探査機に関するFAQ

探査機(フェロスキャン システム PS 300、X-スキャン システム PS 1000)に関して寄せられるご質問をまとめています。
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PS 300 - 探査原理・精度 | PS 300 - 探査性能 | PS 300 - 校正・点検 | PS 1000 - 探査原理・精度 | PS 1000 - 校正・点検 | PS300・PS 1000 - ソフトウエア |

フェロスキャン システム PS 300 - 探査原理・精度

PS 300の探査原理は何ですか。

PS 300の探査原理は電磁誘導方式です。
スキャナーから磁界を発生させ、鉄筋など磁石に反応する埋設物があれば磁界の変化として検出します。

既知の鉄筋のかぶり厚測定の最大深度はどれくらいですか。

クイックスキャンモードでは鉄筋径に関わらず、最大深度100mmです。
イメージスキャンの場合は鉄筋の太さにより異なります。例として、D13で120mm、D16で140mmです。

鉄筋位置の探査精度はどれくらいですか。

配筋ピッチがかぶり厚の1.5倍以上あれば、全てのモードで鉄筋位置精度は±3mmです。

鉄筋径推定が可能な探査深度はどれくらいですか。

鉄筋径に関係なく、配筋ピッチがかぶり厚の2倍以上あれば、深さ120mmまで可能です。

鉄筋径の探査精度はどれくらいですか。

鉄筋径表示の精度は鉄筋呼び径の±1サイズとなります。
ただしこれを外れる場合もありますので、自動解析により複数の測定ポイントで表示された数値を参考にされることをお勧めします。

フェロスキャン システム PS 300 - 探査性能

雨でぬれたコンクリート面での鉄筋探査は可能ですか。

雨でぬれたコンクリート表面からの鉄筋探査は可能です。
この場合、スキャナーのローラーから水を巻き込むとスキャナーの故障の原因となりますので測定面の水分は拭き取ってから探査してください

デッキプレートの上からコンクリート中の鉄筋探査はできますか。

デッキプレートで磁界が遮断されるため探査はできません。

アスファルト中の鉄筋は探査できますか、またアスファルト層下のコンクリート中鉄筋は探査可能ですか。

アスファルトに含まれる鉱分に反応するためアスファルト中の鉄筋やアスファルト下の鉄筋は探査できません。

表面を炭素繊維補強したコンクリート中の鉄筋探査は可能ですか。

PS 250/PS 200/PS 300で探査可能です。

エポキシ樹脂塗装鉄筋の探査は可能ですか。

通常の鉄筋と同様に探査できます。

フェロスキャン システム PS 300 - 校正・点検

本体の校正証明書を発行してもらえますか。

PS 300は数値を計測、計量する機器ではないため(一社)日本非破壊検査協会の規格(NDIS)に合わせて「校正証明書」ではなく「点検確認書」を発行しています。
ヒルティではご依頼を受けて性能確認を行ない、点検結果によっては修理を行なっておりますが、その際には「点検確認書」、「検査成績書」、「トレサビリティ証明」を発行しています。

本体の点検ははどれくらいの頻度で行なえばよいのですか。

年に1回の点検をお勧めしてますが、社内ISO基準や使用頻度によっては高頻度の点検を行うことをお勧めします。

JASS5 T608に適合しますか。

建築工事標準仕様書・同解説 JASS5 鉄筋コンクリート工事2009で要求される性能に適合しています。

社団法人非破壊検査協会の規格NDIS3430:2011 に適合していますか。

NDIS3430:2011 は電磁誘導法による探査方法の規格です。この規格に記載されている探査機の性能についてPS 250/PS 200/PS 300は適合しています。

X-スキャンシステム PS 1000 - 探査原理・精度

PS 1000の探査原理は何ですか。

PS 1000の探査原理は電磁波レーダ方式です。
スキャナーは3か所のアンテナからレーダー波を照射し、その反射波を検出します。位置の異なる複数のアンテナを採用しているため、ダブル配筋等の探査が可能になりました。

