匠がやって来る

名古屋市 中央組

愛知県名古屋市 株式会社中央組

1967年に運送業からスタートし、その後機械器具設備業、とび・土木工事業、管工事業と常に事業領域の拡大を目指して突き進み、今年で創業50周年を迎える企業である。

これまでに愛知県庁を始めとする官庁関連から中部国際空港、また、ここ数年開発の著しい名古屋駅周辺においてはミッドランドスクエア、名古屋ターミナルビル、ルーセントタワー、スパイラルタワーズ、名古屋セントラルタワーズ等名だたる建築物のプロジェクトに挑戦してきた。

すべての作業において『4S』安全(Safety) 安全(Safety) 安全(Safety) スピード(Speed)をモットーとする重量物搬入据付のプロフェッショナル集団    

 

今回持ち込んだ機種は、ダイヤモンドコアツール DD EC-1と電動レシプロソー WSR 900-PE。メカニック歴20年のベテラン・チームリードの堀と、ウォールソーやワイヤーソーを担当しているメカニック歴12年の古田、この2名が解説する。

 

 

 

 

強めに押さえつけるのは逆効果 

 

古田が予め分解した状態で持ち込んだEC-1を手に取り、通常では見ることができない本体中身の部品についてその役割も含め詳しく解説していった

 

「チャック内のノロなど残っている場合は拭き取ってください。付属品のスプレーオイル以外はチャック部に塗らないでください。チャック部のシールに市販のオイルを使用すると、オイルの影響によりシールが膨張し、水漏れが発生します。」

 

実際に磨耗してしまった部品や切れてしまった部品などを見せながら、故障を防ぐためのポイントを分かりやすく説明する。

 

「アイドリング操作時は、必ずウォーターダムとコアビットを取り付けて回転させてください。装着しないとチャックとシール部品が接触している状態で回転し、焦げた臭いがするといった現象が起きます。そのまま使用を続けますとシール部品が平らになってしまい、その箇所から水が入り込みトラブルが発生します。」

 

変振ベルトのトラブルついて、ベルトが切れる原因として、主に機械本体の押さえつけが強すぎること 、次にウォーターダムを装着せずにそのまま使用する事、この2点を挙げた。

 

 

 

 

 

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「使用する際は、ビットと同じ径のウォーターダム・アタッチメントを装着し、それをEC-1本体にセットする。穿孔はできるだけ押さえつけたりせずに、本体の重みを利用して穴を開ける感覚が望ましい。」

 

「ここまでで質問がある方」

 

ー 途中で止まることがありますが、その時はどうすればいいのですか?

 

「スイッチを止めていただき、一旦コアビットを抜いてもらって、再度穿孔を開始してください。」

 

職人たちが大きく頷く。

 

 

 

 

 

推奨ストロークがもつ重要な意味

 

チームリードの堀が電動レシプロソーWSR 900-PEのチャックを指し示す。

 

「先端のチャック部分を水に漬けてしまうと腐食します。最終的には錆びて使用できなくなりますので、現場では都度、拭き取っていただくと長く使用することができます。」

 

プロテクトシューを外していただくとこのようにグリスが塗られています。グリスは水を含むと変化してしまい本来の性能が発揮できなくなりますので、水を拭き取ってから新たにグリスを塗りなおしていただく事が理想です。」

 

 

水に関するトラブルとメンテナンスについて説明する。作業中にブレードが抜ける原因についてはブレードが部材に噛み込んでしまって抜ける、他社製のブレードを装着した際に押し込みが弱く、不完全な状態で使用したために抜ける、これが主な原因であるという。

 

 

チャックが原因の場合、錆び付きでうまくロックされずに外れるケースがある。この場合は修理によって解決するのがベストである。」

 

ーチャックは自分たちでも外せますか?

 

「専用工具がないと外せない設計になっていますのでわたくし共に修理依頼してください。」

 

「次にギアの故障についてお話しします。使い方と機械の故障の2通りが考えられます。パイプ切断時などによくあることですが、パイプ径に対してストローク長が短い場合、ブレードの先端がガチャガチャとパイプに当たってしまうことがあります。そうすると最終的に破損してしまいます。また狭い場所や角地で作業する場合は、ブレードの先端が他の場所に当たらないように気をつけていただける事が、故障の原因を回避することになります。」

 

「ストロークのスピード設定の話です。切断する部材によって推奨するスピード値が取扱説明書に記載してあります。たとえば鉄を切断する場合は「2」~「3」。ところが早く切断したいと思われるのか「5」で使用して、結果機械自体に余計な負荷がかかり、故障してしまうケースがあります。当然ブレードも早く磨耗してしまうため交換時期が早まり経済的ではありません。部材に応じ推奨のストローク設定で作業していただく事が、機械にもやさしく作業効率も高まります。

もう1点、この機種は防水対応ではないので、中に水が入ってしまうと故障します。雨の日の現場での使用も含め、そのあたりを配慮していただけると故障リスクを軽減できます。」

 

 

工具の特性を知り尽くした匠のアドバイスは、「安全第一!」をモットーとする中央組の職人たちのプロ意識に響いた様子だった。

 

 

高性能バッテリーの秘密

高性能バッテリーの秘密

 

最後に、バッテリーについて解説する。

 

「ヒルティ製品のバッテリーの特徴は耐久性に優れ、持ちが良い点です。バッテリー本体の外側はグラスファイバー製で、一般的なプラスチックの約4倍の強度があります。また中側はご覧の通り基盤全体がコーティングしてあり、他社製と比較するとこれだけ厚みに違いがあります。耐熱性に優れているのはもちろんですが、氷点下でも本来の性能を発揮できるようこれだけ厚いコーティングがなされています。」

 

外見からではその違いは容易に想像できないが、分解された実物を前に説明を聞くとよく理解できる。

工事現場でプロが使用する工具であること、故障が原因で工期を遅らせるわけにはいかないこと。

ヒルティは全ての製品開発、更には付加価値の高いサービスをすべてのお客様に提供していく事が使命だ。

 

 

 

【取材先企業データ】

会社名:株式会社中央組

〒453-0856 愛知県名古屋市中村区並木1丁目60番地

創業:1967年(昭和42年)

会社設立:1971年2月

資本金:3,000万円

従業員数:33人(平成29年6月現在)

事業内容:重量物の搬入及び据付工事業 、管工事業、とび、土木、工事業

http://chuogumi.com/

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