PC 2-22
オリジナル取扱説明書
取扱説明書について
本取扱説明書について
- 警告事項! 本製品をご使用になる前に、同梱の取扱説明書と指示事項、安全上の注意、警告表示、図および製品仕様を読んで、その内容を理解を理解してください。特に、すべての指示事項、安全上の注意、警告表示、図、製品仕様、構成部品と機能に精通しているようにしてください。これを怠ると、感電、火災、および/または重傷事故の危険があります。後日確認できるように、取扱説明書とすべての指示事項、安全上の注意、警告表示を保管しておいてください。
- 製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。
- 製品に同梱されている取扱説明書は、印刷の時点で最新の技術状況を反映しています。オンラインの Hilti 製品ページで常に最新バージョンをご確認ください。これについては、本取扱説明書のリンク、または QR コード( の記号)に従ってください。
- 他の人が使用する場合には、本製品とともにこの取扱説明書を一緒にお渡しください。
記号の説明
警告表示
警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:取扱説明書の記号
この取扱説明書では、以下の記号が使用されています:取扱説明書に注意してください |
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本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報 |
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リサイクル可能な部品の取扱い |
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電動工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません |
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Hilti Li-Ion バッテリー |
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Hilti 充電器 |
図中の記号
図中では以下の記号が使用されています:この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています。 |
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付番は図中の作業手順の順序に対応していて、本文の作業手順とは一致しない場合があります。 |
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概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています。 |
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この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。 |
記号
製品に表示されている記号
製品には以下の記号が使用されている場合があります:本製品は、iOS および Android プラットフォームと互換性のある NFC テクノロジーをサポートしています。 |
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Li-Ionen バッテリー |
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本製品は飲料水網に直接接続しないでください。EN 12729 タイプ BA に準拠したシステムセパレーターを使用してください。このシステムセパレーターを通過した水は、飲料水として使用しないでください。 |
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バッテリーは決して何らかの物を使って叩かないでください、またバッテリーは決して打撃工具として使用しないでください。 |
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バッテリーは落下させないでください。ぶつけたり、あるいはその他の理由で損傷しているバッテリーは使用しないでください。 |
製品情報
製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。機種名および製造番号は銘板に表示されています。
- 製造番号を以下の表に書き写しておいてください。ヒルティ代理店やサービスセンターへお問い合わせの際には、製品データが必要になります。
製品データバッテリー式高圧クリーナー PC 2-22 製品世代 01 製造番号
適合宣言
製造者は、単独の責任において本書で説明している製品が有効な法規と有効な標準規格に適合していることを宣言します。技術資料は本書の後続の頁に記載されています:
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH | Zulassung Geräte | Hiltistraße 6 | 86916 Kaufering, DE
安全
一般安全注意事項
この取扱説明書の各項に記された安全注意事項の外に、下記事項を必ず守ってください。- すべての注意事項をお読みください! 以下の注意事項を守らないと、感電、火災、重大な怪我の恐れがあります。
- 本製品あるいはアクセサリーには、決して加工や改造を加えないでください。
- 用途に合った工具をご使用してください。本体を本来の目的以外には使用しないでください。必ず、指示にしたがい、不具合のない状態で使用してください。
- 本体を使用しての作業の前に、その取扱い、母材から発生する可能性のある危険、作業により発生する液体の廃棄について確認してください。
- 周囲状況を考慮してください。火災や爆発の恐れがあるような状況では、本体を使用しないでください。
- 警告事項!本製品を使用することができるのは、本製品の使用に慣れていて、安全な使用のための知識を有し、発生し得る危険について理解している者のみです。本製品は子供が使用するように設計されていません。子供が本製品に触れないようご注意ください。
