接着系アンカーに関するFAQ

HIT-HY 200A/R・HIT-Zボルト・HIT-RE 500・HIT-HY 70・HIT-ICE - よくあるお問い合わせ

全般

番号 問合せ内容 回答
1 ヒルティの接着系アンカーにはRoHS指令の
対象物質が含まれていますか。
欧州連合(EU)において「カドミウム及びその化合物」、「六価クロム化合物」、「水銀及
びその化合物」、「鉛およびその化合物」、「ポリ臭化ビフェニール類」、「ポリ臭化ジフェ
ニルエーテル類」の特定6物質が規制されていますが、ヒルティの接着系アンカーはこ
れらの物質を含んでいません。
2 ヒルティの接着系アンカーを使用した場合の
耐用年数はどれくらいですか。
ヒルティの接着系アンカーシステムHVU, HIT-HY200A-R, HIT-RE500などETA(欧州
技術認証)取得製品は、EOTA(欧州技術認定機構)が50年の耐用年数を想定した基
準(試験法と評価法)にて認証されています。
3 ETA認証とはなんですか。 EOTA(欧州技術認定機構)は一定の試験を行ったあと施工アンカーの認定を行ってい
ます。このEOTAによって認められた認証をETA認証(欧州技術認証)と呼びます。日本
のJCAAは認証基準を満たしているかどうかのみを評価するのに対し、ETAは一定の基
準を満たしたものに対し設計式を規定しているため、欧米では実際の設計に活用されて
います。
4 接着系アンカーはJIS規格に該当しますか。 接着系アンカー、金属系アンカーともにJISには規定されていません。
5 JCAA認証製品はありますか。 HVU-G/EAアンカーのみJCAAの認定を取得しています。このアンカーは耐震工事専
用・限定販売なのでホームページには掲載しておりません。
6 防水層を貫通させて打設した場合、防水効
果は有りますか。
防水層を貫通させて打設した場合、破壊された防水層とアンカーボルトの隙間を樹脂で
完全に接合することができず、隙間から漏水する可能性が有りますので完全な防水効
果があるとは言えません。
7 使用するアンカー筋の材質に制限はありま
すか。
全ねじ形状または異型鉄筋など凹凸のあるアンカー筋が使用可能です。アンカー筋の
材質はセラミック、チタン、炭素鋼、ステンレスなど様々な材質に対応可能です。
8 アンカー筋に溶接は可能ですか。 JCAA指針では溶接熱はアンカー筋からコンクリートへと急激に拡散するので影響は少
ないとなっています。孔口付近への溶接は樹脂が高温になり樹脂分子のかい離や炭
化がおこるリスクがありますので事前に監理者の指示を受けてください。
9 穿孔径が施工仕様よりも大きい場合、なに
か問題がありますか。
穿孔径が仕様より大きいと樹脂が不足したり、既存の試験データが適用できなくなりま
すので、ヒルティの施工仕様を順守してください。
また、土木工事などでアンカー筋呼び径+10mmでHIT-RE500を使用して施工する場合
は、引張試験等で性能確認をした上でのご使用をお勧めします。
10 途中まで使用したHIT樹脂フォイルパックの
保管方法は。
使用後はノズルは外さず装着したままで保管してください。
次回使用する際には新しいノズルに交換して使用してください。新しいノズルの使い始
めには所定量の樹脂を廃却してください。
一旦開封したフォイルパックは4週間以内に使用しそれ以上経過する場合は廃却してく
ださい。

ダイヤモンドコア穿孔

番号 問合せ内容 回答
1 ダイヤモンドコアで穿孔した孔に接着系アン
カーは使用できますか。
ダイヤモンドコアで穿孔したのち、ハンマードリルビット等で孔壁を目荒しするとどの樹
脂でも使用できます。
2 ダイヤモンドコアで穿孔した孔に目荒らし無
しで直接使用できますか。
HVUカプセル、HVU-G/EAガラス管カプセル、HIT-RE 500はダイヤモンドコアで穿孔し
た孔に直接使用できます。
HIT-HY 200-A,R、HIT-ICE、HFXアンカーは目荒らし無しでは使用できません。
ただし、HIT-HY 200-A,Rでは、HIT-Zボルトと共に使用すればダイヤモンドコア穿孔した
孔にも直接使用可能です。
3 ダイヤモンドコアで穿孔した孔に施工した場
合、耐力はどうなりますか。
RE500でダイアモンドコアドリルによる施工の場合、引き抜けとコンクリートコーン状によ
る複合破壊に対する耐力は低減係数を0.7として下さい。
HIT-HY200とHIT-Zボルトの組み合わせでは、ダイヤモンドコアドリルによる施工の場合
でも耐力を低減する必要はありません。
また、カプセル方式のHVUケミカルとHVU-G/EAガラス管カプセルも耐力を低減させる
必要はありません。

