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施工品質が大きな鍵

大宮JPビルディング設備工事でヒルティ製品採用

アイデアとテクノロジー

東京都港区に本社を構え、昭和年創業以来、設備事業においては業界トップクラスの技術力と提案力を有する日比谷総合設備株式会社は、「建物に命を吹き込み快適な環境の創造」を会社使命とし、新たな技術・分野にチャレンジしトータルエンジニアリングの向上を目指している企業である。

「品質」「安全」「環境」「コンプライアンス」といった企業のCSR活動にも積極的に取り組み、全国の各支店で地元に密着した環境保全活動やスポーツ大会へのボランティア参加等も実施している。

空調・衛生設備工事を同社が担当する、大宮駅に近接する大宮JPビルディングの現場事務所へ出向き、都市設備本部技師古里氏を訪ねた。現在の建設市場の取り巻く状況、またこれからの展望について話を伺った。古里氏が切り出した話は、非常に興味深い話だった。この建物は、高層ビルでは極めて珍しい施策を取り入れているのです。それは空調システムです。早速、新技術の話を聞けるのかと期待した。

全階窓を開けられるのです。

都市設備本部技師古里氏

拍子抜けする私を見透かしたように、古里氏は続ける。窓を開けて外気を取り入れる事は空調であり、換気です。高層の建物になると窓の開閉はできないようにしています。もちろんこれには理由があるのですが… “開閉可能”たったこれだけの事で実は大きな効果を生むのです。コストセーブ、エネルギーセーブに大きく貢献します。自然空調であり、自然換気です。空調がきっちり管理されている空間よりも人は自然環境の方が快適です。また、火災や災害時には、動力が手動ですので動作可能です。お金のかからない、最良のテクノロジーです、と冒頭から思ってもみない話を聞く事ができた。

同社の重要な拠点である、千葉県にある技術研究所では、省エネに代表される環境保全に役立つ技術やセキュリティ管理の技術等、様々な技術を全く新しいアプローチで開発を行っている。もちろん最先端技術を駆使しての研究開発も怠ってはいない。そうした背景には、建設市場の変革が起因している。

何ものにも代え難い、環境と安全

建設市場の環境はこの20年で大きく変化した。国内建設投資が縮小傾向にあり1992年をピークにその後、減少に転じ2010年度はピーク時の約半分の水準となった。また、経済のグローバル化、BRICsや中東市場の台頭など建設市場の取り巻く環境も大きく変化する中、国際競争力は最重要課題という状況に対し、「どのように対応していくのか?」という質問に対して“40年の歴史の中で培った確かな技術、ノウハウを生かしていくことが前提”という回答には説得力がある。

ヒルティとのビジネス上の付き合いは、2009年着工の 東京駅前のJPタワーから 始まった。1931年に日本最大級の郵便局として東京駅丸の内側に建設された東京中央郵便局。完成から78年が経過し老朽化に伴うビル建替え工事は、眼下の東京駅舎同様、東京の歴史を語る上で非常に重要な建造物である事、また長期にわたり丸の内の景観の一部になっている事を考慮し、当時の姿を可能な限り残しながら建て替えられ「 KITTE(キッテ) 」をはじめとする複合施設へ生まれ変わった文化的にも非常に意義のある再開発プロジェクトであった。実はJPタワー以前もヒルティから提案やアプローチは行っていたが、金額面で折り合いが付かず残念ながら採用には至らなかった。では、なぜJPタワーからの付き合いが始まったのか、取引開始の阻害要因であった金額面でどう折り合いがついたのか、そのあたりを古里氏に率直に聞いてみた。「金額はさほど変わらなかった。」と意外な答えが返ってきた。

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大宮JPビルディングの建設付帯設備躯体工事で採用された配管を吊る為に、ウェッジ式締付方式金属系アンカー HSA 、軽量物固定の為に内部コーン打ち込み式金属系アンカー HKD 。重量物の機器設置工事に接着系カプセル方式アンカー HVU 。また、フレキシブルダクトと冷媒管配管の支持用として、ガス式鋲打機 GX120-ME を採用。この製品は生産性の向上を期待しての導入であった。事実、ガス式鋲打機GX120-MEの生産性には目を見張るものがあった。

今回、採用の大きな要因について古里氏は、 「あと施工アンカー施工講習(施工ルール周知会)提案、実施が大きかった」 という。受講者が施工しないとアンカー製品の能力を最大限に引き出せない。施工品質にムラが出てしまう。非常に重要なアンカー打設施工作業であるにもかかわらず、施工器具、打設方法など、これまで施工者個人の裁量や能力任せであった。施工講習を実施することによって施工品質の安定、問題や不具合の発生に対して的確な対応が可能となり、現場では受講者の施工であれば問題がないという認識と社内ルールが確立された。安全で安心な現場環境の提供は一見、時間がかかりコストも増加すると思われがちだが、結果的に大幅な生産性の向上につながり、見えないコストも含めて低く抑えられ多くの利益をもたらす事につながるという見解であった。

「もちろん、コスト面も非常に大切な採用基準のひとつではありますが、個人的には適正価格でより良いものをより多く採用したいという考えはあります。何より環境保全・安全性を優先したいという考えからです。」と古里氏は付け加えてくれた。

こちらの質問に対し常に真っ直ぐ私の目を見て話しされる姿や、ひとつひとつの質問に丁寧に言葉を選びながら答えいただいたこと。また質問の内容によってはインタビューを中断し、データや書類を手元に用意し正確な数字やデータを確認しながらご回答いただくなど、古里氏の人柄や仕事への取り組む姿勢など強く感じることができた有意義なインタビューであった。

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■大宮JPビルディング

全国有数のターミナル駅であるJR大宮駅西口に建設。平成26年8月竣工

特長:室内に柱型が出ないアウトフレーム構造を採用。構造は、強固な地盤を支持層とする杭基礎の上に地震エネルギーを吸収する装置(ダンパー)を設置した制振構造。高層ビルとしては非常に珍しい全階、オフィス窓の一部を開閉可能とし、外気の取り込みが可能。建築物環境配慮制度のSクラス評価に合致する省エネルギー、省資源・リサイクル、周辺環境への配慮、緑化を実現。

名称:大宮JPビルディング
計画名:大宮桜木町一丁目計画(仮称)
所在地:埼玉県さいたま市大宮区桜木町一丁目11番地20号
用途:事務所、郵便局、駐車場
階数:地上20階
高さ:約91m
敷地面積:約6,104㎡
延床面積:約45,700㎡
構造:鉄骨造
建築主:日本郵便
コンストラクションマネジメント:三菱地所設計
設計:日本郵政
施工:戸田建設

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