- 高圧クリーナーは、身体、知覚、精神的な能力が十分でない方、あるいは製品に関する経験や知識のない方による使用には適していません。
- 本体を使用しない時には、確実に保管してください。未使用時には、本体を乾いた高い場所に施錠し、子供が触れない状態で保管してください。
作業者に関する安全
- 本製品を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には高圧クリーナーを使用しないでください。 使用中の一瞬の不注意が重傷事故の原因となることがあります。
- 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。足元を安定させ、常にバランスを保つようにしてください。 これにより、万一高圧クリーナーが異常状況に陥った場合にも、適切な対応が可能となります。
- 高圧クリーナーの噴流により反動が発生します。本製品は、常に両手でグリップとグリップ面を掴んで保持してください。
- 本製品を使用する前に、常にスプレーノズルを安全な方向に向けてください。
- 警告事項!高圧クリーナーは不適切に使用すると危険です。 危険領域内に保護されていない第三者がいる場合は洗浄作業を行わないでください。噴流は、決して人、子供、その他の生き物に向けないでください。
- 警告事項!噴流は、決して衣服や靴の掃除などのために自分自身や他の人に向けないでください。
- 指、手、足、その他の身体部位を噴流から遠ざけてください。 高圧噴流は負傷の原因となることがあり、たとえばスプレー噴射の開始時に近づき過ぎると失明の原因となるのに十分な強さです。
- 粉じんがひどい場所を洗浄するときは、必ずマスクを着用してください。 噴流によって舞い上がる粉じんは負傷の原因となることがあります。
- 本製品を使用するときは、必ずアイシールドを着用してください。 これにより、眼の負傷や失明を防ぐことができます。
- 警告事項!高圧クリーナーの使用時にはエアロゾルが発生することがあります。 エアロゾルを吸入すると健康を損なう危険があります。そのため、防じんマスクを着用してください。
- 警告事項!爆発の危険 - 可燃性の液体を噴射しないでください。
- リスク評価を実施して、洗浄する表面とその周囲環境に応じて必要なエアロゾル保護対策を決定します。クラス FFP 2 と同等以上の防じんマスクは、水を含むエアロゾルに対する保護に適しています。
- 本体の使用時およびメンテナンス時には、作業者およびその周囲にいるすべての人は保護服を着用してください。 これには、保護メガネ、保護ヘルメット、耳栓、保護手袋、安全靴、および防じんマスクも含まれます。
- 各国の定める事故防止規定に従ってください。
作業場の安全確保
- 作業場の採光に十分配慮してください。
- 作業場の換気に十分配慮してください。 作業場の換気が十分でないと、エアロゾルの吸入や粉じんによる汚染で健康を損なう恐れがあります。
- 作業場の整理整頓に心がけてください。事故の原因となり得る危険物は作業区域から取り除いておいてください。 作業場が整理整頓されていないと、事故を引き起こすことがあります。
- 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガスおよび粉じんのある場所)では本体を使用しないでください。 電動工具から火花が飛散し、粉じんや揮発性ガスに引火する恐れがあります。
電気に関する安全注意事項
- パイプ、ラジエーター、電子レンジ、冷蔵庫などのアースされた面に体の一部が触れないようにしてください。 体が触れると感電の危険が大きくなります。
- 噴流は、決して電気機器や電子機器に直接向けないでください。
- 本体を雨でぬらさないようにしてください。
その他の安全上の注意
- 本製品とアクセサリーは、必ず技術的に問題のない状態で使用してください。
- 落下する先端工具および/またはアクセサリーによる負傷の危険。 作業を開始する前に、バッテリーおよび取り付けたアクセサリーが確実に固定されていることを確認してください。
- 高圧クリーナーは、たとえ短時間放置するだけであってもオフにしてください。
- 警告事項! 本製品は飲料水網に直接接続しないでください。EN 12729 Typ BA に準拠したシステムセパレーターを使用してください。このシステムセパレーターを通過した水は、飲料水として使用しないでください。
- 警告事項! スペアパーツとアクセサリーは、高圧クリーナーの安全性を確保するために重要です。そのため、必ずメーカーが推奨または製造した純正のスペアパーツおよびアクセサリーを使用してください。
- 警告事項! 高圧ホース、継手、カップリングは、高圧クリーナーの安全性にとって重要です。必ずメーカーが推奨するホース、継手、カップリングを使用してください。
- 警告事項! この装置は、同梱のあるいはメーカーが推奨する洗浄剤と一緒に使用するように設計されています。その他の洗浄剤や化学薬品を使用すると、本装置の安全性が損なわれる可能性があります。
- 警告事項! 高圧ノズルは不適切に使用すると危険です。噴流を人、通電中の電気機器、または機械自体に向けてはなりません。
- 高圧クリーナーは、必ず純正吸引フィルターと一緒に使用してください。
- 可燃性粉じん、液体、揮発性ガスのある場所では、決して高圧洗クリーナーを使用しないでください。
- 高圧クリーナーでの使用が承認されている液体および洗浄剤のみを使用してください。
- 必ず安全データシート(MSDS)のある洗浄剤を使用し、MSDS の指示に従ってください。
- 眼、肺、皮膚が洗浄剤に触れないようにしてください。
- 高圧クリーナーは、長時間日光に当てたり凍結しないように、密閉したスペースに保管してください。高圧クリーナーを保管する前に、残っている水を廃棄してください。高圧クリーナー内に残った水が凍結して膨張すると、高圧クリーナーが損傷し、機能しなくなります。
バッテリーの慎重な取扱いおよび使用
- Li-Ion バッテリーの安全な取扱いと使用のために、以下の安全上の注意を遵守してください。 これを守らないと、皮膚の炎症、重篤な腐食負傷、化学火傷、火災および/あるいは爆発の原因となることがあります。
- バッテリーは、必ず技術的に問題のない状態で使用してください。
- 損傷を防止して健康にとってきわめて危険なバッテリー液の漏出を防ぐため、バッテリーは慎重に取り扱ってください!