HIT-HY 200-A/R

番号 問合せ内容 回答
1 穿孔した孔が濡れている状況でHY 200-
A/Rアンカーの施工は可能ですか。
穿孔した孔に泥水やノロ水がある場合はきれいな水で洗浄した後、高圧エア等で水滴
を吹き飛ばしてください。水分でコンクリートが濡れている状態(湿潤状態)であれば施
工は可能ですが、水滴状の水が有る場合には施工できません。
2 雨が降っている状況で、HY 200-A/Rアン
カーが使用できますか。
テントや覆いを掛けるなどして、打設時と硬化養生中に雨水があたらないように施工し
てください。
3 HY 200-A/Rアンカーは水中で使用できま
すか。
HY 200-A/Rアンカーは水中では使用できません。RE500樹脂を使用してください。

HIT-Zボルト

番号 問合せ内容 回答
1 従来の全ねじボルトを使用した場合との違
いはなんですか。
普通の全ねじボルトの固着原理は樹脂のコンクリート壁面への付着力と樹脂のひっか
かりによる抵抗です。Zボルトはらせん形状によりコンクリート壁面へ大きな支圧力を発
生させることによって高耐力を実現しています。また、ボルトには特殊コーティングが施
されており、ボルトと樹脂は付着せずクサビ効果を高める働きをしています。
2 各サイズの最少埋め込み深さと、その場合
の許容安全荷重を教えてください。
最少埋込み深さは、M8 60mm、 M10 60mm、 M12 60mm、 M16 96mm、
 M20 100mmです。
その場合の許容安全荷重(Fc=21N/mm2)は、M8-11.2kN 、 M10-11.2kN、
M12-11.2kN、 M16-22.6kN、 M20-24.1kNになります。
3 M8で60mm、M10で60mm、M12で60mm、
M16で96mm、M20で100mmと国内で一般
的な埋め込み深さ基準の7d以下で高耐力
が得られるのはなぜですか。
HIT-Zボルトは、らせんの外周の長さ分ほど金属拡張アンカーの固着機能を持ったアン
カーと同じ固着力を発揮しています。このため、孔底からコンクリート表面まで万遍なく
コンクリート壁面へ大きな支圧力を発生させることによって浅打ち施工でも高耐力を発
揮しています。
4 耐震認証 ETA-C1/C2とはなんですか。 ETA-C1は0.5mm幅のクラック上にアンカーを打設し常時一定の引張荷重を掛けた状態
で振動試験を行ったもので、ETA-C2はクラック幅を 0-0.8mmまで変動させて常時荷重
の振動試験を行い、これの評価を含めて許容安全荷重に反映された認定です。

HIT-RE 500

番号 問合せ内容 回答
1 HIT-RE 500
樹脂で水中施工は可能ですか?
RE500で水中施工の場合、ハンマードリルや削岩機で穿孔した下穴で施工を
行ってください。ダイヤモンドコアドリルで穿孔した下穴では使用できません。
2 HIT-RE 500樹脂で水中施工の際の注意点は
どんなことですか。

プロフィシステムを使用し、水を内包しないように孔底から規定量の樹脂を
注入してください。

更にアンカー筋をゆっくり挿入し、コンクリート表面と樹脂との間に水が
閉じ込められないように、孔内の水がすべて樹脂で置換されるように
施工してください。

3 河川の護岸工事等で水流がある状況で

HIT-RE 500樹脂は打設できますか。
水流がある場所にHIT-RE 500樹脂を打設すると、未硬化の樹脂が流出し
樹脂が不足します。また、樹脂養生期間中に水流の影響でアンカーボルトが
振動し、ボルトと樹脂の間に隙間ができて耐力が発現できなくなりますので、
水流のある場所でのアンカー打設はお勧めできません。
4 穿孔穴に湧水がある場合は施工可能です
か。
穿孔穴に湧水がある場合は施工できません。
湧水を止めてからアンカー施工を行ってください。
5 エア式ディスペンサーP 8000 Dと
エアホー
スを接続するには何が必要ですか。
市販のR1/4の管用テーパーネジのオスカプラを
P 8000 Dホース先端に取り付けてご使用ください。

HIT-HY70

番号 問合せ内容 回答
1 HIT-HY70を使用してALCにM6やM8ボルト
を使用したいのですが、可能ですか。
M10、M12ボルトを推奨しており、M8、M6サイズのボルトは推奨しておりませんので
データはございません。性能確認の上で使用判断してください。
2 通常のコンクリート母材にHIT-HY70は使用
可能ですか。
HIT-HY70はシーブを使用した中空母材やALC母材に適用します。ヨーロッパではソリッ
ドレンガや軽量コンクリートでの耐力データが有り使用可能ですが、日本国内ではこれ
らのデータが有りませんので、引張試験等で性能確認をした上でのご使用をお勧めし
ます。
3 HIT-HY70は自然石に使用できますか。 HIT-HY70は大谷石、大理石などの自然石に使用可能です。ただし、日本国内の自然
石での試験データが有りませんので、引張試験等で性能確認の上ご使用ください。

