同社にとって注入式施工は今回の現場が初めてだったこともあり、施工時間の短縮と施工品質の均一化に対する課題に向けて、南はProfiシステムによる施工を提案した。
職人の熟練度に依存することなく施工品質を安定化させる効果が期待できる点を理解してもらい、施工に関しては技術指導も行いながら限られた工期の中で見事に工事をやり遂げることができたと内海氏は振り返る。
「RE 500は硬化時間が短いところがいいですね。夏場で1時間、冬でも1.5時間と短い。だから午前中に仕込んで午後から次の工程に進められる。ヒルティ製品は値段については正直若干高めではあるけど、品質は誰もが認めるところです。
初めての注入式施工ではありましたが、今後につながる施工実績になったと思っています。先ほども触れましたけれど、現場を知り尽くしたエンジニアのバックアップや、営業マンがフットワーク良く動いてくれるので安心して仕事に打ち込めますね。」
内海氏がヒルティを仕事のパートナーと認めてくれているのが、じつによく伝わってくる。
飯山氏によると、
「工具もそうですが、“世界のヒルティ”というような安心感があります。現場で培われたノウハウやデータを惜しみなく提供してくれるので、自信をもって仕事に向き合えます。ヒルティさんが世界中で直販ビジネスにこだわっている理由が、私たちにはよく理解できます。他社と比べると価格はたしかに高い。ですが価格に見合った品質やサービスを提供してもらっていると感じますよ。
今後もヒルティさんとは末永くお付き合いいただきたいと思っています。」
笑いながら飯山氏が語ってくれたのがとても印象的だった。
左)専務取締役 飯山勝司氏 右 )現場代理人 内海信夫氏