- バッテリーは決して改造したり手を加えたりしないでください!
- バッテリーを分解したり、挟んだり、80°C(176°F)以上に加熱したり、燃やしたりしないでください。
- ぶつけたり、あるいはその他の損傷を受けたバッテリーは、使用したり充電したりしないでください。バッテリーは、損傷の痕跡がないか定期的に点検してください。
- リサイクルあるいは修理されたバッテリーは、決して使用しないでください。
- バッテリーまたはバッテリー式電動工具は、決して打撃工具として使用しないでください。
- バッテリーは、決して直射日光、高温、火花の発生、裸火に曝さないでください。これを守らないと、爆発の原因となることがあります。
- バッテリーの電極に、指、工具、装身具あるいはその他の導電性のある物体で触れないようにしてください。これを守らないと、バッテリーの損傷、物財の損傷および負傷の原因となることがあります。
- バッテリーを雨、湿気、液体から保護してください。バッテリー内に湿気が入り込むと、短絡、感電、火傷、火災あるいは爆発の原因となることがあります。
- 必ずご使用のバッテリータイプ用に指定された充電器と電動工具を使用してください。これについては、充電器や電動工具の取扱説明書の記述を確認してください。
- バッテリーは、爆発の可能性がある場所で使用あるいは保管しないでください。
- バッテリーが掴むことのできないほどに熱くなっている場合は、故障している可能性があります。バッテリーを、目視確認が可能で可燃物のない場所に、可燃性の資材から十分な距離を設けて置いてください。バッテリーを冷ます。1 時間の経過後にも掴むことのできないほどに熱い場合は、そのバッテリーは故障している可能性があります。Hilti サービスセンターにご連絡いただくか、あるいは「Hilti の Li-Ion バッテリーの安全と使用についての注意事項」をお読みください。
製品の説明
製品概要
- スプレーノズル
- スプレーノズルの調整
- スプレーランス
- グリップ面
- ON/OFF スイッチロック
- ON/OFF スイッチ
- グリップ
- 給水コネクター
- 給水コネクターカップリング
- シール
- 水フィルター
- 吸引ホースカップリング
- 吸引ホース
- 固定フレーム
- 吸引フィルター
- バッテリー
- バッテリーステータス表示
- バッテリーロック解除ボタン
- 洗浄剤容器(アクセサリー)
- 計量ツマミ
- 洗浄剤容器カップリング
正しい使用
本書で説明している製品は、 バッテリー式高圧クリーナーです。本製品は、水を使用しての屋内および屋外での洗浄(車両、機械、外面、工具、ファサード、テラスなど)のための、業務用高圧クリーナーです。オプションで、洗浄剤容器をスプレーランスに取り付けることができます。
- 本製品には、必ず Hilti Nuron の B 22 シリーズの Li-Ion バッテリーを使用してください。最適な出力を得るため、Hilti は本製品に対してこの表に記載されているバッテリーをお勧めします。
- これらのバッテリーには、必ずこの表に記載されているシリーズの Hilti の充電器を使用してください。
本体標準セット構成品
バッテリー式高圧クリーナー、スプレーランス、スプレーノズル、吸引フィルター付き吸引ホース、取扱説明書製品に取り付けられているステッカー
噴流は、決して人、生き物、あるいは電気関連の構造物要素,に向けないでください。 |
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サウンドパワーレベル (保証値)、 LWAd (ref. 1pW)、単位:デシベル。 |
Li-Ion バッテリーのインジケーター
Hilti Nuron Li-Ion バッテリーは、充電状態、エラーメッセージ、およびバッテリーの状態を表示することができます。充電状態およびエラーメッセージの表示
次の表示を確認するには、バッテリーのリリースボタンを短く押してください。充電状態および不具合は、接続されている製品がオンになっている間常時表示されます。
状態 |
意味 |
---|---|
4 個の LED(4)が常時緑色で点灯 |
充電状態:100 %...71 % |
3 個の LED(3)が常時緑色で点灯 |
充電状態:70 %...51 % |
2 個の LED(2)が常時緑色で点灯 |
充電状態:50 %...26 % |
1 個の LED(1)が常時緑色で点灯 |
充電状態:25 %...10 % |
1 個の LED(1)がゆっくり緑色で点滅 |
充電状態:< 10 % |
1 個の LED(1)が高速で緑色で点滅 |
Li-Ion バッテリーは完全に放電しています。バッテリーを充電してください。 バッテリーの充電の後にも LED が高速で点滅する場合は、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
1 個の LED(1)が高速で黄色で点滅 |