HIT-ICE

番号 問合せ内容 回答
1 HIT-ICEのディスペンサーはどれを使用すれ
ばよいですか。
品番:371291、 品名:マニュアルディスペンサーMD1000 を用意していますので、こち
らを使用してください。
2 マイナス40度の冷凍倉庫内で使用したいの
ですが、可能ですか。
HIT-ICEのカートリッジから吐出させて施工が可能な温度範囲は-23℃~32℃ですの
で、アンカーボルト打設付近に囲いや覆いをするなどして、-23℃より温度を上げる必要
が有ります。HIT-ICEカートリッジ、アンカーボルト材を保温するとともにハロゲンランプ等
を利用してアンカー打設位置のコンクリートをスポット的に温めます。硬化後は -40℃
~+70℃ までが使用可能温度範囲となります。
また、アンカー打設時の温度が -10℃~40℃の場合、HY200A/Rを使用することも可能
です。HY200A/Rの硬化後の使用温度範囲は -40℃~+120℃になります。

HFX

番号 問合せ内容 回答
1 HFXアンカーは一液性ですか。市販のコー
キングガンで施工できますか。
HFXアンカーはウレタンメタクリル樹脂を使用した二液性の注入用アンカー樹脂です。
必ず専用のミキサーノズルを装着してノズル内で混合・かく拌を行ってください。また
HFX本体は275mlの円筒形ですのでサイズが合えば市販のコーキングガンでも使用可
能です。
2 公的な機関での引張試験データはあります
か。
HFXアンカーは十分な固着性能を有する樹脂アンカーですが、公表できるデータはヒル
ティの社内試験データのみになります。

引張試験

番号 問合せ内容 回答
1 現場で引張試験を行う際の検査荷重はいく
らで設定すればよいですか。
引張試験には最大荷重を測定する引張破壊試験と検査荷重までを掛けてアンカー
の固着を確認する非破壊試験の2種類が有ります。設計者または設計図書や仕様書な
どで規定されている基準または数値に従って検査荷重を設定してください。
2 現場でせん断試験はできますか。 現場でせん断試験を行うのは一般的ではありませんが、状況により可能な場合と不可
能な場合があります。
引張試験とは異なり広いスペースが必要とするのと、せん断試験専用の治具を準備す
る必要があります。また、実施する場合には事前の現地確認と試験方法や判断基準を
明確にする必要があります。

火災

番号 問合せ内容 回答
1 ヒルティの接着系アンカーが火災を受けたと
きの引張耐力データはありますか。
ヒルティの接着系樹脂 HVU, HIT-HY150MAX, HIT-HY200A/R, HIT-RE500などは標
準加熱温度曲線(ISO834,DIN 4102 T.2)に沿った火炎実験を行っています。試験デー
タはF30(着火から30分後、約945℃)、F60(同60分後、約975℃)、F90(同90分後、
約1000℃)、F120(同120分後、約1020℃)での4段階での残存耐力データがありま
す。
2 接着系カプセル方式アンカー HVU M16
x125 が火災を受けたときの残存耐力はど
れくらいですか。
HVU M16x125 カプセルとHAS-E 5.8 M16x125/38ボルトの組み合わせで、F30=15.0、
F60=5.0、F90=4.0、F120=3.0(kN)です。他のサイズ、他のアンカーについては弊社エン
ジニアまでお問い合わせください。
3 アンカーボルト材をステンレス鋼にした場
合、火災後の残存耐力はどうなりますか。
HVU M16x125 カプセルとステンレス製ボルトHAS-E-R 5.8 M16x125/38の組み合わ
せでは、F30=20.0、F60=13.5、F90=7.5、F120=6.0(kN)となり、炭素鋼のアンカーボルト
に比べて火災後の残存耐力は大きくなります。
4 火災を受けることが想定される接着系アン
カーの残存耐力を確保する方法はあります
か。
アンカーボルトの材質が炭素鋼よりステンレス鋼の方が熱伝導率が低く、火災時には
その熱がアンカー樹脂に伝導される割合が少なくなると考えられます。また、M10より
はM12、M12よりはM16とボルトサイズが大きくなれば残存耐力は大きくなるという試験
結果があります。火災を受ける可能性が有り、火災後の残存耐力を確保する目的で
は、アンカーサイズを上げてステンレスボルト材を使用することが選択肢の一つとして挙
げられます。

高温母材

番号 問合せ内容 回答
1 母材コンクリートが周辺設備機器の影響で
高温になる場合、ヒルティの接着系アンカー
は何度まで使用可能ですか。
ヒルティでは接着系アンカーの硬化後の使用温度範囲を「温度範囲 Ⅰ」、「温度範囲
 Ⅱ」、「温度範囲 Ⅲ」と三段階で許容安全荷重を設定しています。
たとえば、HIT-HY200樹脂では下記のようになります。
温度範囲 Ⅰ: 母材温度範囲 -40℃ ~  +40℃、長期温度 +24℃、短期温度 +40℃
温度範囲 Ⅱ:  母材温度範囲 -40℃ ~  +80℃、長期温度 +50℃、短期温度 +80℃
温度範囲 Ⅲ:  母材温度範囲 -40℃ ~ +120℃、長期温度 +72℃、短期温度 +120℃
ですので、HY200樹脂の場合は、長期温度 +72℃、短期温度(24h程度) +120℃まで
使用可能です。
この使用温度範囲は樹脂により異なりますので詳細は弊社エンジニアにお問い合わせ
ください。

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