
3.目荒らしツール:ラフニングツール(コア穿孔+目荒らし工法)
コア穿孔で時間短縮し、目荒らしツールで付着強度を向上!
ヒルティの目荒らしツールは、「ひび割れ想定」のコンクリートに対しても、コアドリル穿孔によるアンカー孔に対してHIT-RE500V3エポキシアンカーを使用する際、最大限のアンカー性能を発揮させることを可能にし、とても効果的な工法となります。またコア穿孔後の手順は次のステップです。
➀コア穿孔 ②目荒らし ③清水とスチールブラシによる清掃 ④ブロアー等による乾燥 ⑤アンカー筋挿入
※孔内清掃の省力化工法などにつきましては、国内の指針や現場毎のルールによる施工要領と異なることが有るので、管理者様へ御確認お願いします。詳細につきましてはヒルティ見解文書など公式資料も有りますので御問合せ下さい。
SafeSetテクノロジ―に関係する主な製品情報
エポキシアンカー HIT-RE 500 V3
旧タイプであるHIT-RE500のおよそ10年間の提供実績の中で更なる改良は進み、新タイプとして現在は接着系あと施工アンカーHIT-RE500V3を提供しています。鉄筋の接続とヘビーデューティーアンカー用に認証済みの最高性能注入方式エポキシモルタルで、このHIT-RE500V3に関するヒルティ SafeSetテクノロジーの適用範囲は、ヒルティホロービット(中空ドリルビット)とヒルティ目荒らしツール(ラフニングツール)の2パターンの工法に対応可能となりました。

ホロービットTE-CD (SDSプラス) and TE-YD (SDSマックス)
TE-CDおよびTE-YDホロービット(中空ドリルビット)とバキュームクリーナーVC 20またはVC40を接続して使用することで、SafeSetテクノロジーに基づく施工に関しては、従来の手作業による孔内清掃が不要になります。穿孔作業と同時に切り粉が吸塵されることで穿孔作業時に発生する粉塵とビットの摩擦によるストレスが軽減しビットの摩耗が抑えられ、さらにダストレスな作業環境が実現することにより作業場所の養生や施工後の清掃の手間の軽減はもちろん、粉塵による人体への悪影響も軽減します。また従来工法の孔内清掃では、どうしても人為的な清掃品質のバラつきが生じてました。当該工法を使用することで、人為的なバラつきは最小限となり、施工品質の信頼性の向上に対しての効果にも非常に大きな役割を果たします。

目荒らしツール・ラフニングツール TE-YRT
従来「ひび割れ想定」のコンクリートへのコアドリルによる穿孔を利用した工法はエポキシアンカーでの認証はされていませんでした。ヒルティは、新しいHIT-RE 500 V3とTE-YRT目荒らし・ラフニングツールシステムを組み合わせることで革新的な一歩を踏み出しました。このソリューションは、業界で唯一のETAやICC-ES認証済みのエポキシアンカーシステムであり、コアドリル穿孔による工法を簡易化し、生産性と信頼性を確保しました。TE-YRT目荒らしツールは、エポキシ樹脂とコンクリートの間に必要な付着強度を実現するため、ダイヤモンド穿孔後の孔壁の目荒らしを目的として開発されました。ダイヤモンド穿孔での付着強度をハンマードリル穿孔による穿孔品質と同等に向上させます。目荒らしツールは、HIT-RE 500 V3と合わせてご使用いただくことができ、ダイヤモンド穿孔において、孔内清掃工程も一部省略することができ、30%の時間短縮を実現します。


HIT-Z Anchor Rods
HIT-Zアンカーロッドはコーン形状を積み重ねたらせん形状で、その独自の形状により、接着系アンカー用のアンカーロッドでありながら、金属系ウェッジ式アンカーなどのようなトルク管理アンカーと似た固着原理をも発揮する最高性能アンカーロッドです。HIT-HY 200と併用する場合、母材コンクリート温度が5°C以上の環境下では、ハンマードリルで穿孔したときの孔内清掃は必要ありません。接着系アンカーで施工後に発生する不具合の多くは、孔内清掃のし忘れや作業者の熟練度などの違いによる清掃品質のバラつきが起因となることが認められておりますが、HIT-ZアンカーロッドとHIT-HY200を組み合わせることで清掃品質に対する懸念は払拭され、高い信頼性を確保できると同時に作業時間・作業負荷の省力化へ大きなメリットが有ります。 またHIT-HY200とHIT-Zアンカーロッドの組み合わせで、接着系アンカーとして世界初の欧州耐震C2認証を取得しています。
設計ソフト PROFISエンジニアリング
さまざまなアンカーソリューションを使用しての設計を支援するために、ヒルティはクラス最高の設計ソフトウェアPROFISエンジニアリングを提供しています。このPROFIS エンジニアリングは、留め付け母材、ベースプレート鋼材も包括して検討する為のオールインワンのアンカー設計ソフトであり、多種多様な負荷応力を考慮した分析を迅速に且つ詳細に行うことが可能です。このアイテムを利用することで、最適設計が実現し、過剰計画や、反対に要件を満たせていない危険な設計を予め防ぐことが可能になります。