Li-Ion バッテリーまたは接続されている製品が過負荷、過熱、低温の状態にあるか、あるいはその他の不具合が発生しています。 製品とバッテリーを推奨動作温度にし、使用時に製品が過負荷にならないようにしてください。 メッセージが引き続き出力される場合は、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
1 個の LED(1)が黄色で点灯 |
Li-Ion バッテリーとそれと接続されている製品とに互換性がありません。Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
1 個の LED(1)が高速で赤色で点滅 |
Li-Ion バッテリーはロックされていて、使用できません。Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
バッテリーの状態に関する表示
バッテリーの状態を確認するには、リリースボタンを 3 秒を超えて押し続けてください。システムは、落下、異物の貫入、外部の熱源による損傷などの誤った使用に起因するバッテリーの機能異常については検知しません。状態 |
意味 |
---|---|
すべての LED がチェイサーライトとして点灯し、続いて 1 個の LED(1)が常時緑色で点灯。 |
バッテリーは引き続き使用することができます。 |
すべての LED がチェイサーライトとして点灯し、続いて 1 個の LED(1)が速く黄色で点滅。 |
バッテリーの状態確認を終了することができませんでした。手順を繰り返すか、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
すべての LED がチェイサーライトとして点灯し、続いて 1 個の LED(1)が常時赤色で点灯。 |
接続されている製品を引き続き使用できる場合、バッテリーの残り容量は 50% 未満です。 接続されている製品を引き続き使用することができない場合、バッテリーは寿命に達していて交換の必要があります。Hilti サービスセンターにご連絡ください。 |
可能な設定(スプレーノズル)
記号 |
機能 |
用途 |
---|---|---|
フラットジェット |
中程度の汚れの洗浄 |
|
シャワー |
中程度の汚れの表面洗浄 |
|
ターボ回転 |
汚れがひどい場合の表面洗浄 |
|
スポットジェット |
汚れがひどい場合のスポット洗浄 |
製品仕様
製品特性
PC 2-22 |
|
---|---|
重量 |
2.1 kg |
絶縁クラス |
IP X5(全方向への放射水に対する保護) |
公称圧力 |
40 bar ±3 bar |
許容圧力 |
6 MPa |
給水コネクター |
1⁄2" ウォーターホース/カップリング |
最高供給温度 |
40 ℃ |
最大供給圧力 |
0.6 MPa |
公称流量(水) |
2.2 ℓ/min |
最大流量(水) |
4.5 ℓ/min |
最大吸引高さ (ホースが完全に満たされている場合のみ) |
4 m |
作動時の周囲温度 |
0 ℃ … 60 ℃ |
保管温度 |
−20 ℃ … 70 ℃ |
バッテリー
バッテリー作動電圧 |
21.6 V |
バッテリー重量 |
「正しい使用」の章を参照 |
作動時の周囲温度 |
−17 ℃ … 60 ℃ |
保管温度 |
−20 ℃ … 40 ℃ |
充電開始時のバッテリー温度 |
−10 ℃ … 45 ℃ |
騒音および振動値について(EN 60335-2-79 準拠)
本説明書に記載されているサウンドプレッシャー値および振動値は、規格に準拠した測定方法に基づいて測定したものです。電動工具を比較するのにご使用いただけます。曝露値の暫定的な予測にも適しています。記載されているデータは、電動工具の主要な使用方法に対する値です。電動工具を他の用途で使用したり、異なる先端工具を取り付けて使用したり、手入れや保守が十分でないまま使用した場合には、データが異なることがあります。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく高くなる可能性があります。
曝露値を正確に予測するためには、本体のスイッチをオフにしている時間や、本体が作動していても実際には使用していない時間も考慮しなければなりません。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく低くなる可能性があります。
作業者を騒音および/または振動による作用から保護するために、他にも安全対策を立ててください(例:電動工具および先端工具の手入れや保守、手を冷やさないようにする、作業手順の編成)。
騒音について
サウンドパワーレベル (LWA) |
79 dB(A) |
サウンドプレッシャーレベル (LpA) |
66 dB(A) |
不確実性 (KWA) |
1.6 dB(A) |
不確実性 (KpA) |
3 dB(A) |
排出振動値 |
B 22‑255 |
2.4 m/s² |
不確実性 |
0.7 m/s² |
作業準備
本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。バッテリーを充電する
- 充電の前に充電器の取扱説明書をお読みください。
