船舶や石油精製プラント、発電所、海洋プラットフォームなどの産業用構造物では、電気系統がいたるところに張り巡らされています。このような電線を含むケーブル管理システムは鋼構造物にしっかりと留付けなければなりません。工業用設備の構造物がさらされている過酷な屋外の環境では、それ相応のスタッド留め付けソリューションが必要です。
例えばケーブルトレイを海上施設に、あるいは制御盤を中程度の腐食環境で留付ける際、ヒルティのS-BT-MR, S-BT-MFはこのような厳しい要求にこたえることができます。
通しボルト工法やクランプでの留付けと異なり、施工面のみで施工が完結するため、留め付け物の取り合いに高い自由度を残しています。締め付け時にクロロプレン製のワッシャーが施工箇所を覆うため、母材コーティングに実質的に影響がなく、施工後のタッチアップが不要です。また、一般的な溶接工法と異なり、現場に電源コードを運ばずにコードレスで施工が可能です。高い生産性で作業量とコストを削減することが可能です。
汎用性の高い設計のためほとんどの標準的な建設用の高強度鋼母材で利用でき、高い耐力が得られます。無貫通下穴で母材厚6mmからS-BTをご利用いただけます。