最大探査深度はいくらですか。

コンクリートや埋設物の状況によりますが、PS 1000の最大探査深度は300mmです。

ダブル配置、千鳥状配置は探査できますか。

異形鉄筋の場合、上端筋のピッチが130mm以上、上端筋と下端筋の距離が40mm以上確保されれば下端筋がダブル配置や千鳥状配置でも探査は可能です。

デッキプレートの上からコンクリート探査は可能ですか。

コンクリート表面にデッキプレートがある場合、デッキプレートで電磁波が全反射するため探査できません。

EMセンサーとはなんですか。

EMセンサーは活電線を探査する機能です。かぶり厚80mm以下、電流250mA以上の条件であれば活電線として探査可能です。

鋼製電線管内の活電線は探査可能ですか。

EMセンサーをオンにしても鋼製電線管内の活電線は探査できません。EMセンサーをオフにして埋設物として探査は可能です。

アスファルト層の埋設物は探査できますか。またアスファルト層下のコンクリート埋設物探査は可能ですか。

アスファルト中には粒子の異なる砂利や空洞があり、この空洞に反応するため探査できないケースが多くあります。

炭素繊維補強した上からコンクリート中の探査は可能ですか。

PS 1000の電磁波が炭素繊維の網目で乱反射するのでコンクリート中は探査できません。

鉄筋径は測定できますか。

埋設物の位置は測定できますが、鉄筋など埋設物の径は測定できません。

コールドジョイントは探査できますか。

電磁波は境界部で反射しますので理論上は可能ですが、打ち継ぎコンクリートの材質が同じ場合、電磁波が反射しないことがあり、探査できないこともあります。

空洞やジャンカは探査できますか。

電磁波は境界部で反射しますので理論上は可能ですが空洞やジャンカの大きさにより探査できないこともあります。

コンクリートの厚みは測定できますか。

電磁波がコンクリート端部で反射しますのでおおよその推測は可能です。

X-スキャンシステム PS 1000 - 校正・点検

本体の校正証明書を発行してもらえますか。

PS 1000は数値を計測、計量する機器ではないため(一社)日本非破壊検査協会の規格(NDIS)に合わせて「校正証明書」ではなく「点検確認書」を発行しています。
ヒルティではご依頼を受けて性能確認を行ない点検結果によっては修理を行なっており、その際には「点検確認書」、「検査成績書」、「トレサビリティ証明」を発行しています。

本体の点検ははどれくらいの頻度で行なえばよいのですか。

年に1回の点検をお勧めしていますが、社内ISO基準や使用頻度によっては高頻度の点検を行うことをお勧めします。

社団法人非破壊検査協会の規格NDIS3429:2011 に適合していますか。

NDIS3429:2011 は電磁波レーダー法による探査方法の規格です。この規格に記載される探査機の性能についてPS 1000は適合しています。

PS300・PS 1000 - ソフトウエア

ヒルティオンラインでのソフトウェアのダウンロードはできますか

オンラインでの無償ソフトウェアのダウンロードサービスは終了しております。
平成29年以降は別売のソフトウェア「PROFIS Detection」をお使いいただくことになります。

PS1000スキャナーとPSA200のバージョンアップはどのようにするのですか

新しいソフト「PROFIS Detection」で行ないます。
「PROFIS Detection」をバージョンアップするためにはアップデート契約が必要となりますが、そのお客様には登録されているアドレスにメールでご案内します。
またPSA200は適時Windowsのアップデートが必要になります。

これまでの付属ソフトは使用できないのか

Profis PS1000はWindows7までの対応でバージョンのアップデートはありません。(PROFIS PS1000 Premiumも同じです)

PROFIS Detectionはどのようにインストールするのですか

購入後、お客様にはネット上でのアクセス先とライセンスキーがEメールにて配信されます。
従いましてご注文いただく際にはお客様のメ-ルアドレスの登録が必要になります。

「PROFIS Detection」とアップデート契約はセットですか

別々の販売になります。

アップデート契約の期間は何年か、また解約や再契約できるのですか

契約期間は無限となります(最短契約期間は12か月)。解約は各月の最終日の60日前の書面による通知により解約できます。一度解約したら、再度契約は可能です。

Profis PS1000ソフトでデータファイルのアイコンが「?」となり、ファイルが開けない

PCソフトウェアのバージョンがデータファイルのバージョンよりも古いことが考えられるため、新しいソフトをお使いください。