- バッテリーと充電器の電気接点は汚れがなく、乾燥していることを確認してください。
- バッテリーは許可された充電器で充電してください。
バッテリーを装着する
- はじめてお使いになる前にバッテリーをフル充電してください。
- ロックの音が聞こえるまでバッテリーを製品へとスライドさせます。
- バッテリーがしっかりと装着されていることを確認してください。
バッテリーを取り外す
- バッテリーのリリースボタンを押します。
- 製品からバッテリーを抜き取ります。
製品を組み立てる
すべてのモジュール(スプレー ノズル、スプレー ランス、洗浄剤タンク)に汎用ロックメカニズムがあります。ここで説明している手順は、同じ接続タイプのすべてのモジュールに有効です。- モジュールを取り付けマウントに差し込みます。
- モジュールを時計方向に回してロックします。
- モジュールをユニオンナットで固定します。
水道を介して給水を確立する
- 給水コネクターにシステムセパレーターを取り付けます。
- システムセパレーターに吸引ホースのカップリングを取り付けます。
- 吸引ホースのもう一方のカップリングを高圧クリーナー取り付けます。
- 給水口を開きます。
オープン容器を介して給水を確立する
給水にはあらゆるタイプのオープン容器を使用できます。オープン容器の中に他の液体や汚れた水がないことを確認してください。オープン容器を介して給水する場合は、必ず吸引フィルターを使用してください。これにより、異物の吸い込みや製品の損傷を防ぎます。- 同梱の吸引ホースのカップリングを、本製品のカップリング(給水コネクター)に取り付けます。
- 吸引ホースの何も接続されていないカップリングに、吸引フィルターを取り付けます。
- 吸引フィルターを取り付けた吸引ホースを、オープン水容器内に置きます。
ロックをオフ/オンにする
- ON/OFF スイッチのロックを右へスライドさせます。
- ON/OFF スイッチはロックされ、誤って操作されることはありません。
- ON/OFF スイッチはロックされ、誤って操作されることはありません。
- ON/OFF スイッチのロックを左へスライドさせます。
- ON/OFF スイッチを操作することができます。
- ON/OFF スイッチを操作することができます。
洗浄剤容器(アクセサリー)を取り付ける
- スプレーノズルをスプレーランスから取り外します。
- 洗浄剤容器をスプレーランスに取り付けます。
- 計量ツマミを使用して、使用する洗浄剤の量を調整します。
- 軽量ツマミを左に回すと洗浄剤の量が増えます。
- 軽量ツマミを右に回すと洗浄剤の量が減ります。
- 軽量ツマミを左に回すと洗浄剤の量が増えます。
転倒防止装置
本製品の落下防止には、必ず Hilti の工具保持ロープ#2261971を使用してください。- 工具保持ロープは、図に示したように本製品のラグに固定してください。しっかりと固定されていることを確認してください。
- 支持構造物にスナップフックを固定します。スナップフックがしっかりと固定されていることを確認してください。
ご使用方法
安全な操作のための注意事項
本製品を使用する前に毎回、遅くとも 2 分以内に圧力が上昇するかどうかを確認してください。本製品を空のまま運転したり操作したりしないでください。本製品は、一定時間空運転すると損傷する可能性があります。汚れの程度と対象物の感度に応じて、常に適切な動作モードを選択してください。水圧が高すぎると、表面を損傷させる可能性があります。圧力を高く設定しすぎないようにし( )、塗装面、傷のつきやすい木材面、あるいはタイヤなどを洗浄する際には、間隔が 30 cm 未満にならないようにしてください。
自吸機能は、1.2 メートルの高さまでしか作動しません。1.2 メートルを超える高さで作業する前に、吸引ホースが水で満たされていることを確認してください。
製品をオンまたはオフにする
製品をオンにする- ON/OFF スイッチを押し続けます。
- ポンプが始動し、噴流が出ます。
- ポンプが始動し、噴流が出ます。
- 洗浄作業を行います。
- ON/OFF スイッチから指を離します。
- ポンプと給水が停止します。
- ポンプと給水が停止します。
手入れと保守
製品の手入れ- 付着した汚れを慎重に除去してください。
- 汚れが付着している場合は、通気溝を乾いた柔らかいブラシを使用して慎重に掃除してください。
- 必ず少し湿した布でハウジングを拭いてください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
- 本製品の電気接点を清掃するには、清潔な乾いた布を使用してください。
- 通気溝が詰まっているバッテリーは決して使用しないでください。通気溝を乾いた柔らかいブラシを使用して慎重に掃除してください。
- バッテリーを不必要に粉じんや汚れに曝さないようにしてください。バッテリーは、決して高い湿度に曝さないでください(例:水中に沈める、あるいは雨中に放置する)。
水分が浸入したバッテリーは、損傷したものとして取り扱ってください。そのようなバッテリーは不燃性の容器に隔離し、Hilti サービスセンターにご連絡ください。 - バッテリーには、本製品に使用しているのではないオイルやグリスが付着しないようにしてください。バッテリーに不必要な粉じんあるいは汚れが堆積しないようにしてください。バッテリーは、乾いた柔らかいブラシまたは乾いた布で清掃してください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
バッテリーの電気接点に手を触れないでください、また、工場出荷時に塗布されているグリスを電気接点からぬぐい取らないでください。 - 必ず少し湿した布でハウジングを拭いてください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
- 目視確認可能なすべての部品については損傷の有無を、操作エレメントについては問題なく機能することを定期的に点検してください。
- 損傷および/または機能に問題のある場合は、本製品を使用しないでください。速やかに Hilti サービスセンターに本製品の修理を依頼してください。
- 手入れおよび保守作業の後は、すべての安全機構を取り付けて、それらが問題なく作動するか点検してください。
吸引フィルターを掃除する
- 吸引ホースから吸引フィルターを取り外します。
- 吸引フィルターのカップリングを回します。
- 吸引フィルターからシールリングを取り出します。
- 2 本の固定フレームを曲げて離します。
- 吸引フィルターからストレーナーを取り出します。
- すべての個々の部品を流水で洗浄します。
- ストレーナーおよび吸引フィルターの内部は、小さなブラシを使用して掃除してください。
- 吸引フィルターを組み立てます。
- 吸引ホースに吸引フィルターを取り付けます。
水フィルターを清掃する
- 高圧クリーナーから給水コネクターカップリングを取り外します。
- 水フィルターを給水コネクターカップリングから取り出します。
- すべての個々の部品を流水で洗浄します。
- 水フィルターを給水コネクターカップリングに取り付けます。
- 高圧クリーナーに給水コネクターカップリングを取り付けます。
スプレーノズルを清掃する
- スプレーノズルをスプレーランスから取り外します。
- 先の尖ったものをスプレーノズルに差し込みます。
- スムーズに動くようになるまで、先の尖ったものを前後に動かします。
- スプレーノズルをスプレーランスに取り付けます。
バッテリー式工具およびバッテリーの搬送および保管
搬送- バッテリーを取り外してください。
- バッテリーは決して梱包しない状態で搬送しないでください。搬送中のバッテリーは、他のバッテリー電極と接触して短絡の原因となることを防ぐために、過大な衝撃や振動から保護し、あらゆる導電性の物体あるいは他のバッテリーから隔離する必要があります。バッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- バッテリーは郵送しないでください。損傷していないバッテリーを送付する場合は、運送業者を手配してください。
- 使用の前にその都度、また長距離の搬送の前後には、製品とバッテリーに損傷がないか点検してください。
- 製品とバッテリーは涼しくて乾燥した場所に保管してください。製品仕様に記載されている温度の限界値に注意してください。
- バッテリーは充電器内で保管しないでください。充電の後は、必ずバッテリーを充電器から取り出してください。
- バッテリーを太陽の直射下、熱源の上、窓際等で保管しないでください。
- 製品およびバッテリーは、子供や権限のない人が手を触れることのないようにして保管してください。
- 使用の前にその都度、また長期にわたる保管の前後には、製品とバッテリーに損傷がないか点検してください。
故障時のヒント
いかなるい不具合の発生時にも、バッテリーのステータス表示を確認してください。Li-Ion バッテリーのインジケーター の章を参照してください。この表に記載されていない、あるいはご自身で解消することのできない故障が発生した場合には、弊社営業担当または Hilti サービスセンターにご連絡ください。
不具合リストと対策
故障 |
考えられる原因 |
解決策 |
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バッテリーの LED は何も表示しない |
バッテリーの故障。 |
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モーターが始動しない |
凍結 |
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モーターは作動しているが、圧力がない |
スプレーノズルの目詰まり |
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脈動圧力 |
ホースまたはポンプ内の空気 |
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給水が正しくない |
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水フィルターまたは吸引フィルターの目詰まり |
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吸引ホースのねじれまたは潰れ |
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圧力が均一に低すぎる(注:特定のアクセサリーは圧力を低減する可能性がある) |
スプレーノズルが摩耗している |
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モーターは作動しているが、圧力が制限されているか、あるいは作動圧力がない |
給水接続がない |
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水フィルターまたは吸引フィルターの目詰まり |
|
|
スプレーノズルの目詰まり |
|
廃棄
Hilti 製品の大部分の部品はリサイクル可能です。リサイクル前にそれぞれの部品は分別して回収されなければなりません。多くの国で Hilti は、古い工具をリサイクルのために回収しています。詳細については弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店にお尋ねください。メーカー保証
- 保証条件に関するご質問は、最寄りの Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。
その他の情報
ご使用の製品向けのアクセサリー、システム製品および詳細情報は、ここでご確認ください。中国版 RoHS(有害物質使用制限に関するガイドライン) この表は中国市場に適用されるものです。
台湾版 RoHS(有害物質使用制限に関するガイドライン) この表は台湾市場に適用されるものです。
Hilti Li-Ion バッテリー
安全と用途に関する注意事項本書において「バッテリー」という用語は、その内部に複数の結合されたリチウムイオンセルを収納している再充電が可能な Hilti 製 Li-Ion バッテリーを指します。バッテリーは Hilti 製電動工具専用で、それ以外の用途には使用できません。必ず純正の Hilti 製バッテリーを使用してください!製品の説明Hilti 製バッテリーは、セル管理システムおよびセル保護システムを装備しています。
このバッテリーは、高い規定のエネルギー密度を可能にするリチウムイオン吸蔵材料を含むセルで構成されています。Li-Ion セルには、メモリー効果がきわめて低いが、衝撃、深放電あるいは高湿度には非常に弱いという特性があります。
Hilti 製バッテリーの使用が許可されている製品については、最寄りの Hilti Store または www.hilti.group でご確認ください。
安全について
- Li-Ion バッテリーの安全な取扱いと使用のために、以下の安全上の注意を遵守してください。 これを守らないと、皮膚の炎症、重篤な腐食負傷、化学火傷、火災および/あるいは爆発の原因となることがあります。
- 損傷を防止して健康にとってきわめて危険なバッテリー液の漏出を防ぐため、バッテリーは慎重に取り扱ってください!
- バッテリーは決して改造したり手を加えたりしないでください!
- バッテリーを分解したり、挟んだり、80°C 以上に加熱したり、燃やしたりしないでください。
- ぶつけたり、あるいはその他の損傷を受けたバッテリーは、使用したり充電したりしないでください。バッテリーは、損傷の痕跡がないか定期的に点検してください。
- リサイクルあるいは修理されたバッテリーは、決して使用しないでください。
- バッテリーまたはバッテリー式電動工具は、決して打撃工具として使用しないでください。
- バッテリーは、決して直射日光、高温、火花の発生、裸火に曝さないでください。これを守らないと、爆発の原因となることがあります。
- バッテリーの電極に、指、工具、装身具あるいはその他の導電性のある物体で触れないようにしてください。これを守らないと、バッテリーの損傷、物財の損傷および負傷の原因となることがあります。
- バッテリーを雨、湿気、液体から保護してください。バッテリー内に湿気が入り込むと、短絡、感電、火傷、火災あるいは爆発の原因となることがあります。
- 必ずご使用のバッテリータイプ用に指定された充電器と電動工具を使用してください。これについては、充電器や電動工具の取扱説明書の記述を確認してください。
- バッテリーは、爆発の可能性がある場所で使用あるいは保管しないでください。
- バッテリーが掴むことのできないほどに熱くなっている場合は、故障している可能性があります。バッテリーを、目視確認が可能で可燃物のない場所に、可燃性の資材から十分な距離を設けて置いてください。バッテリーを冷ます。1 時間の経過後にも掴むことのできないほどに熱い場合は、そのバッテリーは故障している可能性があります。バッテリー火災の際の処置 の章の指示に従ってください。
- バッテリーが損傷した場合は、必ず Hilti サービスセンターにご連絡ください。
- バッテリー液が漏出しているバッテリーは使用しないでください。
- 漏出したバッテリー液は、直接眼および/または皮膚に触れないようにしてください。バッテリー液の取り扱いの際には、必ず保護手袋とアイシールドを着用してください。
- 漏出したバッテリー液を取り除くには、そのための許可を得ている化学洗浄剤を使用してください。バッテリー液の清掃に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- 故障したバッテリーは可燃性の容器内に置かず、乾燥した砂、石灰粉(CaCO3)あるいはケイ酸塩(バーミキュライト)を被せます。続いてカバーを空気が入らないように密閉し、容器を可燃性の気体、液体、物体から遠ざけて保管します。
- 容器の廃棄は、最寄りの Hilti Store あるいは適切な廃棄物処理業者に依頼してください。損傷したバッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- 正常ではない充電、異常に長い充電時間、感知できるほどの出力低下、通常ではない LED 動作、あるいはバッテリー液の漏出などのバッテリーの異常動作に注意してください。これらは、バッテリー内部に問題があることを示唆しています。
- バッテリー内部に問題があることが疑われる場合は、Hilti サービスセンターにご連絡ください。
- バッテリーが機能しない場合、バッテリーの充電が不可能な場合、あるいはバッテリー液が漏出する場合は、バッテリーを廃棄する必要があります。メンテナンスおよび廃棄 の章を参照してください。
- 危険なガスおよび爆発の危険があるガスを逃がすために、充分な換気を確保します。
- 煙の発生が著しい場合には、直ちにその場を離れてください。
- 気管に刺激痛のある場合は医師に相談してください。
- 消火を試みる前に、消防に連絡してください。
- バッテリー火災の消火には水以外のものは使用せず、できるだけバッテリーから離れて消火してください。粉末消火器や消火ブランケットは Li-Ion バッテリーには効果がありません。延焼領域については、通常の消火剤で対応できます。
- 大量の燃えているバッテリーを動かそうと試みないでください。火の燃え移っていない物体をバッテリー周辺から遠ざけて、燃えているバッテリーを周囲から隔離します。
- 燃えているバッテリーをシャベルなどに乗せて水の入ったバケツに入れます。冷却効果により、まだ発火の危険がある温度に達していないバッテリーセルへの延焼が低減されます。
- バッテリーを 24 時間以上バケツの中に入れておき、バッテリーを完全に冷まします。
- バッテリーが損傷した場合の対処 の章を参照してください。
- 周囲温度:-17°C...+60°C / 1°F...140°F
- 保管温度:-20°C...+40°C / -4°F...104°F
- バッテリーは充電器内で保管しないでください。充電の後は、必ずバッテリーを充電器から取り出してください。
- バッテリーはできるだけ涼しくて乾燥した場所に保管してください。涼しい場所での保管はバッテリーの作動時間を長くします。バッテリーを太陽の直射下、ラジエーターの上、窓際等で保管しないでください。
- バッテリーは郵送しないでください。損傷していないバッテリーを送付する場合は、運送業者を手配してください。
- バッテリーは決して梱包しない状態で輸送しないでください。輸送中のバッテリーは、他のバッテリー電極と接触して短絡の原因となることを防ぐために、過大な衝撃や振動から保護し、あらゆる導電性の物体あるいは他のバッテリーから隔離する必要があります。バッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- バッテリーは清潔に保ち、オイルやグリスで汚さないようにしてください。バッテリーに不要な粉じんあるいは汚れが付着しないようにしてください。バッテリーは、乾いた柔らかい刷毛、あるいは清潔な乾いた布で清掃してください。
- バッテリーは、決して通気溝が覆われた状態で使用しないでください。通気溝を乾いた柔らかいブラシを使用して慎重に掃除してください。
- 内部に異物が入らないようにしてください。
- バッテリー内に湿気が入り込まないようにしてください。バッテリー内に湿気が入り込んだ場合は、そのバッテリーは損傷したものとして取り扱い、不燃性の容器に入れて隔離してください。
- バッテリーが損傷した場合の対処 の章を参照してください。
- 誤った方法で廃棄すると、漏出するガスあるいはバッテリー液により健康を損なう危険があります。バッテリーの廃棄は、最寄りの Hilti Store あるいは適切な廃棄物処理業者に依頼してください。損傷したバッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
- バッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません。
- バッテリーは子供が手を触れることのないように廃棄してください。短絡を防止するために接続部を非導電性のもので覆ってください。